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2014年01月06日

諏訪東京理科大が農業と太陽光発電の両立技術を研究中、半透明・フィルムタイプの有機薄膜太陽電池を使用

諏訪東京理科大学で、半透明の有機薄膜太陽電池を用いての、農業と太陽光発電の両立実現に向けた研究が進められているとのことです[1]。

技術の概要は下記の通り。

  • 仕組み
    蛍光シート(赤色の光を強める)
    ・有機薄膜太陽電池
    を組み合わせている。
    これにより、太陽光を
    緑の光:主に太陽電池(ビニールハウスを覆う)での発電に使用
    赤と青の光(作物の光合成で主に必要となる):透過
    と分け、発電と農業の両方で利用する。
  • 実証実験
    太陽電池は、米国企業製の半透明のフィルム状のものを使用した。
    ・屋外:
     ビニールハウスに蛍光シート+太陽電池を被せ、ミニトマトを育成。
     生育は若干遅れるが、収穫量は変わらないことを確認した。
    ・屋内:
     水耕栽培装置を蛍光シート+太陽電池で覆い、サンチュを育成。
     ミニトマトとほぼ同様の結果が得られた。
  • 今後の方針
    より変換効率の高い有機系太陽電池の開発に取り組み、産学連携での実用化を図る。

太陽光を色(スペクトル)別に利用する、というのは、従来の農業+太陽光発電の取り組みでは見られなかったもので、有機薄膜型ならではの方法という気がします。

実用化においては、太陽電池の(売電で収入を十分得られるだけの)発電量と(屋外設置に十分耐えうる)強度・耐久性を実現することが必要であり、また設備が破損した場合の安全策(感電防止など)も必要になるのでは、と考えます。

また、作物の生育がどの程度遅れるのかも気になるところですが、生産・出荷に無理の無い範囲に収まるのであれば、現在のソーラーシェアリングよりも導入負担が大幅に軽い(と考えられる)ことと合わせて、農業支援の面で有効な手段になる可能性があるのではないでしょうか。


※参照・参考サイト:
[1]ビニールハウスで発電も 諏訪東京理科大が開発へ(信濃毎日新聞)
http://www.shinmai.co.jp/news/20140105/KT131226ATI090015000.php
[2]渡邊 康之准教授(諏訪東京理科大学)
http://www.es.suwa.tus.ac.jp/teacher/energy/watanabe/
posted by 管理人 at 07:04 | Comment(0) | 農業