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2013年12月28日

沖縄本島での太陽光発電の接続申込量が、接続限界の目安(57MW程度)を超過

沖縄電力2013年12月24日に、

  • 沖縄本島での太陽光発電の接続申込量が、接続限界の目安(57MW程度)を超過した。
と発表していました[1]。


接続限界の到達見込みは経産省が今月初めに発表していましたが、(残念ながら)その見通しがきっちり的中したようです。

今年5月末時点で、県内の産業用太陽光発電の稼動済み容量は約18MW程度[2]だったので、その後約半年で、認定分の完成が大きく進んだことが伺えます。

一方で、同時点で既に認定容量が約212MW(うちメガソーラーは約62MW)[2]であり、その中で今回、発電事業を断念せざるを得ない事業者(規模300kW超)がどれだけに上り、また地域経済にどのような影響があるののか、というのは気になるところです。

今回の発表では、接続可能量の拡大に引き続き取り組む旨も示されていますが、大型蓄電池導入の実証実験が1〜2年、また送電網の制御・管理技術の実証事業は来年度実施予定であり、事実上は当面、沖縄本島での大規模設備の新規認定・設置は見込めないのでは・・・と思われます。


※参照・参考サイト:
[1]沖縄本島における太陽光発電(出力300kW以上)の接続について≪接続申込量の接続限界目安の超過に関するお知らせ≫(沖縄電力)
http://www.okiden.co.jp/shared/pdf/whats_new/2013/131224.pdf
[2]都道府県別再生可能エネルギー設備認定状況(5月末時点)(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2013/08/20130820005/20130820005-5.pdf

※関連記事:

2013年12月27日

シャープが英・米での太陽光発電関連事業を停止・売却する方針、との報道

シャープ海外での太陽電池事業について、停止・売却する方針との報道がされています[1][2]。

主な内容は下記の通り。

英国事業

  • 対象拠点:ウェールズのレクサム工場
  • 予定:上記工場での太陽電池パネル生産(2004年開始)を、2014年2月末で停止する。
    これにより、欧州での太陽電池製造事業から撤退する。
  • その他:本件はシャープの英国法人が12月17日に発表した、とされている。

米国事業

  • 対象:子会社「Recurrent Energy
  • 方針
    他社に売却する。
    日本の商社やエネルギー関連企業などが候補に挙がっており、売却額は200億円程度の見込み。
  • その他:本情報は12月25日に判明した、とされている。

ただし現時点では両事案とも、シャープ社などのサイト[3]〜[5]に、正式発表は掲載されていません。


英国での太陽電池生産については、今年9月に継続需要に対応するため生産を引上げたとの報道があったので、そのわずか3ヶ月後の停止決定は(本当だとすれば)非常に意外です。

米Recurrent Energy社については、昨年9月に売却検討が報道されるもシャープは公式に否定しており、今回の件もどこまで事実なのかは、まだ不透明という気がします。

各件とも真偽のほどは判りませんが、シャープが日本国内での太陽電池販売に注力する方針自体は確かであり、今回の報道も、この1年ちょっとでの太陽光発電市場の急激な変化(欧州需要の縮小、日本国内需要の急拡大)を反映しているものと感じられます。


※参照・参考サイト:
[1]シャープが太陽電池の欧州現地生産から撤退 英国工場での生産、来年2月で終了(サンケイビズ)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/131218/bsb1312181013001-n1.htm
[2]シャープ、米太陽光発電を売却へ 2百億円程度、商社など候補(福島新聞)
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/economics/787962.html
[3]ニュースリリース(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/
[4]Press(Sharp Uneited Kingdom)
http://www.sharp.co.uk/cps/rde/xchg/gb/hs.xsl/-/html/news.htm
[5]Recurrent Energy News
http://www.recurrentenergy.com/news

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:00 | Comment(0) | メーカー:シャープ

エナリスとグリムスが包括的提携、住宅用太陽光発電の電力買取や「電力代理購入サービス」の販売などで協業

  • 卸電力取引・仲介などを手がける「エナリス
  • 住宅用太陽光発電システムの販売などを手がける「グリムス

の2社が2013年12月26日に、「包括的な協業に関する契約書」を締結したことを発表していました[1][3]。

概要は下記の通り。

背景・目的

  • エナリス社では、エネルギーの効率的利用をテーマに
    ・電力取引
    ・エネルギーマネジメント
    ・電力流通情報
    等のサービスを提供しており、需給管理ノウハウを中心とするサービスの企画・開発・運用に強みを持つ。
  • グリムス社は
    ・スマートハウスプロジェクト事業(一般家庭向けに、太陽光発電システム等を販売)
    ・エネルギーコストソリューション事業(事業者向けに、電力基本料金削減コンサルティングやLED照明を販売)
    をメイン事業としており、環境・再生可能エネルギー・電力などの分野での営業ノウハウに強みを持つ。
  • 今回の提携では、様々なサービス・商材について協業の可能性を検討。
    両社の強みを生かす営業戦略を進めることで、業容拡大を目指す。

協業の内容

  • 太陽光発電の電力買取
    グリムス社のスマートハウスプロジェクト事業と、エナリス社による電力買取りが提携する。
    (グリムス子会社「グリムスソーラー」とエナリスが「太陽光発電の電力買取りに関わる業務委託契約書」を締結)
  • 電力代理購入サービスの販売
    グリムス社のエネルギーコストソリューション事業において、エナリス社の「電力代理購入サービス」を販売する。
    (グリムス子会社「GRコンサルティング」とエナリスが「代理購入サービスに関わる販売業務委託契約書」を締結)
    GRコンサルでは、電力代理購入サービスを主力商品の一つとする方針。(締結初年度の販売計画は2000件)
  • 上記以外にも、様々な提携の可能性を検討していく。

今回の提携が、両社のサービス展開に具体的にどう影響するのかはまだ判りませんが、個人的には例えば、グリムスソーラーの顧客(太陽光発電を導入した一般家庭)宅での発電電力を、エナリス社がまとめて購入し、卸電力取引で販売する・・・というものを想像します。

つい先日には楽天がHEMS+太陽光発電の「プレミアムパッケージ」を発表しており、その中で「電力小売完全自由化に向けた布石」に言及されていましたが、今回のエナリス・グリムス2社の提携も、電力市場の自由化を視野に入れた動きなのかも、と考えます。

もっとも、その電力自由化がいつ実現するのかは不明ですが、今後太陽光発電の電力買取価格が下がっていった際に、導入者の売電先の選択肢も増えていることを、期待したいものです。


※参照・参考サイト:
[1]株式会社グリムスとの包括提携に関する契約締結のお知らせ(エナリス社)
http://www.eneres.co.jp/img/pdf/Z74HeR4ugM.pdf
[2]卸電力取引・仲介(同上)
http://www.eneres.co.jp/service/dealings.html
[3]株式会社エナリスとの包括提携に関するお知らせ(グリムス社)
http://navigator.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=1114459&code=3150&ln=ja&disp=simple
[4]グリムスソーラー
http://www.gremz-solar.co.jp/
[5]日本(ウィキペディア「電力自由化」内)
posted by 管理人 at 00:58 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

2013年12月25日

楽天が住宅用太陽光発電の「プレミアムパッケージ」を発表、東芝製太陽光発電システムとパナソニック製HEMSを採用

楽天2013年12月24日に、住宅用太陽光発電システムの新パッケージ製品「プレミアムパッケージ」を発表していました[1]。

製品の概要は下記の通り。

  • 背景
    楽天では、
    ・家庭用需要におけるエネルギーデータの分析
    ・家庭向けデマンドレスポンスや家電延長保証サービス等との組み合わせ
    により、電力小売完全自由化に向けた布石を打つ狙いがある。

  • 構成機器
    ・太陽光発電システム:東芝製
    ・HEMS:パナソニック製「スマートHEMS」
    ・モニター、付属端末:タブレット「Kobo Arc 7HD」
  • 主な特徴
    エネルギー使用状況を可視化
     「スマートHEMS」により、導入家庭の電力使用量を見える化する。
    家電などの制御が可能
     タブレット機やスマートフォンから、
     ・エアコン
     ・IHクッキングヒーター
     ・エコキュート
     等、パナソニック製の電気設備の制御が行える。
  • 保証・補償
    ・太陽光発電システム:
     ・モジュール出力保証:10年
     ・機器保証(モジュール、パワコン、昇圧器、接続箱、架台(東芝純正の場合)):10年間
    ・施工:担当企業(日本エコシステム施工)による長期保証
    ・その他:楽天による自然災害補償・日照補償が付帯
  • 価格:税込124万9500円から(※システム規模などの内訳は記載なし)
  • 発売日2013年12月26日の予定

今回のパッケージでは他に、楽天のポイントサービス等での優待特典もつけられており、「Kobo Arc 7HD」の採用と合わせて、自社サービスを駆使した魅力向上の姿勢が強く感じられます。

ちょうど日経新聞の記事[2]で、電力買取価格の引き下げを視野に入れた「グリッドパリティモデル」の構築に向けた動きが報じられていましたが、HEMSを組み入れた今回の新製品も、その動きの一つかと思われます。

ただ、肝心の蓄電池が組み入れられていませんが、これは流石に現状では価格面で現実的ではないため、ということだと思われます。

また個人的には、太陽光発電システムとHEMSでメーカーが異なるのが意外でした。

「スマートHEMS」の構成図[3]を見ると、エネルギー計測ユニットは(蓄電池無しの場合)太陽光発電システムと直接は繋がっていないので、動作の相性という点では問題無さそうですが、販売者(楽天)によるその点の明確な説明は欲しいところです。

いずれにせよ、低価格なYingli社製システムに今回の最上位モデルと、楽天ソーラーの顧客需要への対応力が高まることは、確かなものと考えます。


※参照・参考サイト:
[1]楽天ソーラー、最上位モデル「プレミアムパッケージ」の提供開始(楽天)
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2013/1224_02.html
[2]自立できるか、太陽光発電 事業モデル構築急ぐ先行者(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1602C_W3A211C1000000/
[3]システム構成図(パナソニック)
http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/aiseg/sys.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 22:47 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

スペインIngeteam社は、2013年にフランスで156MW分のパワコンを受注

スペインの「Ingeteam」社が2013年12月18日に、

  • 最近6ヶ月間で、フランスの太陽光発電事業12ヶ所(計86MW)から、パワーコンディショナを受注した。
と発表していました[1]。

この発表では、フランスの太陽光発電向けでの実績として、下記の状況が紹介されています。

  • 2010年の拠点設立以来、1MW以上の約30の太陽光発電プロジェクトを実施。
    また、240MW以上の試運転に参加している。
    具体的には、Energy Regulatory Commissionが助成するプロジェクト(フランス本土の他、海外県・領土を含む)の25%に、パワコンを供給した。
  • 2013年にはフランス市場で、幾つかの主要プロジェクトから、156MW分のパワコンを受注した。
    またサービス向上のため、同国内の拠点の職員数を倍増している。

ニュース記事[2]の写真で、大量の太陽電池パネルが並ぶ中にあるコンテナ状の設備が目に付きますが、Ingeteam社の太陽光発電向け製品[3]の中に「Sun Power Station」というものがあり、これがそのコンテナ設備かと思われます。

その「Sun Power Station」は、パワコン以外の機器(変圧器、配電盤、監視装置など)も一まとめにしており、「プラグアンドプレイ」での導入が可能とのことで、その点はフランスでの受注拡大の要因の一つになっているものと推測します。

Ingeteam社による今回の発表[1]の中では、顧客ニーズへの対応能力もアピールされているので、今後は同社のフランス以外の市場での動向にも注目したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]Ingeteam connects 86 MW at twelve PV plants in France(Ingeteam社)
http://www.ingeteam.com/Pressroom/Corporate/tabid/1574/articleType/ArticleView/articleId/659/Ingeteam-connects-86-MW-at-twelve-PV-plants-in-France.aspx
[2]スペインのパワコンメーカーIngeteam社、フランスで攻勢(Tech-On!)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131224/324562/
[3]Photovoltaic energy(同上)
http://www.ingeteam.com/en-us/energy/photovoltaic-energy/s15_24_p/products.aspx
posted by 管理人 at 22:40 | Comment(0) | パワーコンディショナー

米SunPowerが日本のEcomax社に20MW分の「E20/327」太陽電池パネルを供給予定、群馬県内でのメガソーラー建設(計13MW)等に使用

SunPower社が2013年12月17日に、

  • 日本の「Ecomax(エコマックス)」社に20MW分の太陽電池パネル供給することで、同社と合意した。
と発表していました。

概要は下記の通り。

  • 背景
    ・エコマックス社とSunPowerは、以前から太陽電池パネル供給で契約している。
     今回の合意は、その既存契約を拡張するものである。
    ・エコマックス社は2014年に、農業支援会社「Farmdo(ファームドゥ)」が計画している複数のメガソーラー群馬県内、計13MWdc)に、EPC事業者として携わる予定。
     また他に、売電目的で7MWdc分の太陽光発電設備(うち3MWdcはIPPとして所有)の建設も計画している。
     今回SunPowerから供給を受けるパネルは、これらの事業に用いられる。
  • 供給製品:「E20/327」太陽電池パネル

青森県六ヶ所村のメガソーラー事業(69MWを供給)などに続き、SunPower社が日本で産業向けのパネル受注拡大を積み重ねていることが伺えます。

ファームドゥの事業[3]は、太陽光発電による農家の所得向上への寄与を狙いとしていると見受けられますが、その中でSunPower社の高性能パネルが、初期コストと売電収入・維持コストのバランス等の点で、中国製の低価格パネルと比べてどれだけのメリットをもたらしうるのか、というのは興味を引かれるところです。


※参照・参考サイト:
[1]SunPower Corporation Signs Supply Agreements with Ecomax for 20 Megawatts of its High Efficiency Solar Panels(SunPower社)
http://newsroom.sunpower.com/2013-12-17-SunPower-Corporation-Signs-Supply-Agreements-with-Ecomax-for-20-Megawatts-of-its-High-Efficiency-Solar-Panels
[2]太陽光発電システム稼働中(エコマックスジャパン)
http://www.ecomaxjapan.com/category/news/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9B%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E7%A8%BC%E5%83%8D%E4%B8%AD/
[3]太陽光発電(ファームドゥ)
http://www.farmdo.com/solar.html
[4]群馬県の農家の13MWのメガソーラーなど、米サンパワー社製パネル20MW分を採用(Tech-On!)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131224/324602/

※関連記事:
posted by 管理人 at 22:39 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

2013年12月22日

産総研が有機太陽電池の変換効率の理論限界を算出、単接合型で約21%

産総研2013年12月20日に、

  • 有機太陽電池変換効率理論限界を、シミュレーションにより算出した。
と発表していました[1]。

研究の概要は下記の通り。

  • 背景
    無機半導体(シリコン等)の太陽電池については、1961年にShockleyとQueisserが、光電変換効率の理論的な限界値(約30%)を導き出している。
    有機太陽電池についても限界効率の導出が望まれているが、有機物質では光吸収時に励起子(正負電荷が互いに束縛された状態)が生成され、電気の発生にはこの励起子の電荷分離が必要になる。
    このため、ShockleyとQueisserの理論をそのまま適用するのは妥当ではないと考えられてきた。
  • 成果
    励起子の電荷分離に必要となる余剰エネルギーに着目。
    ・励起子の正負電荷間の距離:1nm
    ・誘電率:3.5(有機分子で一般的な値)
    としてクーロン相互作用を用いた結果、余剰エネルギーは0.3〜0.4eVと算出された。(これは、これまで報告されている余剰エネルギーの最低値とほぼ同じ数字)
    そして、余剰エネルギー0.4eVの太陽電池セル2つが直列に接合されているとして、光電変換効率の理論限界を計算。
    単接合の有機太陽電池については、吸収できる光エネルギーの最小値が1.5eV(波長827nm)の場合に、最大値(21)となった。
    (※現在の実際の変換効率は、10〜12%)

結晶シリコン型の理論限界よりは流石に低いですが、軽量・フレキシブルであり、従来に無い用途への展開が見込めることを考えると、決して低くない数字だと考えます。
また、多接合型では3割に近い数字のようで、有機太陽電池の将来に期待を抱かせます。

ただ現状では、結晶シリコン型でさえ、実際の変換効率が理論限界に遠い状況だけに、有機太陽電池の性能が今回算出された数値に近づくのは、まだまだ先のこととも思われます。


※参照・参考サイト:
[1]有機太陽電池の光電変換効率の理論限界をシミュレーション(産業技術総合研究所)
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20131220/pr20131220.html
posted by 管理人 at 03:04 | Comment(0) | 有機太陽電池

鳥取県「日南町石見東太陽光発電所」の冬季の売電収入が想定より約220万円のプラス、降雪の少なさとパネル角度が奏功

ニュース記事[1]で、鳥取県の「日南町石見東太陽光発電所」(340kW)の売電実績が紹介されていました。

この発電所の稼動開始は2012年12月(売電価格42円/kWh)で、主な数字は下記の通り。

  • 稼動開始後1年間の売電収入:約1300万円(計画より200万円プラス)
  • 時期別
    冬季:約281万円(※想定額は60万円)
     ・2012年12月:約36万
     ・2013年1月:約46万
     ・同2月:約71万
     ・同3月:約128万
    同4月以降:計画通り

また冬季の発電が好調だった要因として、下記の状況が挙げられています。

  • 降雪量:昨冬の降雪は、例年の半分以下だった。
  • 太陽電池パネルの角度:落雪するように、通常(15度)より急な35度としている。

冬季の売電収入のプラス分(約220万円)は、通年のプラス分(200万円)を上回っており、冬の発電の伸びが予想を遥かに超えるものだったことが伺えます。

逆に考えると降雪地域では、冬にどれだけ発電能力を確保できるか、というのが、売電収入を最大限確保するための非常に大きな課題、ということかもしれません。

建設に携わったソーラーウェイ社はもともと、日南町で多雪な山間部向けのメガソーラー計画を立てており当初の事業計画こそ断念されたものの、今回の発電所でその方針(パネルの高さ・角度の確保)が生きている、ということだと思われます。


※参照・参考サイト:
[1]日南町ソーラー 雪対策が奏功(山陰中央新報)
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=543174006
[2]石見東太陽光発電所
http://aemsdata.mt-fields.com/nichinan/iwamihigashi.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 03:00 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

ISEPが「自然エネルギー世界白書2013 日本語版」を公開、2012年の太陽光発電新規導入量は29.4GW超、累積では100GWを突破

環境エネルギー政策研究所ISEP)が12月19日に、ウェブサイトで「自然エネルギー世界白書2013 日本語版」の公開を開始していました[1]。

これは「REN21」が6月に発行した「Renewables 2013 Global Status Report, GSR2013」を日本語に翻訳したものとのこと。

この中から、太陽光発電に関する主なデータを抜き出してみました。

2012年の新規導入量

  • 世界全体29.4GW以上
    地域別
    • 欧州16.9GW(前年は22GW)
      ・ドイツ:7.6GW
      ・イタリア:3.6GW(前年比大幅減)
    • アジア7GW
      ・中国:3.5GW
       地上設置型の大規模施設が大半。(西部地域に多い)
      ・日本:1.7GW
      ・オーストラリア:1GW
      ・インド:1.2GW
    • 北アメリカ3.6GW
      ・米国:3.3GW

    設備のタイプ別
    • BIPV:100MW

累積導入量(2012年末時点)

  • 世界全体100GW超
    (地域別)
    • 欧州70GW
      ・ドイツ:32.4GW
      ・イタリア:16.4GW
      ・スペイン:世界全体の5.1
      ・フランス:同4.0
    • 米国7.2GW
      カリフォルニア州が35%を占める。
    • 中国7GW
    • 日本6.6GW(前年比35%増)

    設備のタイプ別
    • オフグリッド1%未満
    • BIPV(建材一体型):1%未満
    • CPV(集光型):100MW超

    発電実績

    • 2012年の発電電力量110TWh以上
      欧州では、全電力需要の約2.6%を占めた。
      • ドイツ:28TWh(前年比45%増、国内需要の約5%)
      • イタリア:国内需要の約5.6

    2012年のモジュール・セル市場

    • 結晶シリコン型セルの生産量:約31.9GW(前年より微減)
    • モジュール生産量35.5GW(同上)
      シェア上位メーカーの市場占有率
      下記15社で50%に達する。
      またその中で、中国企業は半分以上を占める。
      • Yingli Green Energy:6.7
      • First Solar:5.3
      • Trina Solar、Suntech Power:各4.7
      • Canadian Solar:4.6
      • シャープ:3.0
      • JA Solar:2.8
      • SunPower、Jinko Solar:2.6
      • Hareon Solar、Hanwha-SolarOne:各2.5
      • 京セラ、ReneSola:各2.1
      • REC、Tianwei New Energy:各2.0
        生産地域別の市場占有率
        • アジア86%(前年は82%)
          ・日本:5%(同6%)
        • 欧州11%(同14%)
        • 米国3%(前年と同じ)

        種類別
        • 薄膜型4.1GW
          市場占有率は13%。(前年は15%)

      他の調査機関・企業による統計は若干異なってくるとは思いますが、それでも100GWに到達したというのは、大きな節目という気がします。

      また2012年の1年間のみで、2011年以前の累積導入量の4割超が新たに導入されており、導入の加速という点でも目を見張るものがあります。(特に中国・米国)

      欧州は新規導入量が前年比3割弱も減っているものの、いまだ世界全体の半分以上を占めており、最大市場としての存在の大きさを再確認させられます。
      電力供給についても、全需要電力量の中では1割に満たないですが、昼間の電力供給では高い割合に達した実績があるので、今後更に電源(特にピークカット用)としての役割も増していくものと考えます。

      中国については、2012年は地上設置型の大規模設備が多かったとのことですが、政府は分散型設備(需要地近くに設置、発電電力は自家消費中心)を推進する方針を最近明確に示している[2]ので、2014年以降は導入状況が大きく変わる可能性があると思われます。


      モジュール生産では中国メーカーが高シェアを占めた中で、First Solarが2位につけていますが、生産量全体に占める薄膜型の割合が少し減っているのは、ちょっと気になるところです。
      この点は、(薄膜型が適する)大規模発電所の新規設置の増減如何にかかっているものと考えます。

      生産地域別では、アジアが8割超もの高い割合を占めており、中国・日本・韓国があることを考えると当然かもしれないですが、それでも一大生産地域となっていることには驚かされました。

      現状では、他の地域がこの状況を覆せるだけの可能性には思い当たらず、当面はアジアが世界の太陽電池工場となるのかもしれません。


      ※参照・参考サイト:
      [1]【プレスリリース】「自然エネルギー世界白書2013 日本語版」公表のお知らせ(環境エネルギー政策研究所)
      http://www.isep.or.jp/library/5749
      [2]国家能源局关于印发分布式光伏发电项目管理暂行办法的通知(国家能源局)
      http://zfxxgk.nea.gov.cn/auto87/201312/t20131211_1735.htm

      ※関連記事:
posted by 管理人 at 02:58 | Comment(0) | 市場調査・予測(レポート等)

2013年12月21日

ハンファQセルズジャパンが住宅用太陽光発電ユーザーの満足度調査を実施、晴天時とその他の状況で大きな差

ハンファQセルズジャパンが、住宅用太陽光発電システムの所有者を対象に行った、満足度などに関するアンケートの調査結果を公表したとのことです[1]。

まず、調査の要綱は下記の通り。

  • 調査対象者
    2010年以降に太陽光発電システムを自宅に設置している、30〜50代の既婚男女300
  • 調査期間2013年12月3〜5日

そして「発電量」に関する項目では、満足度(300人のうち「満足」と回答した割合)は下記の数字となっています。

  • 晴天時82.3
  • 曇天時57.3
  • 早朝52.0
  • 夕方44.0
  • 雨天時39.3
  • 雪の日37.7

満足度が晴天時に高い一方、日照が弱くなる条件では格段に低くなっている点には、良くも悪くも「太陽光による発電」の特徴が明確に反映されていると感じます。

早朝よりも夕方のほうが満足度が低いのは、電力を使う時間帯のほうが発電量の低さが際立って感じられるため、と推測します。
今後技術の進歩により、太陽電池が吸収できる光の波長域が広くなれば、日の出後・日没前の発電能力が上がり、満足度の低さも緩和されるのかもしれません。

雪の日については、パネル表面に(実体的に)雪が付着し積もってしまうだけに、やはり現状では、満足度が著しく低くなるのは仕方が無いと思わざるを得ません。

いずれにせよ現状では、太陽光発電の能力は時間帯・天候・季節に大きく左右される、ということを、良く認識しておく必要があると再確認させられる調査結果です。


※参照・参考サイト:
[1]太陽光パネルの満足度、コストがらみで高い傾向 ハンファQセルズ調査(進建ハウジング)
http://www.s-housing.jp/archives/47527
posted by 管理人 at 01:32 | Comment(0) | 戸建住宅