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2012年09月24日

北海道の太陽光発電の世帯普及率は振興局別では0.05〜1.7%、ただし自治体別のトップは7%以上

2012年9月23日の北海道新聞朝刊で、北海道内での太陽光発電設置普及度が掲載されていました。

(ニュース記事)
・道東、太陽光けん引 普及度1位小清水、2位浜中… 北電・本紙調べ 少雪で日照長く(北海道新聞)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/406230.html

これは、

北海道電力がまとめた各市町村の設置件数(2012年3月末時点)
2010国勢調査の市町村別世帯数

から北海道新聞が算出したもので、上記のウェブ版では具体的な数字が少ないですが、本紙(1面トップ)ではかなり詳しい数字が掲載されています。

そのデータから、振興局ごとの太陽光発電の世帯普及率を計算してみると、

・オホーツク(約13万世帯):1.7
・十勝(約15万世帯):1.37
・根室(約3万2,000世帯):1.09
・釧路(約11万世帯):1.02
・胆振(約18万世帯):0.46
・上川(約23万世帯):0.40
・石狩(約110万世帯):0.38
・渡島(約19万世帯):0.34
・空知(約14万世帯):0.32
・日高(約3万2,000世帯):0.31
・後志(約10万世帯):0.15
・檜山(約1万8,000世帯):0.14
・宗谷(約3万2,000世帯):0.11
・留萌(約2万3,000世帯):0.05

と、全体としてかなり低い状況。

また、北海道全体では

・設置件数:約1万3,000
・合計出力:約6万2,000kW
・世帯普及率:約0.5

という状況とのことです。

ただし、自治体別の上位10位は

・小清水町:約7.4
・浜中町:約5.7
・佐呂間町:約4,7
・鶴居村:約4.6
・大空町:約3.9
・剣淵町:約3.6
・別海町:約3.3
・湧別町:約3.0
・和寒町:約2.9
・訓子府町:約2.7

と、普及率はいずれも1ケタ台となっています。


2008年に報じられていた北海道での住宅用太陽光発電の普及率は0.33%でしたが、4年が経過しても一向に普及が進んでいない状況が良く伺えます。

固定価格買取制度でのメガソーラーの認定件数は全国上位である一方で、物流拠点も含めて、建物屋根への設置が停滞しているのは、発電条件だけでなく、冬には積雪で屋根への負担が大きくなるだけに、既築住宅の屋根への設置に対する抵抗感が大きいためでは、と個人的には考えます。(今回の調査でも、雪が少ない道東での普及率が高くなっている)

この点で何らかの解決策が見出されなければ、既設建物の屋根への設置・普及のスピードアップは望めないのではないでしょうか。(無理に設置しない、という方針もありかもしれませんが)


※関連記事:
北海道の物流業界で、太陽光発電導入の動きが非常に鈍いとのこと(2012/09/21)

太陽光発電の住宅普及率は「西高東低」(2008/11/17)
北海道電力が2020年までに太陽光発電能力を5000kWまで増強する方針(2009/01/07)
posted by 管理人 at 22:32 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

固定価格買取制度の2012年8月末時点での認定件数は7万2,660件・認定出力は約130万kW

下記URL先ページでは、2012年8月末時点での固定価格買取制度認定状況が紹介されています。

(ニュース記事)
・再生エネ買い取り制度「設備認定」 県内は2142件、全国11位(信濃毎日新聞)
 http://www.shinmai.co.jp/news/20120923/KT120921ATI090033000.php

記事によると、これは経済産業省のまとめによるもので、具体的には

全国
 ・認定件数7万2,660
  都道府県別の上位は
  ・愛知県4,458
  ・埼玉県3,971
  ・東京都3,423
  (いずれも、10kW未満の住宅用太陽光発電が主)
 ・認定出力:約130万kW
 ・内訳:
  ・太陽光:約103万kW
  ・風力:約26万kW
  ・バイオマス(生物資源):5,700kW
  ・水力:888kW
  ・地熱:0kW

長野県
 ・認定件数:2,142件(全国で11位)
  住宅用太陽光発電が9割以上を占める。
 ・認定出力:約1万4,700kW(同27位)
 ・内訳:全て太陽光発電

との数字が挙げられています。


全国の認定件数・出力は1ヶ月前(7月末時点)の2倍前後で、既に年間認定見込み(250万件)の半分に到達しており、爆発的なペースと感じられますが、このペースが今年度いっぱい続くことになるのか、というのが非常に気になるところです。
(電力料金への影響には注意したい)

長野県については、全国に対する割合を計算すると、認定件数(約3%)に対して出力(約1%)が小さいですが、この点については住宅用と産業用のどちらがメインとなるか、という地域ごとの特徴・傾向に大きく左右される、ということでしょうか。


※参考サイト:
・[1]固定価格買取制度の開始後の状況について(8月末時点)
 http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/dl/setsubi/201208setsubi.pdf


※関連記事:
固定価格買取制度での経済産業省による発電設備の認定件数は44件、うち太陽光発電は43件(2012/06/30)
2012年7月25日時点で固定価格買取制度に認定されている発電計画は計40万8,000kW・2万4,764件、殆どが太陽光発電とのこと(2012/08/11)
固定価格買取制度の開始後1ヶ月での認定件数は3万3,695件・発電出力は約56万4,000kW、太陽光発電は3万3,686件で住宅用の余剰電力買取が3万2,659件(2012/08/25)

東北電力の2012年6月末時点での太陽光発電の電力購入契約は、累計出力が約27万3,000kW(前年同月末比34%増)・累計契約数は約6万8,000件(同30%増)(2012/08/22)
鳥取県内での固定価格買取制度の認定件数(2012年7月末時点)は267件、全てが太陽光発電(2012/09/05)
2012年7月の青森県での固定価格買取の新規認定は181件・800kW、岩手県は358件・2,652kW、東北6県では2,515件・3万1,623kW(2012/09/13)

長野県茅野市内の住宅用太陽光発電の導入者(補助金利用)のうち、「満足」は約40%・「おおむね満足」は50%弱に到達(2012/08/05)
posted by 管理人 at 22:29 | Comment(0) | 国内の電力買取制度

東大の研究グループが、色素増感太陽電池の電解液の新しい封止方法を開発、LCDの技術「滴下注入(ODF)」を応用

東京大学の研究グループ(内田聡特任教授、瀬川浩司教授ら)が、色素増感太陽電池電解液の新しい封止方法を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・東大、色素増感太陽電池の基板張り合わせ技術(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720120924eaaj.html

上記URL先ページによると、技術の概要は

・背景:
 色素増感太陽電池は、基板2枚(封止剤で貼り合わせる)の間に電解液を満たす構造となっている。
 この構造の作製においては現在、基板を貼り合わせた後にを開け、電解液を注入する手法が主流となっている。

・手法:
 LCDの作製に用いられている技術「滴下注入(ODF)」を応用。
 一方の基板上に電解液を滴下し、真空環境下で対向基板を貼り合わせる

・メリット:
 従来手法と比べて、
 ・デバイスの信頼性向上
  (気泡が入りにくく、電解液の漏れも防ぎやすい)
 ・単位時間あたりの作製個数の増加
 が見込まれる。

というもの。

現在は、色素増感太陽電池の実用化に取り組んでいる企業への採用提案が行われているとのことです。


薄膜型太陽電池については、製造工程にFPDとの共通点が多い[1]とのことですが(例えばソーラーフロンティアの国富工場は、日立のプラズマディスプレイパネル工場を転用)、色素増感型太陽電池にLCDの製造手法が応用できる、というのはかなり意外でした。
(考えてみれば、どちらも液体を封入している点は似ている)

ディスプレイパネルと太陽電池は、種類を問わず全般的に、技術的な共通点が多い、ということなんでしょうか?

ディスプレイ向けのODFについて解説されているサイト[2][3]を見ると、設備の縮小や時間の短縮に寄与しているとのことなので、今回の太陽電池製造への適用においても、製造コストの低減につながることを期待したいところです。


※参考サイト:
・[1]半導体と共通点の多い太陽電池のビジネス(Semiconpottal)
 https://www.semiconportal.com/archive/blog/chief-editor/post-17.html
・[2]これが中小型ディスプレイの全貌(Semiconductor Japan Net)
 http://www.semiconductorjapan.net/serial/display/06.html
・[3]ODF(液晶滴下) (武蔵エンジニアリング社)
 http://www.musashi-engineering.co.jp/case/case_015_00004.html


※関連記事:
東大の研究グループが、色素増感太陽電池セル(4mm四方)で変換効率12.5%を達成、弱い光では13.3%(2012/09/08)
posted by 管理人 at 22:28 | Comment(0) | 色素増感太陽電池