【現在位置】トップページ > 2013 年02 月

(このページ内の記事一覧)
(スポンサード リンク)

2013年02月28日

東京都が「『屋根ぢから』ソーラープロジェクト」を発表、住宅用太陽光発電の普及において初期投資の軽減と安心の担保に取り組む

東京都2013年2月26日に、住宅用太陽光発電システム普及の新たな取り組みとして「『屋根ぢから』ソーラープロジェクト」を発表していました。

(東京都のサイト内ページ)
・「屋根ぢから」ソーラープロジェクトを開始します
 http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2013/02/20n2r100.htm

上記URL先ページによると、プロジェクトの概要は下記の通り。

・背景・目的:
 住宅用太陽光発電の設置コストは、最近の4年間4割低下(約72万円/kWhから約45万円/kWhにダウン)している。
 東京都内の住宅は、太陽光発電の導入ポテンシャルがまだ豊富であり、今回は東京都環境公社と連携しつつ、補助金に代わる新たな普及策に取り組み、
 ・初期投資の軽減
 ・安心の担保
 の実現を図る。

・スケジュール予定:
 下記3段階の取組みを行っていく。
 ・2013年2月27日〜
  ・低利ローンの提供
  ・適切な販売店管理
  が行える金融機関を公募・選定する。
 ・同年4月:
  「屋根ぢから」推奨プランとして、
  ・太陽光発電システムの初期負担軽減(パネルの価格用件、低利ローン)
  ・アフターケア(発電量モニタリング、販売店による定期点検など)
  を組み合わせた設置プランを公募・選定する。
 ・同年5月:
  ・ウェブサイトの開設:
   中立的・効果的な情報発信を行う。
  ・相談窓口の設置:
   多様な相談に対応する。


設置負担の低減だけでなく、製品やサービスの品質にも明確に目を向けている点が非常に興味深いですが、自治体による普及支援策が新しい段階に入りつつある、ということでしょうか。

トラブルの事例などに対する消費者側の意識はまだ低いとの調査結果もあるので、そのあたりについての意識喚起が行われれば、今回のプロジェクトに対する市民の理解も深まるのでは、と考えます。


※関連記事:
東京都の住宅向け太陽光発電などの補助金申請件数が、当初目標(2年間で4万戸)の半分以下に留まる見通し(2011/02/12)
東京都が「重点産業分野就業支援プログラム」を実施予定、対象分野の1つに「新エネルギー産業」(2012/04/09)
東京都が、事業者から公募した集合住宅向けの太陽光発電設置プラン(54事業者、183プラン)を公表、平均設置単価は約44万円/kW(2012/06/15)
東京都が、建物屋根ごとに太陽光発電の発電電力量などの試算結果を確認できる地図を、ウェブサイトで無料公開する予定とのこと(2013/01/08)
posted by 管理人 at 03:29 | Comment(0) | 導入補助制度

中国のReneSola社が日本市場に参入する方針、3年後にシェア10%を目指す

中国の太陽電池メーカー「ReneSola」が2013年2月25日に、日本市場への参入について発表していました。

(ニュース記事)
・レネソーラ社日本法人設立、日本市場に本格参入(japan.internet.com)
 http://japan.internet.com/release/276125.html
・レネソーラ社PV Expoにて日本市場向け新製品発表(同上)
 http://japan.internet.com/release/276124.html
・太陽電池、低価格の輸入品2.9倍 国内シェア31%に拡大(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/130227/bsd1302270816004-n2.htm

(ReneSola社のサイト内ページ)
・ReneSola Officially Announces Japanese Subsidiary
 http://phx.corporate-ir.net/preview/phoenix.zhtml?c=210622&p=irol-newsArticle&ID=1789057&highlight=

上記URL先ページによると、取り組みの概要は下記の通り。

・スケジュール:
 ・2012年10月:日本法人「ReneSola Japan」を設立した。
 ・2013年4月
  日本市場向け製品の発売を開始する予定。
  (既に、日本国内のサプライヤーと提携している)

・日本市場向け製品:
 ・太陽電池モジュール:
  ・125フルスクエア単結晶、156フルスクエア単結晶
   正方形の単結晶ウエハーを採用し、変換効率を高めている。
   また一般住宅向けとして、フレーム部分がブラックカラーの仕様を用意している。
  ・「Virtus II」:
   ・ReneSola社の強みであるインゴット製造技術の活用:
    ・シリコン鋳造方法
    ・処理工程
    を向上したことで、結晶方向と結晶サイズをより均一にし、セル変換効率を高めている(17.6%)。
   ・ウエハー製造過程の改善
    結晶中の欠陥密度を低減。
    モジュール出力は、通常の多結晶型より5〜10W高くなっている。
   ・PID耐性
    「TUV SUD」によるPIDフリー認証を受けている。
    (条件は摂氏85度、相対湿度85%)
 ・太陽光発電システム:
  ・125スクエア単結晶、156スクエア単結晶モジュール
  ・パワーコンディショナー
  ・モニター
  ・ラック
  を組み合わせたものを用意している。(2013年3月に、JPECの補助対象になる見込み)
 (※3つ目の記事では、スティーブン・ファン上級副社長による
   ・「製品は日本のほとんどの顧客のニーズを満たせる」
   とのコメントが紹介されている)

製品の保証
 ReneSola社では全製品に対し、
 ・品質保証10年間
 ・出力電力保証25年間
 を用意している。
 また、米「PowerGuard」社による長期保険品質保証も適用される。
 (同社は、代替エネルギー業界独自の保険・リスクマネジメントの提供に特化している保険会社)

日本市場での目標
 3年後シェア10%の達成を目指す。


発表の中で、ReneSola社は太陽電池用ウエハーと太陽電池モジュールのメーカーと紹介されており、製品の解説からも、技術や性能・品質に対するこだわりと自信が感じられます。

Upsolar社もそうですが、低価格製品のイメージが強い中国メーカーも、実際には個性的な企業が少なからずある、ということでしょうか。

日本市場でシェア1割の獲得、というのはサンテックパワーも3年前から掲げており(※現在達成しているのかは未確認)、かなりハードルの高い目標だと思いますが、自社製品の長所を武器に果たしてどこまで食い込めるのか、注目したいところです。


※参考サイト:
・[1]Module(ReneSola社)
 http://www.renesola.com/module?t=en#.US43H_LA6aI


※関連記事:
中国「ReneSola」社が、台湾「Neo Solar Power」社に、シリコンウエハー計500MW以上を供給する予定(2010/08/26)
posted by 管理人 at 03:24 | Comment(0) | 中国メーカー

2013年02月27日

ブリヂストンが耐PID性能の向上に寄与するフィルム製品を開発、ケミトックス社の試験でPmax保持率99.7%

ブリヂストン社が2013年2月26日に、

・太陽電池モジュールの耐PID性能の向上に寄与するフィルム製品を、「EVASKY」シリーズの新製品として発売する。

との予定を発表していました。

(ブリヂストンのサイト内ページ)
・耐PID性能が向上した EVASKY シリーズ新商品販売開始
 http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2013022601.html

上記URL先ページによると、製品の概要は下記の通り。

・主な特徴:
 ブリヂストンがゴム・高分子技術をベースに培ってきた
 ・材料技術
 ・成型技術
 を活用している。

・試験:
 ・実施者:第三者試験機関「ケミトックス」社
 ・結果:
  今回の新製品では、Pmax保持率99.7%を達成。
  比較試験の対象となった各社のEVAフィルムの中で、発電効率の低下が最も少なく、耐PID性能が最も高いと評価された。

ただし現時点では、具体的な発売時期などについての情報は記載されていませんでした。


つい先日報じられていたケミトックス社による封止材のPID検証試験の結果では、EVA7製品のうち出力低下がほぼ起こらなかったのは1種類だけとのことでしたが、その1種類が今回のブリヂストンの新製品、ということなんでしょうか?

他社のこれからの動向も含めて、PIDへの対応が封止材の市場シェアにどう影響を及ぼすことになるのか、注目していきたいところです。


※参考サイト:
・[1]EVA Film for Photovoltaic Panel “EVASKY”(ブリヂストンのサイト内)
 http://www.bridgestone.com/products/diversified/evasky/index.html


※関連記事:
ケミトックス社が封止材の製品別にPID発生を検証、EVAの7製品のうち6製品でPIDが発生(2013/02/05)


ブリヂストン磐田工場が太陽電池用フィルムを増産する方針(2008/09/29)
ブリヂストンが太陽電池用フィルムを増産する方針(2008/10/22)
ブリヂストンが「エコプロダクツ2008」にブース出展予定(2008/12/08)
ブリヂストンの太陽電池用接着フィルムは、現在世界シェア約3割(2009/02/20)
ブリヂストンが関工場にEVAフィルム生産ラインを新設、生産能力増強を図る(2009/10/15)
ブリヂストンが、EVAフィルムの生産能力を約1.5倍に増強する方針(2010/07/20)
ブリヂストンが、ポーランドに太陽電池用封止シート工場を新設する方針、月産約1,080tで2013年前半に稼動予定(2011/03/08)
posted by 管理人 at 03:44 | Comment(0) | 封止材・接着剤

電力会社10社が2013年度の「太陽光発電促進付加金単価」の申請額を発表、4月は前年度と同額で5月以降は大部分が引き下げ

国内の電力会社10社が2月26日に、2013年度の「太陽光発電促進付加金単価」(余剰電力買取に伴う電気料金への上乗せ分)の申請額を発表していました。

(ニュース記事)
・電気料金、月3〜27円上乗せ=太陽光買い取りで5月以降(WSJ)
 http://jp.wsj.com/article/JJ10572104737231684750817392343923412573049.html

(電力会社のサイト内ページ)
・太陽光発電促進付加金(託送供給関係)について(北海道電力)
 http://www.hepco.co.jp/userate/retail/solar_promotion.html
・平成25年度の太陽光発電促進付加金に係わる認可申請等について(東北電力)
 http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1184200_1049.html
・平成25年度太陽光発電促進付加金の適用に関する申請について(北陸電力)
 http://www.rikuden.co.jp/press/attach/13022602.pdf
・平成25年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金単価および太陽光発電促進付加金単価について(中部電力)
 http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3210896_6926.html
・太陽光発電促進付加金の適用に関する認可申請について(東京電力)
 http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1224976_5117.html
・電気料金についての特別措置の申請等について(太陽光発電の余剰電力買取制度による太陽光発電促進付加金の設定)(関西電力)
 http://www.kepco.co.jp/pressre/2013/0226-1j.html
・平成25年度の「太陽光発電促進付加金」に関する認可申請について(中国電力)
 http://www.energia.co.jp/press/12/p130226-1.html
・平成25年度 太陽光発電促進付加金の申請等について(四国電力)
 http://www.yonden.co.jp/press/re1302/1181054_1969.html
・電気料金への「太陽光発電促進付加金」の設定に伴う認可申請等について(九州電力)
 http://www.kyuden.co.jp/press_h130226b-1.html
・平成25年度太陽光発電促進付加金に関する認可申請等について(沖縄電力)
 http://www.okiden.co.jp/shared/pdf/news_release/2012/130226.pdf

上記URL先ページによると、各会社の上乗せ額は下記の通り。

北海道電力
 ・2013年4月3銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月2銭/kWh

東北電力
 ・2013年4月:4銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月:4銭/kWh

北陸電力
 ・2013年4月:4銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月:1銭/kWh

中部電力
 ・2013年4月:11銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月:7銭/kWh

東京電力
 ・2013年4月:6銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月:5銭/kWh

関西電力5銭/kWh

中国電力
 ・2013年4月:11銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月:6銭/kWh

四国電力
 ・2013年4月:13銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月:8銭/kWh

九州電力
 ・2013年4月:13銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月:8銭/kWh

沖縄電力
 ・2013年4月:11銭/kWh
 ・同5月〜2014年3月:7銭/kWh

ちなみに2013年4月分の付加金単価は、法令により、2012年度分と同額と定められているとのことです。


殆どの電力会社で、5月以降がかなりの引き下げとなっていることに驚きました。

北陸電力の発表資料では、今回の価格について

・「経済産業省告示にもとづき、4月分は平成24年度単価を据え置き、平成25年5月分から平成26年3月分は、平成24年1月から6月の買取費用等により算定しております」

とありますが、そうであるなら2012年度の上乗せ額と今回の申請額のギャップは何に拠るものなのか、説明が欲しいところです。

尤も(別に再生可能エネルギー発電促進賦課金もあるとはいえ)消費者の負担が僅かでも軽くなるのであれば、好ましいことだとは思いますが。


※関連記事:
余剰電力買取制度による2012年度の電気料金上乗せ額は3〜15銭/kWh、標準世帯では7〜45円/月の負担増(2012/01/25)
posted by 管理人 at 03:43 | Comment(0) | 国内の電力買取制度

2012年通年の太陽電池セル・モジュール出荷量は306万1,624kW(前年比11.0%増)、国内向け246万6,979kW(同90.3%増)・輸出59万4,645kW(同59.3%減)

太陽光発電協会が2013年2月26日に、2012年通年(1-12月)の太陽電池セル・モジュールの出荷統計を発表していました。

(太陽光発電協会のサイト掲載資料)
・平成24年度第3四半期 太陽電池セル・モジュール出荷統計(報道発表資料他)
 http://www.jpea.gr.jp/pdf/t130226.pdf

上記URL先ページによると、主な内容・数字は下記の通り。

総出荷量306万1,624kW(前年比11.0%増)
 (内訳)
  ・国内出荷246万6,979kW(同90.3%増)
   ・国内生産169万1,262kW(同63.6%増)
   ・輸入77万5,717kW(同90.3%増)
  ・輸出59万4,645kW(同59.3
 (品種別)
  ・シリコン単結晶123万1,535kW(前年比29.5%増)
  ・シリコン多結晶124万4,267kW(同7.9%増)
  ・シリコン薄膜・その他58万5,822kW(同89.5%増)

輸出先の地域別
 ・米国15万6,902kW(前年比49.3
 ・欧州23万5,860kW(同71.7
 ・その他20万1,882kW(同37.1

用途別
 ・住宅用163万7,332kW(前年比48.4%増)
 ・非住宅用82万6,544kW(同334.6%増)
  うち、発電事業用32万4,413kW(同607.1%増)


前年と比べて、国内向けが倍増している一方で、輸出量の減少幅が非常に大きいことには驚きました。

FITを縮小している欧州はともかくとして、春頃に産業用での投資の活発化が報じられていたはずの米国が半減していることには特に驚きましたが、同国で一体何が起こっているのか、また現在の太陽電池需要はどうなっているのか、非常に気になるところです。(中国製パネルに対する反ダンピング関税・相殺関税の課税の動きが、日本製パネルの需要にも何らかの影響を及ぼした、ということは有り得るのだろうか?)

輸入量については、海外メーカーのシェアをそのまま表している数字では無いとはいえ、前年比2倍に近い量となっているのは、やはり海外メーカーが販売量を大きく伸ばしている、ということなんでしょうか。

用途別では、通年では住宅用が従来どおり大部分を占めたものの、非住宅用は急激に伸びており、終盤の9-12月には遂に住宅用を逆転しているので、2013年通年では両者が逆転することは有り得るのか、注目したいところです。


※関連記事:
2012年4-6月の太陽電池セル・モジュール出荷量は61万3,523kW(前年同期比12.0%減)、国内向け44万5,289kW(72.2%増)も輸出は16万8,234kW(61.7%減)(2012/08/29)
2012年7-9月の太陽電池セル・モジュール出荷量は78万31kW(前年同期比10.5%増)、国内向け62万6,972kW(同80.3%増)・輸出15万3,059kW(57.3%減)(2012/11/16)
2012年10-12月の太陽電池セル・モジュール出荷量は111万3,803kW(前年同期比53.1%増)、国内向け100万3,213kW(同146.9%増)・輸出11万590kW(同65.6%減)(2013/02/27)

2009年の日本国内向け太陽電池出荷量は前年比2割増(住宅向けは2.14倍)、一方輸出は前年割れ(2010/02/11)
太陽光発電協会が2010年の太陽電池出荷統計を発表(2011/02/17)
2011年1-12月の太陽電池セル・モジュール出荷量は2,758,881kW(前年同期比13.2%増)、国内向け1,296,073kW(30.7%増)・輸出1,462,808kW(1.2%増)(2012/02/15)
posted by 管理人 at 03:39 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

2012年10-12月の太陽電池セル・モジュール出荷量は111万3,803kW(前年同期比53.1%増)、国内向け100万3,213kW(同146.9%増)・輸出11万590kW(同65.6%減)

太陽光発電協会が2013年2月26日に、2012年度第3四半期10-12)の太陽電池セル・モジュールの出荷統計を発表していました。

(太陽光発電協会のサイト掲載資料)
・平成24年度第3四半期 太陽電池セル・モジュール出荷統計(報道発表資料他)
 http://www.jpea.gr.jp/pdf/t130226.pdf

上記URL先ページによると、主な内容・数字は下記の通り。

・出荷量:
 ・セル52万4,995kW
  ・国内出荷49万2,995kW(構成比93.9%)
   ・国内生産48万7,738kW(同92.9%)
   ・輸入5,257kW(同1.0%)
  ・輸出3万2,000kW(同6.1%)
  また種類別では、
  ・シリコン単結晶24万2,400kW(構成比46.2%)
  ・シリコン多結晶28万2,595kW(同53.8%)
 ・モジュール110万4,723kW
  ・国内出荷100万3,213kW(構成比90.8%)
   ・国内生産66万6,947kW(同60.4%)
   ・輸入33万6,266kW(同30.4%)
  ・輸出10万1,510kW(同13.0%)
  また種類別では、
  ・シリコン単結晶34万9,821kW(構成比31.7%)
  ・シリコン多結晶47万9,440kW(同43.4%)
  ・シリコン薄膜・その他27万5,462kW(同24.9%)
 ・セル・モジュール(※重複カウント無し):111万3,803kW(前年同期比53.1%増)
  ・国内出荷100万3,213kW(構成比90.1%、前年同期比146.9%増)
   ・国内生産66万1,690kW(構成比59.4%、前年同期比113.7%増)
   ・輸入34万1,523kW(構成比30.7%、前年同期比253.5%増)
  ・輸出11万590kW(構成比9.9%、前年同期比65.6
  また種類別では、
  ・シリコン単結晶35万5,931kW(構成比32.0%、前年同期比41.4%増)
  ・シリコン多結晶48万2,410kW(構成比43.3%、前年同期比121.2%増)
  ・シリコン薄膜・その他27万5,462kW(構成比24.7%、前年同期比6.9%増)
 (※輸入量は
   ・国内企業が海外で生産し出荷したもの
   ・一度海外に輸出したが、再度日本に輸入されたもの
   等を含んでおり、海外企業の日本市場でのシェアを表したものではないとのこと)

仕向け先別のセル・モジュール輸出量:
 ・北米7,411kW(同91.7
 ・欧州1万9,638kW(同89.6
 ・その他8万3,541kW(同92.1%増)

用途別の国内出荷量:
 ・住宅用47万6,322kW(構成比47.5%、前年同期比43.9%増)
 ・非住宅用52万6,089kW(構成比52.4%、前年同期比605.8%増)
  うち、発電事業用21万5,627kW(構成比21.5%、前年同期比613.8%増)。


セル・モジュールの国内出荷は約2.5倍と急伸した一方、輸出は7割弱も減っており、国内外での太陽電池需要の勢いの差が強く感じられます。

輸出では、米国向けが約9割も減っていることに驚きますが、需要が好調だったはずの同市場に一体どんな変化が起こっているのか、非常に気になります。

国内出荷の用途別では、非住宅用が前年同期の約7倍と劇的な伸びで、住宅用を超えていますが、電力買取価格の引き下げが検討されている中で、この伸びが今後も続くことができるのか、よく注目していきたいところです。


※関連記事:
2012年4-6月の太陽電池セル・モジュール出荷量は61万3,523kW(前年同期比12.0%減)、国内向け44万5,289kW(72.2%増)も輸出は16万8,234kW(61.7%減)(2012/08/29)
2012年7-9月の太陽電池セル・モジュール出荷量は78万31kW(前年同期比10.5%増)、国内向け62万6,972kW(同80.3%増)・輸出15万3,059kW(57.3%減)(2012/11/16)

2011年10-12月の太陽電池セル・モジュール出荷量は727,651kW(前年同期比6.5%増)、国内向け406,328kW(30.4%増)・輸出321,323kW(13.5%減)(2012/02/15)
posted by 管理人 at 03:34 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

架台メーカー「ネミー」がYOCASOL社の事業資産などを買い取る方針、総合力・技術開発力・提案力の強化を狙う

太陽電池パネル架台メーカーの「ネミー」社が2013年2月22日に、

YOCASOL社との間で、同社の太陽電池モジュール製造の事業資産などを譲受する旨の契約を締結した。

と発表していました。

(ニュース記事)
・ヨカソル工場買い取り、全希望者を再雇用(読売新聞)
 http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20130226-OYS1T00307.htm

(ネミー社のサイト内ページ)
・太陽電池モジュール製造の事業資産等の譲受に関するお知らせ
 http://www.nemy.co.jp/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E8%A3%BD%E9%80%A0%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%B3%87%E7%94%A3%E7%AD%89%E8%AD%B2%E5%8F%97/

上記URL先ページによると、事業買取に関する概要は下記の通り。

・背景・目的:
 ネミー社は太陽光発電関連では、
 ・太陽電池モジュール用架台
  ・「PV-DyMO(陸屋根用)」
  ・「PV-Light(傾斜屋根用)」
  の企画・製造・販売
 ・太陽光発電システム
  ・住宅用「エネガーデン」
  ・公共産業用「エネフィールド」
  ・蓄電システム「エネハートU」
  の提案(グループ会社「ネミーエネルギーソリューションズ」による)
 を手がけている。
 今回はYOCASOL社の事業資産などを買い取ることで、総合力・技術開発力・提案力の強化を図る。

・買取額:未公表

・雇用:
 YOKASOL社の従業員(74名)のうち、希望者全員を雇用する。

・スケジュール:
 ・事業資産譲渡契約の締結:2013年2月21日
 ・事業再開:同年3月1日の予定


架台メーカーによる太陽電池パネルメーカーの事業買取というのはユニークなケースだと思いますが、太陽光発電システムにおいてパネルと架台は直接組み合わせられるものだけに、今回の措置で見込まれる効果も高い、ということなんでしょうか。

現在ネミーESが取り扱っているパネルは、中国の「Jiangsu Runda PV」社製[2]とのことで、今回のYOCASOL社の事業買取との兼ね合いはどうなるのか、という点も気になります。

また、雇用は維持される見通しとのことで、YOCASOLのブランドやアフターサービス・保証も今後そのまま継続されることを、期待したいところです。


※参考サイト:
・[1]ネミーエネルギーソリューションズ
 http://www.nemy-es.co.jp/
・[2]エネフィールド(同上)
 http://www.nemy-es.co.jp/pdf/rs190m-72.pdf
・[3]住宅用太陽光発電システム(ネミー楽天市場店)
 http://item.rakuten.co.jp/nemy-co/n12020003/
・[4]Jiangsu Runda PV Co., Ltd.
 http://www.rundapv.com/
・[5]会社案内(YOCASOL)
 http://www.yocasol.com/about/company.html


※関連記事:
福岡県「YOCASOL」が、2009年内に日本と北米の太陽電池市場に参入(2009/06/18)
福岡県のYOCASOL社が、太陽電池パネルの生産能力を2012年度に100MW(現在比1.7倍)まで増強する方針、全量買取制度による需要増を見込む(2011/10/26)
YOCASOLが事業継続を断念し破産する見通し、スポンサー探しが不調で再生計画を策定できず(2013/02/06)
福岡県のYOCASOL社が民事再生法の適用を申請、欧州経済危機や低価格化の進展により業績が悪化(2012/12/02)
posted by 管理人 at 03:32 | Comment(0) | 架台

2013年02月26日

台湾「WINAICO」社が日本オフィスを開設、PV EXPO 2013には単結晶モジュール2種を出展予定

台湾の太陽電池メーカー「WINAICO」社が2013年2月25日に、東京に日本オフィスを開設したことを発表していました。

(ニュース記事)
・太陽電池開発のWINAICO日本オフィス開設及びPV EXPO 2013での出展に関するお知らせ(@Press)
 http://www.atpress.ne.jp/view/33561

(WINAICO社のサイト内ページ)
・WINAICO opens Japan office and presents new product range at PV Expo 2013
 http://www.winaico.com/fileadmin/redaktion/PM_WINAICO_Opening_Japan_office_and_PV_Expo_Feb2013EN.pdf

上記URL先ページによると、同社は「PV EXPO 2013」に、下記の2製品を出展する予定とのことです。

・「WSP QUANTUM」モジュール:
 ・種類:単結晶型
 ・出力:285W
 ・モジュール変換効率:17.15
 ・外形寸法:1,665mm×999mm×40mm
 ・曲線因子:77%超
 ・特徴:
  大量生産品において高い変換効率を実現するため、太陽電池セルに
  ・統合された背面の不動態化
  ・選択エミッタ技術(PERC)
  を組み合わせて用いている。

ブラックライン48セルモジュール
 ・種類:単結晶型
 ・出力:210W
 ・モジュール変換効率:15.61
 ・外形寸法:1,347mm×999mm×40mm
 ・特徴:
  サイズが小さめで、限られた土地・屋根に設置される日本のような市場に適する。

またWINAICO社の太陽電池モジュールは、ブランドリーダー企業の部品のみを採用しており、組み立ては台湾内の自動化ラインで行っているとのことです。

ただし上記の2製品について、日本市場での具体的な展開予定(発売時期など)は示されていません。


つい先日には独ANTARIS SOLAR社が日本支店を開設したと発表していましたが、海外メーカーにおいてはPV EXPOと日本拠点設置の時期を合わせると都合が良い、ということなんでしょうか。

WINAICO社のサイト[1]では、部材メーカーの選定や原材料入荷時・モジュール生産時の徹底した検査などの取り組みが紹介されており、太陽電池モジュールの品質に対する強いこだわりが伺えます。

ただ当ブログで見てきた限りでは、メーカーは何処も品質の高さをPRしているので、今後は実際の設置環境でのトラブル発生件数やその内容について、第3者によるシビアな調査・比較検証が行われることが必要では、とも考えます。


※参考サイト:
・[1]品質(WINAICO社のサイト内)
 http://www.winaico.com/jp/produkte/qualitaet/
・[2]不動態(ウィキペディア)
posted by 管理人 at 00:36 | Comment(0) | 他の海外メーカー

石巻市の個人・事業者向け太陽光発電補助制度の申請件数が急伸、震災後は6〜7割が新築住宅への設置

下記URL先ページでは、石巻市が実施している太陽光発電補助制度の申し込みが伸びている状況が紹介されています。

(ニュース記事)
・太陽光発電補助に人気 石巻市の事業申し込み相次ぐ(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20130224-OYT8T00814.htm

記事によると同制度は、住宅・会社の屋根などに設置する個人(上限10万円)と事業者(同40万円)を対象としているもので、開始後の申込状況は下記の通り。

・申請件数:
 ・2009年度(開始年度):
  ・個人:141
  ・事業者:2
 ・2010年度
  ・個人:187
  ・事業者:6
 ・2011年度(※申請期間は2012年1月10日〜年度末のみ):
  ・個人:210
 ・2012年度(※申請期間は2012年6月〜11月20日2013年1月30日〜
  ・個人:377
  ・事業者:1

・申請の内訳:
 東日本大震災後は、6〜7割が新築住宅への設置。
 自宅が全半壊した被災者が、自力での再建・補修にあたり申し込むケースも多い。


2011年10月には、福島県内では太陽光発電システムが全く売れていないとの状況が報じられていたので、今回の記事で示されている宮城県内での状況は意外でしたが、一定の期間が経ち、太陽光発電に対する関心の高さが具体的な形となって現れてきている、ということなんでしょうか。

ただ、石巻市では仮設住宅の戸数が7,000戸以上[2]であり、住宅を再建して太陽光発電システムを設置できる人はあくまでごく一部に留まっている、ということも忘れてはならないと感じさせられます。


※参考サイト:
・[1]平成24年度 太陽光補助金のお知らせ(石巻市)
 http://www.city.ishinomaki.lg.jp/kankyou/kankyohozen/taiyoko.jsp
・[2]応急仮設住宅着工・完成状況
 http://www.mlit.go.jp/common/000140307.pdf


※関連記事:
宮城県石巻市が本庁舎に太陽光発電設備(50kW)を設置、費用は9,000万円以上(2010/11/07)
宮城県の石巻商業高校に、ノルウェー「Elkem」社が太陽光発電システムを寄贈予定、製造・設置で日本企業と協力(2011/07/07)
宮城県漁協表浜支所に太陽光発電システムが設置、震災後初めて照明が使用可能に(2011/06/05)
宮城県石巻市が災害公営住宅の設計に関するガイドラインを発表、太陽光発電と蓄電池の設置を義務付け(2012/06/08)

トヨタホーム社が「復興応援太陽光パネルキャンペーン」で、震災被災地域での新築住宅を対象に、2kW分の太陽電池パネル設置費用を支援(2011/06/08)
福島県のホームセンター「ダイユーエイト」の社長が、県内では現在太陽光発電システムは全く売れていない、と語る(2011/10/11)
posted by 管理人 at 00:31 | Comment(0) | 導入補助制度

2013年02月23日

「太陽光エネルギーPR事務局」が太陽光発電システム購入者の意識調査を実施、購入時にトラブル事例などを調べたのは8.9%

太陽光エネルギーPR事務局」が2013年2月21日に、太陽光発電システムに関する消費者調査の結果を発表していました。

(ニュース記事)
・太陽光発電を購入するときに調べたこと、導入に掛かる費用:54.6%、トラブル事例:8.9%コスト、発電量には、関心大だが、トラブル事例には、関心薄(PR TIMES)
 http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000006665.html

上記URL先ページによると、まず調査の要綱は下記の通り。

・実施時期:2012年3月
・実施形態:オンライン調査
・調査主体:パナソニック社
・調査対象:
 太陽光発電システムを購入したことがある全国の男女1,270人。

そして「システム購入時にどんなことを調べたか」という質問について、下記の回答結果が得られたとのことです。

・「導入に掛かる費用」:54.6
・「商品価格」:52.0
・「発電される電力量」:50.6
・「設置・施工方法」:24.3
・「アフターサービスの内容」:23.3
・「実際にあったトラブルなど注意しなければならないこと」:8.9


住宅用太陽光発電システムの不具合発生については、「PVRessQ!」から詳細な事例が書籍として発表されており、やはり「メンテナンスフリー」と言い切ってしまうことには大きな問題が有る、と感じざるを得ませんが、注意喚起がまだ不十分な現状では、ユーザー側での現在の意識の低さも仕方が無いように思われます。

ただ、アフターサービスはトラブルと表裏一体であり、それに対する関心が現状でも一定以上あるのであれば、起こりうるトラブルに対する意識・関心も、今後必然的に高まってくるのでは、とも考えます。

また、調査の実施時期が約1年前であり、その後現在までで状況に変化は生じていないのか、というのも気になるところです。


※関連記事:
産業技術総合研究所の研究員の方が、独自調査した住宅(257軒)の14%で、10年以内に太陽光発電システムに不具合が発生、と報告(2010/03/01)
住宅用太陽光発電システムの施工トラブルの増加状況を解説している、「東洋経済オンライン」の記事(2010/05/25)
産総研などの2010年の調査によると、10年以内に交換が行われた住宅用太陽光発電で、最多メーカーの不具合発生割合は20%とのこと(2010/12/02)
国民生活センターが2012年1-6月に受けた太陽光発電に関する相談は737件(前年同期比で約4割増)、うち訪問販売が515件(2012/08/17)
経産省が、住宅用太陽光発電に関するトラブルと対策を解説したリーフレット(PDF形式)を公開中(2012/12/07)
国民生活センターが住宅での太陽電池パネル設置について受けた相談件数は、2010年度32件・2011年度45件・2012年度(4-11月の8ヶ月間)31件と増加傾向(2012/12/16)

posted by 管理人 at 00:46 | Comment(0) | 市場調査・予測(レポート等)