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2011年11月30日

コニカミノルタセンシングが、擬似基準太陽電池セル「Reference PV Cell AK-120/130/140」(3接合型太陽電池用)・「AK-300」(色素増感太陽電池用)を2012年2月に発売予定

コニカミノルタセンシング」社が、擬似基準太陽電池セルの新製品

・「Reference PV Cell AK-120/130/140」(3接合型太陽電池用)
・「Reference PV Cell AK-300」(色素増感太陽電池用)

を、2012年2月に発売する予定とのこと。

(ニュース記事)
・コニカミノルタ、3接合型太陽電池専用の擬似基準太陽電池セルを発売(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=297848&lindID=4

(コニカミノルタセンシング社のサイト内ページ)
・世界初 3接合型太陽電池専用 擬似基準太陽電池セル「Reference PV Cell AK-120/130/140」 新発売
 http://www.konicaminolta.jp/about/release/2011/1129_02_01.html
・世界初 色素増感太陽電池専用 擬似基準太陽電池セル「Reference PV Cell AK-300」 新発売
 http://www.konicaminolta.jp/about/release/2011/1129_01_01.html

上記URL先ページによると、製品の概要は、

・背景:
 ・太陽電池の性能評価においては、ソーラーシミュレータ(擬似太陽光)の光を照射し、国際的な標準試験条件「STC(Standard Test Condition、放射強度1kW/m2、温度25度、AM1.5G)における特性を測定する。
 ・ソーラーシミュレータの照射光を、基準太陽光(STC条件の一つ)と同等に設定する際は、ISO17025ラボ認定取得機関(産業技術総合研究所など)で校正された「基準太陽電池」(擬似基準太陽電池を含む)を使用する。
  太陽電池の性能評価を正確に行うには、この基準太陽電池セルの
  ・光学的特性
  ・安定性
  が非常に重要となる。
 ・しかし、
  ・3接合型太陽電池
  ・色素増感太陽電池
  においては、専用の擬似基準太陽電池セルがこれまで無く、ソーラーシミュレータの高精度な調整が行えなかった。

・主な特長:
 産業技術総合研究所との共同開発。
 ・安定した結晶シリコン系太陽電池セルの上に、独自設計の光学フィルターを装着。
  ・高精度(スペクトルミスマッチ誤差はプラスマイナス1%以下)
  ・高い耐光性能
  ・多重反射の抑制(多重反射による誤差はゼロ)
  を確保している。
 ・標準試験条件における短絡電流値が付属しており、購入後は直ぐに使用できる。
 ・「Reference PV Cell AK-300」では、色素増感太陽電池における代表的な色素「N-719」の分光感度に近似させている。

・主な仕様:
 ・「Reference PV Cell AK-120/130/140」:
  ・種類と用途:
   ・AK-120(トップ用)
   ・AK-130(ミドル用)
   ・AK-140(ボトム用)
  ・サイズ(3種とも同じ):幅120mm×奥行90mm×高さ21.5mm
   ・受光面積:20mm四方
   ・開口部面積:47mm四方
  ・質量(3種とも同じ):600g
  ・標準価格:各48万円(税別)
 ・「Reference PV Cell AK-300」:
  ・サイズ:幅120mm×奥行90mm×高さ21.5mm
   ・受光面積:10mm四方
   ・開口部面積:47mm四方
  ・質量:600g
  ・標準価格:38万円(税別)

・発売時期:2012年2月の予定

等となっています。


両方とも「世界初」というのが凄いですが、コニカミノルタセンシングがこれまで擬似基準太陽電池セルの製品化で培ってきた経験・技術が活用された、ということなんでしょうか。

今回の製品の発売が、3接合型・色素増感型各々の太陽電池開発の、世界的なスピードアップにつながることを、期待したいです。
posted by 管理人 at 09:28 | Comment(0) | 試験・検査

川崎重工業が薄膜太陽電池製造向けのレーザパターニング装置を開発、スクライブ速度は従来方式の10〜20倍(10,000〜20,000mm/s)

川崎重工業」社が、薄膜太陽電池の製造向けに、性能を高めたレーザパターニング装置を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・川崎重工、薄膜太陽電池製造ライン向けレーザパターニング装置を開発(日本経済新聞)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=297843&lindID=4

(川崎重工業のサイト内ページ)
・薄膜太陽電池製造ライン向けレーザパターニング装置を開発
 http://www.khi.co.jp/news/detail/20111129_1.html

上記URL先ページによると、今回の装置の概要は、

・背景:
 薄膜太陽電池では、ガラス基板の表面に
 ・透明電極膜
 ・半導体膜(発電層)
 ・金属膜
 等が積層されており、それらの積層過程において、回路形成のためのスクライブ(溝切り)加工を行う「パターニング装置」が用いられている。
 現在は、この作業において、
 ・低コスト化のための、スクライブ速度(現状では2,000mm/s程度)の高速化
 ・発電効率アップのための、スクライブ線の高品質化
 が要求されている。

・主な特徴:
 ・超高速加工
  装置は
  ・レーザー照射装置
  ・搬送部
  で構成され、ガラス基板がレーザー照射装置上を通過するのと同時に、超高速のスクライブ加工を実行できる。
  (従来の加工方式では、ガラス基板の停止・往復動作をさせつつレーザー照射を行う)
  加工速度は、従来方式の1020倍(10,00020,000mm/s)に達する。
 ・通過型パネル送り方式
  ガラス基板を連続送りしつつ、高速で加工する。
  これにより、
  ・従来方式からのタクトタイム短縮
  ・製造ラインへの組み込みの容易化
  が実現する。
 ・スクライブ線の品質アップ
  ・幅が均一
  ・滑らか(凹凸・バリが少ない)
  な溝の加工が可能となる。
  これにより、
  ・非発電領域の最小化
  ・発電効率の向上
  につながる。

・主な仕様:
 ・装置外形寸法:長さ3,500mm×幅2,300mm×高さ1,500mm
 ・対象基板:
  ・薄膜シリコン太陽電池:透明電極膜、シリコン膜、金属膜
  ・CIGS太陽電池:金属電極膜
 ・最大基板サイズ:1,400mm×1,100mm
 ・スクライブ速度:10,00020,000mm/s

・今後の方針:
 ・今回のレーザパターニング装置
 ・発売済みの高圧ウォータジェット洗浄機
 を組み合わせ、システムとしても販売していく。

等となっています。


加工速度が従来の10〜20倍というのは、正直あっけに取られましたが、このような急激な進歩が起こることが、太陽光発電のコスト低減の継続が見込まれる所以、ということなんでしょうか。

ただ、今回の装置の具体的な発売時期は示されていないので、まずはメーカーへの実際の導入実現に期待したいところです。
posted by 管理人 at 09:26 | Comment(0) | 製造装置

2011年11月29日

J-PECが、2011年度第3次補正予算による、住宅用太陽光発電向け補助金の受付を開始

太陽光発電普及拡大センター(J-PEC)」が、2011年度第3次補正予算による、住宅用太陽光発電向け補助金受付を開始したとのこと。

(ニュース記事)
・住宅太陽発電に補助、1kWあたり4万8000円(レスポンス)
 http://response.jp/article/2011/11/28/166055.html

(J-PECのサイト内ページ)
・平成23年度補正予算分補助金の受付を11月25日から開始
 http://www.j-pec.or.jp/news/t11112501.html

上記URL先ページによると、今回の補助金制度の概要は、

・補助金額:4万8,000円/kW(当初予算分と同額)
・適用条件:
 ・公称最大出力:10kW未満
 ・システム価格:60万円/kW以下(税抜)
 ・国内クレジット制度に基づく排出削減事業などについて、実施に関する意思を表明すること。
 等。(※本予算分と同じ)
・本予算分との違い:
 ・余剰電力販売用電力量計売電メーター)は、補助対象の外経費となった。
  (システム価格(60万円/kW)に含まれない
 ・申請用書類は、補正予算分用の新しいものが必要。
・受付期間:2011年11月25日〜2012年3月30日
 ※途中で予算を超過した場合は、その時点で受付を締め切る
  (本予算分は、締切日の約2ヶ月前に超過した)
・想定申込件数:16万件程度

等となっています。


震災発生後のエネルギーに対する関心・意識の高まりがある中で、今回の補正予算分がどこまで持つのか、というのが、気になるところです。
posted by 管理人 at 08:11 | Comment(0) | 導入補助制度

「第28回 太陽光発電シンポジウム」での、産総研の方による太陽光発電のコストについての解説を紹介している「家電Watch」の記事

下記URL先のページでは、「第28回 太陽光発電シンポジウム」(太陽光発電協会(JPEA)主催)の、2日目のセミナーの内容が紹介されています。

(ニュース記事)
・藤本健のソーラーリポート 太陽光発電の今が分かる「太陽光発電シンポジウム」イベントレポート
 〜“太陽光発電は高コスト”のウソ、初期費用なしで導入する方法とは(家電Watch)
 http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/solar/20111129_493374.html

この中で、産業技術総合研究所(AIST)の太陽光発電工学研究センターの方による、太陽光発電のコストに関する解説として、

算出方法
 ・一般的に言われている太陽光発電の発電コスト(48円/kWh・49円/kWh)は、
  ・システム規模3kW
  ・導入費用200万
   年利4%の20年ローンで購入。
  ・システムの寿命20
  ・発電電力量
   東京の場合、システム1kWあたりの年間発電電力量が1,000kWh。
  が根拠(仮定条件)とされている。
  この条件だと、3kWのシステムの場合、20年間の発電電力量は60,000kWhで、1kWhあたりでは33円。
  更に、ローン金利を考慮すると約48円/kWhとなる。
 ・しかし現在では、
  ・3kWのシステムの価格:現在は150万円を切る程度まで下がっている。
  ・20年ローンを組む人はいない。
  ・金利4%は現実的でない。
  ・システム寿命20年には、あまり根拠は無い。(40年以上の運用実績も出てきている)
  と、試算の根拠には疑問がある。

海外での発電コストの実績
 ・欧州のメガソーラー:15円/kWh
 ・南ヨーロッパ、米カリフォルニア(日照時間が多い):7円/kWh
 といった数字が実現されている。

・今後の見通し:
 太陽光発電システム自体のコストダウンが更に進む見込みであるため、5円/kWhの達成も現実的になっている。

等の内容が記述されています。


太陽光発電のコストについて、kWあたり50円弱という数字はどこでも見かけるものですが、その算出条件は正直全く知らなかったので、現在の状況には沿っていないということは、今後の普及を進める上でもの凄く重要なことでは、と感じます。
(早急に、現在の条件による新たな試算コストを示す必要があるのでは)

システム自体の価格低下は勿論進むと思いますが、長期間運用すればするほど発電コストが下がる、ということであれば、シャープの片山社長が語っていた通り、設備の維持・メンテナンス技術を進歩させることも、太陽光発電の有効性についての説得力を高める上で必須になるのでは、とも考えます。

また、寿命が長くは無い一般住宅より長期の運用が期待できる、産業用発電設備の設置拡大の比重を高めていくことも、重要になるのではと考えます。
(この点も、シャープの社長が既に語っていますが)

カネカとIMECが、銀を使用しないヘテロ接合シリコン太陽電池を共同開発、変換効率も21%を達成(6インチセル)とのこと

カネカ
・ベルギー「IMEC

の2者が共同で、を使用しないヘテロ接合シリコン太陽電池を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・カネカ、IMECと共同で銀フリーの高効率ヘテロ接合シリコン太陽電池を開発(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=297676&lindID=5

(各社・団体のサイト内ページ)
・銅エレクトロプレーティング技術を用いた高効率ヘテロ接合シリコン太陽電池を開発(カネカ)
 http://www.kaneka.co.jp/news/n111128.html
・Kaneka and imec develop high-efficiency heterojunction silicon solar cells with copper electroplating(IMEC)
 http://www2.imec.be/be_en/press/imec-news/imeckanekaelectroplatingpv.html

上記URL先ページによると、今回の成果の概要は、

・背景:
 ヘテロ接合シリコン太陽電池においては、集電極の形成にスクリーン印刷技術が用いられる。
 しかしこの方法では、
 ・銀電極の低抵抗化・細線化が困難
 ・高価な銀の使用によるコスト増大
 が課題となっている。

・開発技術:
 ・内容:
  集電極の形成手法を、銀のスクリーン印刷から、銅エレクトロプレーティングに置き換えた。
  (ヘテロ接合シリコン太陽電池の集電極形成への適用は、世界初とのこと)
 ・研究体制:
  IMECの研究者の協力を得て、
  ・カネカ
  ・カネカベルギー(太陽電池欧州研究部門、IMEC建屋内)
  のチームが研究に取り組んだ。
 ・成果:
  ・上記技術により、
   ・低抵抗化・細線化
   ・大幅なコストダウン
   を実現した。
  ・6インチ角のヘテロ接合シリコン太陽電池セルにおいて、透明導電膜上に銅の集電極を形成したところ、変換効率21%以上が確認された。(IMECでの測定による)

・期待されるメリット:
 銅エレクトロプレーティングは、経済的・工業的に実証されたプロセスであるため、
 ・銀のスクリーン印刷の弱点克服
 ・より高い変換効率の実現
 ・大幅な製造原価の低減
 が期待できる。

・今後の予定:
 工業化に向けた研究開発を進める。

等となっています。


今回の技術で具体的にどの程度のコストメリットがもたらされる見通しなのか、示されていないのが残念ですが、2011年上半期には、太陽電池価格に占める銀の割合が約20%に達していたとのことで、ヘテロ接合シリコン太陽電池においても、銀を不使用にできることのメリットは大きいのでは、と想像します。

今後、カネカ社の製品にどのように反映されることになるのか、期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]ヘテロ接合 (半導体)(ウィキペディア)

太陽光発電販売サイト「省エネット」で「太陽光発電システムを100円で設置!キャンペーン」が実施予定、抽選で1名が対象

大阪市の「ジオックス」社が、運営する太陽光発電販売サイト「省エネット」で「太陽光発電システムを100円で設置!キャンペーン」を実施する予定とのこと。

(ニュース記事)
・太陽光発電の省エネット「太陽光発電システムを100円で設置!キャンペーン」開催(ゆかしメディア)
 http://media.yucasee.jp/r/detail/99380

(「省エネット」内の受付ページ)
・太陽光発電をなんと100円で設置します!キャンペーン
 https://www.syoue.net/campaign/100en/

上記URL先ページによると、今回のキャンペーンは、「省エネット」での太陽光発電システムの販売台数が、累計500台(約2,000kW)を超えたことを記念して行われるもので、概要は、

・当選者数:1
・プレゼント商品の内容:
 ・太陽電池モジュール(ソーラーフロンティア製、SF150-K)3KW相当(最大20枚まで)
 ・パワーコンディショナー(SPC4003)
 ・接続箱(SSB0301)
 ・カラーモニター(SDP0301)
 ・架台・配線材など一式
 ・設置工事一式
・応募条件:
 ・当選者への取材の許諾や、販売活動(ウェブサイトへの動画・写真など掲載、広告掲載への協力など)に協力できること。
 ・当選後は、1年間の太陽光発電モニターを務めること。
 ・2012年1月中旬までに、プレゼント対象商品を設置できること。
 ・下記の対象地域に、太陽光発電システムを屋根に設置できる住宅を所有していること。
  ・関西地方:大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県・京都府・和歌山県
  ・東海地方:愛知県・三重県・岐阜県・静岡県
・応募方法:
 「省エネット」のサイトでのみ受け付ける。
・応募期間:2011年11月28日〜12月4日
・当選発表日:2011年12月20日
・発表方法:
 抽選のうえ、当選者に直接連絡する。

等となっています。


対象は抽選で1名のみとのことで、あくまでイベントとしての特殊な取り組みだと思いますが、それでも殆ど無料で3kWの太陽光発電システムを導入できるチャンスというのは、インパクトが大きいと感じます。
posted by 管理人 at 08:07 | Comment(0) | 戸建住宅

2011年11月28日

シャープの片山社長による「第28回太陽光発電システムシンポジウム」での講演内容を紹介している「家電Watch」の記事

下記URL先ページでは、2011年11月16・17日に開催された、太陽光発電協会(JPEA)によるイベント「第28回太陽光発電システムシンポジウム」の内容が紹介されています。

(ニュース記事)
・イベントレポート 太陽電池の変換効率よりも大事なこと、来年の“原発全停止”で変わることとは 〜JPEA「第28回 太陽光発電システムシンポジウム」(家電Watch)
 http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/event/JPEA2011/20111128_493352.html

この中で、シャープの代表取締役社長の片山幹雄氏による特別講演も取り上げられており、具体的には

太陽光発電が持つメリット
 ・設置の簡易さ
  他の発電方式では、設置までに
  ・水力発電所:数十
  ・原子力発電所:早くて5
  ・風力発電所:ヶ月
  の期間がかかる。
  対して太陽光発電の場合は、工場で生産した太陽電池モジュールを現場に設置するだけで済む。
 ・設備寿命の長さ
  他の発電方式では全て、機械的な部分(タービン、モーター等)が必要であり、これらが磨耗するため寿命がある。
  太陽電池の場合は、現在の保証期間は20〜25年とされているが、半導体接合部の劣化をテクノロジーで解決していくことで、理屈上は年・1万年と持つことになる。
  今後、
  ・はんだによる接続
  ・ラミネート
  ・パワーコンディショナー等のメンテナンス
  等の技術の進化が進んだ場合、太陽光発電のコストは年毎に急速に低下していく。
  そのためには変換効率アップの他に、メンテナンス技術の向上も推進する必要があり、それが太陽光発電を将来の基幹エネルギーにするために重要となる。

太陽光発電のコストの見通し
 ・近いうちに間違い無く、グリッドパリティが実現できる。
 ・日照条件が良い地域(赤道近く、砂漠など)では、既にグリッドパリティを実現しているところがある。
  日本のような地域でも、技術開発により間違いなく実現できる。

シャープ製太陽電池の発電量と、石油エネルギーとの比較
 ・シャープの太陽電池工場(大阪の堺とイタリアのシチリア島、年産能力計1GW)が20年間稼動
 ・生産された太陽電池が25年間発電
 と仮定した場合、発電量は500TWh。
 これは、石油エネルギー換算で7億7万バレル(日本の石油消費量約半年分)に相当する。
 また、年産1GWの太陽電池工場を340棟作った場合は、サウジアラビアの石油埋蔵量2,620億バレル)に並ぶ。
 (※1GWの太陽電池工場の建設コストは1,000億円)

地産地消社会への寄与
 消費地に太陽電池工場を建設することで、地産地消のビジネスモデルを作ることができる。
 例えば砂漠に工場を作ることで、その工場を核として
 ・淡水化プラント
 ・植物工場
 ・砂漠の緑化
 等が進むことが考えられる。

エネルギー問題解決への寄与
 ・人類は資源の争奪戦争を繰り返してきたが、太陽光発電が世界に普及した場合、全ての国々(資源の無い国を含む)が自国でエネルギーを作り出すことが可能となる。
 ・世界は、東日本大震災の発生日(2011年3月11日)以降に、日本が一体何をするかを見ている。
  だからこそJPEAには、太陽光発電を産業にして世界に広げる、という責任がある。

等の内容が記述されています。


今年7月には、片山社長が民主党PTのヒアリングで「太陽電池は100年以上持つ」と語ったことが報じられていましたが、今回は遥かに大きい数字が挙げられていることに驚きました。

私にはその数字がどれだけ信憑性があるのか判断できませんが、半導体自体の寿命の長さから、太陽電池モジュールについても、今後の技術の進歩により大幅に寿命を延長できる可能性がある、ということでしょうか。

そしてそれに関連して、太陽光発電の重要性を増すためにはメンテナンス技術の向上推進が不可欠、との提示がされているのは、分かりやすい数字である「変換効率」のみにどうしても意識が行ってしまう私も、視野を広く持つ必要がある、と感じました。

現在の太陽光発電市場は、欧州での補助制度見直しや、製品の急激な価格下落により、かなり荒れていると思われますが、この状況を乗り切って社会における重要性を増していくことを、強く期待したいところです。
posted by 管理人 at 08:39 | Comment(0) | メーカー:シャープ

2011年11月26日

パナソニックが、マレーシアにHIT太陽電池の一貫生産拠点を新設する方針、年産300MWで2012年12月に稼動開始予定

パナソニックが11月25日、マレーシアに太陽電池の一貫生産拠点を新設する方針を、公表したとのこと。

(ニュース記事)
・パナソニック、マレーシアに太陽電池工場を450億円で新設
 http://www.ecool.jp/press/2011/11/panasonic11-1125.html

(パナソニックのサイト内ページ)
・マレーシアに太陽電池工場を新設 ウエハからセル、モジュールまで一貫生産へ
 http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn111125-2/jn111125-2.html

(「Kulim High-Tech Park」のサイト内ページ)
・Panasonic in RM1.8b solar venture
 http://www.khtp.my/news/panasonic-in-rm1-8b-solar-venture.html

上記URL先ページによると、事業の概要は、

・目的:
 ・太陽電池の生産量を拡大して、市場の要請に対応する。
 ・ウエハー・セル・モジュールを一貫生産することで、コスト競争力の強化を図る。

・現地子会社:
 ・社名:Panasonic Energy Malaysia Sdn. Bhd.
 ・所在地:マレーシア・Kedah州の「Kulim High-Tech Park
 ・事業内容:HIT太陽電池の生産
  ウエハー、セル、モジュールを一貫生産する。
 ・設立時期:2011年12月の予定
 ・資本金:9億2,000万リンギット(約225億円)
  「パナソニック アジアパシフィック」社が100%出資する。
 ・新工場への投資額:450億
 ・生産能力:年産300MW
 ・建屋面積:約7万m2
 ・従業員数:約1,500
 ・生産開始時期:2012年12月の予定

等となっています。


当ブログでこれまでチェックしてきた限りでも、マレーシアは多数の海外企業の誘致など、太陽光発電産業の振興に強く力を注いでいると感じていますが、国内大手のパナソニックも進出するというのは、それだけ現地では生産拠点設置に有利な環境が整備されている、ということなんでしょうか。

今後、日本の他のメーカーもマレーシアに生産拠点を設ける可能性があるのか、興味を引かれるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]パナソニック
 http://panasonic.co.jp/
・[2]Kulim Hi-Tech Park
 http://www.khtp.com.my/
・[3]クダ州(ウィキペディア)
posted by 管理人 at 22:32 | Comment(0) | メーカー:パナソニック

2011年11月25日

京セラソーラーコーポレーションが養成する「京セラソーラー施工士」が、全国で1,000人を突破

京セラソーラーコーポレーション(KSC)」社が養成している「京セラソーラー施工士」の人数が、全国1,000人を突破したとのこと。

(ニュース記事)
・「施工士」1000人突破 京セラソーラー 専門家を養成、認定(京都新聞)
 http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20111124000122

上記URL先ページによると、「京セラソーラー施工士」の養成は2008年1月に開始されたもので、施工資格の取得者全体に占める割合は3.3%とのこと。

また記事では、京セラの

・「施工士の養成を通じてさらなる施工品質の向上に努めたい」

とのコメントが紹介されています。


昨年5月(西日本地区での実技研修の開始予定が報道)では、養成人数の目標が「2010年度末までに1,000名規模」とされていましたが、実際には遅れ気味のペース、ということなんでしょうか。

全国で1,000人というと、47の各都道府県ごとでは大雑把に20人程度で、また施工資格取得者全体の人数はその約30倍とすると約600人となり、住宅用設備の設置施工の信頼性を維持しつつ、普及拡大を進めるためには、有資格者がまだまだ増える必要があるのでは、と感じます。


※参考サイト・ページ
・[1]京セラソーラーコーポレーション
 http://www.kyocera.co.jp/ksc/

丸紅と高島が、国内での新築住宅用太陽光発電の販売で「JA Solar」と提携、地場のホームビルダー・工務店への販売を図る

丸紅
・太陽光発電システム販売の大手商社「高島

の2社が、日本国内での地場建築業者向けの太陽光発電システム販売で、中国の「JA Solar Holdings」と提携したとのこと。

(ニュース記事)
・丸紅と高島、太陽電池モジュールなどの販売でJAソーラーと提携(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=297536&lindID=2
・丸紅と高島、中国・JAソーラーと提携−日本家屋向け展開(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx1120111125qtyb.html

(各社のサイト内ページ)
・丸紅と太陽光発電システム販売最大手の専門商社高島が、JAソーラーと提携〜独自システム供給で新築を中心に住宅用市場の攻略を本格化(丸紅)
 http://www.marubeni.co.jp/news/2011/111124.html
・大手総合商社丸紅と太陽光発電最大手の専門商社高島が、JAソーラーと提携(高島)
 http://www.tak.co.jp/news/pdf/111123.pdf

上記URL先ページによると、今回の事業の概要は、

・背景:
 ・丸紅は、太陽光発電事業では川上〜川下の主要部材のトレードを中心に、世界的なバリューチェーン展開を行ってきた。
  一方高島では、1994年に太陽光発電システムの取扱いを開始。
  既築住宅市場を中心に、販売実績は累計4万件(150MW)以上に達している。
 ・国内の新築住宅向け太陽光発電システム市場においては、住宅会社が設備メーカーを選択する傾向が強く、コストパフォーマンスがより重視されている。
  大手ハウスメーカーでは、新築住宅へのシステム搭載率は50%超に達したとみられている。
  しかし地場のホームビルダーや工務店(住宅着工の約8割を占める)では、搭載率は高まっておらず、新築市場全体での設置率は低迷している。

・事業の方針:
 高島の既築住宅向け販売で培われた経験を活用して、多様な日本家屋向けに、JAソーラー社の
 ・太陽電池モジュール
 ・各種構成機器
 を「スマイルソーラー」として独自にシステム化・販売する。

・今後の予定:
 2011年11月に、関東圏の新築住宅市場(地場のホームビルダー・工務店など)を中心にとして先行販売を開始。
 その後、全国に販売を順次拡大していく。

・販売目標:
 2014年度に40MW(約1万戸、全国の新築戸建て住宅向け太陽光発電システム市場でのシェア10%相当)を目指す。

等となっています。


ニュース記事をチェックしている限りでも、確かに大手住宅メーカーの新築住宅では、太陽光発電システムの標準設置がかなり進んでいると感じていたので、他方で地場業者による新築住宅での設置が遅れている、というのは意外でした。
(やはり設備コストがネックになっている、ということでしょうか)

今回は中国の大手メーカーから設備・機器を調達するとのことで、どの程度のコストを実現できるのか、というのがやはり最も興味を引かれるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]Corporate News(JA Solar)
 http://www.jasolar.com/webroot/company/news.php
posted by 管理人 at 21:51 | Comment(0) | 戸建住宅