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2012年09月26日

中国国内の太陽光発電産業の現状を解説している「朝日新聞」の記事

下記URL先ページでは、中国太陽光発電産業現状が解説されています。

(ニュース記事)
・太陽光発電業界でリストラ相次ぐ、天合光能は従業員30%削減か(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/business/news/xinhuajapan/AUT201209240085.html

具体的には、

・生産状況:
 ・太陽電池メーカー「浙江金楽太陽能科技公司」の何イ莎董事長は、
  ・工場稼働率2012年上半期80%以上)は70%に低下している。
  ・自社は高すぎる業績ではなく、
   ・穏健なキャッシュフロー
   ・従業員の働き口
   を求める。
  と語っている。

従業員削減
 ・Suntech Power1万人前後まで減らした。(ピーク時の従業員数は約2万人)
 ・中小企業の「孚日光伏」「吉陽新能源」「九州方園」:50%削減した。
 ・「通威」:
  劉漢元董事長は、
  ・80%以上の人員削減を覚悟している。
  と語った。
 ・「英利」の苗連生董事長は
  ・欧州が中国に不利な裁決を下した場合、中国企業の大規模破綻が不可避となり、
   ・太陽光発電産業への深刻なダメージ
   ・数百万人の雇用喪失
   が生じる恐れがある。
  と語っている。

・中国国内の発電設備の状況:
 「中盛光電」の王興華董事長は、
 ・送電網の不備のため、西部の多くの太陽光発電所では、稼動維持できるのは1週間のうち3〜4日のみ。
 ・送電網整備への補助支給が遅いため、発電所は赤字状態にある。(8%以上の収益率は有り得ない)
 と語っている。

等の状況が紹介されています。


中国の太陽電池メーカーの悲痛な声が聞こえてくるような記事ですが、最大市場である欧州での需要縮小に加えて、米国で反ダンピング関税が仮決定され、欧州でもダンピング調査が開始されている現状では、政府の「十二・五計画」による国内市場の活性化が状況改善の最大の希望、ということでしょうか。

送電網の未整備による太陽光発電所の稼働率の低さについては、かつて風力発電でも似たような状況が報じられていました(※現在解消されているかは未確認)が、政府が「十二・五計画」の推進とともにこの課題(送電網の整備推進)にどう取り組んでいくのか、というのは、国内太陽電池メーカーの業績にも大きな影響を及ぼすことになる、と思われるので、今後の動向には注視していきたいところです。

また個人的には、日本・中国間での反発感情の高まりが、固定価格買取制度で盛り上がりを見せている日本市場において、同市場に進出している中国メーカーの業績にどのような影響を及ぼすことになるのか、という点も気になるところです。


※参考サイト:
・[1]Shandong Sunvim Solar Technology(孚日光伏)
 http://www.sunvim-solar.com/
・[2]Tongwei Group(通威)
 http://en.tongwei.com/
・[3]ET Solar(中盛光電)
 http://www.etsolar.cn/


※関連記事:
LDK Solarは2011年末以降に人員の約22%(5,000人以上)を削減、利ざやは同業他社と比べ最低水準(2012/05/01)
Trina Solar社が事業・組織の合理化を行う方針、太陽電池モジュールとシステムの事業分離など(2012/09/14)

米商務省が中国製太陽電池向けの反ダンピング関税課税を仮決定、税率は31.14〜249.96%(2012/05/20)
EUの欧州委員会が、中国製太陽電池のダンピング調査を開始(2012/09/08)

中国の国家能源局が「太陽エネルギー十二・五計画(2011〜2015年)」を発表、発電の目標規模は2,100万kW(太陽光2,000万kW、太陽熱100万kW)(2012/09/14)

中国「晶科能源」のCFOが、中国での太陽電池メーカーの淘汰により、生産能力が約75%削減・2013年4-6月期の生産能力は2,000万kW、等と予想(2012/01/25)
Suntech Power社CEOへのインタビュー内容を紹介している「東洋経済」の記事(2012/04/03)
posted by 管理人 at 02:40 | Comment(0) | 市場・業界の動向:アジア

リアルコムと日本プレミアムがメガソーラー事業で提携、投資先としてのメガソーラーのデューデリジェンス推進も目指す

リアルコム」社が2012年9月25日に、

メガソーラー案件の開拓・運用について、「日本プレミアム」社との協業を開始した。

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・ リアルコム、日本プレミアムと協業し、高品質メガソーラー開発能力を向上(ValuePress!)
 http://www.value-press.com/pressrelease/101838

(各社のサイト内ページ)
・リアルコム、日本プレミアムと協業し、高品質メガソーラー開発能力を向上(リアルコム)
 http://www.realcom.co.jp/info/news/20120925_realcom_nippon-pre.html
・リアルコム株式会社とメガソーラー事業の協業を開始します(日本プレミアム)
 http://nippon-pre.com/index.php?%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%202012%E5%B9%B4#a20120925

上記URL先ページによると、提携の概要は

・主な方針:
 ・メガソーラー事業の開拓・運営能力の向上:
  ・案件候補地(オーナー)の収集選定能力の向上:
   日本プレミアム社の「マスターズネットワーク」(全国の税理士・社労士・行政書士などが登録)を活用する。
  ・迅速・スムーズなプロジェクト運営:
   メガソーラー建設における各種支援業務(提案〜保守、保険対応)を、日本プレミアムが包括的に請け負う。
  ・発電所建設の低コスト化
   リアルコム社と子会社「WWB」を通じての、高品質・低価格な太陽電池パネル及び太陽光発電システムを提供する。
 ・投資対象としての、メガソーラーのデューデリジェンスの推進:
  両社は、
  ・2〜3年後には太陽光発電所の保有株式を売買する投資家が現れ、その株式が証券化される時代になる。
  と想定している。
  そしてこの場合、メガソーラーが第三者の評価を受けていることは、投資家にとって
  ・資産価値の最大化
  ・投資のリスク低減
  における大きな意味を持つ、と考えている。
  これに対応するため、日本プレミアム社が繋がりを持つ第三者民間検査・認証機関に働きかけ、今後両社で企画・建設する太陽光発電所の全て認証発電所とする。
  これにより出資者を募りやすくして、開発スピードの向上に繋げる。

・受注目標:2013年3月までに10MW以上

等となっています。


電力買取価格が高いうちの計画認定や、発電設備の安定稼動が前提になるとは思いますが、メガソーラーが投資対象となることを想定して信頼性向上のために認証獲得を目指していく、というのは非常に興味深いです。

ただ、メガソーラーに対して具体的にどの機関がどのような基準で認証を行うのか、という点は全く不明なので、今後の更なる情報発表に注目したいところです。


※参考サイト:
・[1]WWB
 http://www.wwwb.jp/


※関連記事:
リアルコム社がWWB社を完全子会社化する方針、スマートグリッド市場への参入を図る(2011/09/29)
リアルコムとアドバンスの2社が、各種サービス(10年分)も初期費用に含めたパッケージ商品「発電貯金-野立パワー」を発売(2012/08/08)
posted by 管理人 at 02:38 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

北海道内でのメガソーラー建設計画は21社・38件、うち地場企業は11社

北海道2012年9月24日の道議会で、道内でのメガソーラー建設計画の現状を公表したとのこと。

(ニュース記事)
・北海道、21社がメガソーラー計画(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNZO46492610U2A920C1L41000/

上記URL先ページによると、主な内容は

・メガソーラー建設を計画している企業:21
 ・道外企業
  ・シャープ
  ・ソフトバンク
  ・国際航業ホールディングス
  ・三井物産
  等。
 ・地場企業11
  ・土屋ホールディングス
  ・コープさっぽろ
  ・伊藤組土建
  ・柳月
  等。

・立地数:38ヶ所
・立地場所:道東方面が多い。

等とのことです。


住宅物流施設屋根への設置が進まない一方で、野立てのメガソーラー事業計画が盛んというのは、良くも悪くも北海道での太陽光発電導入の特徴、ということでしょうか。

また、道内企業によるメガソーラー計画は意外に多い、と感じますが、地域に実際にどのような経済効果がもたらされることになるのか、というのも非常に気になるところです。


※関連記事:
シャープと北海道北見の「陽気堂クリエート工業」が、道内2ヶ所でメガソーラー建設を計画(2012/02/15)
ユーラスエナジーHDが、北海道白糠町でのメガソーラー事業(最大30MW)で同町と基本合意(2012/03/29)
ソフトバンクが北海道苫小牧市で111MWのメガソーラー建設を計画、2014年度に稼動予定(2012/07/02)
北海道江別市で「江別メガソーラー」(1.5MW)が建設予定、ソーラーフロンティアのCIS薄膜型パネルを採用(2012/07/06)
シャープが北海道の苫東でメガソーラー(計4MW)を計画、早ければ2012年9月に着工(2012/08/07)

北海道の物流業界で、太陽光発電導入の動きが非常に鈍いとのこと(2012/09/21)
北海道の太陽光発電の世帯普及率は振興局別では0.05〜1.7%、ただし自治体別のトップは7%以上(2012/09/24)
posted by 管理人 at 02:36 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

陸屋根向け工事の専門サイト「棟梁ドットコム」がオープン、「金属屋根防水」「マグネット工法」を提案

メディオテック」社が2012年9月24日に、陸屋根向けの太陽光発電システム設置工事の専門サイト「棟梁ドットコム」を開設したとのこと。

(ニュース記事)
・ 日本初!陸屋根の太陽光発電工事専門サイト【棟梁ドットコム】を公開(ゆかしメディア)
 http://media.yucasee.jp/r/detail/149610

(該当サイト)
・棟梁ドットコム
 http://taiyoko.touryo.com/rikuyane/index.html

上記URL先ページによると、このサイトでは

金属屋根防水
 元は屋上緑化用の防水加工技術。
 ステンレス鋼版表面保護膜加工を施したものを使用する。
 (30年間のノーメンテナンスが可能とのこと)

マグネット工法
 「着磁補強板」を太陽電池パネルの設置箇所に貼り付け、そこに強力な永久磁石40kg/基、1枚あたり4基)によってパネルを取り付ける。
 これにより、屋根への穴開けが不要となる。
 また、
 ・50m/秒(大型台風並み)の耐風試験
 ・300GALの耐震試験(大震災級)
 で安全性が確認されている。

の2種のオリジナル施工プランを中心に、陸屋根専門のオリジナルパッケージを提供していくとのことです。


「棟梁ドットコム」のサイトには分かりやすい施工事例の動画が掲載されており、金属板や接着剤、永久磁石などを用いる設置工法は、工事に対する通常のイメージを覆すもので、非常にユニークです。

強度が試験によりしっかり確認されているということであれば、施工の簡易さによる建物への負担の軽減は非常に大きな魅力であり、陸屋根への太陽光発電導入のハードルを大きく引き下げることになるのでは、と期待が高まります。
(ただ動画を見る限り、パネルの設置高さが低いので、冬に雪が積もる地域には向かないでしょうか?)

シャープがシースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」を発売予定、「太陽光発電」「適度な採光」「熱の遮断」を兼ね備える

シャープが2012年9月25日に、シースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」の発売予定を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・シャープ、窓ガラスやベランダの手すりに設置できるシースルー太陽電池モジュール(家電Watch)
 http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20120925_562105.html

(シャープのサイト内ページ)
・発電と採光を両立 新しいガラス建材としてご提案 シースルー太陽電池モジュールを発売
 http://www.sharp.co.jp/corporate/news/120925-a.html
・シースルー太陽電池モジュールを発売(発表会レポート)
 http://www.sharp.co.jp/corporate/report/glass_solar/index.html

上記URL先ページによると、製品の概要は

・主な特徴:
 ・ガラス建材のような取扱いが可能:
  金属フレームを無くして合わせガラス構造を採用しており、
  ・サッシ
  ・手すりの枠
  等に納めることができる。
 ・複数の省エネ機能
  セルに細かいスリットを設けることで、
  ・発電(モジュール変換効率6.8%)
  ・適度な室内への採光
  ・の遮断(遮蔽係数0.39
  との機能を併せ持つ。
 ・デザイン
  を基調としたスタイリッシュな外観としており、建物との調和に配慮している。

・主な仕様:
 ・種類:薄膜型
 ・本体サイズ(端子ボックス除く):幅1,402mm×奥行き1,001mm×高さ9.5mm
 ・重量:約33kg
 ・公称最大出力:95W
 ・公称最大出力動作電圧:42.2V
 ・公称最大出力動作電流:2.19A
 ・公称解放電圧:55.2A
 ・公称短絡電流:2.68A

・想定設置場所:
 ・
 ・手すり
 ・カーテンウォール
 ・ひさし
 等。(業務用建材として展開)

・希望小売価格:オープン
・発売日:2012年10月1日
・生産数:完全受注生産

等となっています。


半透明の太陽電池というと、個人的には色素増感型のイメージが非常に強いので、ここにきてシャープが薄膜型のものを発表してきたことに驚きました。
(建材との融合タイプということで、住生活グループとの提携が製品開発に関係しているんでしょうか?)

シャープの薄膜シリコン型太陽電池事業は現在、堺市の工場売却との噂が出るほど苦戦しているようですが、今回の製品が新たな需要を開拓し、現状に一石を投じることになるのか、今後の販売動向に注目したいところです。


※関連記事:
シャープと住生活グループが、省エネ住宅向け機器・建材の開発などにおける提携で基本合意(2011/04/15)

シャープが堺市の薄膜太陽電池工場を売却する方針、との報道(2012/08/16)
シャープは、国内住宅向け太陽電池(ブラックソーラー等)の国内生産を続ける方針とのこと(2012/08/28)
posted by 管理人 at 02:32 | Comment(0) | メーカー:シャープ