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2013年06月29日

東芝三菱電機産業システムがパワコン生産能力を2015年度に年380万kW以上(2012年度末比2.5倍)まで増強予定、との報道

ニュース記事[1]で、東芝三菱電機産業システムにおける太陽光発電用パワコン事業100kW以上に特化)の現状・方針が報じられていました。

主な内容は下記の通り。

  • 生産能力の増強
    計画
     ・2013年7月:年200万kWまで増強。
     ・2014年度中:年350万kWまで増強。
     ・2015年度:年380万kW以上(2012年度末比2.5倍)まで増強。
    対象拠点:府中事業所(東京都府中市)
     工場(2011年稼動開始)内の組立・検査用スペースを拡充し、段階的に生産能力を拡大する。
     追加投資は殆ど必要ない。
  • 出荷量の実績・目標
    2012年度実績47万kW(※受注は106万kW(前年度比17倍))
     ・うち海外向けは7万kW。
     ・世界1位メーカー(独SMA)の出荷量は700万kW以上。
    2013年度計画180万kW
    2015年度計画360万kW
     世界シェア10%の獲得を目指す。
     (米国・中国・インドに重点を置く)

2012年度の出荷量は受注の1/2以下であり、産業用太陽光発電の旺盛な需要の一方で、生産・供給能力が大きく不足していたことが伺えます。

昨年12月末時点では、非住宅の運転開始分は認定分の約1/19と莫大なギャップがありましたが、(1メーカーの状況とはいえ)今回の報道の数字を見ると、パワコン供給の不足もその一因であることが想像されます。

昨年夏以降は、国内各メーカーでの生産増強計画やSMAの日本参入が報じられており、それらが予定通り実行されれば、産業用パワコンの供給不足は相当程度改善されるのでは、と考えます。

ただ一方で、来年度以降に電力買取価格がまた引き下げられた場合、パワコン需要が一転して冷え込む可能性もありますが、今回の東芝三菱の方針では追加投資を抑え、更に海外シェア拡大も目指すとのことで、事業の継続性が考慮されていることも伺えます。


※参照・参考サイト:
[1]東芝三菱電機産業システム、太陽光発電用パワコンを年産380万kWに増強(朝日新聞)
http://www.asahi.com/tech_science/nikkanko/NKK201306280020.html
[2]大手各社、太陽光発電向けパワコンの生産能力増強−投資控え効率化優先(同上)
http://www.asahi.com/tech_science/nikkanko/NKK201305230010.html

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posted by 管理人 at 02:40 | Comment(0) | パワーコンディショナー

2013年06月28日

中国「金太陽モデルプロジェクト」で、補助金の不正取得が相次ぐ

「新華経済」の記事[1]で、「金太陽モデルプロジェクト」における補助金不正取得の現状が報じられていました。

主な数字は下記の通り。

  • プロジェクトの助成金2年で計81億4,000万
    2011年:25億8,700万
    2012年:55億6,200万
  • 不正取得額
    ・最高額:6,000万
    ・「広東漢能光伏」の不正取得額:2,637万2,500元(※国家審計署の調査を受けて返還済み)

また不正の手法として、

  • 協力パートナーを探し、その名義で助成金を申請。
    しかし両企業とも、実際には太陽光発電プロジェクトに投資しない。(材料・契約は偽造)
  • 事業規模(発電容量)を水増しする。
  • 取得した助成金の用途を勝手に変更する。
との手口も紹介されています。


不正取得の総額は示されていないものの、最高額のケースが6,000万元となると、助成金総額の少なくとも1割程度は不正取得されているのでは・・・と想像されます。

このようなケースを見ると、(初期投資の補助よりも)電力買取価格を優遇するFITのほうが、設備稼動(発電)の実績に応じた事業者支援を行うことができ、ごまかしを防ぐ点では合理性が高いように思われます。

助成金制度を続けるのであれば、不正防止には審査を格段に厳格化する必要があると思いますが、どのような措置を講じるにしろ、今後の電力消費量の急激な拡大が見込まれる大国・中国において、太陽光発電普及にブレーキをかける結果にならないことを、願いたいところです。


※参照・参考サイト:
[1]太陽光発電企業が国の補助金を不正取得、手段が多様化―中国(新華経済)
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/economy/351023/

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:44 | Comment(0) | 市場・業界の動向:アジア

エステート24HDが中国「航天機電」の日本代理店に、セル・モジュールも共同生産

※2014/8/19追記:

本記事の内容(エステート24様と航天機電様の提携)について、2014/8/13に「連雲港神舟新能源有限公司」様(航天機電様の子会社で日本法人とのこと)と通知作成人の方(日本国内の行政書士事務所様)から、事実と異なるとして記事削除依頼の通知を受けました。

それについて、私のほうからも事実確認を求めており、現在は連絡待ちの状況です。

その連絡が来次第、本記事についての対応(削除や内容の変更など)をさせていただきますので、閲覧者の方はその旨をご留意ください。

※2017/3/15追記(文中敬称略):

「連雲港神舟新能源有限公司」の通知作成人(日本の行政書士事務所)に、当記事による損害などの事実確認を求めましたが、調査報告する旨の返信を受けたものの、その後全く連絡は有りません。

またエステート24のほうにも、航天機電との提携の真偽について、私(当ブログ管理人)からメールで問い合わせたものの、全く返信は有りませんでした。

そのため、当記事を削除する理由は無いと判断し、掲載を継続しています。

エステート24ホールディングス」が2013年6月27日に、

  • 中国上海航天機電汽車(航天機電)」の日本国内における総代理店契約を、同社との間で締結した。
と発表したとのことです[1][2]。

2社が共同で取り組む事業の概要は、下記の通り。

  • セル・モジュールの生産
    航天機電の中国工場(上海市)内に、エステート24HDが自社工場を設置。
    両社が共同で日本向け製品を製造する。
    「エステート24の工場を航天機電の工場内に設置することで、我々が日本市場を攻略するうえで必要となる要点を伝え、航天機電が持つ設備の一部を改良して、日本市場に適した製品を開発、販売を行っていく」(エステート24HDの代表取締役CEO)
  • モジュール販売
    製品
     ・出力:210W
     ・種類:単結晶シリコン型(5インチセルを採用)
     ・J-PECの承認:2013年10月1日の予定(現在申請中)
    想定需要先:既存住宅・新築住宅
    発売日2013年7月15日
    販売目標2013年内30MW
    販売ルート
     ・2013年7月15日〜9月末:自社のみで販売
     ・同10月以降:フランチャイズでも販売開始
  • 保守メンテナンス業務

航天機電の事業は人工衛星向け太陽光発電の開発からスタートしたとのことで、また米Solarbuzz社による2011年の調査では好調な中国メーカーの上位4社に入っており、技術・規模とともに中国でトップクラスの太陽電池メーカーと想像されます。

エステート24社自体は、太陽電池メーカーとしての実績は無いようですが、多数の国内外メーカーの製品販売を手がけており[3]、航天機電とのユニークな提携によりどのようなモジュールが生み出されることになるのか、非常に興味を引かれるところです。


※参照・参考サイト:
[1]エステート24 ホールディングス×中国上海航天機電汽車股.有限公司 業務提携発表記者会見(エステート24HD)
http://www.estate24group.com/20130621.pdf
[2]エステート24、航天機電と太陽光発電システムの国内総代理店契約を締結(マイナビニュース)
http://news.mynavi.jp/news/2013/06/27/229/
[3]太陽光発電(エステート24HD)
http://www.estate24group.com/ppg/
[4]上海航天機電
http://www.ht-saae.com/jp/pv/index.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:40 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

2013年06月27日

タケダ機械の鋼材加工機がパネル架台向けで需要好調、受注が計画の2倍に

中日新聞の記事[1]で、石川県内の企業による太陽光発電関連ビジネスについて報じられていました。

この中でパネル架台向け加工機械について「タケダ機械」社の状況が紹介されており、主な内容は下記の通り。

  • 対象製品:穴あけ・切断複合機、形鋼加工機
    架台向けの専用機械ではないが、受注が拡大したことから、2012年末に太陽光関連分野に本格参入した。
  • 販売実績2012年12月〜2013年3月):
    全自動12台(※2012/12〜2013/5の販売計画は6台)
    半自動20台超(※同14台)
    このうち、太陽光発電向けは6割程度とみられる。
  • 今後の見通し
    太陽光発電向け需要は、福島第1原発事故以降に急拡大してきたため、2013年6月以降には一服感もある。

メガソーラーについてはパナソニックが将来の需要縮小を予想しており、また電力会社が受け入れ上限により連係を保留する事例も出ているので、今後は架台需要も、住宅用や中小規模の産業用の比重が増してくるのでは、と考えます。

とはいえ太陽光発電に対する一般の関心自体は、まだまだ十分に高いと思われるので、架台製造向け機械の需要の伸びも堅調さが期待できるのではないでしょうか。

とりあえず現状について、認定が先行している大量の太陽光発電事業計画のうち、実際に動き出している(着工した)のがどの程度の割合なのか、というのが気になるところではあります。


※参照・参考サイト:
[1]太陽光発電関連 日当たり良好(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2013062602100012.html
[2]UWD-45US UWD-70US(タケダ機械)
http://www.takeda-mc.co.jp/product/03_seikan/lst_seikan.html#uwd
[3]ドリル加工機(同上)
http://www.takeda-mc.co.jp/product/01_tekkotsu/lst_tekkotsu.html
posted by 管理人 at 02:24 | Comment(0) | 架台

2013年06月25日

パナソニックの2012年度の太陽電池販売量は約540MW、2013年度は国内重視で25%増を目指す

パナソニック太陽電池事業の新サービス説明会(2013年6月24日、大阪市内)の中で、太陽電池事業の現状の一部を公表したとのことです[1][2]。

これはソーラービジネスユニット長の方が明らかにしたもので、主な内容は下記の通り。

  • 太陽電池の世界販売実績と見通し
    2011年度:500MW
    2012年度:約540MW
     売上高・利益率・国内外の販売比率は非公表だが、黒字は確保したとのこと。
    2013年度の目標:675MW(前年度実績比で約25%増)
  • 市場の見通し
    日本国内向けの順調な拡大が予想される。
    国内のメガソーラー
     現在は需要を牽引しているが、設置場所などの問題により、将来的には縮小する見通し。
     また、海外勢(中国など)との価格競争も激化している。
    発電容量50kW以下の市場
     今後も堅調に推移する見通し。
     電気料金の値上げなどを受け、住宅用の販売が伸びる。
     また、オフィス・工場など向けの販売も、確実な伸びが予想される。
  • 今後の事業方針
    国内市場に重点を置く。
    高性能なHIT型により、
    住宅市場10kW以下)
    産業用の中小規模案件10〜50kW)
    をターゲットとして事業拡大を図る。

京セラ(前年度比20%以上の増加)に続く大幅な販売増の目標であり、日本メーカーの堅調さが伺えます。

例によって太陽電池事業の具体的業績が公表されていないのがもどかしいですが、黒字が本当であれば、高性能製品を主力とする事業展開が功を奏していることになり、低価格競争にあえぐ太陽電池市場の中で、独自のポジションを確保している貴重なケースだと感じます。

今後見通しどおりにメガソーラー向け需要が縮小した場合は、少ない設置規模に向く高性能モジュールの価値が相対的に高まってくると考えられ、国内メーカーのシェア維持・拡大の可能性も高いのではないでしょうか。


※参照・参考サイト:
[1]パナソニック、13年度太陽電池販売量は前年度比25%増目標に(IB TIMES)
http://jp.ibtimes.com/articles/45764/20130624/1372051971.htm
[2]パナソニックの今年度方針、太陽電池販売25%増(朝日新聞)
http://www.asahi.com/tech_science/nikkanko/NKK201306250003.html

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posted by 管理人 at 22:25 | Comment(0) | メーカー:パナソニック

2013年06月24日

パナソニックが住宅用新モジュールの出力保証期間(従来は10年)を、20年に拡大

パナソニックが2013年6月24日に、

  • 住宅用太陽光発電システム
    ・「HIT240α
    ・「同245α
    ・「HITハーフタイプ120α
    のモジュール(いずれも6月27日に受注開始)の出力保証期間(従来製品では10年)を、20年に延長する。
との方針を発表していました[1]。

今回の措置を実施する背景として、HIT型モジュールに関する下記の要因が挙げられています。

  • 世界的な評価の蓄積
    2012年の「IEEEコーポレートイノベーションアワード」等、太陽光発電や環境分野に関わる様々な賞を受賞してきた。
  • 各種認証の取得
    長期信頼性向上や品質保証体制強化を進めてきたことで、
    ・JISQ8901認証の取得(2012年8月)
    ・PID耐性の実証(同9月)
    ・独TUVの長期信頼性試験合格(2013年4月)
    等の実績を積み重ねてきた。

また出力保証の対象は、モジュール出力がJIS C8918の6.1(性能)に示された公称最大出力に対して

  • 10年81%未満になった場合
  • 20年72%未満になった場合
のいずれかに該当する場合とのことです。


モジュールの出力保証については、他メーカーでは既に

との拡充措置が行われており、これらと比べると今回のパナソニックの設定(20年後に72%を保証)は控えめですが、品質・性能に対する(日本メーカーらしい)厳しい見方の表れとも感じられます。

また対象となる新モジュールは、価格面でも旧モデルから約3割ダウン(※メーカー希望小売価格)と競争力のアップが図られており、出力保証期間の倍増と合わせて、住宅用モジュールの国内シェア拡大に向けたメーカーの攻めの姿勢が伺えます。


※参照・参考サイト:
[1]【住宅用】太陽光発電システム HIT240α/245α、HITハーフタイプ120α太陽電池モジュールの出力保証期間延長について(パナソニック)
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2013/06/jn130624-1/jn130624-1.html

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posted by 管理人 at 22:48 | Comment(0) | メーカー:パナソニック

「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」(70MW)に、展望コーナー付き見学施設が建設予定

京セラが6月24日に、

  • 鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」(70MW、2013年秋完成予定)の敷地内に、展望コーナーを備える見学施設を建設する。
との計画を発表していました[1]。

施設の概要は下記の通り。

  • 場所:発電所の入口付近
  • 敷地面積:約6,900m2
  • 建物:鉄筋コンクリート造の2階建て(延床面積約480m2
  • 展望コーナー:サークル型
    発電施設(太陽電池パネル約29万枚)を一望できる。
    また天気が良い日には、桜島の景観も見ることができる。
    (修学旅行生や観光客の訪問も可能
  • 想定利用者:子供〜ビジネスマン等、幅広い層
  • オープン時期2013年秋の予定(発電所の稼動に合わせる)

再生可能エネルギーへの関心が高まっている中で、日本有数の規模のメガソーラーを一望できる施設の建設は、大規模発電事業の実例を広く示す意味でも、大きな価値がある取り組みだと考えます。

ただ、建物の影が太陽電池パネルに落ちないよう、パネルからの距離や建物の形状に配慮する必要があり、それは眺望の確保とトレードオフの関係になりそうですが、それらの兼ね合いがどのようにとられるのか、注目したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]鹿児島七ツ島メガソーラー発電所に見学施設を建設(京セラ)
http://www.kyocera.co.jp/news/2013/0603_guyu.html

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posted by 管理人 at 22:46 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

2013年06月23日

中国Comtec Solarがマレーシアでウエハー工場(年産1GW)を建設中、Sunpowerやパナソニックに供給予定

中国の「Comtec Solar International」社が、マレーシアのサラワク州で太陽電池用ウエハー工場を建設中とのことです[1]。

事業の概要は下記の通り。

  • 場所:サラワク州のサマ・ジャヤ自由貿易区
  • 敷地面積40エーカー
  • 生産品:N型モノウエハー
  • 生産能力年間1GW
    N型モノウエハー工場としては、世界最大規模となる見込み。
  • 製品の供給先:
    ・マラッカ州のSunpower社の拠点
    ・ケダ州のパナソニックの拠点
    等。
  • 投資額12億リンギ
  • 雇用1,300人分の見込み
  • スケジュール
    2013年6月20日:起工式を実施
     同月に第1期を着工する。
    ・同年内:完成
    2014年第1四半期:生産開始

Sunpower社のモジュールは高い変換効率が特徴であり、パナソニックのHIT型も同様ですが、それらのメーカーにウエハーを供給するというところに、Comtec Solar社が生産規模だけでなく、製品の品質でも高い水準を実現していることが伺えます。

中国の部材メーカーが、高性能・高品質モジュールを手がける大手メーカーに製品を供給するのは、正直意外に感じましたが、陽光能源がシャープにモジュールを供給するという話もあるので、それだけ中国企業の技術水準が大きく向上している、ということであれば、日本メーカーの優位性が果たして何時まで持つのか、懸念が高まります。


※参照・参考サイト:
[1]中国コムテックソーラーのウエハ工場、年内に完成(マレーシアナビ)
http://www.malaysia-navi.jp/news/?mode=d&i=2080

※関連記事:
posted by 管理人 at 02:35 | Comment(0) | シリコンウエハー

2013年06月22日

福島県飯舘村が、居住制限区域でのメガソーラー(10MW)建設を計画

福島県飯舘村が2013年6月21日に、福島第1原発事故の「居住制限区域」に指定されている村有地でのメガソーラー建設計画を公表したとのことです[1][2][3]。

事業の概要は下記の通り。

  • 場所:飯樋地区大火山斜面の村有地(14ha、元は牧場)
  • 事業体制
    「東光電気工事」社と飯館村の共同出資による事業会社「いいたてまでいな太陽光発電」が担当する。
    (同社への出資額は、飯館村が4,000万円、東光電気工事が5,000万円)
  • 発電容量1万kW
  • 総事業費:約40億
  • 発電電力の用途
    固定価格買取制度により全量を売電する。(適用価格は42円/kWhの見込み)
  • 収益の見込み
    ・売電収益:20年間で約90億
    ・飯館村の収益(配当、固定資産税収・借地収入):同約14億
     村の復興に活用する方針。
  • 雇用
    設備を保守点検する従業員を、村民から5人程度雇用する予定。
  • スケジュール
    2013年7月:予定地の除染、設計などを開始
    2014年4月:着工
    2016年4月:稼動開始

また記事[1][3]では、飯舘村の菅野典雄村長による

  • 「住民の帰還を見据えて事業を計画した。復興のシンボルとして、ぜひ成功させたい」
  • 「村の再生に太陽光発電を役立てたい」
とのコメントが紹介されています。


「居住制限区域」は被ばく線量の上から、帰還に数年以上が必要とみられる区域[3]とのことで、通過交通やインフラ復旧は認められているものの、発電所の建設作業は時間的にかなり制限を受けると考えられます。

また、1MWあたり約4億円というコスト、約2年(※除染作業除く)という建設期間からも、放射線量が高いことによる建設のハードルの高さが考慮されていることが想像されます。

福島第1原発事故の避難区域におけるメガソーラー事業計画は、私が知る限り今回が初なので、太陽光発電(と固定価格買取制度)が、原発事故の被害地域を支える一助となり得るのか、先駆的な取り組みとして注目したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]飯舘村にメガソーラー建設へ(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130621/k10015485631000.html
[2]飯舘に「メガソーラー」 自治体出資・避難区域で初(福島民友ニュース)
http://www.minyu-net.com/news/news/0622/news9.html
[3]飯舘で太陽光発電 平成28年4月稼働(KFB福島放送)
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=2013062210
[4]居住制限区域(原子力防災用語集)
http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/glossary/ki14-1.html
[5]住民の避難・影響(ウィキペディア「福島第一原子力発電所事故の影響」)
posted by 管理人 at 00:40 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

2013年06月20日

雨漏り診断士協会が、スレート屋根の太陽電池用アンカー部分の雨漏りを防ぐ部材「ミクマリップ」を開発

NPO法人「雨漏り診断士協会」が、太陽電池パネル設置屋根の雨漏り防止する部材「ミクマリップ」を開発したとのことです([1]〜[4])。

この部材はステンレス製で、スレート屋根に取り付けられたアンカーの上から、覆い被せるように設置することで、雨水の侵入を防止するもの。

現在は実装検証のため、太陽光発電システムの設置業者を対象に、モニター企業が募集されています。

またニュース記事[2][3]では、雨漏り診断士協会の会長の方による

  • 「適切な工事でも、打ち込んだビスの周囲に塗る(ペースト状の)防水材の経年劣化による雨漏りの可能性はある」
  • 「シーリング材は10年くらい経つと切れて、そこに雨が当たれば雨漏りにつながります。 開発した部材をアンカーにかぶせてしまえば、雨が当たらなくなりますのでシーリングが切れても雨漏りしません」
とのコメントが紹介されています。


適切な施工でも経年劣化で雨漏りが生じる可能性があるというのは、太陽光発電システムの普及において本来、徹底的に周知される必要がある事項ではないでしょうか。

根本的には、穴開け不要かつ高強度・低コストなパネル設置工法が理想ですが、そう簡単に実現できるとも思えないので、現実的な対応として、「ミクマリップ」のような後付け部材の開発・製品化は非常に重要な取り組みだと考えます。

今回の「ミクマリップ」はスレート屋根のみへの対応と見受けられますが、特に既に雨漏りが生じてしまっているケースで、実際にどれだけの効果を発揮できるのか、実装検証の結果も今後公表されることを期待したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]太陽光パネル雨漏り防止部材「実装検証モニター」募集のご案内(雨漏り診断士協会)
http://www.amamorishindan.com/mikumarlip/mikumarlip.html
[2]太陽光設置での雨漏りを予防(リフォーム産業新聞)
http://www.reform-online.jp/goods/2357.php
[3]太陽光パネル業者選び 注意を ずさんな工事で雨漏り(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013062002000190.html
[4]スレート屋根へのソーラー設置工法が建築的にNGな件(「雨漏りハンター鎌唐のブログ」内)
http://amamori110.jugem.jp/?eid=51

※関連記事:
posted by 管理人 at 22:36 | Comment(0) | 戸建住宅