【現在位置】トップページ > 2014 年01 月

(スポンサード リンク)

2014年01月08日

楽天が企業設備の屋根借りによる太陽光発電事業への参入を発表、ハンファQセルズジャパン等と提携

楽天が2014年1月6日に、

  • ハンファQセルズジャパン等との協力により、複数企業の施設(「楽天トラベル」の契約施設や企業倉庫など)の屋根を借りての、太陽光発電事業を開始する。
との方針を発表していました。

事業の概要は下記の通り。

  • 運営主体RNHソーラー西日本合同会社
    ・楽天の100%子会社「RSエンパワメント
    日本エコシステム
    ハンファQセルズジャパン
    の3社が共同で設立する特別目的会社
  • 設置規模西日本エリアを中心に100件(3000kW)程度
    複数の企業を対象とする。
    第一号案件は、楽天トラベルの契約施設「湯郷観光ホテルかつらぎ」。
  • 資金調達
    ノンリコースローンによるプロジェクトファイナンスを組成。
    「関西アーバン銀リース」社と契約を結んでいる。
  • 事業担当
    ・関西アーバン銀リース:発電事業に必要な設備のリース
    ・日本エコシステム:設備の設置工事、運用・保守
    ・楽天:アセットマネジメント等
     また、国内大手損保会社と共同で「太陽光発電システム総合補償プラン」を開発し、
     ・通常の損害保険と同様の補償
     ・自然災害による売電収入の低下リスクに対する補償スキーム
     を整備し、プロジェクト収益の安定性向上を図る。

また今回の発表では、産業用太陽光発電設備の未着工設備認定済み案件を対象に、設置工事の取組みも進めるとの方針も示されています。


楽天としては初の太陽光発電事業への参入だと思いますが、1件あたり平均30kWと、メガソーラーを複数建設するソフトバンクとは大きく異なる方針であるのが興味深いです。

現在は(一部地域で)系統接続の制約が出てきており、また用地確保も難しくなってきているという話もあるだけに、屋根借り形式で小規模設備を多数手がけるのが、これから発電事業に参入するには合理的、という判断なのかもしれません。

モジュール供給者との提携という点では、住宅用「楽天ソーラー」で供給を受けているシャープやインリー東芝ではなく、ハンファQセルズジャパンをパートナーとしているのは意外でしたが、産業用におけるQ-cellsの豊富な実績[2]を評価したものと推測します。

もうひとつ、今回の発表で興味深いと思ったのは、産業用設備における認定分と稼動開始分のギャップをビジネスチャンスと捉えている、という点です。

自然エネルギー財団によるアンケート調査[3]では、(サンプル数は多いとは言えないですが)発電事業の遅延理由として系統連系工事や部材調達などの遅れを挙げた割合が多く、そのうち楽天がサポートできるのは(系統接続や許認可の促進は無理として)パネル等の供給だと思われますが、楽天グループとしての資産(グループ体制など)・経験・ノウハウを生かして、設備稼働を促進するためにどのような(効果的な)サービスを提供するのか、注目したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]楽天、日本エコシステム、ハンファQセルズジャパンと共同で太陽光発電事業の特別目的会社設立(楽天)
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2014/0106_01.html
[2]積み重ねて来た信頼と実績(Q-cells)
http://www.q-cells.jp/commercial/reason_trust.html
[3]アンケート結果報告「太陽光発電事業の現況とコスト2013」(自然エネルギー財団)
http://jref.or.jp/activities/reports_20131220.php

※関連記事:
posted by 管理人 at 06:49 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

Fordが太陽電池搭載のPHV「C-MAX Solar Energi Concept」を発表、車両外集光器(フレネルレンズ採用)により1日で満充電可能

Ford Motor社が2014年1月2日に、屋根搭載の太陽電池パネルで充電できるPHVC-MAX Solar Energi Concept」を発表していました[1]〜[3]。

このうち、太陽光発電機能に関する主な内容は下記の通り。

  • SunPower社・Georgia工科大学と共同開発
    太陽電池パネルはSunPowerが供給。(※同社とFordは、技術パートナーとして2011年に提携)
    また集光技術の開発は、Georgia工科大学の協力を得ている。
  • 集光技術で発電能力を強化
    フレネルレンズ8倍の集光が可能)を備えた、車両外太陽光集光器を別途用意。
    (※管理人注:設備の詳細は不明だが、[3]からカーポート上のものと推測される)
    そして太陽電池パネルに常に集光した太陽光が当たるよう、自動運転技術により、車両を時間経過に応じて(集光器に対して)最適な位置に移動できる。
    これにより、バッテリー(7.6kWh)を1日で充電できる。

ちなみに走行可能距離は、従来のC-MAX ENERGIと同等の最大620マイル(電気のみでは21マイル)が見込まれているとのことです。


もし太陽光のみで充電するとなると、昼間はずっと集光器の下に車両を駐車しておく必要があるので、もし日常使用するとなると(従来のPHVと同じく)電力系統に繋いでの充電は必須になるのでは、と推測します。

また自動制御で車両の位置を変えるのは、ごくゆっくりの移動になるとは思われるものの、やはり人などに対する安全の確保が気になるところです。
(集光器の未使用時に、焦点部分に人などが入らないようにする対策、もしくはレンズを覆うことも必要では)

とはいえプラグインハイブリッドカーにおいて、1日の太陽光発電のみでのバッテリー満充電を実現したことは、やはり相応のインパクトがあり、Fordがこの技術をどのようなかたちで実用化することになるのか、強く注目したいところです。

また、太陽電池と集光レンズの向きを変えなくても良いのであれば、通常の太陽光発電システムに適用できる可能性もあるのでは、とも考えます。


※参照・参考サイト:
[1]Let the Sun In: Ford C-MAX Solar Energi Concept Goes Off the Grid, Gives Glimpse of Clean Vehicle Future(Ford Motor)
http://media.ford.com/content/fordmedia/fna/us/en/news/2014/01/02/let-the-sun-in--ford-c-max-solar-energi-concept-goes-off-the-gri.html
[2]Let the Sun In: Ford C-MAX Solar Energi Concept Goes Off the Grid, Gives Glimpse of Clean Vehicle Future(同上)
http://corporate.ford.com/news-center/press-releases-detail/let-the-sun-in--ford-c-max-solar-energi-concept
[3]集光レンズと自動運転で太陽電池搭載車を1日で満充電に、フォードがCESで公開(NONOist)
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1401/06/news060.html
posted by 管理人 at 06:44 | Comment(0) | 自動車

河村電器産業が「産業用接続箱20Aタイプ」を発表、入力電流倍増(1回路20A)で回路数を従来より半減

河村電器産業2013年12月4日に、産業用太陽光発電設備向けの「産業用接続箱20Aタイプ」を発表していました[1][2]。

主な特徴は下記の通り。

  • 開閉器の容量を倍増
    1回路あたりの入力電流(一般的な接続箱は10A)を、20Aにアップ。
    これにより、接続箱内の回路数を半減でき、設備費・施工費の削減につながる。
    ※結晶系モジュールを用いる場合は、1回路に2ストリングを接続するため、逆流防止ダイオード内蔵の「結晶系モジュール並列ケーブル」が別途必要。
  • 配線不良のトラブルを低減
    分岐回路を4回路単位として、開閉器とダイオードをユニット化
    これにより、接続点の不良を減らしている。
    (※回路数は機種により異なり、4〜14)
  • 最大入力電圧を拡大
    750Vに拡大。(従来製品は600V)
    これにより、全ての低圧区分の太陽光発電システムに対応可能になった。
  • 設置性を向上
    外アンカー固定金具(従来はオプション仕様)を標準装備にした。
    また盤面寸法を小型化しており、設置性・施工性を高めている。
  • 設置場所別に2タイプを用意
    ・壁掛形
    ・折り板屋根用(平置きタイプ)
    の2タイプを用意している。(いずれも屋外設置用)

また、価格は12万4000円〜40万円、発売時期は2014年2月予定とされています。


(結晶系モジュールを用いるシステムで)1つの開閉器に2ストリングを繋ぐとのことなので、ストリング単位での点検・保守を行う際には、従来(1ストリング1回路)よりも注意が必要になるものと想像します。

とはいえ、端子数やケーブル本数が多いほど接続ミスは起きやすいと思われるので、それらを大幅に削減できることによる施工上・保守上のメリットも、また大きいものと思われます。

今回の製品は(発売前の)現時点で既に、メーカーから高い関心を集めているとのことで、国内の産業用太陽光発電の初期コスト・運営コスト削減にどれだけ寄与できるのか、非常に興味を引かれるところです。


※参照・参考サイト:
[1]産業用接続箱20Aタイプ(河村電器産業)
http://www.kawamura.co.jp/electric/newproducts/new_pvh.php
[2]太陽光発電にイノベーション コスト圧縮を呼ぶ20A接続箱が発売へ【PR】(環境ビジネスオンライン)
http://www.kankyo-business.jp/column/006591.php
posted by 管理人 at 06:37 | Comment(0) | パネル外の配線(JB等)