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2012年09月23日

ソフトバンク社長が、住宅屋根を利用する「屋根貸し」事業への参入方針を表明、まずは1,000戸が目標

ソフトバンク社長の孫正義氏が9月21日に、

住宅屋根を借りて太陽光発電を行う「屋根貸し」事業に参入する。

との意向を表明したとのこと。

(ニュース記事)
・ソフトバンク孫正義氏、太陽光「屋根貸し」事業への参入を表明(環境ビジネスオンライン)
 http://www.kankyo-business.jp/news/003267.php
・ソフトバンク 太陽光発電パネル、家庭の屋根に設置(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/120922/bsj1209220502002-n1.htm

上記URL先ページによると、これは同日開催の「指定都市自然エネルギー協議会」の会合において表明されたもので、その概要は

・背景:
 ・各政令指定都市では、
  ・広大な土地は無く、地価は高い。
  ・膨大な数の屋根がある。
  という点が共通している。
 ・新規住宅の約4割には太陽光発電が設置されてきている。
  一方、既築住宅の屋根は膨大な数があるものの、活用されていない。
  個人個人の動きを待つのではなく、導入の一歩を踏み出せない生活者側に、やる気のある事業者側が近づく必要がある。

・事業体制:SBエナジー社を主体とする。
・目標規模:まずは1,000戸への設置を目指す。
・今後の予定:2〜3ヶ月以内に事業を開始する。

等とのことです。


ソフトバンク社のサイトでは正式発表は掲載されていませんでしたが、メガソーラー事業に積極的に取り組んでいる大手企業が「屋根貸し」事業にも先駆的に参入するとのことで、具体的な事業・サービス内容(発電量の計測や取り纏めの方法、屋根工事の品質維持、など)が非常に気になるところです。


※参考サイト:
・[1]自然エネルギー協議会
 http://www.softbank.co.jp/energyjp/


※関連記事:
経済産業省が太陽光発電の「屋根貸し制度」で、発電事業者を募集中(2012/06/24)

ソフトバンクと19の道県が、「自然エネルギー協議会」を設立する方針(2011/05/26)
「指定都市 自然エネルギー協議会」が第2回総会を開催、全量買取制度に関する提言を経産省に提出(2012/03/20)

ソフトバンクの孫社長がメガソーラー事業の順調な推移を語る、目処がついた案件だけで20万kW超、また新しい案件の話も相次いでいるとのこと(2012/08/30)
posted by 管理人 at 03:38 | Comment(0) | 戸建住宅

山一電機が「PVソリューション事業」を廃止する方針、採算悪化・債権回収リスクの増大が背景

山一電機」社が9月21日に、

2012年9月30日に「PVソリューション事業」を廃止する。

との方針を決定したことを、発表したとのこと。

(ニュース記事)
・山一電機、PVソリューション事業を廃止(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=319872&lindID=4

(山一電機のサイト内ページ)
・PVソリューション事業の廃止に関するお知らせ
 http://v3.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=1004899&code=6941&ln=ja&disp=simple

上記URL先ページによると、今回の措置の概要は

・背景:
 山一電機では2009年4月から、太陽電池モジュール用の
 ・ジャンクションボックス
 ・ケーブルコネクタ
 の製造・販売を行う「PVソリューション事業」を展開してきた。
 しかし最近は、太陽電池パネル市場の世界的な悪化により
 ・製品価格の大幅な下落による、採算面の悪化
 ・債権回収リスクの増大
 といった状況が発生している。
 このため、同事業での売上拡大・収益確保が困難な状況と判断し、事業の廃止を決定した。
 (※PVソリューション事業の2013年3月期2四半期の業績予想は、
   ・売上高:4億2,000万円(全体の3.7%)
   ・営業利益:1億5,000万円の赤字

・方針:
 ・製品の取扱い:
  ・ジャンクションボックス製品
   新規商談打ち切る
   現在取引中の顧客については、早期終息に向けて調整していく。
  ・コネクタ製品
   ・太陽光発電
   ・新エネルギー
   ・産業機器
   向けの防塵・防水・高電圧対応コネクタ製品として、「コネクタソリューション事業」において継続販売する。
 ・従業員・資産などの取り扱い:
  ・PVソリューション事業に属する従業員
   ・配置転換
   ・雇用契約に基づく人員削減
   を行う。
  ・同事業の固定資産
   既に前期末に、大部分を減損処理している。
  ・棚卸資産
   全ての生産を終了した時点で処分する。

等となっています。


太陽電池モジュールの供給過剰については、昨年から機会ある毎に多くのニュース記事で報じられていますが、部品メーカーが撤退を表明するほどに状況が悪化している、ということに、改めて現状の深刻さを感じます。

モジュールの需給バランスが改善しないのであれば、今回の山一電機と同様の動きがこれから続くことになるのでは、とも懸念されるので、今後のモジュール関連企業の動向に、より注意を払っていきたいところです。


※参考サイト:
・[1]太陽電池モジュール用ジャンクションボックス&ケーブルコネクタ
 http://yamaichi.co.jp/products/connector/pv/pv.shtml


※関連記事:
「日独産業フォーラム」で太陽電池に関する講演(2008/11/18)
posted by 管理人 at 03:36 | Comment(0) | パネル外の配線(JB等)

シャープが米Recurrent Energy社の売却を検討中、と報道されるも、シャープは否定

下記URL先ページで、シャープの太陽電池事業について

・米国の子会社「リカレント・エナジー」を、売却する方向で検討していることが、9月21日に判明した。

と報じられていました。

(ニュース記事)
・シャープ:太陽電池事業縮小 鴻海見込まず…黒字化計画(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/news/20120921k0000e020200000c.html
・シャープ、太陽光発電を縮小 追加リストラ…米子会社売却を検討(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/120922/bsc1209220503008-n1.htm

記事によると、これは国内金融機関からの支援融資を受けるための、再建計画の1つとして検討されているものとのこと。

ただしシャープのウェブサイトでは同日に、これらの報道について「資本提携交渉に関する一部報道がありましたが、そうした事実はありません。」との発表文が掲載されています。(下記URL先)

・本日付の一部報道内容について
 http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/pdf/2012/120921.pdf



今年の春には、米国で太陽光発電事業への投資が活発化している状況が報じられており、そこでの子会社を売却するというのは、事業の建て直しにおいて合理的でないのでは、という気がします。

ただそうなると逆に、売却しない場合にRecurrent Energy社では今後どのように事業を展開していく方針なのか(シャープの事業においてどのような位置付けとなるのか)、というのが、非常に気になるところです。


※関連記事:
シャープの2012年4-6月期の太陽電池事業は、販売量259MW(前年同期比2.4%減)・売上高419億円(同18.2%減)・営業損失69億円(32億円の悪化)(2012/08/07)
シャープが堺市の薄膜太陽電池工場を売却する方針、との報道(2012/08/16)
シャープは、国内住宅向け太陽電池(ブラックソーラー等)の国内生産を続ける方針とのこと(2012/08/28)

「Recurrent Energy」社が、物流会社「ProLogis」の施設の屋根をリース、太陽電池設置で発電する計画(2009/10/07)
シャープが米「Recurrent Energy」を買収予定、発電事業のノウハウ獲得・自社製品の販路拡大を狙う(2010/09/23)
シャープが米Recurrent Energy社を完全子会社化、太陽光発電事業の一環体制の整備を目指す(2010/11/06)
加オンタリオ州が、Celestica社・Recurrent Energy社の合弁事業を誘致(2011/02/18)
米Googleが、Recurrent Energyが手がける米カリフォルニア州での大規模太陽光発電プロジェクト(計88MW)に9,400万ドルを出資する方針(2011/12/21)
シャープ・大阪ガス・三菱商事の3社が、カナダ・オンタリオ州での太陽光発電事業(9ヶ所・計10万kW)に共同参入する方針(2012/06/17)
posted by 管理人 at 03:34 | Comment(0) | メーカー:シャープ

2012年09月21日

プロロジス社が東北〜九州の物流拠点屋根に、計24MWの太陽光発電を導入する方針

プロロジス」社が2012年9月3日に、

日本国内の物流拠点屋根に、計24MWの太陽光発電システムを設置する。

との方針を発表していました。

(ニュース記事)
・プロロジス 太陽光発電プロジェクトを開始(物流Weekly)
 http://www.weekly-net.co.jp/realestate/post-7695.php

(プロロジス社のサイト内ページ)
・プロロジス、運営中の物流施設を活用した太陽光発電プロジェクトに着手
 http://www.prologis.co.jp/new/distribution/120903.html

上記URL先ページによると、方針の概要は

・背景:
 プロロジスではこれまで、世界の物流施設に合計約80MW以上の太陽光発電システムを導入している。
 日本では神奈川県の「プロロジスパーク座間1」に1MWの設備を導入済みだが、今回は固定価格買取制度の開始を受けて、大規模導入計画を推進する。

・導入計画:
 ・全体:
  ・対象施設:
   東北〜九州に立地する、開発中・運営中の施設の屋根。
  ・導入規模:
   ・1棟あたりの最大:約2.3MW
   ・合計:最大約24MWの予定。
   (上記いずれも、国内最大級とのこと)
 ・1
  ・稼動開始:2013年春の予定
  ・対象施設:下記の8棟。
   ・「プロロジスパーク多賀城」(宮城県):約500kW
   ・「プロロジスパーク川島」(埼玉県):約2,000kW
   ・「プロロジスパーク市川1」(千葉県):約2,000kW
   ・「プロロジスパーク座間2」(神奈川県):約1,000kW
   ・「プロロジスパーク春日井」(愛知県):約1,000kW
   ・「プロロジスパーク北名古屋」(同上):約500kW
   ・「プロロジスパーク大阪4」(大阪府):約2,000kW
   ・「プロロジスパーク鳥栖2」(佐賀県):約500kW
  ・導入規模:計約10MW

等となっています。


大規模施設を擁する物流会社とはいえ、1つの施設として、また1企業としての導入予定規模の大きさに驚きましたが、世界各国で太陽光発電の導入に取り組んできた経験・ノウハウが裏づけとなっている、ということでしょうか。

発電設備が稼動を開始した場合に、プロロジス社の運営・経営にどのような効果をもたらすことになるのか、今後の情報公開にも期待したいところです。
(固定価格買取制度を利用するのであれば、設置施設への電力供給ではなく、全量を売電するということでしょうか?)


※関連記事:
プロロジスの新しい物流拠点で太陽電池を散水ポンプ電源に採用(2008/10/01)
国内物流センターが導入する太陽光発電設備(2008/12/08)
1MWの太陽光発電設備を備えた、プロロジス社の施設「プロロジスパーク座間T」(2009/11/12)

「Recurrent Energy」社が、物流会社「ProLogis」の施設の屋根をリース、太陽電池設置で発電する計画(2009/10/07)
「プロロジス」社が、米ポートランドの自社施設屋根を電力会社「PGE」に賃貸、2.4MWの太陽光発電を設置予定(2010/03/04)
プロロジス社と「Southern California Edison」社が共同で、米カリフォルニア州の施設屋根への太陽光発電導入プロジェクト(計11.1MW)を開始(2010/05/12)
「プロロジス」が米国コロラド州デンバーの物流施設屋根に、複数種類の太陽光発電システムを比較する実験場を開設(2010/05/21)
プロロジスがカリフォルニア州の施設屋根への太陽光発電設置(計25MW)について、南カリフォルニア・エディソン社と賃貸契約を締結(2010/10/13)
米「Bank of America」「Prologis」「NRG Energy」が、同国内の建物約750棟の屋根に、計733MWの太陽電池パネルの設置を計画(2011/06/24)
posted by 管理人 at 09:03 | Comment(0) | 導入施設

オムロンが屋外設置型パワコン「KP55M-J4(5.5kW)」「KP44M-J4(4.4kW)」を発売予定、50kW未満のシステムの需要増加を見込む

オムロン」社が2012年9月19日に、固定価格買取制度への対応を考慮した屋外設置型パワーコンディショナーの新機種

・「KP55M-J45.5kWタイプ)」
・「KP44M-J44.4kWタイプ)」

の発売予定を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・独自の安全確保機能を搭載、小・中規模太陽光発電向けパワーコンディショナー(スマートジャパン)
 http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1209/20/news018.html
・オムロン パワーコンディショナ「KP Mシリーズ」2機種発売(産経関西)
 http://www.sankei-kansai.com/2012/09/20/20120920-062087.php

(オムロンのサイト内ページ)
・「KP□Mシリーズ」の発売について
 http://www.omron.co.jp/press/2012/09/c0918.html

上記URL先ページによると、

・背景:
 固定価格買取制度の開始直後である現在は、メガソーラーに対する関心が高いが、国内での建設においては、
 ・土地の調達
 ・電力系統への接続
 に時間がかかる点が課題である。(3ヶ月〜半年が必要)
 オムロンでは2012年度後半について、(同年度の買取価格適用に間に合う)50kW未満の小規模システムの大幅増加を見込んでおり、多店舗チェーン等の店舗屋根を設置場所とする
 ・点在型メガソーラー
 ・屋根貸しビジネス
 の普及を予想している。
 今回はこの需要に対応し、システムの短期間導入に貢献するために、多数台連系時の単独運転防止技術「AICOT」を搭載する屋外設置型の新機種を発売する。

・主な特徴:
 ・幅広い用途に対応:
  ・戸建住宅
  ・集合住宅
  ・公共・産業用
  に適する屋外設置型のパワコン。
  特に、固定価格買取制度による伸びが期待される、
  ・集合住宅
  ・多店舗
  等における50kW未満のシステムに向く。
 ・設置制限の緩和:
  独自技術「AICOT」の搭載により、パワコンの設置制限を受けず、様々な場所への太陽光発電システム設置を可能にする。
  また、電力会社との連系協議や接続契約の期間を短縮できる。
 ・システムコスト削減への寄与:
  トランスの設置が不要のため、三相10kWの公共・産業用パワコン(従来の小中規模の産業用システムで主流)に比べ、コストの削減が見込まれる。
 ・50kW未満のシステムに対応:
  「KP55M(5.5kWタイプ)」を9台並列に接続することで、50kW未満の太陽光発電システムに利用できる。
  (50kW未満のシステムの場合は低圧連系であり、キュービクルが不要で、柱上トランスへの直接連系が可能)
 ・10kW前後のシステムでの全量買取・余剰買取の選択に対応:
  集合住宅(10kW未満が主流)において、
  ・余剰買取:4.4kW+5.5kW(計9.9kW)
  ・全量買取:5.5kW+5.5kW(計11kW)
  と、機種の組み合わせにより容量を対応できる。
 ・自然空冷方式の採用:
  外部ファンレスで静音性に優れ、またメンテナンスフリー
  (※従来の5.5kW以上の機種は、ファンによる強制空冷方式が主流のため、
    ・ファンの騒音
    ・保守メンテナンスが必要(塵埃などによる)
    との課題があった)
 ・接続箱機能を内蔵
  本製品以外の接続箱設置が不要で、設置コストの削減に寄与する。
  (※従来の屋内設置型パワコンでは、太陽電池モジュールとパワコンの間に接続箱が必要だった)
 ・本体に表示部・操作スイッチを搭載:
  集合住宅に設置する場合も、本製品のみの設置で使用できる。
(※従来の屋外設置型機種は表示部・操作スイッチが無く、屋内設置型の操作表示ユニットとのセット利用が基本)
  また、オプション操作ユニット(KP-SW1)を用意しており、戸建住宅での利用(屋内からの操作)にも対応する。

・主な仕様:
 ・共通:
  ・直流入力:
   ・電圧:
    ・定格:250V
    ・最大:400V
    ・動作電圧下限値:60V
   ・接続箱機能:4回路
  ・電力変換効率:94.5%(接続箱機能含む)
  ・単独運転方式:「AICOT」
  ・絶縁方式:トランスレス方式
  ・自立運転時の定格容量:1.5kVA
  ・使用環境:
   ・周囲温度:-20〜45
   ・使用周囲湿度:25〜95%RH
  ・外形寸法:横720mm×高さ400mm×奥行き220mm
  ・質量:約36kg
  ・空冷方式:自然空冷
  ・ケース:金属ケース
  ・外装色:グレー
  ・取り付け:壁掛け方式
 ・「KP55M-J4」:
  ・定格出力:4.4kW
  ・最大入力電流:28.5A
  ・発売時期:2012年11月の予定
  ・販売目標:3年間で15万
 ・「KP44M-J4」:
  ・定格出力:5.5kW
  ・最大入力電流:38A
  ・発売時期:2012年12月
  ・販売目標:3年間で10万

等となっています。


(時期も含めて)ユーザーの需要への対応が良く考えられており、非常にユニークで魅力的な製品だと感じますが、太陽光発電用パワコンにおけるオムロン社の、国内メーカーとしての実績・ノウハウが存分に生かされている、ということでしょうか。

また、2012年度後半は50kW未満のシステムの需要が増える・・・という予想は、合理的で説得力を感じますが、パワコンのみならず国内の太陽光発電市場全体の動向として、的中するかどうかよく注目していきたいところです。


※関連記事:
オムロンが、多数台連系時の単独運転防止技術「AICOT」を搭載する新パワコン「KP30K」「KP40K」「KP55K」を、2011年夏以降に順次発売予定(2011/07/01)
posted by 管理人 at 02:12 | Comment(0) | パワーコンディショナー

NEDO等が米ロスアラモス郡でスマートグリッド実証サイトを稼動、太陽光発電では配電線切り替え・蓄電池制御・デマンドレスポンスによる変動吸収を目指す

NEDO2012年9月18日に、

・米ニューメキシコ州で進められている日米スマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡実証サイトが完成し、本格的な実証運転を開始した。

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・NEDOなど、日米プロジェクトで太陽光発電大量導入のスマートグリッド実証(環境ビジネス)
 http://www.kankyo-business.jp/news/003253.php

(NEDOのサイト内ページ)
・ロスアラモス郡のスマートグリッド実証サイトが始動
 http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100149.html

上記URL先ページによると、同サイトでは

・スマートグリッド実証
・スマートハウス実証

に取り組むもので、このうちスマートグリッド実証の内容は

・太陽光発電設備(1MW規模)による発電電力(サイト内の使用電力の最大約75%)を、3つの配電線接続切り替えにより導入比率を変化できる環境を構築する。
 この環境を最大限に活用して、地域エネルギーマネジメントシステム(μEMS)による
 ・蓄電池1.8MW)の制御
 ・一般需要家(スマートハウス含む)へのデマンドレスポンス(需要家による電力消費の調整)
 を用いることにより
 ・太陽光発電の出力変動吸収
 ・配電線の電力潮流と既存電力システムの協調、最適制御
 を行うシステムを、構築・実証する。

とのことです。


「スマートグリッド」での電力需給制御と聞くと、私は正直、需要家の電力需要・消費データを収集してまとめ、それに従って(蓄電池も用いて)供給量を調整する・・・という漠然としたイメージしか無かったので、今回複数の手法が用いられるというのは、意欲的・先進的な取り組みとして、非常に興味深いです。

蓄電池の制御以外の手法も用いることで、太陽光発電の出力変動をどれだけ緩和できるものなのか、実験の結果が今から非常に気になるところです。


※関連記事:
NEDO等が、米国ニューメキシコ州で日米スマートグリッド実証事業に取組む(2010/01/30)

北海道の物流業界で、太陽光発電導入の動きが非常に鈍いとのこと

下記URL先ページでは、北海道の物流業界における、太陽光発電設備導入の動きが鈍い状況が紹介されています。

(ニュース記事)
・北海道も太陽光発電を 買取制度で収入源に(物流Weekly)
 http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-7676.php

記事では、産業用システムの販売企業の営業マンによる現状解説が紹介されており、その中で

・北海道は冬の積雪により太陽光発電に向かない、と考える事業者が多いためか、引き合いは他地域より圧倒的に少ない
 物流センターでの導入は殆ど引き合いが無い。(現在1社と商談中)

との内容の説明があります。


私が見知っている限りでは、北海道の建物屋根は住宅・企業施設ともに平らな形状が多く、太陽電池パネルはそこにかなりの急角度(見た目には45度くらい)で設置されているため、どうしても出っ張って目立つ外観・形状になっています。

電力買取価格の優遇にも関わらず、道内の企業施設で太陽光発電の導入が進まないのは、冬季の発電見込みだけでなく、急角度で設置しなければならない故の外観の違和感、また強度面での不安感(私が住む地域では、冬は相当に風が強い)があるためでは・・・と想像します。

既存建物への壁面設置が簡単にできるようになれば、また状況が変わってくるのかもしれないですが、流石に電力買取価格が優位な今年度内では、到底見込めないことでしょうか。
posted by 管理人 at 02:05 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

東芝が有機薄膜太陽電池の試作モジュール(5cm角)で変換効率7.7%を達成、2012年度中に30cm角モジュールの試作・2013年度に変換効率10%を目指す

東芝が、有機薄膜太陽電池試作モジュール5cm角)で変換効率7.7%を達成したとのこと。(従来の最高値は5.2%)

(ニュース記事)
・東芝、変換効率7.7%を達成した5cm角の有機薄膜太陽電池モジュール試作(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx0320120920qtkf.html

上記URL先ページによると、今回の成果の概要は

・主な特徴:
 ・有機EL照明技術の応用:
  中間層(光電変換層と電極の間)の製膜に、有機EL照明の生産技術「メニスカス法」を応用した。
  これは材料の表面張力を利用する塗布法で、
  ・ナノサイズの膜厚でも、従来法より均一に製膜可能。
  ・大面積化に向く。
  ・ストライプ状に塗布でき、スクライブが不要になる。
  等のメリットを持つ。
  将来的には、全ての製膜工程(透明電極を含む)をメニスカス法で行えるように改良する。
 ・モジュール設計最適化
  ・絶縁層の配置など(セル間のショート防止のため)
  等の措置を講じており、変換効率の向上に寄与している。

・素材:
 ・n型半導体:高純度のフラーレン化合物
 ・p型半導体:独自開発高分子材料(詳細は非公開)

・今後の方針:
 ・2012年度中:30cm角の試作ラインを作る。
 ・2013年度中:上記サイズで変換効率10%を目指す。

等というもの。

また東芝では、有機薄膜太陽電池の用途として

・建材一体型
・分散型電源

等を想定しているものの、事業化の時期はまだ未定とのことです。


30cm角となれば、サイズ的には一気に実用水準に近づくことになると思うので、そこで更に変換効率も大幅にアップできるかどうか、強く期待したいです。

そして、結晶シリコン型パネルはSunPower社から調達している東芝が、有機薄膜型では自社技術によるメーカーと成り得るのか、という点にも注目したいところです。


※参考サイト:
・[1]塗布型有機EL照明(東芝)
 http://www.toshiba.co.jp/rdc/rd/fields/10_t23.htm


※関連記事:
NEDOが、「オープンイノベーション」方式を中心とする、オールジャパン体制の太陽電池開発プロジェクトの体制を発表(2010/07/02)
posted by 管理人 at 02:04 | Comment(0) | 有機太陽電池

太陽電池用バックシートの素材でPVDFの需要が拡大、PVFの代替品として採用増

富士キメラ総研」社が、レポート「2012年プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望」を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・富士キメラ総研、プラスチックフィルム・シート市場の拡大を予測(レスポンス)
 http://response.jp/article/2012/09/19/181556.html

(富士キメラ総研のサイト内ページ)
・2012年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望
 https://www.fcr.co.jp/report/122q09.htm

上記URL先ページによると、このレポートでは太陽電池用バックシートに関する内容として、「PVDF」(熱可塑性フッ素樹脂の一つ)について

・現在は、太陽電池用バックシート材料としての出荷がメインになっている。
 (従来は建材用途(内外装材など)が中心だった)

・太陽電池用バックシートでは通常、素材にPVFフィルムが用いられている。
 しかし、急激な市場拡大により供給がタイトになっているため、代替品としてPVDFの採用が増加。
 その需要は、需給が逼迫するほどに拡大している。

との状況が取り上げられているとのことです。


通常の素材であるPVFだけでなく、代替品であるはずのPVDFまで需給が逼迫している、というのはかなり意外に感じました。

例えば大手のリンテック社は、市場で太陽電池モジュールが供給過剰状態になっている2011年度からバックシートの売上が激減しており、バックシート用素材の需要が変わっていない、とは考え難いので、実際にどのような状況があるのかが気になるところです。


※参考サイト:
・[1]ポリフッ化ビニリデン(ウィキペディア)


※関連記事:
富士キメラ総研が、報告書「2010年プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望」を発表(2010/07/31)

リンテックのバックシート販売が大幅増加、2010年度末に世界シェア25%に達する見込み(2010/08/17)
リンテックのバックシートの売上は2010年度に107億円、しかし2011年度は66億円・2012年度見通しは44億円(2012/07/13)
posted by 管理人 at 02:02 | Comment(0) | バックシート

2012年09月19日

パナソニックのHIT太陽電池のPID耐性が、自社内と第三者機関の検証により実証

パナソニックが2012年9月19日に、

HIT太陽電池モジュールPID現象への高い耐性を持つことが、自社内第三者機関の検証結果で実証された。

と発表したとのこと。

(パナソニックのサイト内ページ)
・パナソニックHIT太陽電池の高いPID耐性を実証
 http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2012/09/jn120919-1/jn120919-1.html

上記URL先ページによると、行われた検証の概要は

社内外での検証:
 複数型番のHIT太陽電池モジュールに対して、複数の条件でのPID耐性試験を実施。
 その結果、特性の低下は全く観測されなかった

・第三者機関「ケミトックス」社での試験:
 ・温度:摂氏60
 ・相対湿度:85
 ・電圧:1,000V
 ・試験時間:96時間
 での試験を実施。(これまで公開されてきた第三者機関による試験条件では最も厳しい)
 この試験において、出力低下はみられなかった

というもの。

また発表では、HIT太陽電池のPID耐性について、

・市場での実績:
 ・欧州
 ・米国
 ・日本
 で、これまでPID現象の発生報告が全く無い

構造上の利点:
 HIT太陽電池は、セル両面の表面透明導電膜であり、通常の結晶シリコン系のような絶縁層(この帯電がPIDの直接原因と考えられている)を用いていない。
 このため構造上、PIDは発生し得ないと考えられる。

との実績・特徴も紹介されています。


市場での実績に複数の試験での検証と、PID現象の耐性について優れた結果が多数得られているというのは、これまでの他社製品についての発表では無かったケースですが、流石に割高ながらも高性能なHIT太陽電池の面目躍如、ということでしょうか。

製品価格の安さにどうしても目が行きがちな中で、今回のHIT太陽電池の性能アピールが、販売拡大にどれだけ寄与することになるのか、注目したいところです。


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posted by 管理人 at 22:30 | Comment(0) | メーカー:パナソニック