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2012年09月30日

スイスが脱原発に向けた政策を発表、再生可能エネルギーは2050年までに30%にアップ、電力消費は2035年までに(2000年比で)35%削減

スイス政府2012年9月28日に、脱原発の目標達成(2034年まで)に向けた電力関連政策を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・スイス 脱原発へ向けた電力政策発表(NHK)
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120929/k10015379101000.html

上記URL先ページによると、スイスでは現在、商業用原子炉5基により、電力需要の約40%を賄っているとのこと。

今回の政策の主な内容は

再生可能エネルギー(風力、太陽光発電)の供給力向上
 再生可能エネルギーの割合(現在2%)を、
 ・電力買取価格の大幅な引き上げ
 等により、2050年までに30%まで引き上げる。

電力消費削減
 ・環境税の導入8年後を目処)
 ・節電技術の導入
 等により、電力消費を2035年までに(2000年比で)35%削減する。

等となっています。

ただ、国民は脱原発方針をおおむね支持している一方、企業においては電力価格の値上げに対する懸念があることから、政府は今後、

・国民からの意見募集
・議会での審議

を行い、政策を実行していく方針とのことです。


電源の置き換えだけでなく、電力消費量自体の大幅な削減も同時に盛り込んでいるのは、現実的だと感じられます。

例えば日本でも、家電の新製品は10年前のものと比べると格段に消費電力が低くなっているので、2035年までに2000年比35%減、というスイスの目標は、実現の可能性がかなり高いのではないか、と考えます。

もちろん実際には、これからの技術革新にかかっているだけに不確定な部分も大きいとは思いますが、日本でも「脱原発」を進める場合、消費電力自体の削減にも更に積極的に取り組む必要があるのではないでしょうか。
(尤も現在のところ、図らずも電力会社からの節電要請によって、日常生活や経済活動において可能な範囲での取り組みは相当に進んでいるようにも思われますが)


※関連記事:
スイスでも太陽光発電への助成金に人気が集まる(2008/08/19)
スイスで開発中の2人用ゼロエネルギーハウス「Self」では、太陽光発電の電力から水素を作って貯蔵・利用(2010/01/28)
スイスにおける「クリーンテクノロジー」分野の現状などを解説している「swissinfo」の記事(2011/04/23)
posted by 管理人 at 04:35 | Comment(0) | 市場・業界の動向:欧米

シャープが国内の住宅用太陽光発電システム販売(現在は累計52万棟)で、今後3年で累計100万棟の達成を目指す

下記URL先ページに掲載されている動画で、シャープのソーラーシステム事業部部長の方が、同社の太陽光発電事業方針について語られていました。

(ニュース記事)
・シャープ太陽光事業を継続 100万棟目指す方針(テレビ朝日)
 http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220928058.html

具体的には、

・今後も市場の大きな成長が見込まれるため、住宅向け等を中心に事業継続し、シェア拡大を目指す。
・国内では、住宅用太陽光発電システムの販売数は累計約52万棟に達している。
 今後は営業力の強化などをはかり、今後3年間で、累計100万の達成を目指す。

等の内容が語られています。


世界的に価格競争が激化している中でシャープとしては、豊富な実績と経験を持ち、また信頼を得ている日本国内市場できっちりと足場を築いていく方針、ということでしょうか。

寄棟屋根用の新モジュールもそうですが、今後シャープが、海外メーカーには難しい市場ニーズへの対応力をどんどん発揮していくことを、強く期待したいところです。


※関連記事:
シャープが住宅用システム向け「まるごと15年保証」を開始予定、約16,000円(3〜4kW設備の場合)で修理・交換が15年間無制限(2012/06/27)
シャープは、国内住宅向け太陽電池(ブラックソーラー等)の国内生産を続ける方針とのこと(2012/08/28)
シャープが寄棟屋根用の単結晶型モジュールの新製品4種を発売予定、設置容量アップと設置時間短縮を実現(2012/09/28)
posted by 管理人 at 04:32 | Comment(0) | メーカー:シャープ

太陽日酸が、「エボニック デグサ ジャパン」社とのモノシランの共同製造事業から撤退する方針

大陽日酸」社が2012年9月28日に、

・「エボニック デグサ ジャパン(EDJ)」社と共同で行っている、特殊ガス「モノシラン」の製造事業から撤退する。

との方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・大陽日酸、独社とのガス事業撤退 特損計上で社長辞任(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD280M3_Y2A920C1TJ1000/

(各社の発表資料)
・特殊材料ガス共同製造事業撤退に伴う特別損失発生のお知らせ(太陽日酸)
 http://www.tn-sanso.co.jp/jp/_documents/news_59555074.pdf
・モノシラン事業の解消と四日市工場の閉鎖について(EDJ)
 http://corporate.evonik.jp/region/japan/ja/media/news/pages/news-details.aspx?newsid=30198

上記URL先ページによると、

・背景・経緯:
 ・太陽日酸は、エレクトロニクス関連市場向けのモノシランガスの
  ・高品質の維持
  ・コスト競争力の強化
  ・安定供給体制の構築
  を通じ、事業拡大を図る目的で、2009年4月にEDJ社との共同製造事業計画に合意。
  ・EDJ:三重県四日市市への工場建設
   (生産量1,000t・従業員約50人、2011年9月に出荷開始)
  ・大陽日酸:規定の量を10年間、固定価格で引き取る
  との体制をとっていた。
 ・しかし、
  ・エレクトロニクス関連市場での需要全般の冷え込み
   (米国の金融危機(2008年秋)以降の世界的な景気低迷による)
  ・東日本大震災による電力供給の懸念
  ・歴史的な円高
  等の影響で、日本国内で拡大が期待されていた
  ・薄膜シリコン太陽電池
  ・液晶パネル
  の製造が大幅に落ち込み、モノシランガスの製造・販売量も当初計画を大幅に下回った。
 ・他方で
  ・製造原価・経費の削減
  ・アジア市場(中国含む)での販売拡大
  に注力してきたものの、
  ・グローバル市場での需要低迷
  ・供給能力過剰による市場価格の大幅な下落
  等、市況悪化は更に進んでいる。
  このため、モノシランガス製造・販売事業の収益改善の見込みが立たず、共同製造事業からの撤退を決定。
  ・2012年9月30日付で共同製造事業契約を解約し、同事業から撤退する。
  との内容で、EDJと合意した。

・今後の予定:
 ・2012年秋生産終了
 ・生産終了後:速やかに、工場閉鎖に向けた作業を開始する。

・従業員への対応:
 従業員支援プログラムを用意し、全面的にサポートを行っていく予定。

・特別損失:
 事業撤退に伴う下記の損失(計約233億円)を、2013年3月期2四半期累計期間に計上する。
 ・共同事業契約の早期解約に伴う解約金:約198億
 ・合弁会社(精製・品質保証を担う)の解散に伴う損失など:約35億
 (※この損失による影響が大きいため、役員報酬の10〜20%減額(1年間)を行う)

等となっています。


EDJの発表内容には「国内における薄膜シリコン型太陽電池市場が壊滅的な状況」と強い表現の記述があり、市場の状況の深刻さが伺えます。

工場の出荷開始から約1年間での撤退というのはかなり早いと思いますが、数年前の事業計画では、最近の市場の激変(太陽電池モジュールの供給過剰・価格下落など)には残念ながら対応できなかった、ということなんでしょうか。


※関連記事:
太陽日酸が200億円を投資じてモノシランガスの新工場を建設予定(2008/12/28)
大陽日酸が、「エボニック デグサ ジャパン」と共同でモノシラン生産事業を開始予定(2009/05/17)
posted by 管理人 at 04:30 | Comment(0) | ガス(モノシランなど)

2012年09月28日

シャープが寄棟屋根用の単結晶型モジュールの新製品4種を発売予定、設置容量アップと設置時間短縮を実現

シャープが2012年9月28日に、

寄棟屋根向けに、設置容量アップ・設置時間短縮を実現する単結晶型太陽電池モジュールを発売する。

との方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・シャープ、設置容量が高く設置時間も短い寄棟屋根対応太陽電池モジュールを発売(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=320487&lindID=6
・シャープ 寄棟屋根に最適化した新太陽電池モジュール(家電Watch)
 http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20120928_562916.html
・シャープが設置容量を11%増やせる太陽電池モジュールを発売、15年で22万円の差に(Tech-On!)
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120928/242631/?ST=energytech
・シャープが太陽電池4機種を発売 単結晶に資源を集中、黒字化へ(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/120928/bsb1209281642003-n1.htm

(シャープのサイト内ページ)
・寄棟屋根対応 単結晶太陽電池モジュールを発売
 http://www.sharp.co.jp/corporate/news/120928-b.html
・発表会レポート
 http://www.sharp.co.jp/corporate/report/solar_module/index.html

上記URL先ページによると、今回の製品の概要は

・背景:
 日本国内の戸建て住宅の構成比率(2007年度から過去10年間)は、
 ・寄棟屋根43
 ・切妻屋根40
 ・その他16
 と、寄棟屋根と切妻屋根はほぼ同じ。
 しかし寄棟屋根は、屋根面の形状が複雑なため、太陽電池モジュールの効率的配置が難しい。
 シャープでは、2001年に5角形の「コーナーモジュール」を発売して以来、設置容量の向上に取り組んできたが、2012年度上期の販売における寄棟屋根向けの比率見込みは、約10%に留まっている。

・主な特徴:
 ・設置容量の向上:
  ・セルの出力アップ
  ・コーナーモジュールのセル枚数増量(従来製品の16枚から20枚に増加))
  により、設置容量を従来システム比で約11%アップした。
  従来では設置量が3.76kWだった寄棟屋根では、今回の新製品により、4.17kWの搭載が可能になる。
 ・屋根と調和するデザイン:
  黒色のセルとバックフィルムを採用。
  モジュールの外観を黒に統一している。
 ・マルチストリングパワーコンディショナとの組み合わせによる発電量アップ
  マルチストリングパワーコンディショナ(JH-45CD3P/JH-40CD3P)は、
  ・電力ロスの低減
  ・屋根面ごと最大電力取り出し
  との機能を持っており、これを用いることで更なる発電量の向上が期待できる。
 ・新開発の取り付け工法に対応:
  新しい取り付け工法では、
  ・モジュール固定金具と横桟の一体化
  等、構造の改良を行っている。
  これにより、取り付けの強度・安全性を維持しつつ、設置時間を約20%削減できる。
  社内の検討では、4kWのシステムの設置時間(従来は10時間)を、7時間40分まで短縮することに成功している。
 ・その他:
  セルの電極は3本バスバー構造を採用しているが、京セラの特許とは裏面の電極構造が異なっている。

・種類:
 ・「NU-172BB」:
  ・公称最大出力:172W
  ・希望小売価格(税抜き):81,600
 ・「NU-122CB」:
  ・公称最大出力:122W
  ・希望小売価格(税抜き):57,800
 ・「NU-081LB」:
  ・公称最大出力:81W
  ・希望小売価格(税抜き):45,600
 ・「NU-081RB」:
  ・公称最大出力:81W
  ・希望小売価格(税抜き):45,600

・発売日:2012年10月10日の予定
・月産台数:計40,000

等となっています。


シースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」から連続しての発表にちょっと驚きましたが、国内市場でのニーズに細かく対応していくことで、太陽電池事業での活路を見出す狙いがある、ということでしょうか。

2つ目のニュース記事では、住宅用太陽光発電システムにおけるシャープの

・「52万件の導入実績を背景に、約28万通りのCADデータベースを持っており、それをもとに屋根への最適な配置を可能にできるという強みがある」

との主張が紹介されていますが、今回の製品の発表内容を見る限りでも、数々の配慮は老舗の大手メーカーならではのものであり、海外メーカーが簡単に追従できるものではないのでは・・・と感じられるので、今後も国内市場で確固としたポジションを固めていくことを、期待したいところです。


※関連記事:
「PV EXPO 2009」に出展された、バリエーション豊かな太陽電池(2009/03/04)
シャープが「ルーフィット設計」方式対応の太陽光発電システムを、2010年5月に発売(2010/03/17)
シャープが住宅用システム向け「まるごと15年保証」を開始予定、約16,000円(3〜4kW設備の場合)で修理・交換が15年間無制限(2012/06/27)
シャープは、国内住宅向け太陽電池(ブラックソーラー等)の国内生産を続ける方針とのこと(2012/08/28)
シャープがシースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」を発売予定、「太陽光発電」「適度な採光」「熱の遮断」を兼ね備える(2012/09/26)
posted by 管理人 at 23:02 | Comment(0) | メーカー:シャープ

システム・ジェイディー社が太陽電池モジュールの不具合検出装置「SOKODES」の本格販売を開始、価格は85万円(税別)

福岡市の「システム・ジェイディー」社が、太陽電池モジュール不具合検出装置SOKODES」の本格販売を開始したとのこと。

(ニュース記事)
・システム・ジェイディー、 太陽電池アレイテスター「SOKODES」の本格販売を開始!(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/business/pressrelease/ATP201209280002.html

上記URL先ページによると、この製品は2012年3月に発売していたもので、今回は多数の実測結果を反映してバージョンアップを施しているとのこと。

価格は85万円(税別)で、また別途20万円で

講習会(「SOKODES」の使用方法、太陽電池アレイのメンテナンス方法を指導)
保守費用1年間)

のサービスも用意しているとのことです。


今年2月の発表では、価格は消費税込み48万3,000円とされていたので、今回発表の販売価格がかなり高くなっているのが意外ですが、性能・品質を維持するにはこのぐらいの価格水準が必要だった、ということでしょうか。

高額ではありますが、住宅用・産業用ともに太陽光発電の設置・普及が進む中で、不具合検出の労力を軽減するこの装置が果たし得る役割も大きいのでは、と考えます。


※参考サイト:
・[1]太陽電池アレイテスター SOKODES(システム・ジェイディー社)
 http://www.system-jd.co.jp/product/SOKODES_A4.pdf


※関連記事:
福岡市のシステム・ジェイディー社が、太陽光発電システムでのモジュール不具合を自動検出できる装置「SOKODES」を開発(2012/02/28)
posted by 管理人 at 23:00 | Comment(0) | 試験・検査

日清紡HDが日清紡メカトロニクスを再編する方針、太陽電池製造装置は生産の中国シフト等で競争力強化を図る

日清紡ホールディングス」が2012年9月27日に、子会社「日清紡メカトロニクス」を再編する方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・日清紡メカトロニクス/メカトロニクス事業を再構築(物流ニュース)
 http://www.e-logit.com/loginews/2012:092703.php
・日清紡子会社、希望退職70人=太陽電池パネル事業再編で(時事ドットコム)
 http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2012092700678

(日清紡HDのサイト内ページ)
・メカトロニクス事業再構築の実施について
 http://www.nisshinbo.co.jp/news/pdf/898_1_ja.pdf

上記URL先ページによると、方針の概要は

・背景・目的:
 日清紡メカトロニクスの事業は、
 ・システム機事業部門(太陽電池パネル製造装置などの製造・販売)
 ・精密部品事業部門(自動車用精密加工部品の製造・販売)
 ・高分子事業部門(空調機器向けプラスチック成形ファン等の製造・販売)
 の3セグメントから構成されている。
 このうちシステム機事業部門では、欧州の金融危機を発端とする世界的な市況低迷により、急激・大幅に収益が悪化している。
 今回は、中長期的観点での成長戦略実現に向けて、事業の再構築を行うことを決定した。

・太陽電池関連事業での予定:
 ・太陽電池製造装置のグローバル競争力の強化:
  ・中国の合弁子会社「日清紡亜威精密機器(江蘇)有限公司」(2010年に稼動開始)への生産シフトを加速。
   コスト削減を図りグローバル競争力を向上させる。
  ・愛知県の「美合工機事業所」における、太陽電池パネル製造装置関連事業の生産規模適正化を図る。
  ・太陽光発電システム設置事業交換部材などの関連ビジネスを立ち上げて、事業化を進める。
 ・人員削減
  上記の事業再構築に伴う人員体制構築のため、日清紡メカトロニクスに在籍する社員(約500名)のうち約70名を削減する。
  ・退職日:2013年3月末日および4月末日の予定
  ・優遇措置:
   通常の退職金に割増退職金を上乗せ支給する。
   また、希望者には再就職支援を行う。

等となっています。


世界的に太陽電池パネルの価格競争が激しい中で、製造装置についてもコストダウンによる価格競争力の向上が必要となっている、ということでしょうか。

パネルの低価格化は太陽光発電システム自体の販売拡大につながっているとは思いますが、それが必ずしも国内企業による国内での雇用維持にはつながらない、ということは、留意しておく必要があると感じます。


※参考サイト:
・[1]メカトロニクス事業再構築の実施について(日清紡)
 http://www.nisshinbo.co.jp/news/pdf/898_1_ja.pdf
・[2]日清紡メカトロニクス
 http://www.nisshinbo-mechatronics.co.jp/index.html


※関連記事:
日清紡が太陽電池製造設備事業を拡大(2008/08/29)
日清紡が09年4月目途に、米国に太陽電池製造装置の販売拠点を設立する方針(2009/01/12)
日清紡が米国東東岸に、太陽電池製造設備の販売拠点を開設(2009/01/29)
日清紡が「アルプスエンジニアリング」の精密加工装置事業を買収、太陽電池製造装置事業の強化が目的(2009/02/09)
日清紡が、薄膜太陽電池端面の蒸着膜を高速で剥離できる装置「PVI1114」を開発(2009/02/25)
日清紡が、国内でのシャツ染色加工事業を縮小し、太陽電池製造装置の設備を増強する方針(2009/05/08)
日清紡ホールディングスが、太陽電池製造装置の海外販売を強化(2009/05/29)
日清紡メカトロニクスが、太陽電池モジュールの製造・販売事業への新規参入を検討中(2009/07/16)
日清紡の薄膜系太陽電池製造装置は、世界シェア2位(2009/08/19)
日清紡が2011年夏から、中国で太陽電池パネル製造装置を生産開始予定(2010/06/16)
日清紡メカトロニクスが、自社製装置で作った太陽電池モジュールの実証実験を開始、太陽電池製造装置の改良が目的(2010/08/24)
posted by 管理人 at 22:58 | Comment(0) | 製造装置

2012年09月27日

米DOEが「SunShot Prize Competition」を開催予定、小規模システムの屋上設置におけるソフトコストで1ドル/W(従来比65%以上減)を目指す

DOE2012年9月12日に、

・太陽光発電システムの屋根・屋上設置におけるコスト・時間を競う「SunShot Prize Competition」を開始する。

との方針を発表していました。

(ニュース記事)
・アメリカエネルギー省、太陽光発電パネルの設置コスト削減コンペティションを開始(EICネット)
 http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=&oversea=1&serial=28189

(DOEのサイト内ページ)
・Energy Department Launches SunShot Prize Competition to Install Solar Energy Systems at a Fraction of Today’s Price
 http://energy.gov/articles/energy-department-launches-sunshot-prize-competition-install-solar-energy-systems-fraction
・SunShot Prize: Race to the Rooftops
 http://www1.eere.energy.gov/solar/sunshot/prize.html

上記URL先ページによると、イベントの概要は

・背景:
 ・DOEは
  ・2020年までに、太陽エネルギーの導入コストを、補助金無しで他のエネルギーと競争可能な水準とする。
  との目標を掲げた「SunShot Initiative」を進めている。
  今回の「SunShot Prize Competition」は、その一環として行われる。
 ・太陽光発電システムにおけるハードウェア(機器)の価格は、最近4年間で75下落している。
  しかし他方で、
  ・設置作業
  ・許認可
  ・系統接続
  等にかかる費用(ソフトコスト)は、以前高いままである。
  (SunShot Initiativeでは、ソフトコストの目標を0.6ドル/Wとしている)

・目的:
 小規模太陽光発電システムを、米国
 ・住宅
 ・企業
 の屋根・屋上に設置する際のコストのうち、機器以外のソフトコストを削減する技術革新を促す。

・内容:
 ・参加チームには、
  ・革新的持続可能・検証可能な設置方法の開発
  ・迅速な設置
  が要求される。
  (ソフトコストの目標は1ドル/W(従来比65%以上の削減))
 ・下記2フェーズが用意される。
  ・フェーズ1
   5,000個の小規模(2〜15kW)な屋上太陽光発電システムの設置を、平均1ドル/Wのソフトコストで行ったチームが優勝。
  ・フェーズ2
   優勝チームのビジネスとしての持続可能性を評価するため、1,000個のシステムの追加設置を行う。

・賞金:
 ・1位:700万ドル
 ・2位:200万ドル
 ・3位:100万ドル

・実施期間:2015年まで

等となっています。


「既に完成されているもの」に新しいものを問題が起きないように追加することは、完成品を最初から作るより困難だと思いますが、その意味で既築建物の屋根への太陽光発電システム設置において、施工コストの低減には自ずから限界があるのでは、と個人的には考えます。(雨漏りや強度がどうでも良い、というのなら別だが)

今回の「SunShot Prize Competition」で、それを打ち破るだけの画期的な工法・手法が果たして生まれ得るのか、疑いと期待を両方持ちつつ、注目したいところです。


※関連記事:
米エネルギー省が、太陽光発電システム導入における「非ハードウェア」のコスト削減を目指し、最大700万ドルの投資を行う方針(2011/12/01)
posted by 管理人 at 23:02 | Comment(0) | 戸建住宅

大阪大学の研究グループが太陽光発電できる「紙」を開発、ナノファイバー(木材パルプ繊維から作る)や銀ナノワイヤを使用

大阪大学の研究グループが、太陽光発電できる「」を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・紙の太陽電池、加工自在に 阪大が開発(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2300I_X20C12A9MM0000/

(「Laboratry of Cellulose nanofiber Materials」内のページ)
・【新聞】 「紙の太陽電池」日本経済新聞ウェブに紹介されました。
 http://www.nogimasaya.com/news/2012/%E3%80%90%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%80%91%E3%80%80%E3%80%8C%E7%B4%99%E3%81%AE%E5%A4%AA%E9%99%BD%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E3%80%8D%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96/

上記URL先ページによると、太陽電池の概要は

・構造:
 木材パルプ繊維から作るナノファイバー(厚さ15nm)等により、透明な紙を製造。
 その上に、
 ・銀ナノワイヤ透明膜電極(幅100nmの銀ナノワイヤを塗布)
 ・有機太陽電池素子
 を設けている。

・変換効率:3
 紙ベースの有機太陽電池では世界最高水準。
 また、ガラス基板+ITO透明膜電極による従来の有機太陽電池と同等の水準。

・その他の特徴:
 ・折り畳み可能
  「透明な紙」「銀ナノワイヤ透明膜電極」はナノネットワーク構造を持つため、折り畳んでも壊れない。
 ・低温での製造が可能:
  製造プロセスにおける最高温度は50度。
  (※ガラス基板を用いる太陽電池の場合は、300〜500度の熱が必要)

等となっています。


基板がパルプ繊維から作られるために「紙」とされているのだと思いますが、柔軟性だけでなく色が(太陽電池素子を除いて)透明である、ということにも驚きます。

変換効率が1ケタ台前半に留まっているのは難点ですが、取扱いのしやすさや低温での製造が可能な点は大きな魅力であり、実用化に強く期待したいところです。
posted by 管理人 at 22:58 | Comment(0) | 有機太陽電池

カネカが、陶器瓦屋根への負担を軽減できる太陽電池パネル設置工法を開発

カネカ」社が、太陽電池パネル設置による陶器瓦屋根への負担軽減できる工法を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・カネカ、一般住宅向けの陶器瓦に太陽光発電システムを設置する工法を販売(日本経済新聞)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=320306&lindID=6

(カネカのサイト内ページ)
・太陽電池同質支持瓦採用工法の販売開始
 http://www.kaneka.co.jp/service/news/120927

上記URL先ページによると、工法の概要は

・背景:
 瓦葺きの屋根に太陽電池パネルを設置する場合、瓦の上への設置が一般的である。
 また陶器瓦の場合は、架台取り付け瓦として、一般的にアルミダイキャスト製支持瓦が用いられる。

・主な特徴:
 大阪府「若井産業」の「陶器瓦製の支持瓦工法」を標準採用する。
 ・屋根への負荷軽減
  太陽電池パネルを、支持部材を介して垂木に取り付けることで、
  ・瓦が受ける負荷の軽減
  ・パネルの設置強度確保
  とのメリットが得られる。
 ・瓦屋根へのフィット
  設置架台は、瓦と同じ段葺きになるよう設計する。
  また、屋根面からの高さを低くすることで、屋根面へのフィット感を高め、すっきりしたデザインを実現する。
 ・屋根形状への対応:
  寄棟などにおいて、大型の太陽電池パネルが設置困難な屋根形状の場合、小分割したパネルを採用することで、効率的な設置が可能になる。

・発売時期:2012年10月
・販売方法:「カネカソーラー」社を通じて販売する。

等となっています。


北海道では瓦屋根にお目にかからないので、太陽電池パネルの設置には専用の瓦が用いられる、というのは正直初めて知りましたが、トータルでみた場合に、通常の金属板の屋根とどちらが設置の手間・難易度が高いのか、というのが気になるところです。
posted by 管理人 at 22:56 | Comment(0) | メーカー:カネカ

静岡県での8年後の太陽光発電の導入目標が、2012年度中に達成される見通しとのこと

静岡県の川勝知事が9月25日の県議会において、県内の太陽光発電の導入状況を公表したとのこと。

(ニュース記事)
・太陽光発電の導入 8年前倒しで目標達成へ(静岡県)(日本テレビ)
 http://news24.jp/nnn/news8804092.html

上記URL先ページによると川勝知事は、

・県の新エネルギー倍増計画における太陽光発電の8年後導入目標が、2012年度中に達成される見通し。
・この要因としては、
 ・固定価格買取制度の施行
 ・県内4ヶ所で実施したセミナー
 等が挙げられる。

等の内容を語ったとのことです。


2011年3月の発表資料[1]では、静岡県での2020年度の太陽光発電の導入目標は

・2009年度実績の3倍
・住宅用は10万世帯以上

とされており、これらが今年度中にも達成される勢い、ということであれば凄まじいハイペースですが、東日本大震災を契機とした県の取り組みや県民の意識向上がもたらしている結果、ということなんでしょうか。

今後どこまで設置・普及を進めることができるのか、日照条件に恵まれた地域[2]での先駆的な導入推進の事例という意味でも、強く注目したいところです。


※参考サイト:
・[1]ふじのくに新エネルギー等導入倍増プラン(静岡県)
 http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-260/documents/shinnenepuran.pdf
・[2]太陽エネルギーを活かしたエネルギーの地産地消の推進(同上)
 http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/0618.html


※関連記事:
静岡県が太陽光発電などの導入計画を前倒しする方針、東日本大震災に伴う電力不足に対応(2011/04/13)
静岡県内での2010年度末時点の太陽光発電システム導入住宅は3万3,187戸、普及率は3.74%(2012/05/12)
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