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2012年09月13日

VERSOLSOLAR社が「正泰太陽能(Astronergy)」の中国西部太陽光発電プロジェクト(170MW)の建設を完了、稼動を開始

中国の「VERSOLSOLAR」社が2012年9月12日に、

・「正泰太陽能Astronergy)」の中国西部太陽光発電プロジェクト(170MW)の建設を完了し、稼動を開始した。

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・VERSOLSOLARが正泰太陽能と170メガワットの太陽光発電プロジェクト(共同通信PRワイヤー)
 http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201209126876/

上記URL先ページによると、VERSOLSOLAR社は

・太陽電池パネルの生産能力3.5GW/年
・パネルの設置スピード4日間で10MW
設置実績:過去2年間で計1,000MW

との能力・実績を持つ企業。

今回のプロジェクトの概要は、

・落札時期:2012年7月(※競争相手は十数社)
・VERSOLSOLAR社の取り組み:
 建設にあたり、
 ・カルスト地形
 ・ゴビ砂漠地形
 等の複雑な地質・地形について、専門家サービスチームが
 ・用地周辺の現地調査(環境、植生、風向風量、水利)
 ・地質層序調査
 等を実施。
 また、
 ・モンスーン気候
 ・降霜水準
 の影響による風・雪が、建設の妨げになる可能性があることも判明した。
 これらの調査結果を受けて、顧客企業の早期納入の要望に応えるため
 ・サプライチェーンのソリューションの最適化・一体化
 を行い、発電施設の完成・稼働を実現した。

等となっています。


現時点で世界最大の太陽光発電所はFirst Solarによる「Agua Caliente」(交流出力250MW)とのことで、規模はそれは及ばないものの、200MW弱の発電設備を(発表内容に従うならば)僅か2〜3ヶ月程度で完工したということには、非常に驚かされました。

これは中国でトップクラスの企業による事例であり、また長期稼動における問題発生の有無も確認する必要があるとは思いますが、中国企業の技術力の一例という意味で、無視できない事業例だと考えます。


※参考サイト:
・[1]VERSOLSOLAR
 http://www.versolsolarchina.com/
・[2]Astronergy
 http://www.astronergy.com/
posted by 管理人 at 14:19 | Comment(2) | 海外のメガソーラー

東芝が岩手県の中尊寺に、LED照明設備と太陽光発電システムを寄贈する方針

東芝2012年9月12日に、

・岩手県平泉の世界文化遺産「中尊寺」に、
 ・LED照明設備
 ・太陽光発電システム
 を寄贈する。

との方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・東芝 中尊寺にLED照明納入(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/120912/bsb1209121517006-n1.htm

(東芝のサイト内ページ)
・世界遺産 中尊寺へのLED照明設備と太陽光発電システムの寄贈について
 http://www.toshiba.co.jp/about/press/2012_09/pr_j1201.htm

上記URL先ページによると、事業の概要は

・背景・目的:
 東日本大震災からの復興支援活動の一環として、岩手県の観光集客力の拡大に貢献することを狙いとする。

・設置場所:
 ・LED照明:中尊寺新覆堂(しんおおいどう)内
 ・太陽光発電:宝物館「讃衡蔵(さんこうぞう)」売店の屋根

・主な特徴:
 ・東芝の照明技術を結集:
  ・現地調査、ヒヤリング
  ・照明デザイン
  ・製作、施工
  を通じ、グループの照明技術を結集。
  省電力化の他に、建物内の仏像・装飾の迫力や芸術性を損なわない、
  ・色の美しさ
  ・色合いの作り方
  ・光源自体の見え方
  を検証し、
  ・充分な明るさ
  ・空間に最適な色温度
  ・より自然光に迫る演色性
  の実現を目指す。
 ・景観を損なわない太陽光発電システムの設置:
  発電容量は5kWで、上記照明の消費電力相当以上を発電できる見通し。

・点灯開始日:2012年9月22日の一般拝観からの予定。

等となっています。


発表されている設置設備に蓄電池が入っていないので、夜間については商用電力の利用が必要だと思いますが、中尊寺のウェブサイト[1]で美しい写真を見る限りでも、歴史的な建物と省エネ技術はやはり相性が非常に良いのでは、と想像が膨らみます。

太陽電池パネルが設置される讃衡蔵は新しい建物ですが、どのような景観への配慮が講じられるのか、一般公開を楽しみにしたいところです。
(やはり、黒色のパネルを採用するんでしょうか?)


※参考サイト:
・[1]中尊寺
 http://www.chusonji.or.jp/


※関連記事:
三菱電機がJR平泉駅に電力供給システム(太陽光発電78kW、蓄電池240kWhなど)を納入、晴天時には全使用電力を供給可能とのこと(2012/06/29)

京セラが、12世紀に建設された英国の教会に太陽電池モジュール(計3.12kW)を供給(2012/03/12)
posted by 管理人 at 14:17 | Comment(0) | 導入施設

中部地方の4企業が、使用電力を太陽光発電+蓄電池で賄える「自立型エコ照明システム」を共同開発

スカイプランニング(静岡県浜松市)
パイフォトニクス(同上)
中遠電気(同・掛川市)
伊藤建築設計事務所(愛知県名古屋市)

の4社が、使用電力を太陽光発電と蓄電池だけで賄える「自立型エコ照明システム」を共同開発したとのこと。

(ニュース記事)
・《経済》 太陽光で自立型照明 浜松などの4社開発(中日新聞)
 http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120912/CK2012091202000065.html

(各社のサイト内ページ)
・天窓照明、太陽光発電、蓄電システム、LED照明、直流給電技術を融合した自立型エコ照明システムを開発 〜9月4日より、浜松市北区にて実証試験を開始〜(スカイプランニング)
 http://www.sky-planning.co.jp/news/index.html#28
・新着情報(中遠電気)
 http://www.chuen-denki.com/news/

上記URL先ページによると、2012年9月4日から同システムの実証試験が行われているとのことで、その概要は

・目的:
 本システムが、、
 ・避難所学校体育館照明としての能力(従来照明との比較)
 ・災害時の給電能力
 を検証する。

・場所:スカイプランニング社の三ヶ日工場(床面積500m2
 屋根に
 ・光拡散性天窓(約35m2
 ・太陽電池パネル11kW)
 を設置している。

・システムの構成:
 ・蓄電・直流給電システム
  ・バッテリー:リチウムイオン蓄電池
   太陽光発電の発電電力を蓄電する。
  ・容量:81.2kWh
   実証試験場の照明を2日間点灯できる。
  ・その他の特徴・機能:
   ・直流給電
    DC-AC変換の損失を無くすため、蓄電電力を照明器具に直流給電する。
   ・大容量給電
    広面積を照明できる大容量給電(48V、最大電流70A)が可能。
   ・交流出力
    災害時の電力供給を想定して、
    ・AC100V(100A)
    ・AC200V(50A)
    の出力も行える。
   ・機能の拡張
    将来的には
    ・三相200V
    ・売電
    ・EVの充電
    の実現も検討している。
 ・自動調光機能付きLED照明器具
  ・主な機能:
   ・室内の明るさ維持
    照度センサー(光拡散型天窓の下の梁に設置)により、天窓からの光の量を測定。
    それに応じて、自動的に調光を行う。
   ・遠隔制御
    無線通信モジュールを内蔵しており、各種設定パラメータをPCから制御できる。
  ・電源:直流電源(48V)
  ・消費電力:120W
  ・全光束:12,000lm
   (※同じ明るさの水銀灯では、300W以上が必要)
  ・サイズ:幅102mm×高さ102mm×奥行110mm
  ・重さ:約1kg
 ・光拡散型天窓
  ・主な特徴・機能:
   ・太陽光の活用:
    昼間は太陽光を取り込み室内へ拡散させることで、消費電力を削減する。
   ・室内温度の抑制:
    温度上昇を抑えるため、赤外線の侵入を防ぐ工夫を施している。

・実施期間:2012年9月4日〜2013年1月

等というもの。

またニュース記事では、市販システムについて

・発売時期:2013年4月以降の予定
・想定販売先:
 ・公共施設、体育館(災害時の避難所)
 ・一般の事業所
・価格:床面積500m2の建物で、1,500万円前後の見込み。

との情報が記載されています。


現在注目されている売電を第一目的としたものではなく、独立電源による照明設備としての実用性が追求されている点が、非常に興味深く魅力的です。

まだ実証試験の段階ではありますが、東日本大震災の事例を省みても、公共施設であれば災害への備えとして導入の価値は非常に大きいと思われるので、製品化と販売拡大に強く期待したいところです。


※参考サイト:
・[1]パイフォトニクス
 http://www.piphotonics.co.jp/
・[2]伊藤建築設計事務所
 http://www.ito-aei.co.jp/
posted by 管理人 at 14:15 | Comment(0) | 独立電源(自作、DIY含む)

分子科学研究所の研究グループが、有機半導体フタロシアニンの自由なn型・p型化とpnホモ接合有機太陽電池の作成に成功

「分子科学研究所」の研究グループ(平本昌宏教授ら)が、

・有機半導体「フタロシアニン」への不純物のドープによる、自由自在なn型・p型化
・上記素材を組み合わせての、pnホモ接合有機太陽電池の作成

に成功したとのこと。

(ニュース記事)
・分子科研、有機半導体のpn制御で太陽電池を試作(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201209130017.html

(分子科学研究所のサイト内ページ)
・1種類の有機半導体による太陽電池の作製が、全ての有機半導体で可能になった!
 http://www.ims.ac.jp/topics/2012/120907.html

上記URL先ページによると今回の研究では、メタルフリーフタロシアニン(H2Pc)にドーピング剤として

・ドナー:炭酸セシウム(Cs2CO3
・アクセプター:酸化モリブデン(MoO3

を添加し、pn制御に成功。

この結果は原理的に、全ての有機半導体について、無機半導体(シリコン等)で常識となっている

・ドーピングによるpn制御
・単独薄膜によるpn接合太陽電池の作製

が可能になることを意味するもので、有機半導体エレクトロニクスの発展において基礎的・必須の技術とのこと。

有機太陽電池においては今後、今回のpn接合技術を共蒸着膜に直接適用することで、変換効率10〜15%の実現を目指す方針とのことです。


有機半導体においてpn制御技術が確立されることになれば、有機太陽電池の性能アップ・実用化の実現に加速がつくと思われますが、日本がその技術で世界に先駆けるよう、今後の更なる研究開発の進展に強く注目・期待したいところです。


※関連記事:
「自然科学研究機構 分子科学研究所」がフラーレンのp型化に成功、有機太陽電池の性能設計が可能となる?(2011/03/05)
自然科学研究機構と総研大が、高精度なドーピング技術による、有機薄膜太陽電池の「共蒸着膜」の特性制御(n型・絶縁体型・p型)を実現(2011/09/17)
分子科学研究所と科学技術振興機構が、電荷分離を制御して変換効率をアップできる二次元高分子材料の合成に成功(2012/05/15)
posted by 管理人 at 14:14 | Comment(0) | 有機太陽電池

First Solarによる大規模太陽光発電プロジェクト「Agua Caliente」の交流出力が250MWに到達、現時点で世界最大とのこと

First Solar社が2012年9月10日に、

・米アリゾナ州の大規模太陽光発電プロジェクト「Agua Caliente」の交流出力が、250MWに到達した。
 (現時点では世界最大規模)

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・米国に世界最大のメガソーラーが稼働、First Solarが建設(Tech-On)
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120912/239577/

(First Solar社のサイト内ページ)
・World's Largest Operational Solar PV Project, Agua Caliente, Achieves 250 Megawatts of Grid-Connected Power
 http://investor.firstsolar.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=706034

上記URL先ページによると、プロジェクトのこれまでの経緯は

2010年秋:事業がスタート
2011年6月:太陽電池モジュールの設置を開始
2012年1月30MW分を稼動開始
・同年:系統接続が100MWに到達
・同年:同200MWに到達

というもので、完成時(2014年)の交流出力は290MWになる予定。

本プロジェクトでは、First Solar社が持つ最新の

・システムのレイアウトとデザイン
・最適化されたbalance-of-systemのコンポーネント
・集約化された工事フローのエンジニアリング

により短期間での施工・稼動開始を実現しており、今回は結果として、契約内容や完成予定日に合わせて、工期をより遅い速度で調整したとのことです。


モジュールの設置開始から1年ちょっとで250MW(直流ではなく交流出力の数字)を達成した、というのは、工期をわざと調整したことも含めて相当なスピードだと思いますが、大規模プロジェクトを多く手がけているFirst Solar社では、それだけ十分に技術・ノウハウが蓄積されている、ということでしょうか。


※参考サイト:
・[1]Agua Caliente Solar Project > Project Overview
 http://www.firstsolar.com/Projects/Projects-Under-Development/Agua-Caliente-Solar-Project/Overview


※関連記事:
First SolarがNRG Energyに、アリゾナ州の太陽光発電プロジェクト(290MW)を売却する方針(2010/12/20)
posted by 管理人 at 14:12 | Comment(0) | 海外のメガソーラー

ソーラーフロンティアがメガソーラー事業に参入する方針、矢野産業と共同

ソーラーフロンティア社が2012年9月11日に、

・宮崎市の「矢野産業」社との間で、宮崎県国富町へのメガソーラー2ヶ所の開発について合意した。

と発表したとのこと。

(ソーラーフロンティア社のサイト内ページ)
・ソーラーフロンティアと矢野産業、発電事業に初参入
 http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2012/C009960.html

上記URL先ページによると、事業の概要は

・場所:国富町大字木脇にある矢野産業の所有地(約7ha)

・各施設の概要:
 ・「国富第1メガソーラー」(仮称):
  ・発電事業者:ソーラーフロンティア
  ・敷地面積:約47,200m2(※発電システムの設置面積は37,300m2u)
   矢野産業がソーラーフロンティアに貸し出す
  ・発電容量:約2,247kWp
  ・モジュール枚数:約14,000
  ・年間発電電力量:約2,900MWhの見込み。
  ・運転開始時期:2013年3月末の予定。
 ・「国富第2メガソーラー」(仮称):
  ・発電事業者:矢野産業
  ・敷地面積:約24,400m2(※発電システムの設置面積は18,400m2
  ・発電容量:約1,088kWp (DC)
  ・モジュール枚数:約7,000
  ・年間発電電力量:約1,400MWhの見込み。

・各社の担当:
 ・ソーラーフロンティア:
  ・太陽光発電システムの供給
  ・コンサルテーション・サービスの提供
 ・矢野産業:
  ・土地の提供
  ・砕石商品「美砂」の提供(雑草の生息予防により、土地のメンテナンス作業の軽減を図る)

・運転開始時期:両方とも2013年3月末の予定。

等となっています。


国内の大手太陽電池メーカーでは、シャープ・京セラに続く発電事業への参入とのことですが、今回は大規模工場を構えている市において、地場の砕石企業との共同事業という点が、ユニークで興味深いです。

今回の事業を含めて、国内メーカー自身によるメガソーラーの設置・運営が、より競争力を高める方向への自社製品の改良・改善にもつながることを、期待したいところです。


※参考サイト:
・[1]矢野産業
 http://yanosangyou.co.jp/top.html


※関連記事:
シャープと北海道北見の「陽気堂クリエート工業」が、道内2ヶ所でメガソーラー建設を計画(2012/02/15)
シャープ次期社長も、太陽電池ではメガソーラー建設や発電事業を手がける方針(2012/03/23)
シャープが大阪府岬町で、国内4件目のメガソーラー(2MW)の建設を計画しているとのこと(2012/03/23)
シャープが北海道の苫東でメガソーラー(計4MW)を計画、早ければ2012年9月に着工(2012/08/07)

京セラ等7社が共同で、70MWの太陽光発電事業を手がける「鹿児島メガソーラー発電」社を設立(2012/08/01)
posted by 管理人 at 01:20 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

2012年7月の青森県での固定価格買取の新規認定は181件・800kW、岩手県は358件・2,652kW、東北6県では2,515件・3万1,623kW

下記URL先ページで、2012年7月青森県・岩手県での固定価格買取制度新規認定状況が紹介されています。

(ニュース記事)
・7月の再生可能エネ導入量は800キロワット(デーリー東北)
 http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/news/2012/09/11/new1209112001.htm

記事によると、これは9月11日に開催された「エネルギー・環境フォーラム」(八戸グランドホテル)において、東北経済産業局の電源開発調整官の方が公表したもので、具体的な数字は

青森県
 ・認定件数:181
  内訳は、
  ・太陽光発電(10kW未満):178
  ・太陽光発電(10kW以上):2
  ・水力発電:1
 ・出力合計:800kW
 (件数は東北で5位、出力合計は最下位)

岩手県
 ・認定件数:計358
 ・出力合計:2,652kW
  内訳は、
  ・太陽光発電(10kW未満):354
  ・太陽光発電(10kW以上):4

東北6県
 ・認定件数:2,515
 ・合計出力:3万1,623kW
  (※8月の認定規模は約5万kWの見通し)

全国
 ・合計出力:約57万kW

等となっています。


青森県・岩手県ともに、10kW未満の太陽光発電が殆どとのことですが、その出力規模は単純に1件あたり10kWとしても1,81kWと3,58kWであり、全体の出力合計と比べると、大規模発電設備が占める割合の大きさが伺えます。

この点は、今月初めに報じられた東北電力における太陽光発電の買電新規契約状況(1,957件・9,700kW)と、今回公表された東北6県の認定件数・出力(2,515件・3万1,623kW)を比べても強く感じられますが、大きな出力を得るという点では、やはり住宅用よりも大規模施設を設置するほうが効果的、ということでしょうか。


※関連記事:
東北電力の2012年6月末時点での太陽光発電の電力購入契約は、累計出力が約27万3,000kW(前年同月末比34%増)・累計契約数は約6万8,000件(同30%増)(2012/08/22)
東北電力における2012年7月の太陽光発電の買電新規契約は1,957件(前月比13%増)・9,700kW(同23%増)(2012/09/02)

岩手県による被災建物向けの太陽光発電導入補助制度が、2012年7月末現在で申請件数267件・交付申請額5,843万9,000円と利用好調(2012/08/22)
posted by 管理人 at 01:15 | Comment(0) | 国内の電力買取制度

北海道内4市町で、風力発電・太陽光発電の出力安定化のための実証実験(気象予測、蓄電池を利用)が行われる予定

日本気象協会
北海道大学
北海電気工事

等が、北海道内の4市町において、風力発電・太陽光発電出力安定化のための実証実験を行う予定とのこと。

(ニュース記事)
・風力・太陽光発電の出力安定、北海道・稚内など4市町で実験(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNZO46016980R10C12A9L41000/

上記URL先ページによると、事業の概要は

・目的:
 分散している発電設備の状況を一括把握することで、より安定的に発電電力を利用できるシステムの構築を目指す。

・内容:
 北海道電力と協力して、気象予測により各発電設備の発電量を予想
 そのうえで蓄電池を効率的に利用し、出力変動の抑制を図る。

・対象設備:
 ・稚内市
 ・伊達市
 など4市町にある風力・太陽光発電設備。

・実施期間:2012年度中〜2014年度

・その他:
 本事業は、環境省の2012年度「地球温暖化対策技術開発・実証研究事業」に採択されている。

等となっています。


全部で幾つの発電設備が対象となるのかは分かりませんが、太陽光発電と風力発電という国内でメジャーな再生可能エネルギー発電を合わせて監視・制御を行うとのことで、再生可能エネルギーの利便性アップをもたらす技術が実現されることを、強く期待したいです。

また個人的には、(蓄電池などは抜きにして、単純に)太陽光と風力を合わせた場合の出力変動がどのようになるのか、という点に非常に興味を引かれるので、実験データの公表にも期待したいところです。


※参考サイト:
・[1]平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業(競争的資金)の公募について(お知らせ)(環境省)
 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14679
posted by 管理人 at 01:13 | Comment(0) | 研究・開発の動向

埼玉県の桶川市が、後谷調整池をメガソーラー事業に活用する方針

埼玉県の桶川市2012年9月10日に、調整池(雨水を貯水する池)での筏方式(浮体式)のメガソーラー事業計画を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・調整池にいかだ式メガソーラー(朝日新聞)
 http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001209110004

(桶川市のサイト内ページ)
・後谷調整池メガソーラー発電事業者の募集について
 http://www.city.okegawa.lg.jp/cts/403000/90010d/90010d.html

上記URL先ページによると、計画の概要は

・背景:
 桶川市には、メガソーラー事業に利用できる土地が少ないことから、調整池の活用を発案。
 これを水資源機構に相談したところ、愛知県で行われている筏方式の実験例の紹介を受けた。

・場所:桶川市東部の後谷調整池
 広さ約5haのうち、2.9haを
 ・貸し出し料:年150円/m2以上
 ・期間:最長20
 で事業者に貸し出す

・事業者:
 桶川市が、
 ・施設の建設
 ・管理
 ・売電
 を一括で担う事業者を募集する。
 (※応募条件は
   ・調整池の機能を損なわないこと
   ・環境学習のための見学施設を設けること)

・今後の予定:
 ・2012年9月25日〜10月9日:事業者の企画提案書を受け付ける。
 ・同年10月中旬:事業者を決定する。

等となっています。


浮体式の太陽光発電設備自体は、当ブログでチェックしてきた限りでも幾つか事例がありましたが、メガソーラー規模というのは流石に無かったので、全国的にも先駆的な取り組みとなるのでは、と考えます。

後谷調整池は周囲の緑化にも配慮されているようで[1]、太陽電池パネルの大量設置で景観にどう配慮するのか、また水上に設置する分、パネルの枠などの腐食や、メンテナンスの手間といった課題も少なからずあると思われるので、それらへの対応策にも注目したいところです。


※参考サイト:
・[1]桶川市:後谷調整池のオオキンケイギク(ブログ「埼玉花だより」さんの記事)
 http://blogs.yahoo.co.jp/motimoti74/23602597.html


※関連記事:
石川県の「日本空調北陸」が、水上に設置する太陽光発電システムを開発、「太閤山ランド」が設置予定(2010/02/05)
富山県の「県民公園太閤山ランド」の水上式太陽光発電システムが完成(2010/04/12)
韓国水資源公社が水上設置型太陽光発電システムを開発、水深40mの陜川湖に設置(2011/08/23)
posted by 管理人 at 01:11 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

日本写真印刷がDSC+二次電池+LEDの照明モジュール「アカリエ」を開発、「王将フード」の店舗などで導入

下記URL先ページでは、「日本写真印刷」社における色素増感太陽電池の事業動向が紹介されています。

(ニュース記事)
・日本写真印刷、色素増感太陽電池の用途開発で協業−5社・団体と実証(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201209120007.html
・日本写真印刷、色素増感太陽電池の用途開発で協業−5社・団体と実証(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx0320120912qtkf.html

具体的には、

・生産体制:
 兵庫県の姫路工場で、量産試作ライン(生産能力5,000枚/月)をほぼ完成させている。

照明モジュールアカリエ」:
 ・構成:
  ・DSCサブモジュール(12cm四方)
  ・二次電池
  ・LED
  を組み合わせている。
 ・性能:
  2時間の太陽光発電で、輝度約10cdを15時間維持できる。
 ・デザイン:
  ガラス表面のデザインは個別対応が可能。
 ・価格:21万
 ・保証期間:2
 ・販売目標:2014年度に1,000個。

・他社・団体との提携:
 下記を含む5社・団体と協業を開始している。
 ・「王将フード」:
  ・神奈川県の新店舗で「アカリエ」6台を採用済み。
  ・京都市の四条大宮店に、壁面発電パネル(DSC数百枚で構成)を設置する予定。
 ・京都市
  2012年10月に開催される景観と照明のイベントで、「アカリエ」100台を使用し、その後も常設される予定。
  (※管理人注:イベントの詳細は未確認)

等となっています。


日本写真印刷のサイトで「アカリエ」に関する情報が見当たらず、詳細が分からないのが残念ですが、色素増感太陽電池を採用した機器が既に製品化されている、ということに驚きました。

ただ、21万円という価格自体は手軽に手を出せるものではないので、個人的にはより低価格・小型でお手ごろな機器(例えば東日本大震災の避難所で使われた携帯型ライトのようなもの)が開発されることも期待したいです。

また「アカリエ」以外に、太陽電池パネルとしての設置も予定されているとのことで、日本写真印刷の製品が、色素増感型太陽電池の本格実用化の端緒を開くことになるのか、強く注目したいところです。


※参考サイト:
・[1]色素増感太陽電池 EneLEAF(エネリーフ)(日本写真印刷)
 http://www.nissha.co.jp/company/r_and_d/dsc.html


※関連記事:
日本写真印刷が、低価格・高耐久性の色素増感太陽電池を開発(2009/09/15)
日本写真印刷が、姫路市の工場に色素増感太陽電池の試作ラインを導入する方針(2010/06/03)
日本写真印刷が2013年に色素増感型太陽電池の商用生産を開始予定、独立電源向けを想定(2012/05/24)
NEDOが、「有機系太陽電池実用化先導技術開発」の助成先の7法人(5件)を採択(2012/07/10)
posted by 管理人 at 01:06 | Comment(0) | 色素増感太陽電池

慶応大の研究グループが、有機薄膜太陽電池セルの電極層を貼り合わせにより形成する方法を開発

慶応義塾大学の研究グループ(白鳥世明准教授ら)が、有機薄膜太陽電池セル電極層を、(通常の真空プロセスでは無く)貼り合わせにより形成する方法を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・慶大、真空プロセス無しで有機薄膜太陽電池セル−表裏両面からの光で発電(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201209120010.html

上記URL先ページによると、技術の概要は

・背景:
 有機薄膜太陽電池において、光電変換層塗布により形成できる。
 一方、電極層の形成法の主流である「蒸着法」では、真空プロセスが必要になる。

・手法:
 銀のナノ粒子が分散した溶液上に、
 ・導電性高分子「PEDOT」「PSS」
 ・有機溶媒「DMSO」
 の混合溶液を塗り、透明な電極層を形成する。
 この電極層を、光電変換層(有機半導体「P3HT」「PCBM」)に押しつけて貼る

・試作セル:
 ・変換効率:最大約2
  DMSO・P3HT・PCBMの混合比による。
 ・色:半透明
  電極層も透明なため、裏表両面での発電ができる。

・今後の方針:
 ・想定用途:
  ・住宅
  ・自動車
  の窓に貼り付ける。
 ・変換効率:
  電極の貼り合せ方を改良し、7〜8%を目指す。

等となっています。


研究者の方は溶液からの薄膜形成技術を手がけている[1]とのことで、今回はその技術が太陽電池向けに活用されたものと見受けられますが、このような他分野の技術を応用できる可能性があるのが有機薄膜型の大きな特徴、ということでしょうか。

今回の手法で形成される電極の耐久性が、従来手法と比べてどうなのか、というのが気になりますが、実用化が実現すれば、有機薄膜型太陽電池のコスト面でのメリットが更に増すことは間違い無いと思うので、今後の研究開発の進展に強く期待したいところです。


※参考:
・[1]白鳥 世明 (理工学部准教授)
 http://www.k2.keio.ac.jp/project-o-shiratori.html

※以下は高分子、有機溶媒に関する解説があるサイトで、今回の研究とは関係ありません。
・[2]導電性を飛躍的に向上させるビニルスルホン酸ポリマーの開発(旭化成)
 http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2009/ch090528.html
・[3]ジメチルスルホキシド(ウィキペディア)
・[4]ポリチオフェン(同上)
・[5]有機半導体P3HT(ポリ3−ヘキシルチオフェン)新規合成法について(総研科学)
 http://www.soken-ce.co.jp/pdf/20110223.pdf
posted by 管理人 at 01:04 | Comment(0) | 有機太陽電池