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2013年01月31日

東北大学が擬似単結晶シリコンインゴットの「多結晶化」を抑制する手法を開発、ウエハーの歩留まりを100%近くまでアップ可能とのこと

東北大学などが2013年1月30日に、

・太陽電池用の「擬似単結晶シリコンインゴットの育成において、ウエハー歩留まりを大幅に向上させる方法を開発した。

と発表していました。

(ニュース記事)
・東北大など、太陽電池用の擬似単結晶シリコンインゴットの育成に成功(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=329212&lindID=5

(関係機関のサイト内ページ)
・太陽電池用の擬似単結晶シリコンインゴットの育成に成功 ―結晶粒界エンジニアリングによる多結晶化要因の克服―(科学技術振興機構)
 http://www.jst.go.jp/pr/announce/20130130-2/index.html
・太陽電池用の擬似単結晶シリコンインゴットの育成に成功(東北大学)
 http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/01/press20130130-01.html

上記URL先ページによると、研究の概要は下記の通り。

・背景:
 擬似単結晶シリコンは、種結晶を用いて育成される素材で、
 ・多結晶シリコンと同じ製造装置・製造工程を使用可能。
 ・太陽電池の変換効率を、多結晶シリコンと比べ絶対値で1%弱アップできる。
 との利点を持っている。
 しかしこの材料では、シリコン融液からの育成過程において、ルツボに接する部分から種結晶と別の方位の結晶粒が多数発生し、その占有部分が拡大する「多結晶化」が大きな課題となっている。
 例えば、一般的な80cm角状のインゴットで多結晶化が起きた場合、擬似単結晶ウエハーの歩留まりは36%まで低下してしまう。

・成果・手法:
 ルツボ壁から発生する結晶粒により形成される粒界の多くが、「Σ3粒界」であることを発見。
 (Σ3粒界は、インゴットの成長方向に対し傾いて発生するため、成長とともに多結晶部分の面積が拡大することになる)
 これに対する対策として、複合させた種結晶を用いて「Σ5粒界」をルツボ壁に沿って形成する。
 Σ5粒界はインゴットの成長方向に伸び、Σ3粒界と反応して「Σ15粒界」を形成する。
 このΣ15粒界も、Σ3と同じくインゴットの成長方向に伸びるため、多結晶粒の拡大を止めることができる。
 (実際に10cm角のインゴットで、多結晶化を抑制した育成に成功している)

・特徴:
 ・歩留まりの大幅向上
  多結晶化インゴットからの擬似単結晶ウエハーの歩留まりを、100%近くまで高めることが期待できる。
 ・製造ラインへの導入が容易
  現在の多結晶シリコン製造ラインをそのまま使用でき、製造工程の調整なども不要。


太陽電池の変換効率アップのためには、更に「転位密度」の低減を実現する必要があるとのことなので、既存の製造ラインに導入しやすい手法とはいえ、太陽電池分野での実用化はまだ先ということでしょうか。

とはいえ、歩留まりの向上において革新的な成果であることは間違い無いと思われるので、今後遠くない将来に、太陽電池のコストダウン・性能向上をもたらすことになるのを、強く期待したいところです。
posted by 管理人 at 07:53 | Comment(0) | シリコン:その他

2013年01月30日

三協マテリアルの新架台「サンステージ」は新しいアルミ合金により30%軽量化、「積雪タイプ」では150cmの積雪に対応

三協立山
三協マテリアル

の2社が2013年1月29日に、3割軽量化しつつ150cmの積雪にも絶えられるという、アルミ合金製の太陽電池パネル用架台サンステージ」を発表したとのことです。

(ニュース記事)
・三協マテリアル、高強度アルミ合金製太陽光発電パネル用架台を発売(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=329045&lindID=6

(三協マテリアルのサイト内ページ)
・積雪地区対応可!太陽光発電パネル用架台「サンステージ」発売
 http://material.st-grp.co.jp/news/mate20130129.html

上記URL先ページによると、製品の概要は下記の通り。

・主な特徴:
 ・新開発のアルミ合金(6N01系)を採用:
  産業用太陽光発電の需要増を踏まえて、
  ・軽量化(従来素材(6063)から30
  ・高耐食性(陽極酸化塗装複合皮膜を採用)
  ・高強度(積雪タイプは最大積雪150cmm)
  を実現している。
 ・軽量化による施工時間の削減:
  アルミ合金製の軽量部材を採用。
  施工時間(工数)は、スチール製架台と比べて約50%削減できる。
 ・パネル取り付け簡略化
  「パネル位置合わせ金具」「パネル押さえ金具」を採用。
  また、配線固定金具は2段重ねでも使用できる。

・種類:「一般タイプ」「積雪タイプ」の2種類。
・発売日:2012年11月


大幅な軽量化だけでなく、降雪地域にも対応できるだけの強度も備えていることには驚きますが、2009年以来の研究開発の成果が発揮されている、ということでしょうか。

ただ北海道に住んでいる私としては正直、アルミ製架台が本当に積雪に耐えられるものなのか?という疑念もあるので、今後は北海道や東北、北陸でどのような評価を受けるのか、という点にも注目したいところです。
(尤も設備の稼動の上では、パネルに積雪したままになること自体に、甚大な問題があるとは思いますが)


※関連記事:
三協マテリアルが、太陽光発電向けアルミニウム枠の生産効率化などに取り組む(2009/11/11)
三協立山アルミが産業向けのパネル架台事業に参入する方針、高強度なアルミ合金採用により、重量は従来のアルミ製架台の2/3(2012/05/04)
三協マテリアル内に「太陽光発電推進グループ」が新設、産業用太陽光発電の顧客対応が専門(2012/10/04)
posted by 管理人 at 10:39 | Comment(0) | 架台

グローカル研究所が三重県志摩市内の休耕田に設置した太陽光発電施設(12kW)は、6〜7年で初期投資を回収できる見通しとのこと

下記URL先ページでは、一般社団法人「グローカル研究所」が休耕田に設置した太陽光発電施設について解説されています。

(ニュース記事)
・太陽光発電:休耕田に 志摩で社団法人が説明会 /三重(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/mie/news/20130129ddlk24040119000c.html

上記URL先ページによると、設備の概要は下記の通り。

・場所:三重県・志摩市の阿児町の休耕田(150m2
・設置時期:2012年末
・発電容量:12kW
・太陽電池パネル:
 ・1枚のサイズ:1.58m×1.06m
 ・設置数:48枚(2列に設置)
・発電電力の用途:
 全量を中部電力に売電している。
 (開設以来の収益は、当初計画どおりの1,500円/日)
・設置費用:約350万円(税別)
 6〜7年で回収できる見通し。
・その他:
 太陽電池パネルの日陰でシイタケ栽培を行っており、農業との両立を図っている。


42円/kWhで売電できるとはいえ、初期投資の回収見込みが6〜7年と短いことには驚きます。
(パネルのメーカーや、基礎の工法、架台の種類が気になる)

ただ実際の初期投資回収・収益の確保には、長期にわたって安定的に稼動できることが必要ですが、休耕田活用の取り組みの一事例として、今後の運用やメンテナンス・修理の状況についても、継続的に情報が発表されることを、期待したいところです。

静岡県の植松グループが「太陽光発電 沼津展示場」をオープン予定、本社工場屋根で7メーカーの設備を比較可能

静岡県の「植松建興」社(植松グループ)が2013年2月に、本社工場屋根を利用した比較施設「植松グループ 太陽光発電 沼津展示場」をオープンする予定とのことです。

(ニュース記事)
・沼津に太陽光発電メーカー7社を「実発電・比較・展示」した『植松グループ 太陽光発電 沼津展示場』が2013年2月1日オープン!(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/130129/prl1301291009004-n1.htm

(植松グループ エコ部(環境事業部)のブログ記事)
・[1]植松グループ 太陽光沼津発電所 売電開始
 http://ameblo.jp/ecoblo-uematsu/entry-11450893576.html
・[2]植松グループ太陽光沼津発電所☆写真集☆
 http://ameblo.jp/ecoblo-uematsu/entry-11451812341.html

上記URL先ページによると、展示場の概要は下記の通り。

・主な特徴:
 ・稼動中のパネルの比較:
  メーカー7の太陽電池パネルを、おのおの同条件同容量設置。
  実際に発電と売電を行っており、各パネルについて、実発電量のデータを同時に比較できる。
 ・パネルの見学
  専用通路を設置しており、太陽電池パネルをすぐ側で見ることができる。

・展示パネルのメーカー:
 ・カナディアンソーラー
 ・カネカ
 ・京セラ
 ・ソーラーフロンティア
 ・長州産業
 ・パナソニック
 ・三菱電機

・オープン日時:2013年2月1日の予定
・見学時間:午前10時〜午後4時
・場所:静岡県沼津市の本社屋上


ブログ記事に掲載されている写真では、屋上の太陽電池パネルは勿論、パワコンも各社ごとに並んで設置されており、太陽光発電システムの比較設備として分かりやすい魅力を備えているのでは、と感じます。

福島第1原発事故の発生や固定価格買取制度の開始により、太陽光発電に対する関心・需要が急激に高まっている中で、このように実地での比較ができる施設は、これから日本の各地に開設されていく必要があるのでは、とも考えます。


※関連記事:
奈良県生駒市に、6社の太陽電池を同条件で比較できるイベントパークがオープン(2009/11/24)
宮崎大学が、4タイプの異なる太陽光発電システムを導入(2009/12/23)
ソフトバンク社による各メーカーの太陽電池パネルの発電データ公開の影響を解説している「日本経済新聞」の記事(2012/04/10)
posted by 管理人 at 10:31 | Comment(0) | 導入施設

Yingli Green EnergyがWWFの「Climate Savers program」に参加、中国企業・また太陽電池メーカーでは初

中国の「Yingli Green Energy」が2013年1月29日に、

WWFの「Climate Savers program」に参加する。

と発表していました。

(ニュース記事)
・中国太陽電池大手、WWFと連携 温暖化ガス削減で(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2905Q_Z20C13A1FF2000/

(Yingli社のサイト内ページ)
・First Chinese company and first PV manufacturer in the Climate Savers family
 http://ir.yinglisolar.com/phoenix.zhtml?c=213018&p=irol-newsArticle&ID=1778717

上記URL先ページによると同プログラムは、参加企業が自社事業におけるGHG温室効果ガス)の削減に取り組むもの。

現在のメンバーはJohnson & Johnson、IBM、Nike、Hewlett Packard、佐川、ソニー、Nokia Siemens Networks等の30社で、今回のインリー社は中国企業、また太陽電池メーカーとしても初の参加になるとのことです。

そして今回の参加では、主な合意事項として、温暖化ガスの排出削減について

2015年末までに、GHG排出量を下記のとおり削減する。
 ・太陽電池モジュール生産1MWにつき、2010年比で13(直接・間接の電力・熱の消費を含む)
 ・製品・サービスの購入:モジュール1MWの生産につき、2010年比で同7
 ・上流の輸送:2010年比で10

等の目標が挙げられているとのことです。


中国の太陽電池関連企業については1昨年に、(温室効果ガスとは別ですが)国内工場による環境汚染が相次いで報じられており、環境への影響に対する意識が弱いというイメージが個人的には強かったですが、産業の急速な成長とともに、その意識も変化しつつある、ということなんでしょうか。

温室効果ガスの排出量削減の取り組みは、単に環境保護というだけでなく、モジュールの生産や流通に必要なエネルギーやコストの削減につながり、最終的には製品価格のダウンにもつながってくると思われるので、Yingli社がこれから具体的にどのような取り組み・投資を行っていくのか、注目していきたいところです。


※関連記事:
中国の一部企業が、太陽電池用ポリシリコンから出る有毒物質「四塩化ケイ素」の廃液を不法投棄、ポリシリコンの供給過剰・価格の暴落が背景(2011/09/07)
中国「浙江晶科能源」の太陽電池工場近くの川で魚が大量死、周辺住民数百人が抗議行動を行い、地元当局が操業停止を命令(2011/09/19)
中国国内での太陽光発電関連企業による環境汚染の状況を紹介している「中國新聞」の記事(2011/10/31)
posted by 管理人 at 10:30 | Comment(0) | 中国メーカー

2013年01月29日

ソニーが業務用蓄電池「ESSP-3005/18P」を発表、太陽電池パネルとの直接接続が可能

ソニー2013年1月24日に、太陽光発電システムと容易に組み合わせできるという業務用蓄電池を発表していました。

(ニュース記事)
・ソニー、太陽光発電と組み合わせて自立型蓄電システムを実現する業務用蓄電池発売(日経BP)
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20130128/242907/

(ソニーのサイト内ページ)
・太陽光発電との組み合わせで“自立型蓄電システム”を実現する高容量6.0kWhの業務用蓄電池を発売
 http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201301/13-011/

上記URL先ページによると、製品の概要は下記の通り。

・主な特徴:
 ・太陽光発電との組み合わせが可能:
  ・商用電源(AC100V)との接続
  ・太陽電池パネルとの直接接続(ソニー製の充電器「IJ1001HSB」が別途必要)
  の両方に対応。
  太陽光発電システムとの組み合わせでは、電気工事(ブレーカーやパワーコンディショナー等)を大幅に簡素化でき、「自立型蓄電システム」を実現できる。
  (※対応パネルについては、ソニービジネスソリューションへの問い合わせが必要)
 ・長寿命
  充放電を1日1回行う場合、約10年以上の使用期間が見込まれる。
 ・安全性能
  ・オリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池を採用。(熱安定性・保存特性に優れる)
  ・内部電池の状態(電圧・電流・温度)をモニターし、バッテリーマネジメントシステムとの連携により制御する。
 ・エネルギー管理アプリケーション
  標準搭載のエネルギー管理アプリケーションにより、パソコンタブレットで、
  ・蓄電池の充放電状況
  ・各種設定
  ・消費電力履歴
  を確認できる。
  また運転モードを、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズ可能。
 ・3種の運転モード
  下記のモードを用意している。
  ・UPSモード
   停電・災害時などに、無瞬断で電力供給を切り替え可能。
   通常稼働時は常に、バッテリーを100%まで充電する。
  ・ピークカットモード
   商用利用電力量が設定値を超えた場合、不足分を蓄電池から供給する。
  ・ピークシフトモード
   電力需要のピーク時間帯(午前11時〜午後2時、午後4時〜午後6時など)に、夜間に充電した電力を供給する。

・主な仕様:
 ・型番:ESSP-3005/18P
 ・本体サイズ:幅540mm×奥行き625mm×高さ993mm(取付器具など除く)
 ・質量:約187kg
 ・公称容量:6.0kWh
 ・入力:
  ・AC:単相100
  ・DC(太陽光パネル)入力:100〜400V
 ・充電時間(無負荷時):
  ・AC充電時:約15時間
  ・DC充電時:約3時間
 ・出力:単相AC100V(最大出力:1,500VA/1,000W)
 ・放電時間:約250分(最大負荷使用時)
 ・動作環境:
  ・温度:0〜40
  ・湿度:0〜95%(結露しないこと)

・想定用途:
 ・建設現場
 ・農業用ハウス
 ・ロッジ
 ・災害発生時の仮設住宅
 等での電源に使用できる。

・発売日:2013年3月1日の予定
・価格:オープン
 市場推定価格は300万円前後。


容量が大きいだけに見通し価格がかなりの高額ですが、場所によっては独立電源とすることで、商用電源を新しく引っ張るよりも安く済む可能性がある、ということなんでしょうか。

著名メーカー製であり、また安全性を高めたタイプのリチウムイオン電池を採用しているとのことで、日本国内で独立電源の需要をどれだけ開拓できるのか、発売後の動向に注目したいところです。


※参考サイト:
・[1]太陽光パネル用専用充電器 IJ1001HSB (ソニー)
 http://www.sony.jp/pro-battery/products/IJ1001HSB/


※関連記事:
ソニーが、家庭用太陽光発電用のバックアップ電源を、事業展開する方針(2009/11/20)
posted by 管理人 at 05:49 | Comment(0) | 独立電源(自作、DIY含む)

三菱商事が愛知県田原市(77MW)・福島県いわき市(18MW)でのメガソーラー事業を計画

三菱商事2013年1月28日に、愛知県福島県における大規模太陽光発電所の事業計画を発表していました。

(ニュース記事)
・三菱商:愛知県で最大規模のメガソーラー、中電子会社と−200億円(ブルームバーグ)
 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MHBAIP6KLVRA01.html
・田原のメガソーラー、建設で基本合意(中日新聞)
 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013012890130655.html
・わが国最大の集積地に 田原市のメガソーラー基地 14年度中に発電開始(東日新聞)
 http://www.tonichi.net/news/index.php?id=27085

(三菱商事のサイト内ページ)
・愛知県田原市で国内最大規模のメガソーラープロジェクト
 http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2013/html/0000018354.html
・福島県いわき市小名浜でメガソーラープロジェクトを推進
 http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2013/html/0000018334.html

上記URL先ページによると、各計画の概要は下記の通り。

(愛知県)
・事業主体:「たはらソーラー合同会社(仮称)」
 三菱商事と「シーテック」社が共同で、2013年2月に設立する予定。
・場所:愛知県田原市内の2ヶ所(田原1区と田原4区)
 各約49ha(計約98ha)を、県企業庁から借りる。
・発電容量:計7万7,000kW(※交流出力では5万5,000kW)
・発電電力量:年間計約8万8,000MWhの見込み。
・総事業費:200億円超
 約8割を、プロジェクトファイナンスで賄う予定。
・発電電力の用途:
 中部電力に売電する。
 (2012年度内に必要な手続きを完了させ、買取価格42円/kWhの適用を見込む)
・スケジュール:
 ・2013年1月:
  プロジェクトの推進について、
  ・愛知県企業庁
  ・田原市
  と基本合意した。
 ・同年:着工
 ・2014年度中:発電開始の予定

(福島県)
・場所と規模:
 いわき市内の下記2ヶ所に建設する。
 ・「日本化成」(三菱商事と三菱化学が出資)の小名浜工場の敷地内:
  ・事業主体:「小名浜ソーラー合同会社(仮称)」
  ・施設面積:15ha
  ・発電容量:1万2,000kW
 ・「小名浜石油」(三菱商事と東京電力の合弁会社)の敷地内:
  ・事業主体:「小名浜・泉ソーラー合同会社(仮称)」
  ・施設面積:9ha
  ・発電容量:6,000kW
・事業費:計60億円の見込み
・発電電力の用途:東北電力に売電する。
・スケジュール:
 ・2014年8月:完成、稼動開始の予定

また愛知県の建設場所は、田原市内の蔵王山と笠山の頂上から見渡せるとのことで、3つ目のニュース記事では、同市の市長による

・「今後、見学者も多く訪れることが予想されるので、見学しやすい場所にするための整備も検討したい」

とのコメントが紹介されています。


田原市の事業については、三井化学等による50MWのメガソーラーに近い場所とのことで、1つの市内に100MW超の太陽光発電設備が建設されるということに驚きますが、それだけ条件(土地の確保や日照、送電線など)が整っている、ということなんでしょうか。

蔵王山と笠山からは、それらのメガソーラーが一望可能になるかと思われますが、一体どのような景色になるのか、完成後が非常に楽しみです。


※関連記事:
三井化学・東芝・三井物産など複数の企業が、国内最大規模(50MW)のメガソーラーの共同建設を計画(2011/08/21)
三井化学工業など7社が、愛知県田原市での「たはらソーラー・ウインド共同事業」について事業化検討で基本合意、設置規模は太陽光発電50MW・風力発電6MW(2011/10/22)

JA全農と三菱商事が共同で、全国の農業施設・JAグループ関連施設(400〜600ヶ所)の屋根に太陽光発電(計200MW)を設置する方針(2012/07/26)
posted by 管理人 at 05:46 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

2013年01月28日

自然電力と独jewiが合弁会社「juwi自然電力」を設立、コスト競争力を持つメガソーラーEPC企業を目指す

自然電力
・EPC企業の独jewi

の2社が2013年1月24日に、合弁会社「juwi自然電力」の設立を発表していました。

(各社のサイト内ページ)
・juwi自然電力株式会社を設立致しました。(自然電力)
 http://shizenenergy.net/information/226
・juwi自然電力株式会社設立プレスリリース(同上)
 http://shizenenergy.net/information/233
・Shizen Energy and juwi Group Announce International Joint Venture(jewi社)
 http://www.juwi.com/press_events/press/detail/shizen_energy_and_juwi_group_announce_international_joint_venture.html

上記URL先ページによると、事業の概要は下記の通り。

・背景・目的:
 福島第1原発の事故発生後、
 ・国民意識の変化
 ・政府による支援制度
 を受けて、再生可能エネルギー事業への新規参入企業も増加しているが、他方で
 ・事業の品質
 ・地域との共生
 が課題となっている。
 今回は協業により
 ・再生可能エネルギーのEPCで豊富な実績(世界15ヶ国で2,500MW)を持つjuwi社のノウハウ
 ・地域活性化(地元業者との協業、売電収入の還元など)を重視する自然電力の強み
 を組み合わせることで課題の解決を図り、コスト競争力を持つメガソーラーEPC企業を目指す。

・合弁会社の出資比率:折半

・事業目標:
 ・2013年度:
  ・プロジェクト件数:1MW規模を50
  ・売上高:300億
 ・2015年度:
  ・プロジェクト件数:300件(累計では600MW)
  ・売上高:750億
 (2017年までに、計1GWの導入を目指す)

また既に、熊本県合志市のメガソーラー(2012年12月に稼働開始)で、2社が協業していたとのことです。


世界的に事業展開している企業と、地域貢献を重視する企業の協業というのが一見ユニークだと感じましたが、それだけにスケールメリットときめの細かい配慮が両立され、日本のメガソーラー分野において価値の高いサービスを実現することを、強く期待したいところです。


※関連記事:
瀬戸内市の「錦海塩田跡地」活用事業で、25万kWのメガソーラー計画が採択(2012/09/14)
posted by 管理人 at 01:38 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

北陸電力の2012年の太陽光発電買取契約は純増数4,300件(前年比約16%増)・契約容量は2万4,000kW(同5割増)

下記URL先ページでは、北陸電力における2012年の、太陽光発電施設の買電契約の状況が紹介されています。

(ニュース記事)
・ 太陽光買い取り5割増 北電(北國新聞)
 http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20130126302.htm

上記URL先ページによると、具体的な数字は下記の通り。

買取件数1万9,500
 純増数は4,300件。(前年比約16%増)

契約容量8万6,000kW
 純増数は2万4,000kW。(前年(1万6,000kW)比で5割増)


記事で指摘されている通り、契約容量の伸びに対して買取件数の伸びは小さいところに、産業用設備の導入が大きく伸びたことが伺え、固定価格買取制度の影響の大きさが改めて感じられます。

ただし、次年度は電力買取価格の値下げが検討されているので、それが北陸電力管内での今後の導入・普及にどう影響してくるのか、全国的な動向と合わせて注目したいところです。


※関連記事:
北陸電力の志賀太陽光発電所の年間発電量(約100万kWh)は、志賀原発1・2号機の約30分の稼動で賄えるとのこと(2011/09/09)
北陸経済連合会の会長(北陸電力会長)が、再生可能エネルギーの電力供給能力に疑問を提示(2012/01/28)

北海道経産局が2012年11月末現在の太陽光発電認定状況を公表、件数の全国シェアは1.7%も出力シェアは13.8%、メガソーラーでは27.5%(2012/12/19)
posted by 管理人 at 01:36 | Comment(0) | 国内の電力買取制度

WWF等が世界の7ヶ国・地域について、2050年の全電力需要を太陽光発電で賄う場合に必要な土地面積は全土の1%未満、と試算

WWF(世界自然保護基金)が2013年1月16日に、太陽光発電に関するレポート「Solar PV Atlas: solar power in harmony with nature」を、国際会議「World Future Energy Summit 2013」(開催地アブダビ)に合わせて発表したとのことです。

(ニュース記事)
・自然と調和する太陽光発電 わずかな面積で展開可能 ― WWF 最新レポート
 http://www.pronweb.tv/release.php?code=7750

(WWFのサイト内ページ)
・Solar PV power in harmony with nature -- new WWF report says land requirements are insignificant
 http://wwf.panda.org/wwf_news/?207268/Solar-PV-power-in-harmony-with-nature--new-WWF-report-says-land-requirements-are-insignificant

上記URL先ページによると、このレポートは

・First Solar
・3TIER
・Fresh Generation

の協力により作成されたもので、

・インドネシア
・マダガスカル
・メキシコ
・モロッコ
・南アフリカ
・トルコ
・インドのMadhya Pradesh州

7ヶ国・地域における太陽光発電の電力供給能力について、

2050年に予想される全ての電力需要を、太陽光発電で賄う場合に必要となる土地面積(建物の屋根などを含む)は、全土の1%未満で済む。
 また、
 ・保護地域
 ・社会・経済・技術・環境面の理由で建設困難な地域
 に、大規模発電設備を新設する必要は無い。

等の試算結果が紹介されているとのことです。


対象となっているのいずれも日照条件が良く、また電力需要自体がまだ大きくない地域・国だと思われますが、それでも1%未満という具体的数字が示されていることに、大きなインパクトを感じます。

これが日本だとどのような試算結果となるのか、非常に興味を引かれるので、厳しい現実が示されることになっても、電力需要が大きい先進国についての試算も期待したいところです。


※関連記事:
WWFとEcofys社が世界のエネルギー需給についてのレポートを発表、2050年にはエネルギー需要の95%を再生エネルギーで賄えるようになる、と予測(2011/02/05)
posted by 管理人 at 01:35 | Comment(0) | 市場調査・予測(レポート等)