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2012年09月28日

シャープが寄棟屋根用の単結晶型モジュールの新製品4種を発売予定、設置容量アップと設置時間短縮を実現

シャープが2012年9月28日に、

寄棟屋根向けに、設置容量アップ・設置時間短縮を実現する単結晶型太陽電池モジュールを発売する。

との方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・シャープ、設置容量が高く設置時間も短い寄棟屋根対応太陽電池モジュールを発売(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=320487&lindID=6
・シャープ 寄棟屋根に最適化した新太陽電池モジュール(家電Watch)
 http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20120928_562916.html
・シャープが設置容量を11%増やせる太陽電池モジュールを発売、15年で22万円の差に(Tech-On!)
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120928/242631/?ST=energytech
・シャープが太陽電池4機種を発売 単結晶に資源を集中、黒字化へ(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/120928/bsb1209281642003-n1.htm

(シャープのサイト内ページ)
・寄棟屋根対応 単結晶太陽電池モジュールを発売
 http://www.sharp.co.jp/corporate/news/120928-b.html
・発表会レポート
 http://www.sharp.co.jp/corporate/report/solar_module/index.html

上記URL先ページによると、今回の製品の概要は

・背景:
 日本国内の戸建て住宅の構成比率(2007年度から過去10年間)は、
 ・寄棟屋根43
 ・切妻屋根40
 ・その他16
 と、寄棟屋根と切妻屋根はほぼ同じ。
 しかし寄棟屋根は、屋根面の形状が複雑なため、太陽電池モジュールの効率的配置が難しい。
 シャープでは、2001年に5角形の「コーナーモジュール」を発売して以来、設置容量の向上に取り組んできたが、2012年度上期の販売における寄棟屋根向けの比率見込みは、約10%に留まっている。

・主な特徴:
 ・設置容量の向上:
  ・セルの出力アップ
  ・コーナーモジュールのセル枚数増量(従来製品の16枚から20枚に増加))
  により、設置容量を従来システム比で約11%アップした。
  従来では設置量が3.76kWだった寄棟屋根では、今回の新製品により、4.17kWの搭載が可能になる。
 ・屋根と調和するデザイン:
  黒色のセルとバックフィルムを採用。
  モジュールの外観を黒に統一している。
 ・マルチストリングパワーコンディショナとの組み合わせによる発電量アップ
  マルチストリングパワーコンディショナ(JH-45CD3P/JH-40CD3P)は、
  ・電力ロスの低減
  ・屋根面ごと最大電力取り出し
  との機能を持っており、これを用いることで更なる発電量の向上が期待できる。
 ・新開発の取り付け工法に対応:
  新しい取り付け工法では、
  ・モジュール固定金具と横桟の一体化
  等、構造の改良を行っている。
  これにより、取り付けの強度・安全性を維持しつつ、設置時間を約20%削減できる。
  社内の検討では、4kWのシステムの設置時間(従来は10時間)を、7時間40分まで短縮することに成功している。
 ・その他:
  セルの電極は3本バスバー構造を採用しているが、京セラの特許とは裏面の電極構造が異なっている。

・種類:
 ・「NU-172BB」:
  ・公称最大出力:172W
  ・希望小売価格(税抜き):81,600
 ・「NU-122CB」:
  ・公称最大出力:122W
  ・希望小売価格(税抜き):57,800
 ・「NU-081LB」:
  ・公称最大出力:81W
  ・希望小売価格(税抜き):45,600
 ・「NU-081RB」:
  ・公称最大出力:81W
  ・希望小売価格(税抜き):45,600

・発売日:2012年10月10日の予定
・月産台数:計40,000

等となっています。


シースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」から連続しての発表にちょっと驚きましたが、国内市場でのニーズに細かく対応していくことで、太陽電池事業での活路を見出す狙いがある、ということでしょうか。

2つ目のニュース記事では、住宅用太陽光発電システムにおけるシャープの

・「52万件の導入実績を背景に、約28万通りのCADデータベースを持っており、それをもとに屋根への最適な配置を可能にできるという強みがある」

との主張が紹介されていますが、今回の製品の発表内容を見る限りでも、数々の配慮は老舗の大手メーカーならではのものであり、海外メーカーが簡単に追従できるものではないのでは・・・と感じられるので、今後も国内市場で確固としたポジションを固めていくことを、期待したいところです。


※関連記事:
「PV EXPO 2009」に出展された、バリエーション豊かな太陽電池(2009/03/04)
シャープが「ルーフィット設計」方式対応の太陽光発電システムを、2010年5月に発売(2010/03/17)
シャープが住宅用システム向け「まるごと15年保証」を開始予定、約16,000円(3〜4kW設備の場合)で修理・交換が15年間無制限(2012/06/27)
シャープは、国内住宅向け太陽電池(ブラックソーラー等)の国内生産を続ける方針とのこと(2012/08/28)
シャープがシースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」を発売予定、「太陽光発電」「適度な採光」「熱の遮断」を兼ね備える(2012/09/26)
posted by 管理人 at 23:02 | Comment(0) | メーカー:シャープ

システム・ジェイディー社が太陽電池モジュールの不具合検出装置「SOKODES」の本格販売を開始、価格は85万円(税別)

福岡市の「システム・ジェイディー」社が、太陽電池モジュール不具合検出装置SOKODES」の本格販売を開始したとのこと。

(ニュース記事)
・システム・ジェイディー、 太陽電池アレイテスター「SOKODES」の本格販売を開始!(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/business/pressrelease/ATP201209280002.html

上記URL先ページによると、この製品は2012年3月に発売していたもので、今回は多数の実測結果を反映してバージョンアップを施しているとのこと。

価格は85万円(税別)で、また別途20万円で

講習会(「SOKODES」の使用方法、太陽電池アレイのメンテナンス方法を指導)
保守費用1年間)

のサービスも用意しているとのことです。


今年2月の発表では、価格は消費税込み48万3,000円とされていたので、今回発表の販売価格がかなり高くなっているのが意外ですが、性能・品質を維持するにはこのぐらいの価格水準が必要だった、ということでしょうか。

高額ではありますが、住宅用・産業用ともに太陽光発電の設置・普及が進む中で、不具合検出の労力を軽減するこの装置が果たし得る役割も大きいのでは、と考えます。


※参考サイト:
・[1]太陽電池アレイテスター SOKODES(システム・ジェイディー社)
 http://www.system-jd.co.jp/product/SOKODES_A4.pdf


※関連記事:
福岡市のシステム・ジェイディー社が、太陽光発電システムでのモジュール不具合を自動検出できる装置「SOKODES」を開発(2012/02/28)
posted by 管理人 at 23:00 | Comment(0) | 試験・検査

日清紡HDが日清紡メカトロニクスを再編する方針、太陽電池製造装置は生産の中国シフト等で競争力強化を図る

日清紡ホールディングス」が2012年9月27日に、子会社「日清紡メカトロニクス」を再編する方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・日清紡メカトロニクス/メカトロニクス事業を再構築(物流ニュース)
 http://www.e-logit.com/loginews/2012:092703.php
・日清紡子会社、希望退職70人=太陽電池パネル事業再編で(時事ドットコム)
 http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2012092700678

(日清紡HDのサイト内ページ)
・メカトロニクス事業再構築の実施について
 http://www.nisshinbo.co.jp/news/pdf/898_1_ja.pdf

上記URL先ページによると、方針の概要は

・背景・目的:
 日清紡メカトロニクスの事業は、
 ・システム機事業部門(太陽電池パネル製造装置などの製造・販売)
 ・精密部品事業部門(自動車用精密加工部品の製造・販売)
 ・高分子事業部門(空調機器向けプラスチック成形ファン等の製造・販売)
 の3セグメントから構成されている。
 このうちシステム機事業部門では、欧州の金融危機を発端とする世界的な市況低迷により、急激・大幅に収益が悪化している。
 今回は、中長期的観点での成長戦略実現に向けて、事業の再構築を行うことを決定した。

・太陽電池関連事業での予定:
 ・太陽電池製造装置のグローバル競争力の強化:
  ・中国の合弁子会社「日清紡亜威精密機器(江蘇)有限公司」(2010年に稼動開始)への生産シフトを加速。
   コスト削減を図りグローバル競争力を向上させる。
  ・愛知県の「美合工機事業所」における、太陽電池パネル製造装置関連事業の生産規模適正化を図る。
  ・太陽光発電システム設置事業交換部材などの関連ビジネスを立ち上げて、事業化を進める。
 ・人員削減
  上記の事業再構築に伴う人員体制構築のため、日清紡メカトロニクスに在籍する社員(約500名)のうち約70名を削減する。
  ・退職日:2013年3月末日および4月末日の予定
  ・優遇措置:
   通常の退職金に割増退職金を上乗せ支給する。
   また、希望者には再就職支援を行う。

等となっています。


世界的に太陽電池パネルの価格競争が激しい中で、製造装置についてもコストダウンによる価格競争力の向上が必要となっている、ということでしょうか。

パネルの低価格化は太陽光発電システム自体の販売拡大につながっているとは思いますが、それが必ずしも国内企業による国内での雇用維持にはつながらない、ということは、留意しておく必要があると感じます。


※参考サイト:
・[1]メカトロニクス事業再構築の実施について(日清紡)
 http://www.nisshinbo.co.jp/news/pdf/898_1_ja.pdf
・[2]日清紡メカトロニクス
 http://www.nisshinbo-mechatronics.co.jp/index.html


※関連記事:
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posted by 管理人 at 22:58 | Comment(0) | 製造装置