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2013年11月30日

ノーリツが初の自社設計パワコン3機種(3.0〜5.8kW)を発表、自律運転時に自社製給湯器と連動可能

既に1ヶ月近く前ですが、ノーリツ社が2013年11月1日に、初の自社設計となる屋内用パワーコンディショナーを発表していました[1]。

製品の概要は下記の通り。

特徴

  • 給湯機器と連動
    初の自社設計により、自社製給湯機器との連動性をアップ。
    停電時でも自立運転機能により、給湯機器と連動した給湯運転が行える。(※ガス・水の開通が必要)
  • 定格出力をアップ
    従来機種より定格出力を0.3kWアップし、パワコン1台あたりの太陽電池モジュールの最大接続枚数を拡大した。
    モジュール枚数が多い場合でも、パワコンの必要を削減できる。
  • 最大10台まで連結可能
    最近需要が高まっている、10kW以上50kW未満のシステム(集合住宅、事務所・店舗など)にも対応できる。
  • 施工の労力・時間を短縮
    電力測定機能をパワコン本体に内蔵しており、配線の簡略化を実現した。
    また、施工後に不具合を自動検知できる「試運転モード」も導入している。

主な仕様

  • 機種
    ・「PVPC-3003-N
     ・容量:3.0kW
     ・入力電圧範囲:70〜380V
     ・外形サイズ:幅480mm×高さ280mm×奥行き149mm
     ・重さ:13.5kg
     ・価格(税別):25万
     ・発売予定日:2014年3月
    ・「PVPC-4303-N」:
     ・容量:4.3kW
     ・入力電圧範囲:70〜380V
     ・外形サイズ:幅480mm×高さ280mm×奥行き149mm
     ・重さ:13.5kg
     ・価格(税別):32万5000
     ・発売予定日:2013年12月24日
    ・「PVPC-5803-N」:
     ・容量:5.8kW
     ・入力電圧範囲:70〜420V
     ・外形サイズ:幅580mm×高さ280mm×奥行き167mm
     ・重さ:19.5kg
     ・価格(税別):43万5000
     ・発売予定日:2014年3月
  • 電力変換効率95.0
  • 絶縁:トランスレス方式
  • 冷却:自然空冷式
  • 連系保護:多数台連系時単独運転防止機能など

給湯機器との連動機能は、他社製品には無いユニークなものだと思いますが、ノーリツ社のサイト[2]では元々、太陽光発電システムとエコジョーズや太陽熱利用システムの組み合わせがPRされており、今回のパワコンもその延長上にあるものと理解できます。

東日本大震災の被災地では、事故後何ヶ月もガス供給が停止していた事例もあっただけに、実際に使用できるかどうかは災害の種類や程度によるとは思いますが、それでも(例え昼間だけだとしても)停電時の給湯を確保できるのは、大きな魅力だと考えます。

現在はパワコンでも、海外メーカーの参入が進みつつあるだけに、今回の製品は、自社の得意分野を生かした差別化の取り組みの事例、と言えるのかもしれません。


※参照・参考サイト:
[1]停電時にも、給湯機器と連動してお湯の使用が可能!ノーリツ、太陽光発電のパワーコンディショナをフルモデルチェンジ!(ノーリツ)
http://www.noritz.co.jp/news/2013/_5230.html
[2]太陽光発電/太陽熱利用システム(同上)
http://www.noritz.co.jp/product/taiyo.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 17:55 | Comment(0) | パワーコンディショナー

西武鉄道のメガソーラー「西武飯能日高ソーラーパワーステーション」では、ヤギが除草に活用される予定

西武鉄道2013年11月27日に、メガソーラー「西武飯能日高ソーラーパワーステーション」の建設予定を発表していました[1]。

事業の概要は下記の通り。

  • 場所:埼玉県飯能市の西武飯能日高分譲地
    該当区画の開発・分譲が行われるまでの間、暫定的に発電事業を行う。
  • 土地面積:約3.9ha
  • 太陽電池パネルの枚数8588
  • 発電容量:約2100kW
  • 発電電力量:年約240万kWh(約640世帯分相当)の見込み
    売電額は約9600万円の見込み。
  • スケジュール予定
    2013年12月:着工
    2014年8月:発電開始
  • その他
    除草にヤギを活用
     完成後の太陽電池パネル周囲の除草には、時期により、「エコパートナー」として武蔵横手駅で飼育しているヤギが用いられる予定。

西武鉄道では2009年8月から、社用地(池袋線武蔵横手駅の線路脇)でヤギ4頭による草刈りを行っている[2]とのことで、既に数年間にわたり実績を積み重ねている点では、今回のメガソーラーでも、除草の効果は十分に期待できるものと考えます。
(もっとも1頭の除草範囲は1ヶ月あたり約100m2とのことなので、ヤギ1頭で敷地全てをカバーできないとは思いますが)

他社では、10月に稼動開始した「ニッケまちなか発電所明石土山」が羊3頭を放牧していますが、設備に支障(コードをかじる等)が生じないのであれば、今後同様の(草食動物を放牧する)手法が広まる可能性があるのではないでしょうか。


※参照・参考サイト:
[1]「西武飯能日高ソーラーパワーステーション」を着工します!(西武鉄道)
http://www.seibu-group.co.jp/railways/news/news-release/2013/__icsFiles/afieldfile/2013/11/27/20131127solarpower_1.pdf
[2]草刈りの概要(西武鉄道)
http://www.seibu-group.co.jp/railways/smile/yagi/outline/index.html
posted by 管理人 at 17:51 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

文化シヤッターの2013年度上期の太陽光発電事業の売上高は4億6000万円、通期予想を上回る

文化シヤッター社が2013年11月26日に、20143月期第2四半期の決算説明会の資料を公開していました[1]。

この中で、太陽光発電事業の業績・状況は下記の通り。

業績

  • 売上高
    上期実績4億6000万
     ・5月発表の通期予想[4](4億円)を上回る数字。
     ・同事業が含まれる「その他事業」セグメントの売上高は16億7300万円。
      また、企業全体の売上高は565億7300万円。
    通期予想6億5000万円(前期比5億円の増加)
  • 受注高
    通期予想8億5000万円(同4億円の増加)
     ※従来の予想(5月発表)は8億円。

今後の方針:

  • 対象エリアの拡大
    事業拡充のため、対象エリア(従来は関東)を中部・関西・九州・東北に拡大する。
  • 自社の施設・土地への設置
    ・グループ施設(掛川工場ライフインセンター)や試験検証施設「ライフインセンター」の屋根
    ・遊休地(新潟県柏崎市、香川県高松市)
    に設置済みまたは建設中の発電設備により、地域特性や建物への設置条件を検証し、設置ノウハウの蓄積に努める。

売上高が上半期のみで通期予想(4億円[4])を上回ったという点には、今年に入ってからの産業用設備の着工急増の度合いが伺えます。
ただ、通期での受注見込みは5月時点の予想とあまり変わらず、下半期の需要は落ち着くと見ていることも伺えます。

セグメント売上高に占める割合は1/4強、また全売上高の中では1%未満と、比重は大きくは無いですが、産業用の認定容量は今年7月末時点で20GW超と巨大であるだけに、今後も販売が伸びる余地はまだまだ残っているのでは、と考えます。(認定済みの計画が実際にどれだけ動くのか、ということにもよりますが)

また、太陽光発電分野での文化シヤッター社の製品は、現在のところ野立て用の架台と基礎のみと見受けられます[3]が、2011年にはフィルム型太陽電池を用いた住宅用オーニングを発表しており、自社の経験・技術を生かした新しい展開も、今後有り得るのではないでしょうか。


※参照・参考サイト:
[1]2014年3月期(平成25年度)第2四半期における決算説明会(資料)(文化シヤッター)
http://navigator.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=1109927&code=5930&ln=ja&disp=simple
[2]文化シヤッター、アルミ架台など太陽光事業の売上高、通期で6億5000万円の見込み(Tech-On!)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131127/319102/
[3]太陽光発電システム(文化シヤッター)
http://www.bunka-s-pro.jp/solar/index.html
[4]2013年3月期(平成24年度)決算及び第三次中期経営計画説明会(資料)(同上)
http://navigator.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=1065264&code=5930&ln=ja&disp=simple

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posted by 管理人 at 13:45 | Comment(0) | 架台

米国内で計画されている太陽光発電プロジェクト・パイプラインは43GW(前年比7%増)・2400件、件数では30MW未満が大多数

Solarbuzz社が2013年11月25日に、米国内での太陽光発電のプロジェクト・パイプライン(設置完了予定のプロジェクト)に関する調査結果を発表していました[1]。

主な数字・状況は下記の通り。

  • 総容量43GW(前年比7%増)
    米国世帯600万件の電力需要に相当。
    進行状況は、
    ・建設中:8.5
    ・計画中:63.1
    ・計画前:23.9
    ・遅れている:4.4
  • 件数2400
    規模別の内訳は、
    50kW〜1MW:43.7
    1〜20MW:40.8
    20〜50MW:7.0
    50〜100MW:3.8
    100MW超:4.7
  • その他
    2014年には、米国の太陽光発電市場は(中国・日本に次ぐ)世界3位の規模になると見込まれる。
  • 背景
    ・短期的には、100MW超のプロジェクトが大きな割合を占めている。
     これらの建設は順調であり、今後3年間で稼働可能になる新規設置容量のうち、容量の上位10件で5GW以上を占める見込み。
    ・しかし、開発業者が投資税額控除(30%)を得るには、期限(2017年を迎える前)までにプロジェクトを完了させる必要がある。
     このため現在は、比較的短期間で完了できる小規模プロジェクト30MW未満)が、重点的に進められる傾向がある。
     この小規模プロジェクトの件数は、最近1年で33%増加し、2100件以上に達している。

建設中のものはまだ1割に満たないとはいえ、43GWという規模には驚かされます。
また住宅用の導入量(2016年に約2.2GWの見込み)と比べても段違いに大きい数字で、発電容量における産業用太陽光発電の有利さも、強く感じられます。

2014年の米国市場規模は世界3位の見込みとのことですが、今後全てのプロジェクトの建設が始まれば、日本を追い越すのは容易と思われます。

もっとも、20MWを「small」とするほど、日本と設置環境・条件(国土の広さ、気候など)が大きく異なっているので、単純比較にあまり意味はないとも思いますが、ともかく世界のメイン市場が、かつての欧州から新しい国・地域に本格的に移りつつあることは、確かであると感じます。


※参照・参考サイト:
[1]米国は2014年は中国、日本に次ぐ世界第3位のPV市場に成長(Solarbuzz社)
http://www.solarbuzz.com/jp/news/recent-findings/us-solar-photovoltaic-pipeline-grows-43-gigawatts-enough-power-more-six-million
[2]US Solar Photovoltaic Pipeline Grows to 43 Gigawatts: Enough to Power More Than Six Million Households, According to NPD Solarbuzz (同上)
http://www.solarbuzz.com/news/recent-findings/us-solar-photovoltaic-pipeline-grows-43-gigawatts-enough-power-more-six-million

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posted by 管理人 at 13:43 | Comment(2) | 市場・業界の動向:欧米

2013年11月29日

レオパレス21が、福島県での仮想太陽光発電所の発電データを、同県のウェブサイト内で可視化

レオパレス212013年11月19日に、

  • 福島県で実施中の「ICT技術を活用した仮想型太陽光発電所の実証検証」(富士通との共同事業)において、発電情報可視化するマップを、福島県のウェブサイト内で公開した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。

  • 目的
    発電状況を可視化し公開することで、太陽光発電の優位性を訴え、普及に寄与する。
  • 機能
    クラウドに蓄積した発電データを、定期的に集計。
    この情報を、発電設備の所在地とともに、ソーラーマップに表示する。
  • 表示データ
    ・直近1時間の発電容量
    ・過去の発電量(前日、先月)
    ・直近12ヶ月の月別グラフ

実際のマップ[2]を見ると、マーク(発電設備)が著しく密集している箇所でクリックしづらいのは難点ですが、リアルな数字を手軽に見られるのはやはり面白く、多数設置されている分散型太陽光発電設備の稼動状況を確認できる楽しさも感じられます。

ただ、表示されている数字がどのような意味を持つのかは俄かにイメージしづらいので、例えば

  • 発電電力量が何世帯の電力需要を賄えるのか
  • 発電電力量が、設置されているアパートの消費電力の何割に相当するのか
等の目安、また時系列(時間毎、日毎)のグラフなどもあれば、電力供給において太陽光発電設備の果たす役割が更に分かりやすくなるのでは、とも考えます。


※参照・参考サイト:
[1]福島県の仮想型太陽光発電所のソーラーマップを公開(レオパレス21)
http://www.leopalace21.co.jp/news/2013/1119_765.html
[2]福島実証モデル事業(ソーラーマップ)
https://smap.pvmonitor.jp/solarMap/publicView/

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posted by 管理人 at 13:14 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

フェローテックの2013年4-9月期は、シリコン製造装置の売上が前年同期比96%減、一方シリコン製品は22%増

フェローテック社が11月27日に、20134-9月期の連結決算を発表していました[1][2]。

まず全体の数字は下記の通り。

  • 売上高:約202億円(前年同期比0.9%増)
  • 営業利益:約1億5900万円の黒字(前年同期は約21億5000万円の赤字)

そして、太陽電池関連事業の業績・状況は下記の通り。

業績

  • 売上高56億8000万円(前年同期比19.1
    製品別では、
    シリコン結晶製造装置5800万円(同96.4
    石英坩堝18億7700万円(同10.9%増)
    太陽電池用シリコン(インゴット、ウエハー):31億2200万円(同22.1%増)
    セル・その他6億2300万円(同45.4
  • 営業利益1億1100万円の赤字(前年同期は23億9300万円の赤字)

状況

  • 中国・日本・米国でのパネル設置量増加や、中国・台湾パネルメーカーの再編が進んだことにより、市場環境は落着きを取り戻しつつある。
    しかし、製造装置の新規需要は無い
    また消耗品(石英坩堝、角槽)は、需要回復の兆しはあるものの、全体として売上高は低調だった。
    一方シリコン製品は、OEM特化したことで、国内や台湾ユーザーからの引き合いが増加しており、受注に結びつきつつある。
  • 石英坩堝
    ・太陽電池向け需要は落ち着いているが、値下げ圧力は依然として強い。
     2013年度上期は、後半から価格が底打ち・数量が増加傾向になった。
    ・多結晶用角槽は、台湾顧客向けが順調に増加している。
  • 太陽電池用シリコン製品
    ・OEMに特化した結果、需要は比較的堅調で、引合も増加した。
    ・欧州の成長は止まった一方、日本・中国・米国は旺盛。
    ・高性能・低価格製品に対する要求が高まっている。
    ・価格は横ばいで推移。
     国内向けは、競争激化により軟調。

太陽電池関連は売上高は減っているものの、営業損益は大幅に改善しており、昨年同期(顧客の業績不振などが問題となっていた)と比べると、市場環境は回復傾向にあることが伺えます。

ただし、シリコン製造装置の売上は100%に近い減少であり、顧客のシリコン製造メーカーでは依然深刻な状況が続いていることも想像されます。

その一方で、自社が製造するシリコン製品が堅調というのは非常に意外ですが、それだけフェローテックの製品が顧客の要求(高品質かつ低価格)に対応できている、ということかもしれません。


※参照・参考サイト:
[1]平成26年3月期 第2四半期決算短信(フェローテック)
http://www.ferrotec.co.jp/pdf/press/2013/20131112153001.pdf
[2]2014年3月期 第2四半期決算説明会資料(同上)
http://www.ferrotec.co.jp/pdf/press/2013/20131127150001.pdf

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posted by 管理人 at 13:09 | Comment(0) | 製造装置

2013年11月28日

シンフォニアテクノロジーが「太陽光パネル自動清掃装置」を発表、軌道の設置は不要

シンフォニアテクノロジー社が2013年11月26日に、自律走行式の「太陽光パネル自動清掃装置」を発表していました[1]。

装置の概要は下記の通り。

背景

  • 太陽電池パネルは設置後、埃・水垢・砂などにより表面が汚れる。
    これにより、発電能力が最大で約5%低下する場合があると言われている。(1MWあたりでは年間約100万円の損失に相当)
    また定期的な清掃作業に必要な負担(人手・手間・費用)も、大きくなることが見込まれる。

特徴

  • 軌道の設置が不要
    カメラ各種センサを搭載しており、カメラ画像でパネル表面の線を認識し、各種センサで位置検出・補正を行う。
    これにより、自律走行での清掃作業を行える。
  • 1時間あたり100m2を清掃
    噴射ノズルから洗浄水を散水して(洗浄水タンクを搭載)、回転ブラシとワイパーで清掃を行う。
  • 傾斜・段差に対応
    ゴムクローラ走行により、登坂能力5〜30度を確保。(雨天時などのウェット面では20度)
    またパネル間の隙間50mm、段差は30mmまで走行できる。
  • 無線機能による監視
    PCタブレットから、洗浄水切れ・バッテリー切れ等をモニタリングできる。
  • バッテリーは着脱容易な交換式
    予備バッテリーを用意しておくことで、途切れない稼動が可能。
    またバッテリー切れの際は、清掃地点の最下点で待機する機能を備えている。
    装置の位置はメモリに保存され、バッテリー交換後も元の位置から清掃作業を再開できる。
  • 夜間走行が可能
    赤外線LEDを搭載しており、夜間の稼動も可能。

主な仕様

  • 外形サイズ:縦530mm×横700mm×高さ173mm
  • 重量15Kg
  • 清掃対象:砂(黄砂)、花粉、水垢などの一般的な汚れ
  • 電源
  • ・種類:リチウムイオンバッテリー
  • ・駆動時間:6時間
  • ・充電時間:6時間
  • ・交換に要する時間:約5
  • 動作環境:温度5〜40度、湿度5〜95%(結露無きこと)

今後は、グループ企業の「シンフォニアエンジニアリング」(太陽光発電事業者向けの保守・メンテナンスサービスを手がける)のルート等を生かし、国内・海外での展開を図る方針とのことです。


満充電のバッテリーで清掃できる範囲は、単純計算で600m2(パネル1枚1.5m2とすると400枚相当)であり、数千枚が設置されるメガソーラーを一通り清掃するには、流石に相応の期間がかかると思われます。(その場合、複数台の導入が前提となりそう)

また対応できる傾斜角度の都合上、パネルの設置角度が急な降雪地域には向かないかもしれません。

とはいえ軽量・コンパクトな装置であり、大掛かりなレール等の設置が要らず、更に隙間・段差への融通も効くとのことなので、実際に安全・安定な稼動を長期間維持できるのであれば、普及が十二分に期待できるのではと考えます。


※参照・参考サイト:
[1]業界初、自律走行の太陽光パネル自動清掃装置を開発 設置工事不要、リモートモニタリングで人手を大幅削減(シンフォニアテクノロジー)
http://www.sinfo-t.jp/NewsRelease/new_0168.htm

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:50 | Comment(0) | 監視・メンテナンス

Bosch社が独Arnstadtの太陽電池セル・モジュール生産事業を、SolarWorld社に売却する方針

Bosch社が2013年11月26日に、太陽電池セル・モジュール生産事業売却・転用計画を発表していました[1]。

この件については、売却予定先であるSolarWorld社も発表しており[3]〜[5]、計画の概要は下記の通り。

  • 対象:「Bosch Solar Energy AG」の太陽電池セル・モジュール生産事業(独Arnstadtに所在)
    生産品:単結晶シリコン型
    売却先:一部をSolarWorld社に売却する。(売却予定額は未公表)
     計画が完了した場合、SolarWorldはセル700MW・モジュール200MWの生産能力を得ることになり、同社の太陽電池生産能力(ウエハー・セル・モジュール)は1GW以上に達する。
     また買収後もSolarWorldは、Bosch Solar Energyの製品を生産し、同社の既存顧客への供給も続ける。
  • 雇用:下記の施策により、現在の従業員1500人のうち、約1100人分の雇用を確保できる見通し。
    ・SolarWorld社での雇用:800人
    ・クリーンルーム条件の作業スペースのリース(医薬品製造向け):100人
    ・自動車用電子部品製造の割り当て、債務処理のための組織・会社の設立:250人
  • 完了時期2014年2月後半の見込み
    この計画の実現に向けて、Bosch社は多くの時間と金を投じている。
    今後はまだ、大規模な準備作業(反トラスト法の商品、従業員代表との交渉など)が必要。

かつては5億2000万ユーロの投資計画が発表されていたArnstadt拠点ですが、その売却・転用がかなり具体化していることには、その生産能力の大きさと合わせて、太陽電池産業の再編が現在進行中であることを、改めて感じさせられます。

ただしSolarWorld側の発表は、今回の買収計画を(お荷物を背負い込むのではなく)自社事業強化の好機と捉えており、経営再建中ながらも力強さ・頼もしさが感じられるもので、ドイツの老舗メーカーが今後の太陽電池市場でどう巻き返しを進めていくのか、期待が高まります。


※参照・参考サイト:
[1]Potential buyer found for parts of the Arnstadt location(Bosch社)
http://www.bosch-presse.de/presseforum/details.htm?txtID=6583&tk_id=107
[2]独ボッシュ、太陽電池子会社を売却(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM27007_X21C13A1EB2000/
[3]SolarWorld AG acquires solar activities of Robert Bosch GmbH(SolarWorld社)
http://www.solarworld.de/en/investor-relations/news-announcements/ad-hoc-announcements/single-ad-hoc/article/solarworld-ag-erwirbt-solaraktivitaeten-der-robert-bosch-gmbh/
[4]SolarWorld AG announces acquisition of the German solar cell and module production of Bosch Solar Energy(同上)
http://www.solarworld.de/en/press/press-releases/press-release/single-press-releases/article/solarworld-ag-announces-acquisition-of-the-german-solar-cell-and-module-production-of-bosch-solar-en/
[5]„THIS STRENGTHENS OUR WHOLE COMPANY “(同上)
http://www.solarworld.de/en/press/press-releases/press-release/single-press-releases/article/this-srengthens-our-whole-company/

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:48 | Comment(0) | 他の海外メーカー

First Solarが北九州市でメガソーラー(1.4MW)を建設開始、パネルはCdTe薄膜型を使用

First Solar社が2013年11月25日に、福岡県・北九州市メガソーラー建設を開始したことを、発表していました[1]。

これは同社の日本初のメガソーラーとなるもので、事業の概要は下記の通り。

  • 発電容量1.4MWDC
  • 太陽電池パネル:CdTe薄膜型
  • 建設:大林組と安川電機が携わる。
  • スケジュール
    ・稼動開始:2014年第1四半期の予定

ただし、建設費用や年間発電量予想などは記載されていません。

今回の発表では他に

  • 日本へのクリーンエネルギーの供給に寄与する(原子力依存の緩和、エネルギー安全保障の提供)
  • 自社製モジュールに、日本板硝子製のガラスと導電幕を採用していること
との事柄にも言及されており、(日本市場参入の発表時もそうですが)参入市場に適応しようという、First Solar社の配慮が伺え、この点には流石に、大規模太陽光発電事業での経験の豊富さが感じられます。

一方で、CdTe型パネルを採用するというのはかなり意外でしたが、九州では(カドミウムではなく水銀が原因ですが)水俣病がかつて起こっており、化合物であることで実用上の安全性には問題ない[2]とはいえ、日本市場でそのあたりの理解を得るために、First Solarが今後どのようなPR活動を行っていくのか、というのは注目したいところです。

また日本の環境において、生産コストが0.59ドル/Wという同社のCdTe型パネルがどれだけ発電実績をあげられるのか、という点も楽しみです。


※参照・参考サイト:
[1]First Solar Starts Construction of Solar Power Plant in Kitakyushu-shi, Japan(First Solar社)
http://investor.firstsolar.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=809307
[2]1億枚の実績がある「カドテル」を投入、ファーストソーラーが国内初の大規模太陽光(スマートジャパン)
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1311/26/news062.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:45 | Comment(0) | 海外メーカー:First Solar(米)

2013年11月26日

シャープの2013年4-9月期の太陽電池事業は販売量904MW(前年同期比66.6%増)・売上高1682億円(同80.8%増)、日本国内の伸びが寄与

既に1ヶ月近く前になりますが、シャープが10月31日に、2013年度第2四半期累計期間(20134-9)の連結決算を発表していました[1]。

まず全体の数字は下記の通り。

  • 売上高:約1兆3420億円(前年同期比21.5%増)
  • 営業利益:約338億円の黒字(前年同期は約1689億円の赤字)

そして太陽電池部門の業績・状況は下記の通り。

  • 販売量904MW(前年同期比66.6%増)
    ・1Q:343MW(同35.7%増)
    ・2Q:560MW(同93.6%増)
  • 売上高1682億円(前年同期比80.8%増)
    ・1Q:843億円(同101.1%増)
    ・2Q:839億円(同64.1%増)
  • 営業利益98億円の黒字(前年同期は123億円の赤字)
    ・1Q:68億円の黒字
    ・2Q:30億円の黒字
  • 背景
    ・売上高は、日本国内での住宅用・産業用の販売が伸びたことで増加。
     今後も、需要が底堅い国内での販売拡大・収益確保に取り組む。
    ・営業利益は、
     ・売上高の拡大
     ・固定費の削減効果
     などの影響で増収となった。

今回の2四半期のみで、販売量が一昨年の3四半期累計(831MW)を超える規模に達していることに驚きますが、産業用設備の建設が進み始めたことで、FITの効果が顕著に現れてきたことが感じられます。

(地域別の数字は無いものの)現在の販売の伸びはあくまで日本国内がメインであり、最近の円安による恩恵は小さいと思われますが、全体の売上高に占める太陽電池部門の割合も、今回はついに1割を超えており、かつてない好調さが伺えます。

ただし、来年度も電力買取価格の引き下げが予想されており、また産業用の認定容量の伸びは急激に鈍っているだけに、今後また状況が一転する可能性は懸念されます。

海外については、英国でのモジュール生産からの撤退を検討しているとの報道[3]もあり、シャープによる新たな市場・需要(新興国など)の開拓が当面見込めないとすれば、ちょっと残念ではあります。


※参照・参考サイト:
[1]平成26年3月期 第2四半期 決算短信(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/pdf/2014/3/1403_2q_tanshin.pdf
[2]プレゼンテーション資料(ノート付き)(同上)
http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/pdf/2014/3/1403_2pre_nt.pdf
[3]シャープ:鴻海との携帯提携解消へ、英太陽電池事業縮小も(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MWL82K6K50YC01.html

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posted by 管理人 at 15:26 | Comment(0) | メーカー:シャープ