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2013年04月29日

米Amonix社が、集光型太陽光発電モジュールの屋外試験で変換効率34.9%を達成

米「Amonix」社が2013年4月25日に、集光型太陽光発電モジュール屋外試験において、変換効率の記録を更新したことを発表していました。

同社の発表[1][2]によると、概要は下記の通り。

試験期間2013年2月後半〜4月

変換効率
 ・ピーク:3月14日に36.2%(※従来の記録は、2012年5月の34.2%)
  環境は
  ・DNI:876W/m2
  ・気温:セ氏16
  ・瞬間風速:1m/s
 ・試験期間全体34.9%(従来の記録は、2012年5月の33.5%)
  集光型太陽光発電の国際的な標準運転条件に従い、
  ・DNI:900W/m2
  ・気温:セ氏20
  ・風速:2m/s
  の環境下で達成。
  NRELが屋外定格効率として評価した。

技術
 ・Spectrolab社の太陽電池セル(変換効率40%)
 ・Amonix社専有のCPV技術
 を用いている。


CPVの変換効率は、セル段階では40%超を達成しているケースが複数ありますが、モジュール段階で40%を超えるにはまだ時間がかかる、ということでしょうか。

仮に通常のモジュールの2倍の発電能力が実現するとして、設備の費用(初期コスト、運営コスト)に見合うだけの経済的な利点が得られるのか、という点も気になるところです。


※参照・参考サイト:
・[1]Amonix Achieves World Record for PV Module Efficiency in Test at NREL(Amonix社)
 http://amonix.com/pressreleases/amonix-achieves-world-record-pv-module-efficiency-test-nrel
・[2]アモニクス、NRELでの試験で太陽光発電効率の世界記録を樹立(財経新聞)
 http://www.zaikei.co.jp/releases/100422/
posted by 管理人 at 21:26 | Comment(0) | 集光型太陽光発電

2013年04月28日

コマツNTCの2012年度のワイヤーソー売上高は73億円(前年比84.3%減)、2013年度予想は70億円(同3.9%減)

中日新聞のニュース記事[1]で、コマツNTC太陽電池用ワイヤーソーの販売状況が取り上げられていました。

主な数字は下記の通り。

売上高
 ・2012年度73億円(前年比84.3
 ・2013年度の予想70億円(同3.9

今後の需要見通し:「中長期的に伸びるが、短期的に回復は難しい」


2011年度のワイヤーソーの売上高は465億円(前期比44%減)でしたが、今回は更に減少しており、2011年以来の太陽電池の供給過剰状態が、2012年度も全く改善されなかったことが伺えます。

2013年度もほぼ同水準に留まる見通しとのことで、この状況はまだしばらく続かざるを得ない、ということでしょうか。


※参照・参考サイト:
・[1]コマツNTC苦戦続く 太陽電池関連機械 中国、欧州需要減で(中日新聞)
 http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2013042702100005.html


※関連記事:
北陸地方で太陽電池関連事業を手がける企業が、中国での需要増加の恩恵を受けているとのこと(2010/04/21)
コマツNTCの2011年3月期売上見通しは前期の約2.2倍、太陽電池産業向けワイヤーソーの受注増加が寄与(2010/10/30)
コマツのシリコンウエハー製造用ワイヤーソーの受注が拡大中、中国での需要が強い(2011/01/05)
コマツNTCの年間受注規模が1,200億円超となるペース、太陽電池向けワイヤーソーの受注が増加(2011/02/11)
コマツNTCの太陽電池向けワイヤーソーの足元の受注は、リーマン・ショック前の3倍に達しているとのこと(2011/03/02)
コマツ社長が「コマツNTC」のワイヤーソー受注について、ドイツの予算縮小・中国などの予算増額方針から、見通しが困難と語る(2011/04/30)
コマツNTCが富山県南砺市で「福野第11・12工場」を竣工、全社での生産能力は約2割アップ(2011/05/19)
コマツNTCのワイヤーソーの売上高は2012年3月期が465億円(前期比44%減)、2012年3月期予想は180億円(61%減)(2012/04/29)
コマツNTCの2011年4-12月のワイヤソー売上高は432億円(前年同期比85億円減)、10-12月は33億円(同206億円減)(2012/02/01)
コマツNTCのワイヤーソー受注は、2010年のピーク時から5割以上減っているとのこと(2011/08/15)
コマツNTCがワイヤーソーの減産を開始、中国需要が減速(2011/07/16)
コマツの2012年4-6月の太陽電池向けワイヤーソー販売は大幅減少(2012/08/01)

2013年04月27日

旭硝子の「赤穂太陽光発電所」はFRP「プラアロイ」製架台を採用、塩田跡地に対応

旭硝子(AGC)社が2013年4月23日に、「赤穂太陽光発電所」の建設予定を発表していました。

発表資料[2]によると、まず発電所の概要は下記の通り。

・場所:兵庫県赤穂市の塩田跡地
・敷地面積:約5万1,000m2
・発電容量:約4.2MW
・年間発電量:約4,500MWhの見込み
・稼働開始時期:2015年3月の予定
・投資額:約13億

そして塩害(腐食、錆)が懸念される塩田跡地に設置するため、パネル架台の素材には自社グループのFRP素材プラアロイ」を用いるとのことです。


FRPということで、強度や長期の対候性・耐久性は十分かと思いますが、軽量である分、強風などを受ける太陽電池パネルの架台として十分な安定性を保てるのか、というのがちょっと気になります。

とはいえ、メガソーラーでのFRP製架台の採用は非常にユニークであり、コストや施工方法(基礎)が金属製架台とどう異なるのか、建設中の続報にも期待したいです。


※参照・参考サイト:
・[1]兵庫県赤穂市にメガソーラーを建設
 http://www.agc.com/news/2013/0423.pdf
・[2]プラアロイ(AGCマテックス)
 http://www.agm.co.jp/plalloy.html
posted by 管理人 at 02:33 | Comment(0) | 架台

LIXILが「ソーラーラック/ソーラーベース」用のパワコン2種を発売、耐湿性または防塵・防水性を高め、電力変換効率や静音性も向上

LIXIL社が2013年4月26日に、

・太陽光発電システム「ソーラーラック/ソーラーベース」用に、「パワーコンディショナMLEタイプ屋内設置タイプ、屋外屋内共用タイプ)」を追加した。

と発表していました。

同社のサイト[1]によると、製品の概要は下記の通り。

・主な特徴:
 ・2種類の製品
  ・高い耐湿性を持つ屋内設置タイプ(湿気の多い場所(脱衣所など)でも設置可能)
  ・高い防塵・防水性(IP55相当)を持つ屋外屋内共用タイプ(アパートの共用部連系などにも向く)
  の2種類を用意。
 ・「階調制御インバータ方式」の採用
  インバータ(従来製品では1台)を、電圧が異なる3台を組み合わせることで、交流電力に近い擬似制限波を直接生成する。
  これにより変換時の電力損失を低減でき、電力変換効率は
  ・屋内設置タイプ:96.0
  ・屋外屋内共用タイプ:95.5
  を実現している。
 ・30dB以下の静音性
  上記のインバータ方式により、フィルター回路の発生音も抑制される。
  加えてファンレス設計を採用したことで、実運転状態での騒音を引き下げている。
 ・自立運転機能(※屋外屋内共用タイプ)
  パワコン本体の「運転切換スイッチ」を切り替えることで、自立運転(出力1.5kW)が可能。
  また、自立運転時電源端子はパワコン内部にあり、配線工事による屋内への非常用コンセント設置も行える。

・主な仕様:
 ・屋内設置タイプ
  ・形式:MLE-PN40GL
  ・定格出力:4.0kW(連係時)
  ・使用環境:
   ・温度:0〜40
   ・湿度:30〜90%(結露なきこと)
  ・外形サイズ:幅46×高さ24×奥行き14cm
  ・重さ:14.7kg
  ・絶縁:トランスレス方式
  ・価格(税抜):31万
 ・屋外屋内共用タイプ
  ・形式:MLE-PS40JL
  ・定格出力:4.0kW(連係時)
  ・使用環境:
   ・温度:−20〜+40
  ・外形サイズ:幅63×高さ37.9×奥行き17.5cm
  ・重さ:21.0kg
  ・絶縁:トランスレス方式
  ・価格(税抜):42万1,000


住宅用の「ソーラーラック」向けのみでなく、産業用の「ソーラーベース」も対象としているのはちょっと意外に感じましたが、それだけパワコンの性能・対応能力の向上に対する要求が強くなっている、ということなんでしょうか。

今回のパワコンの調達元は分かりませんが、高効率や低騒音、また設置環境に応じた製品の用意と、実用における多くの配慮がなされているだけに、開発元・製造元の企業がどこなのか、興味を引かれるところです。


※参照・参考サイト:
・[1]太陽光発電システム「ソーラーラック/ソーラーベース」用パワーコンディショナMLEタイプ 新発売(LIXIL社)
 http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2013/060_roof_0426_02.html


※関連記事:
LIXIL社が、産業施設の金属折板屋根(重ね式、ハゼ式)向けの太陽光発電システム「ソーラーベース 折板タイプ」を発売予定(2012/06/15)
LIXILが、「第1種・第2種低層住居専用地域」やビル屋上への設置に向く、低段仕様のパネル架台「ソーラーベース ロータイプ」を発売予定(2012/06/23)
LIXILが、地上設置型の住宅用太陽光発電システム「ソーラーベース 柱建てタイプ」を発売予定(2012/06/30)
LIXILが戸建住宅用太陽光発電システム「ソーラーラック」(傾斜屋根用)を発表、パネル出力を30%アップし、多様な屋根に対応可能(2013/02/10)
posted by 管理人 at 02:32 | Comment(0) | パワーコンディショナー

2013年04月26日

シャープが化合物3接合型太陽電池セル(1cm四方)で変換効率37.9%を達成、ボトム層の組成比を最適化

シャープ2013年4月24日に、

化合物3接合型太陽電池セル1cm四)で、変換効率37.9を達成した。

と発表していました。

同社のサイト[1]によると、製菓の概要は下記の通り。

技術
 太陽電池セルのボトム層を構成する
 ・インジウム
 ・ガリウム
 ・ヒ素
 の組成比の最適化を図った。
 これにより、太陽光の波長・エネルギー分布に合わせて、より効率的な光の吸収が可能になった。
変換効率の測定:産業技術総合研究所が行った。


当ブログでこれまでチェックしてきた限りでも、シャープにおける化合物3接合型太陽電池での研究開発は

2009年10月(35.8%):結晶性を高めたInGaAs層の形成
2011年11月(1cm2セルで36.9%):各層の接合部の抵抗を低減
2012年5月(4mm四方セルで43.5%):光吸収層の効率良い積層、受光面の電極間隔の最適化
2012年12月(1cm2セルで37.7%):光吸収層の効率良い積層、有効受光面積の拡大

と、地道な改良・進歩が積み重ねられており、技術の確かさが感じられる気がします。

つい最近には米Spectrolab社が、多接合型太陽電池でそれまでのシャープの記録を追い抜いており[2]、今回それを抜き返す数値の発表がなされたのは、シャープの意地もあるでしょうか。

技術開発の競争で、多接合型太陽電池の変換効率がどこまで高まるのか、今後更に継続して注目していきたいところです。


※参照・参考サイト:
・[1]太陽電池セルで世界最高変換効率37.9%を達成(シャープ)
 http://www.sharp.co.jp/corporate/news/130424-a.html
・[2]太陽電池の効率競争に新たな1歩、ボーイング子会社が37.8%を達成(スマートジャパン)
 http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/17/news038.html


※関連記事:
シャープが「化合物3接合型太陽電池」で、変換効率35.8%を達成(2009/10/23)
シャープが化合物3接合型太陽電池において、研究レベルでの変換効率36.9%を達成(2011/11/06)
シャープが、集光型太陽光発電向けの化合物3接合太陽電池セル(4mm四方)で変換効率43.5%を達成(2012/06/02)
シャープが化合物3接合型太陽電池セル(1cm四方)で、変換効率37.7%を達成(2012/12/06)
posted by 管理人 at 01:45 | Comment(0) | メーカー:シャープ

2013年04月25日

Masdar社がアフリカ・モーリタニアで「Sheikh Zayed Solar Power Plant」を稼動開始、電力需要の1割を賄う見込み

アブダビの「Masdar」社が2013年4月18日に、

・アフリカのモーリタニア共和国で、メガソーラー「Sheikh Zayed Solar Power Plant」の稼動を開始した。

と発表していました。

同社のサイト[1]やニュース記事[2]によると、施設の概要は下記の通り。

背景
 モーリタニアの電力網ではディーゼル発電機を使用しており、発電容量は144MW程度。
 一方電力需要は年12%のペースで増えており、電力不足が深刻になっている。
設置場所:首都Nouakchott市内。
発電容量15MW
 アフリカ大陸では現在最大級とのこと。
 モーリタニアのエネルギー容量の10%(約1万世帯分の電力需要)を賄える見込み。
投資額3,199万米ドル
太陽電池パネル
 ・設置枚数:2万9,826
 ・種類:micromorph薄膜型
工法
 革新的で持続可能な工法を用いた。
 特にパネルの設置基礎には(コンクリート敷設ではなく)杭打ち方式を用い、CO2排出量やコストを低減している。

またモーリタニアのMohamed Ould Abdel Aziz大統領は、開所式において

・エネルギーが利用可能であることは、経済的機会や社会的機会への道を開く。
 持続可能なエネルギー源による電化は、国民に基本的サービスの利用を保証する上で重要であり、
 ・インフラの向上
 ・長期的な経済発展
 に向けた第一歩である。

・今回の新しい太陽光発電所は、国民に必要な発電容量の提供だけでなく、モーリタニアの発展において再生可能エネルギーが主要な役割を担い得ることも証明している。

等のコメントを語ったとのことです。


国内電力需要の約1割相当を太陽光発電で担えるということにちょっと驚きましたが、近年の初期コストの急速な低下により、(Tokelauのような島嶼群でなくとも)太陽光発電が有力なエネルギー源の位置に入りつつある、ということでしょうか。

ウィキペディア[3]を見る限り、モーリタニアの政治体制にはかなりきな臭さもあるようですが、少なくとも社会・国民には、今回の太陽光発電所が大きな恩恵をもたらすものとなることを、強く願いたいところです。

また、Masdar社は開発途上国向けの再生可能エネルギー導入事業に注力しているとのことで、今後もどれだけの国・地域に太陽光発電を導入することができるのか、強く注目したいです。


※参照・参考サイト:
・[1]Masdar Launches Africa’s Largest Solar PV Plant in Mauritania(Masdar社)
 http://www.masdar.ae/en/media/detail/masdar-launches-africas-largest-solar-pv-plant-in-mauritania
・[2]マスダール、アフリカ最大の太陽光発電所を開設(財経新聞)
 http://www.zaikei.co.jp/releases/99442/
・[3]モーリタニア(ウィキペディア)
posted by 管理人 at 00:14 | Comment(0) | 発展途上国での導入

PVTEC等が太陽電池モジュール内での水蒸気の拡散挙動を可視化、センシング材料にはカルシウム材料を採用

日刊工業新聞の記事[1]で、

・「太陽光発電技術研究組合(PVTEC)」と産総研が共同で、太陽電池モジュール内での水蒸気の拡散挙動の可視化に成功した。

と報じられていました。

取り組みの概要は下記の通り。

背景
 屋外設置される太陽電池パネルでは、風・雨による水蒸気の浸透により性能が低下する。
 しかし従来は、モジュール内への水蒸気の浸入の様子を、十分に把握することは困難だった。
 今回の研究はNEDOの「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」の一環として行われ、東レがPVTECに研究員を派遣して取り組んだ。

手法
 ・センシング材料
  可視化しやすいカルシウム材料を採用。
  ガラスとセルのいずれかに蒸着させた。
 ・装置
  ・カルシウムの蒸着機
  ・太陽電池製造用のグローブボックス(ラミネーター内蔵)
  を連結している。
 ・バックシート
  水蒸気透過率が異なるサンプルを用いた。

成果
 加速試験を行ったところ、水蒸気透過率の高いバックシートほど、
 ・カルシウム膜の変化が早い。(水蒸気の浸入が支配的)
 ・セルの端面保護の効果が小さい。
 ことが判明した。


水蒸気透過率の高さは、太陽電池用バックシートの重要な性能の一つだと思いますが、それだけに実際の状況の可視化を実現したことは、太陽電池パネルの耐久性向上の上で非常に大きな成果では、と考えます。

個人的には、PID現象と水蒸気の進入に何らかの関係があるのかが気になるところですが、既に東レはPID現象を検証するための評価設備を導入しているとのことなので、今後それと今回の成果を組み合わせての取り組みが行われることで、また新しい成果が得られることも、期待したいところです。


※参照・参考サイト:
・[1]PVTECなど、太陽光パネルの性能低下を見える化−水蒸気の進入経路把握(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx0520130424qtke.html
・[2]太陽光発電技術研究組合
 http://www.pvtec.or.jp/
・[3]太陽光発電システム次世代高性能技術の開発(NEDO)
 http://www.nedo.go.jp/activities/FF_00020.html


※関連記事:
東レがPID現象を検証する独自の評価設備を導入、モジュール全体でのメカニズム解析を目指す(2012/08/09)
posted by 管理人 at 00:08 | Comment(0) | バックシート

関西国際空港内に11.6MWの「KIXメガソーラー」が建設予定、ソーラーフロンティアの防眩モジュールを採用

ソーラーフロンティア社と日本政策投資銀行(DBJ)が2013年4月23日に、

・共同投資会社「SFソーラーパワー」と「新関西国際空港」社が、関西国際空港内での「KIXメガソーラー」建設で合意した。

と発表していました。

各社のサイト[1]〜[3]によると、事業の概要は下記の通り。

背景
 「新関西国際空港」社では、スマート愛ランド構想の一環として、空港島内でのクリーンエネルギーによる創エネに取り組んでおり、今回のメガソーラーはその一環。
 また、SFソーラーパワー社の案件としては第1号となる。

発電容量11.6MW
 アジアの空港での太陽光発電設備としては、中国・上海虹橋空港(約6.7MW)を抜きトップの規模になる予定。
年間発電量:計1,200kWhの見込み
太陽電池パネル
 ・設置場所
  ・滑走路の南側誘導路の、拡張予定地沿いの遊休地(約9万6,700m2
  ・新設するフェデックス専用貨物施設の屋根(約2万3,000m2
 ・設置枚数:計7万2,000
 ・その他
  空港機能を損なわないよう、防眩特性を持つ製品を用いる。
担当
 ・新関西国際空港
  関西国際空港で有効利用できる土地・建物の提供
  (SFソーラーパワーから、施設使用料を受け取る)
 ・ソーラーフロンティア
  ・CIS薄膜太陽電池モジュールの提供
  ・メガソーラーの維持管理
 ・DBJ:プロジェクトの資金調達支援
総事業費:非公表
スケジュール
 ・2013年半ば頃:着工
 ・2014年初め頃:稼働開始

また[4]では、新関空会社の社長の方による

・「収益を上げるつもりはなく、人と地球に優しい『環境先進空港』を国内外にアピールする」

とのコメントが紹介されています。


完成イメージ図を見ると、現役バリバリの空港で滑走路に近い場所に大量の太陽電池パネルを設置するだけに、飛行機の離着陸などに支障が無いよう、パネルの反射光の低減が非常に重要になると思いますが、実際にどのようなモジュールでそれを実現するのか(防眩特性が発電性能に影響しないのか等)、ソーラーフロンティア社からの今後の情報発表に期待したいところです。


※参照・参考サイト:
・[1]アジアの空港で最大級のメガソーラー建設(ソーラーフロンティア)
 http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2013/C018962.html
・[2]アジアの空港で最大級のメガソーラー建設、関空は環境先進空港へ(DBJ)
 http://www.dbj.jp/ja/topics/dbj_news/2013/html/0000012694.html
・[3]アジアの空港で最大級のメガソーラー建設 関空は環境先進空港へ 〜ソーラーフロンティアとDBJの共同投資会社による1号案件〜(新関西国際空港)
 http://www.nkiac.co.jp/news/2013/1726/kixmegasolar.pdf
・[4]アジア空港最大級のメガソーラー 関空で来年初めの稼働目指す 太陽光パネル7万2千枚設置(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/130423/bsd1304232002015-n1.htm


※関連記事:
ソーラーフロンティアと日本政策投資銀行が共同投資会社を設立予定、年間計100MWのメガソーラー事業に出資する方針(2013/01/10)
posted by 管理人 at 00:02 | Comment(2) | 国内のメガソーラー

2013年04月23日

スイスABB社がPower-One社を買収する方針、太陽光発電のバリューチェーン強化を図る

スイスの「ABB」社が2013年4月22日に、「Power-One」を買収する方針を発表していました。

ABBのサイト[1]によると、方針の概要は下記の通り。

・背景・目的:
 ・太陽光発電用インバーターは、パワーエレクトロニクスの中で最も開発スピードが速い分野の一つであり、研究・開発のリソースが必要になっている。
  ABBは2012年に、同分野のR&Dに約15億ドルを投資。
  2013年には、同分野での売上高1億ドル以上を目指している。
 ・「International Energy Agency」は、太陽光発電用インバーター産業の成長スピード
  ・2021年まで年間10%以上
  と予測している。
 ・ABBは今回のPower-Oneの買収により、
  ・太陽光発電でのバリューチェーンの強化
  ・太陽光発電用インバーターのリーディングサプライヤーの位置獲得
  を目指す。

・買収額:約10億ドル
・完了時期:2013年後半の予定(規制当局や株主の承認が必要)


インバーター市場は太陽電池パネルと違い現在も好調のようですが、パネルとはまた異なる理由で業界再編の動きもある、ということでしょうか。

また、Power-Oneというと2月にパナソニックとの提携が報じられていましたが、今回の買収が日本市場での展開にどのような影響を及ぼすことになるのか、興味を引かれるところです。


※参照・参考サイト:
・[1]ABB to acquire Power-One to become a global leader in solar photovoltaic (PV) inverters(ABB社)
 http://www.abb.com/cawp/seitp202/125c06c7e0aa3fafc1257b5500423135.aspx
・[2]ABB to Acquire Power-One to Become a Global Leader in Solar Photovoltaic (PV) Inverters(Power-One社)
 http://www.power-one.com/corporate/news/abb-acquire-power-one-become-g


※関連記事:
パナソニックが米Power-One社と提携、日本国内での大型パワコン機種の早期投入を目指す(2013/02/07)

スイス「ABB」社のターンキーコンセプトは、太陽光発電所の設置スピード・発電性能を向上(2009/06/05)
ABBが、初の太陽光発電用インバータ「ABB PVS800ソーラーインバータ」を発表(2009/10/01)
posted by 管理人 at 21:59 | Comment(0) | パワーコンディショナー

三井住友建設が太陽電池を組み込んだファサードの実証運用を開始、建材一体型の普及に備えノウハウ蓄積を狙う

三井住友建設」社が2013年4月22日に、

フレキシブル太陽電池を用いた独自のファサードデザインの、自社施設での設置・運用を開始した。

と発表していました。

同社のプレスリリース[1]によると、事業の概要は下記の通り。

・背景・目的:
 三井住友建設では下記の理由により、今回の取り組みを決定した。
 ・「建築物のZEB化」の実現への寄与
  屋上設置の太陽光発電のみではZEB化は実現困難、との試算結果から、
  ・壁面利用の創エネ
  ・ファサードデザイン(外装デザイン、外観デザイン)
  の調和に取り組む。
 ・建材一体型太陽光発電の普及に備える
  「プリンテッドエレクトロニクス技術」の進歩により、簡易・低コストで曲面加工できる製品の、近い将来の実現を予想。
  普及期に備えて、実際の建築物への適用性検討を行う。

・設置設備:
 ・設置場所:
  「技術開発センター」(千葉県流山市)本館外壁面の一部。
  (広さは幅5.0m×高さ12.m、約60m2
 ・デザイン・構成:
  「都市の景観に溶け込む心地よいファサード」を要件として、社内でデザインコンペを実施し決定。
  下記3種のモジュールを、自由に組み合わせできる。
  ・建材一体型太陽電池モジュール
   ・「straight」:
    フラットな太陽電池を配置。
    直線的な表情を出す。
   ・「air」:
    ウェーブ状の太陽電池を配置。
    リズミカルな表情を出す。
  ・壁面緑化モジュール
   ・「green」:
    植物を変更可能。
    立体的で緑豊かな表情を出す。
 ・太陽電池:
  ・種類:フィルム型のアモルファスシリコン薄膜太陽電池。
  ・サイズ:幅594mm×長さ2,652mm
  ・公称最大出力:69W

・方針:
 ・ノウハウの蓄積:
  試作・設置の過程で「新技術と省エネの調和」に努める。
  プリンテッドエレクトロニクスの実用化で可能となるモジュール形態を想定し、
  ・施工方法
  ・固定方法
  ・配線方法
  等に関わる課題を先行検討する。
 ・取り組みの拡大
  2013年度には、
  ・同規模の外壁面(3面)におけるファサードデザイン検討
  ・近い将来の実用化が見込まれる他の太陽電池の適用性検討、試験施工
  を実施する予定。


設備の写真を見ると、やはりデザイン・構成が非常にユニークですが、これは実証施設ならでは(自動車のコンセプトカーのようなもの?)ということでしょうか。

ただ構造(形状)がちょっと複雑なだけに、太陽電池のメンテナンス(清掃など)の手間や緑化部分による影響(影など)がどうなのか気になりますが、その点もこれからの運用で確認されノウハウが蓄積されることを、期待したいところです。


※参照・参考サイト:
・[1]三井住友建設、太陽光発電ファサードデザインへの取り組み開始(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=335657&lindID=6


※関連記事:
三井住友建設が、集合住宅向けの太陽光発電導入提案を行う「テーラーメイド体制」を構築(2009/12/01)
三井住友建設とSMCテックが、建設現場向けの仮囲いパネル一体型太陽光発電システム「effit-sun(エフィットさん)」を共同開発、多様な機器の接続も想定(2011/02/10)
三井住友建設が静岡県内で、施設園芸向け太陽光発電システムの実証試験を開始、軽量・簡易・低コストなパイプユニット架台を提案(2012/01/18)