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2013年09月21日

バイタルフォース社が49kW台で648万円の野立て用システムを発売、架台は別売り

バイタルフォース」社が2013年9月20日に、49kW台648万という野立て用太陽光発電システムを発売したことを、発表していました[1]。

これは「アマテラス・ソーラー」ブランドで販売されるもので、概要は下記の通り。

  • 特徴
    仕入れ先への発注量増加により、低価格を実現した。
  • 機器
    太陽電池モジュール
     ・メーカー・機種:Canadian Solarの「CS6P-255P」
     ・枚数:200
    パワーコンディショナー
     ・メーカー・機種:田淵電機の三相9.9kW機
     ・台数:3台
    集電箱1
    架台は、設計の自由度を高めるため別売りとしている。

イー・コモンズ社の「980セット」を3割以上下回る価格はインパクトが大きいですが、こちらは架台が別売りなので、単純な比較はできないと思われます。

架台を別途用意する必要があるのは、導入のハードルは高くなる一方、自力で設計・調達ができる事業者にとっては融通が利き、50kW未満のセット商品において、ユーザーニーズへの対応を一つ広げるのではないでしょうか。


※参照・参考サイト:
[1]648万円で49kw太陽光発電システムをバイタルフォースが販売開始(バリュープレス)
http://www.value-press.com/pressrelease/116025
[2]アマテラス・ソーラー
http://amateras-solar.com/

東レが有機薄膜太陽電池の新技術を開発、塗布型で変換効率10%超を実現

東レ2013年9月20日に、

  • 有機薄膜太陽電池において新技術を開発し、変換効率10%超を達成した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。

背景

  • 有機薄膜太陽電池の実用化においては、変換効率の低さが課題となっている。
  • 有機薄膜型の短絡電流アップには、ドナー材料(芳香族ポリマー)の高性能化が必須である。
    また発電層(バルクへテロ構造をもつ)は、「ナノレベル相分離」していることが望ましいとされている。

成果

  • 高性能なポリマー系ドナー材料の開発:
    主鎖平面が基板と平行(=入射光・電荷移動の方向と直角)に配向しやすい化学構造を、ドナー材料の主鎖・側鎖構造に導入。
    (※ドナー材料の主鎖平面は、光吸収・電荷移動の方向と直角の関係にある)
    これにより、光吸収特性導電性を高めたドナー材料の開発に成功した。
  • 発電層の製膜条件の最適化:
    発電層の製膜溶媒などを最適化し、理想的なバルクヘテロ構造を形成することで、配向制御された厚膜化(従来比約3倍)を実現した。
    この材料を用いた太陽電池(非加熱塗布法で製造)で、変換効率10%超を達成。
    (外部量子効率は、全吸収波長領域でほぼ9割超)
    また、
    ・「リーク破壊」(陽極・陰極の接触・通電により起こる破壊)が起き難い
    構造のシンプル化(発電層(従来は複数)が一層のみ)
    との特徴から、高い耐久性と低い製造コストが期待できる。

今後の方針

  • 材料技術の早期確立を図り、実用化に向けた検討を進める。

4年前の変換効率(5.5%)から大幅なアップであり、東レの有機薄膜型の技術が大きな進歩を達成した、と感じさせられます。

寿命についても(東レの発表では数字は示されていませんが)ニュース記事[2]では10年とされており、それが本当であれば、製造しやすい塗布型に適用できる点も合わせて、有機薄膜型の実用化が一気に近づいたのでは、と考えます。

もっとも実用化にはまだ時間がかかると思いますが、東レではモバイル機器用電源としての用途を想定しているとのことで、果たしてどのような製品が登場することになるのか、今から期待が高まります。


※参照・参考サイト:
[1]ポリマー有機薄膜太陽電池で世界最高レベルの変換効率を達成(東レ)
http://www.toray.co.jp/news/rd/nr130920.html
[2]東レ、薄く曲がる太陽電池を実用化へ 15年メド(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG1902O_Q3A920C1MM0000/

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:42 | Comment(0) | 有機太陽電池