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2013年10月31日

ホンダソルテックが事業終了の方針、市場の激変で継続困難に

ホンダが2013年10月30日に、ホンダソルテック事業を終了する方針を発表していました[1][2]。

概要は下記の通り。

  • 背景
    ホンダソルテックのCIGS薄膜太陽電池は、会社設立(2006年)の当時には高い製品競争力を持っていた。
    その後も性能向上に取り組んできたが、市場環境が激変し(結晶シリコン型パネルの価格下落など)、海外製パネルとの競争が激化
    業績不振により当初の事業計画が達成できない見込みとなり、事業継続が困難と判断した。
  • スケジュール予定
    2014年2月中旬:受注を終了
    同年春:事業終了、会社を解散
  • アフターサービス
    「ホンダ開発」社を窓口に、継続して提供する。
  • 雇用:従業員(約90人)は、グループ内の配置転換などを検討する。

ソーラーフロンティアと同タイプのパネルを製造販売してきたメーカーが、明確に事業終了を発表したことには非常に驚きました。

ホンダソルテックはホンダのグループ会社であるだけに、足元の事業環境が苦しくても、将来を見越して事業を続けていくものと思っていたので、今回の決定は残念ですが、FITにより国内需要が活況の中でも、メーカーの明暗が明確に分かれている、ということかもしれません。


※参照・参考サイト:
[1]太陽電池事業子会社 ホンダソルテックの事業終了について(ホンダソルテック)
http://www.honda.co.jp/news/2013/c131030d.html
[2]ホンダ、太陽光パネル撤退 ソルテックは閉鎖へ(熊本日日新聞)
http://kumanichi.com/news/local/main/20131030003.shtml
posted by 管理人 at 06:31 | Comment(0) | メーカー:ホンダ

2013年10月29日

First Solarがドバイで13MWのメガソーラーを完工、工事期間は195日

First Solar社が2013年10月22日に、

  • 中東のDubai(ドバイ)で、13MWの太陽光発電所を竣工した。
と発表していました[1]。

この施設は「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park」の第1フェイズとなるもので、概要は下記の通り。

  • 敷地面積23万8764m2
    ※「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park」では最終的に、40km2で計1GWの太陽光発電+太陽熱発電を行う予定。
  • 発電容量:13MWDC(中東の太陽光発電所では、現在最大規模とのこと)
  • 発電電力量:年2400万kWhの見込み。
  • First Solarの担当:EPC
    「Dubai Electricity and Water Authority」(DEWA)から受注を受けた。
  • 太陽電池パネル
    ・機種:First Solarの「FS Series 3 Black」
    ・設置枚数:15万2880
  • スケジュール
    ・着工:2013年3月
    ・完成・系統接続:着工から195日後
     稼動期間は25年以上の予定。
  • 建設従事者:ピーク時は1280人。
    労働時間は計140万時間以上。
    事故は発生していない。
  • その他
    パネル以外の機器(架台・変圧器・ケーブル等)について、費用の50%分を、地元UAEのサプライヤーから調達した。

13MWが最大規模というのは意外でしたが、日照が豊富なイメージと比べて、中東地域ではまだまだ大規模太陽光発電の導入は進んでいない、ということが伺えます。

ソーラーフロンティアがサウジアラビアに建設した太陽光発電所(約10MW)では、半年間で約8,500MWhを発電したとのことで、(種類は違うものの)同じく化合物薄膜型パネルを使った今回の発電所についても、どのような発電実績を記録するのか、非常に興味を引かれるところです。

また今回の事業については、(もっと短期間での建設事例も他社で既にあるとはいえ)10MW以上の施設を約28週間で完成させたということに驚きました。

労働者1人あたりの労働時間も長くないとみられるだけに、建設でどのような工夫・技術が用いられたのか、言及が全く無いのは残念です。


※参照・参考サイト:
[1]First Solar Announces Completion of Dubai's Flagship 13MW Solar Power Plant(First Solar社)
http://investor.firstsolar.com/common/download/download.cfm?companyid=FSLR&fileid=700237&filekey=086ec414-d3e8-4b90-b155-5b9799aeeeb6&filename=NEWS_RELEASE_First_Solar_Phase_I_Mohammed_bin_Rashid_Al_Maktoum_Solar_PaEMEA.pdf
[2]HH Sheikh Mohammed bin Rashid Al Maktoum launches first project of the Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park(DEWA)
http://www.dewa.gov.ae/news/details.aspx?nid=693

※関連記事:
posted by 管理人 at 06:06 | Comment(0) | 海外のメガソーラー

フジクラが太陽光発電所向けケーブル「DC1500V SOLAR-CQ」に、導体サイズ60mm2を追加

フジクラ社が2013年10月25日に、

  • 太陽光発電所向けの直流1500VケーブルDC1500V SOLAR-CQ」に、導体サイズ60mm2の製品を追加した。
と発表していました。

製品の概要は下記の通り。

製品化の背景

  • 太陽光発電所では現在、直流1500Vケーブルの採用が進んでいるが、従来の電気設備技術基準では、導体サイズの上限が38mm2と制限されていた。
    この点について、今年10月7日電気設備技術基準解釈改正され(第46条第1項)、導体サイズ60mm2が追加されている。
    今回の製品は、この規格改正にいち早く対応したものである。

主な特徴

  • 太陽光発電設備に適するケーブル
    ・施工性(高圧ケーブルと比べて、遮蔽が無くコンパクト)
    ・信頼性(耐熱性、耐侯性など)
    に優れる。
  • 大径化によるメリット
    600V低圧ケーブルより、送電損失を低減できる。
    また、接続箱〜パワーコンディショナ間の配線条数を減らすことができ、パワコンの選択肢拡大と、省スペース化・コスト低減に寄与する。
  • 多様な要望に対応可能
    ・単心撚り合せタイプ・2心タイプ・波付鋼管外装付きタイプ等
    ・コネクタ付ケーブルでの納入
    にも対応できる。
  • 適用箇所
    ・太陽電池パネル〜接続箱の間
    ・接続箱〜集電箱の間
    ・集電箱〜パワコンの間

日本国内でも海外に続き、産業用太陽光発電で1000Vシステムの需要が高まっているだけに、今回の大径化ケーブルの登場は、自然な流れだと感じます。

また法令の面でも、高電圧化のニーズへの対応が進みつつあることが伺え、今後は各機器メーカーで対応製品の開発・発売が相次ぐと思われますが、その動きがメガソーラー等の初期費用ダウンをどれだけ進めることになるのか、注目していきたいところです。


※参照・参考サイト:
[1]太陽電池発電所設備用直流1500Vケーブルに60mm2を追加(フジクラ)
http://www.fujikura.co.jp/newsrelease/2038299_2220.html
posted by 管理人 at 06:01 | Comment(0) | パネル外の配線(JB等)

千代田化工とソーラーフロンティアが、日本国内でメガソーラー18プロジェクト(計86MW)を受注

千代田化工ソーラーフロンティアの2社が2013年10月28日に、日本国内でのメガソーラー建設の受注動向を発表していました[1][2]。

概要は下記の通り。

  • 背景
    千代田化工建設グループでは、これまで40ヶ国以上の国・地域で、エネルギー関連プラントの実績を重ねてきた。
    そこでの経験とノウハウは、メガソーラープロジェクトにおいても活用されている。(海外の先進的な設計、機器の採用など)
    今回は、ソーラーフロンティアのCIS薄膜型モジュール(高い実発電量、気温や影の影響に強い)と合わせて、よりコストパフォーマンス付加価値の高いメガソーラーの提供を目指している。
  • 受注件数・規模:2013年9月時点18プロジェクト・計約86MW。
    うち運転中は5件、EPC遂行中は13件。
    (※今後も、複数プロジェクトの受注を予定している)
  • 事業担当
    ・ソーラーフロンティア:CIS薄膜太陽電池の供給
    ・千代田化工建設グループ:EPC

プロジェクト各々の発電事業者はもちろん多様ですが、受注動向がこうして一括発表されると、やはり壮観です。

受注プロジェクトは北海道〜九州まで国内の広範囲に渡っており、ソーラーフロンティアのCIS型モジュールの性能と、千代田化工のもつ技術・ノウハウが評価されていることが想像されます。

ただ、日本国内ではメガソーラーの適地枯渇が危惧されるだけに、2社がこれからどれだけ受注を伸ばすことができるのか、というのはちょっと気になるところです。


※参照・参考サイト:
[1]千代田化工とソーラーフロンティア、全国で計86MWのメガソーラープロジェクト(ソーラーフロンティア)
http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2013/C024767.html
[2]千代田化工とソーラーフロンティア、全国で計86MWのメガソーラープロジェクト(千代田化工)
http://www.chiyoda-corp.com/news/pressrelease/2013/102801.pdf

※関連記事:
posted by 管理人 at 05:59 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

2013年10月26日

兵庫県内で「木製架台メガソーラー多可発電所」が建設中、県産のスギ間伐材を使用

兵庫県森林組合連合会が、同県内で「木製架台メガソーラー多可発電所」の建設を進めているとのことです[1][3]。

設備の概要は下記の通り。

  • 場所:兵庫県多可町加美区
  • 発電容量:約1.33MW
  • 太陽電池パネル
    シャープ製「ND-245FB」を5440枚使用する。
  • 架台
    ・材料:県産のスギ間伐材
     サンフォレストとNTTファシリティーズによる共同開発。
     加圧保存処理を行うことで、耐久性はJAS「日本農林規格」の性能区分K4相当を確保する。
     また廃棄時には、木質バイオマス用チップに再利用することが可能。
    ・基礎:コンクリート
     腐食防止のため、角材はコンクリ製基礎の上に設置し、地面に接触させない。
     また、角材と基礎の間もかさ上げして接触面を減らしている。
    ・パネルの角度:10
    ・設置個数:2段4列を680個
  • 担当
    ・設計・施工:NTTファシリティーズ
    ・建築工事:共立建設
    ・電気工事:日本コムシス
    ・製材:(協)兵庫木材センター
    ・防腐処理:株式会社ザイエンス
  • 事業費用4億
  • スケジュール
    ・2013年8月1日:着工(準備工は7月15日〜)
    ・2014年1月12日:竣工の予定

サンフォレスト社のサイト[3]では豊富な写真により、架台の細部や施工状況が詳しく紹介されており、木製架台の実例を示す貴重な資料だと感じます。

コンクリの基礎を打つ必要がある点では、鋼製のスクリュー式基礎を用いる架台より施工の手間はかかると思いますが、地元産の素材を活用でき、また廃棄後の処理もしやすい点は、やはり大きな魅力だと思います。

強度などの点で、設置可能な地域は限られそうですが、太陽光発電設備に付加価値をつけるものとして、他の発電所での採用が進むことも、期待したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]兵庫県森林組合、木製架台で1.3MWのメガソーラー(Tech-On!)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131025/311481/
[2]兵庫県森林組合
http://www.hyogomori.jp/
[3]サンフォレスト株式会社
http://www.sunforest.jp/

※関連記事:
posted by 管理人 at 05:07 | Comment(0) | 架台

2013年10月25日

江蘇省鎮江市「Electromechanical Industrial Park」での分散型太陽光発電プロジェクト(計120MW)を、Jinko Solarが担当

Jinko Solar社が2013年10月24日に、

  • 江蘇省鎮江市の工業園区「Electromechanical Industrial Park」(120万m2)において、分散型の太陽光発電プロジェクト(120MW)を手がけることで、地域政府と契約を結んだ。
と発表していました[1]〜[3]。

事業の概要は下記の通り。

  • Jinko Solarの担当:投資・EPC・運用・メンテナンスを一括して手がける。
  • 発電設備
    中型・小型の設備を、工業園区内の工場・住宅屋根に設置する。
    (これは、中国政府の方針に沿ったもの)
  • 発電電力の用途
    建物の所有者は、発電設備の完成後は
    ・建物での自家消費
    ・余剰電力の売電
    が可能になる予定。
  • 建設期間:今後3年以内
  • 投資額10億人民元以上

分散型太陽光発電システムについては、太陽エネルギー十二・五計画で重点をおく方針が盛り込まれているものの、個人的には具体的な姿がいまいちイメージできませんでしたが、今回の鎮江市での事業計画は判りやすいと感じます。

「120MW」と言っても、(全発電設備を一つとみなしてではなく)各建物で別個に発電・管理が行われると見受けられますが、広大な地域での分散型事業を1つの企業が手がけるのは、世界的にもこれまで例が無いのではないでしょうか。(政治体制にも依るとは思うが)

鎮江市は歴史的な商業都市であり、近年は技術開発も盛ん[4]とのことで、中国政府が進める太陽光発電の導入拡大の取り組みにおいて、象徴的な事業の一つになるのでは、と考えます。


※参照・参考サイト:
[1]JinkoSolar Signs Strategic Agreement for 120MW with the local authority in Electromechanical Industrial Park(Jinko Solar)
http://www.jinkosolar.com/press_detail_684.html
[2]ジンコソーラーは、江蘇省鎮江市の工業園区と120MWの分散型太陽光発電プロジェクト契約を結んだ(同上)
http://www.jinkosolar.com/press_detail_691.html?lan=jp
[3]中国で屋根の上に120MW、分散設置型のメガソーラーで中国最大規模(Tech-On!)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131023/310880/
[4]経済(ウィキペディア「鎮江市」)
posted by 管理人 at 06:37 | Comment(0) | 海外のメガソーラー

2013年10月24日

日立アプライアンスが住宅用パワコンの新製品を発表、単独運転防止機能で連係協議をスムーズ化

日立アプライアンス2013年10月17日に、住宅用パワコン(屋内設置向け)の新製品2種を発表していました[1]。

概要は下記の通り。

開発の背景

  • FIT導入後、住宅用太陽光発電システムでは近隣区域での設置数も増えている。
    従来製品(HSS-P55A、HSS-P40A)では電力会社との連系協議において、事前試験が必要となる場合があり、これが導入期間短縮の障壁になっていた。

特徴

  • 多数台連系対応の単独運転防止機能
    事前試験を不要化し、連系協議のスピードアップに寄与する。
  • 独自のHI-MPPT制御
    従来製品から引き続いて採用。
    モジュールに部分的に影がかかった場合でも、電力ピーク点の探索ができ、損失を抑制できる。
  • 独自のインバータ技術
    電気部品や回路パターンの低損失化などを図ることで、変換効率96%を達成している。

機種

  • HSS-P55BH」:
    ・定格出力:5.5kW
    ・質量:約20.6kg(取付板を除く)
    ・外形サイズ:幅620mm×奥行き182mm×高さ260mm
    ・事業者向けの積算見積価格(税込):40万9500
    ・発売予定日:2013年11月20日
  • HSS-P40BH」:
    ・定格出力:4.0kW
    ・質量:約15.9kg(取付板を除く)
    ・外形サイズ:幅540mm×奥行き167mm×高さ260mm
    ・事業者向けの積算見積価格(税込):29万4000
    ・発売予定日:2013年12月20日

日立アプライアンスでの太陽光発電向けパワコンの開発は、まだ期間が浅いと思いますが、ユーザーの需要に応じて着実に進歩を重ねていることが感じられます。

単独運転防止機能自体は、既にオムロンの「AICOT」をはじめとして、パナソニック安川電機等のパワコンでも採用されていますが、今回の製品で最大の特徴としてアピールされているところには、太陽光発電システムの普及進展に伴い、電力系統に及ぼす影響も大きくなりつつあることが、改めて伺える気がします。


※参照・参考サイト:
[1]高効率パワーコンディショナの新製品を発売(日立アプライアンス)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2013/10/1017b.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 05:49 | Comment(0) | パワーコンディショナー

独Antaris Solarのモジュールが、荷重試験で8400Paに耐える

Antaris Solar社が2013年10月23日に、太陽電池モジュールにおける積雪負荷への耐性アップの取り組みを発表していました[1]。

概要は下記の通り。

  • 背景
    冬には
    多量の水を含んだ雪
    凍結状態の雪
    により、太陽電池モジュールに5000Pa(5000N/m2)超の負荷が加わる場合がある。
    これによって、
    ・ガラス板の破壊、フレーム・架台の変形
    ・継続的な負荷・湿気による、電気的接触への悪影響
    が生じうる。
  • 試験例
    「ベルリン太陽電池研究所」で、「AS Mシリーズ」の単結晶型モジュールのシミュレーションテストを実施。
    (このモジュールは、2400Paで認証を受けている)
    負荷が8400Paに達した時点で、(モジュールではなく)テストスタンド破壊の恐れがあるため、試験は中断された。
  • 目標
    5400Pa超の積雪負荷に耐えられるモジュールの認証を目指している。

5400Pa(=約551kg/m2)との数字は、Qセルズの「Q.PEAK BLK」Canadian Solarの「CS6Pシリーズ」でも出ていましたが、この数字が積雪地域向けパネルの耐加重性能の目安、ということでしょうか。

しまり雪(硬くしまった雪)やざらめ雪の場合、重さは1m3あたり250〜500kg[4]とのことで、5400Paがかかる積雪深さは1mちょっとと考えられ、この荷重への耐久性は妥当なものという気がします。

ただし今回のAntaris Solarの発表では、8400Pa(=約857kg/m2)の負荷に十分耐えたこと、また「牛が落下しても耐えうる」との試験機関のコメントも紹介されており、耐加重性能におけるAntaris社の技術の高さが伺えます。


※参照・参考サイト:
[1]卓越した圧力耐性を有するアンタリスソーラー社製モジュール(ゆかしメディア)
http://media.yucasee.jp/r/detail/226076
[2]太陽電池研究、品質保証(Antaris Solar)
http://www.antaris-solar.com/jp/index.php/product-a-services/research-and-quality.html
[3]Testing and Certification at PI-Berlin
http://www.pi-berlin.com/
[4]5.雪の種類と重さ(十日町市)
http://www.city.tokamachi.niigata.jp/site/yukiguni/right/3toukei/3-5.htm
posted by 管理人 at 05:47 | Comment(0) | 他の海外メーカー

2013年10月23日

積水化学工業が住宅商品「スマート・パワーステーション」シリーズを発表、30坪台の住宅規模でも10kWを搭載可能

積水化学工業2013年10月21日に、エネルギーの自給自足を目指した住宅商品「スマート・パワーステーション」シリーズを発表していました[1]。

このシリーズでは

  • 大容量の太陽光発電システム
  • HEMS「スマートハイム・ナビ」
  • 定置型蓄電池「e-Pocket(イーポケット)」
を進化させているとのことで、このうち太陽光発電システムに関する特徴は下記の通り。

  • 標準住宅で10kW以上を搭載
    ・PV一体型屋根
    ・ロング庇(鉄骨系住宅)
    ・3.5寸片流れ屋根(木質系住宅)
    を新開発。
    これにより30坪台の住宅規模でも、10kW以上のシステムが搭載可能になった。
    (※従来の鉄骨系住宅「ハイムシリーズ」では、40坪程度の住宅で6.8kWが最大)
  • CIS型パネルを採用
    鉄骨系住宅では、フラット屋根への設置に向いたCIS太陽電池パネルを採用。
    工場生産化率のアップ・現地施工の最小化により、コストダウンを実現している。

鉄骨系・木質系の両方とも、太陽電池パネルの大量設置に向いた屋根の形状は、一般的な住宅と大きく異なる点であり、非常に特徴的だと感じます。

特に鉄骨系では、ベランダ部分に大きく張り出した「ロング庇」がユニークですが、他方で強度的・機能的に、あくまで冬に雪が降らない地域向けの商品(積雪地域が販売地域に入っていない)であることも、強く感じます。

個人的には、積雪地域向けの大容量太陽光発電搭載の住宅が開発されるとしたら、一体どのようなものとなるのか、密かに期待したいところです。 (例えば壁面設置パネルの標準搭載が実現したら、面白いと思う)


※参照・参考サイト:
[1]“未来基準の家”がさらに進化 『スマート・パワーステーション』シリーズを発売(積水化学工業)
http://www.sekisuiheim.com/info/press/20131021.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 02:38 | Comment(0) | 戸建住宅

2013年10月22日

米IHS社がパワコン市場に関する調査結果などを発表、パネルに代わり価格下落が進む

IHS社が、太陽光発電向けパワコン市場に関する調査結果・予測を発表したとのことです[1]。

主な数字は下記の通り。

市場規模

  • 金額
    2012年:71億ドル
    2013年予想(10月時点):64億ドル(前年比9
     7月予想では、前年比7%減だった。
     欧州は2011年比で50の見通し。
  • 台数
    2013年予想:前年比7%増
  • 出力の合計ドイツ・イタリア):
    2012年:11.5GW
    2013年予想:5.7GW
  • 機種別
    低出力機(35kW機が代表的):
     市場は欧州を中心に、2013年上期に大きく縮小した。
     ただし米国(独SMAと米Power-Oneの2社が市場を牽引)では、20〜35kW機は同年に200MW以上に達すると予想される。
    大規模発電所向け
     ・2012年:パワコン市場全体の29%を占める。
     ・2013年予想:同1/3

    平均価格

    • 2012年:1Wあたり0.22ドル
    • 2013年予想:同0.18ドル
      大規模発電所向け0.12ドル/W(前年比16
       ・アジア(最大市場となる見通し):0.06ドル/W
      一般家庭用など
       ・欧州0.14ドル/W(同20

    背景

    • 太陽電池パネル価格の、上昇への転換
      (太陽光発電システム全体の価格引下げのターゲットが、パワコンに移行)
    • 多くの国における、太陽光発電向けの政府補助金・助成金の減額

    との状況から、需要増の効果を価格下落が上回るとみられる。


    IHS社のサイトには該当の発表が掲載されていなかったので、データが虫食い的な感があるものの、ここに来てパワーコンディショナーでも急激な価格ダウンが起こってきたことは、十分に理解できる内容です。

    昨年来、日本では国内メーカーによる増産の動きが相次いでいましたが、例えばSMA社は日本市場に(住宅用・産業用ともに)参入済みであり、今後は日本市場でも、価格下落と競争激化が進むのかもしれません。

    太陽光発電の初期費用ダウンが進むうえで、パワコン価格の低下も避けられない動きだとは思いますが、各メーカーの事業・業績にこれからどのような影響が及ぶのか、というのは非常に懸念されるところです。


    ※参照・参考サイト:
    [1]2013年の太陽光発電向けパワーコンディショナー市場、価格の下落を台数の増加で補えず、前年比9%減の64億米ドルに(Tech-On!)
    http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131021/310060/
  • posted by 管理人 at 06:27 | Comment(0) | パワーコンディショナー