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2014年02月28日

ONE TO ONE社の「産業用太陽光発電 地上設置用50kWシステム」は910万〜1250万円、パネルは6メーカー・機種から選択可能

東京の「ONE TO ONE」社が2014年2月26日に、価格910万円〜の「産業用太陽光発電 地上設置用50kWシステム」を発売したとのことです[1][2]。

製品の概要は下記の通り。

特徴

  • 低価格化
    従来は個別の要望に応じ、各部材を組み合わせてシステムを構成し、一般的な市場価格(1,200万円前後)で販売してきた。
    今回の製品ではメーカーとの協力強化により、太陽電池パネルとアルミ架台の調達コストを低減した。
  • 品質の確保
    低価格なだけでなく、
    ・太陽電池パネル(反射防止コーティング等)
    ・パワーコンディショナー(オムロン製)
    ・架台(アルミニウム合金とステンレスが主要素材)
    と、基本性能が高い機器・部材を採用している。

主な仕様

  • セット内容
    太陽電池モジュール:200枚
     下記のメーカー・モデルから選択。
     ・ulica solar「UL-250P-60」(250W、多結晶)
     ・Hanwha「HSL60P6-PB-1-250」(250W、多結晶)
     ・Infini Japan Solar「JS-260M-CI60」(260W、単結晶)
     ・Canadian Solar「CS6P-255P」(255W、多結晶)
     ・三菱「PV-MGJ250BBFR」(250W、単結晶)
     ・東芝「TA60M250WA/J」(250W、単結晶)
    パワコン:オムロン「KP55M-J4」8〜9台(台数はモジュールの種類により異なる)
    PVケーブル1式
    地上設置専用アルミ架台1式
  • 保証:システム10年保証、モジュール出力25年保証(各メーカーの保証を提供)
  • 希望小売価格:税別910万〜1250万
    ※太陽電池パネルのメーカーにより、価格が異なる。
    ※各種の申請代行費用や、系統連携に必要な部材・機器の費用は含まない。
  • 発売日2014年2月26日

価格面でのインパクトはバイタルフォース社の「アマテラス・ソーラーG」(777万円)に及びませんが、今回の製品では、国内外メーカーの太陽電池モジュールを選択可能になっており、顧客の需要・事情への対応力を高めている点がユニークです。

また架台のメーカーは不明ですが、パワコンはオムロン社のヒット製品「KP□Mシリーズ」の機種であり、その点の安心感は高いと思われます。

住宅用太陽光発電システムの平均価格は、最近1年間でkWあたり約7万円も下がっています(2013年10-12月(40万5000円/kW)2012年10-12月(47万4,000円/kW)の比較)が、そこまで急激では無いにしろ、今後は産業用ミドルソーラー向けのセット製品も、更に価格低下が進むものと予想します。


※参照・参考サイト:
[1]産業用太陽光発電 「野立て用50kWシステム」910万円より販売開始!(プレスリリースゼロ)
http://pressrelease-zero.jp/archives/50893
[2]ソーラーステーションkit
http://one-t.jp/category/solarstation.html
[3]Modules(ulica solar社)
http://www.ulicasolar.com/pro1.asp
[4]製品ラインアップ(Infini Japan Solar社)
http://japansolar.co.jp/lineup/

※関連記事:

Renesolaと日本のバイテック社が共同で、日本国内での太陽電池モジュール生産を開始予定

  • 中国Renesola
  • 日本のバイテック

2014年2月に、共同で日本国内での太陽電池モジュール生産開始する、との方針を発表していました[1][2]

本事業にあたり2社が設立した合弁会社の概要は下記の通り。

  • 社名バイテックグローバルソーラー(Vitec Global Solar、VGS)
  • 所在地:栃木県大田原市
  • 資本金:2000万円
  • 業務内容:太陽電池モジュールの製造と販売(産業用、家庭用)
    レネソーラブランドのOEM生産を行う。
    Renesolaの部材と生産方式を導入し、また「サンエス」社と技術提携。
    これにより、コスト競争力(製造原価の低減)と品質の高い製品の製造を図る。
  • スケジュール
    ・設立日:2014年2月4日
    ・モジュール生産開始:同4

Renesola社のモジュールでは多結晶型の「Virtus II」が「日本市場で最も需要の高い」[2]とのことで、この点は多結晶型モジュールの出荷量の伸びが著しい最近の日本市場の状況と合致しています。

その現地におけるモジュール生産体制の確立は、国内大手メーカーの生産供給が追いつかない中で、需要への対応力を強化し、シェア拡大につなげる狙いがあるものと推測します。

また、日本の拠点(VGS)の生産能力にもよりますが、先月発表していた日本の太陽光発電事業へのパネル供給(420MW分)にも、ある程度関わることが予想されます。

生産コストの面で(中国での生産と比べて)メリットがあるのか、というのは気になりますが、中国太陽電池メーカーによる日本でのモジュール生産、しかも日本企業との合弁事業というのは、現状では非常に珍しい(初の?)ケースなので、今後の事業展開に注目したいと思います。


※参照・参考サイト:
[1]レネソーラ社と協業で太陽光モジュール国内生産を開始(バイテック社)
http://www.vitec.co.jp/pdf/20140220VGS.pdf
[2]レネソーラ社、株式会社バイテックと協業で Virtus II(R)国内生産を開始(財経新聞)
http://www.zaikei.co.jp/releases/153312/
[3]Solar Modules(Rnesola社)
https://shop.renesola.com/ecommerce/all_category.action

※関連記事:
posted by 管理人 at 02:00 | Comment(0) | 中国メーカー

2014年02月26日

NPCが「高速シングルヘッドセル自動配線装置」の新機種を発表、処理スピードは従来装置の2倍

エヌ・ピー・シー社が2014年2月25日に、太陽電池製造向けの「高速シングルヘッドセル自動配線装置」の新機種「NTS-150-S-H-3K-R」を発表していました[1]。

概要は下記の通り。

開発の背景

  • 世界の太陽電池市場では需給バランスの安定化が見え始めており、NPCの顧客(太陽電池メーカー)においても、今後の積極的な設備投資が予想される。(特にアジア圏)
  • 現在は、太陽電池の長期信頼性に対する関心が高まっている。
    このため、セルの配線工程の機械化・自動化が、太陽電池の品質保持の上で非常に重要なポイントとなっている。
  • 「高速シングルヘッドセル自動配線装置」は、太陽電池セル間を接続する配線装置の高速モデルである。
    具体的には、スプールから引き出したリボンを加工し、適切な長さに切断。
    その後、セルの表裏にリボンを配置して加熱し、ハンダ付けにより溶着する。

主な特徴

  • 処理スピードを向上
    ・リボン供給部の増設(左右2基を搭載)
    ・溶着工程の分割(ホットエアによる仮付け、赤外線ランプによる本付け)
    により、処理スピードはセル1枚あたり3を実現。
    同社の既存機種と比べて、処理能力は2倍にアップしている。
  • 省スペース・低コスト
    装置のサイズは従来装置と大きく変わらない。
    また、既設の標準装置の高速化にも対応できるため、
    ・省スペース化
    ・ランニングコストの低減、投資金額の抑制
    が見込める。

受注見込み

  • 2014年:25件(従来装置の改造含む)
  • 2015年以降:年間30件以上(同上)

NPC社は近年、太陽電池製造装置の需要低迷を受けて、リストラ等を行っていましたが、ここに来て新製品の発表ということで、現在は需要状況が改善する可能性が高まっていることが伺えます。

製造品質という面では、例えば書籍「太陽光発電の不具合事例ファイル」では、セルとインターコネクタ間のハンダ付け部分で不良(発熱)が起こっているケースが非常に多く紹介されていますが、製造工程においてその部分で品質の保持・均一化を進めることは、発電設備の性能の長期維持という点でも、大きな効果をもたらしうるものと想像します。

また処理スピードの大幅向上と、既存装置への適用も可能ということで、太陽電池パネルの製造コスト低減に寄与することも、期待できるのではないでしょうか。


※参照・参考サイト:
[1]太陽電池製造装置の新製品リリースに関するお知らせ(エヌ・ピー・シー)
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/62550/dfe5b09f/8406/4216/8dac/274b6d6a6bdc/20140225115123080s.pdf
posted by 管理人 at 01:23 | Comment(0) | 製造装置

秋田の協和精工が雪国向けの架台「スノーターン90」を開発、角度調整が容易・自由

秋田県の「協和精工」社が2014年2月25日に、

  • 雪国向けに、太陽電池パネルの自由な角度調節ができる架台スノーターン90」を開発した。
と発表していました[1]。

製品の概要は下記の通り。

特徴

  • 角度調節が自由・容易
    角度調節には、独自の作動方法による手動式を採用。
    既存の同タイプの架台(角度変更が段階的、操作に電力や膨大な労力が必要)と異なり、1人のみで、小さい力で角度を細かくスムーズに調整することができる。
  • 積雪地域での発電量アップに寄与
    上記の利点により、
    ・降雪時にパネルを垂直に立てての積雪防止
    ・パネル角度を太陽の向きに合わせる
    ・角度変更により、雪の反射光をパネルに当てる
    等の措置が容易に行える。
  • 実用新案を取得済み。(2013年4月

種類

  • 平面設置タイプ
    ・設置場所:ビルの屋上、一般家庭の庭
    ・対応パネル:全メーカーに対応可能
    ・販売価格:1台100万円(税抜き)〜で検討中。
  • 壁掛けタイプ
    ・設置場所:垂直な壁
    ・対応パネル:全メーカーに対応可能
    ・販売価格:1台20万円(税抜き)〜で検討中。

展開

  • 採用事例
    初設置は、秋田県湯沢市役所の新庁舎(2014年4月オープン予定)の屋上。(2013年12月
  • 発売時期2014年秋の予定
  • 販売体制
    2014年春に、販売代理店の募集を開始する予定。
     この販売代理店を通じ、受注生産を行う。
    ・販売代理店以外にも、
     ・太陽電池パネルメーカー
     ・発電設備設置の専門会社
     等に採用を働きかける。
  • 販売地域
    当初は秋田県内をメインに、「平面設置タイプ」の販売数10件程度を目指す。
    将来的には、
    ・北海道、東北、北陸、山陰
    ・海外(北米・ヨーロッパ等)
    での展開も検討する。

写真を見る限りでは、

  • 回転軸より上の部分の強度は十分か
  • 操作用の(と思われる)ハンドルがかなり下に位置しているので、積雪で埋まることは無いか
  • 外に長期間晒されることで、可動部分に錆が生じて動かしにくくなることは無いか
といった点が気になりますが、機構・機能的に非常に興味深い製品であることは、間違いないとも思います。

もし、パネル上に多少雪が積もっても十分に人力で稼動できるのであれば、積雪時の雪落としにも利用できるのでは、と想像します。

ただ価格については、1基あたりのパネル容量が1.5kW程度とみられる「平面設置タイプ」で100万円〜というのは、架台としてかなり高額な部類と思われるので、今後の受注拡大などによりコストダウンが十分に進むことが必要では、とも考えます。


※参照・参考サイト:
[1]協和精工株式会社 雪国対応型・太陽電池パネル取付台を独自開発、実用新案登録証取得(PR Times)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000008479.html
[2]協和精工
http://www.kyowaseiko.co.jp/
posted by 管理人 at 01:23 | Comment(0) | 架台

京セラが多結晶セルで変換効率18.6%(量産レベル)を達成、住宅向け単結晶モジュールも本格投入予定

京セラ2014年2月25日に、シリコン結晶型太陽電池に関して2点の発表を行っていました[1][2]。

概要は下記の通り。

多結晶シリコン太陽電池セルの変換効率更新

  • 達成したセル変換効率18.6%(量産レベル)
    2011年12月の記録(17.8%)を更新した。
  • 寄与した技術
    ・結晶品質の向上
    ・電極工程の改善
    ・キャリア再結合の低減
  • 市場投入の予定
    2014年夏に、本セルを用いるモジュールを日本国内で発売する。

単結晶モジュールの本格発売

  • 背景
    日本の住宅市場ではモジュール1枚あたりの高出力化が要求されており、京セラは以前から、単結晶シリコン型の研究開発を進めてきた。
    今回は、高品質・長期信頼性の確保が実現できたことから、同社初となる国内住宅用での本格発売を決定した。
  • セル変換効率19.0%(量産レベル)
    多結晶型で培った技術を生かし、将来的には22.0%以上の達成を目指す。
  • モジュール仕様
    「ECONOROOTS」シリーズの新製品として、下記2タイプを発売する。
    • KJ210P-3MRCE」:
      ・公称最大出力:210W
      ・セル枚数:48
      ・外形寸法:幅1338mm×長さ1012mm×高さ36mm
      ・モジュール変換効率:15.5
    • KJ140P-3MRCE」:
      ・公称最大出力:140W
      ・セル枚数:32
      ・外形寸法:幅1338mm×長さ690mm×高さ36mm
      ・モジュール変換効率:15.2
  • 発売時期2014年4月の予定

多結晶セルの変換効率については、つい先日にJA Solar社が19%超を達成したと発表していましたが、今回の京セラの成果は「量産レベル」での達成と明言されており、また「PV EXPO 2014」で早くも採用モジュールを参考出品するとのことで、既に市場投入が目前の段階であることが伺えます。

単結晶モジュールの210Wタイプは、多結晶型の「ECONOROOTS type R」と同サイズながら、公称最大出力が5%アップしており、同面積でより高出力という単結晶型のメリットが感じられます。

ただセル変換効率(19.0%)については、同時発表の多結晶セルの成果(18.7%)と僅かな差ですが、多結晶型での蓄積があるだけに、これから米SunPower社などの先行トップメーカーにどこまで迫ることができるのか、強く注目・期待したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]京セラ、多結晶シリコン太陽電池の変換効率18.6%を達成(京セラ)
http://www.kyocera.co.jp/news/2014/0205_tami.html
[2]京セラ、国内住宅向けに単結晶シリコン太陽電池を本格投入(同上)
http://www.kyocera.co.jp/news/2014/0206_gods.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:17 | Comment(0) | メーカー:京セラ

2014年02月25日

2013年通年の太陽電池モジュール出荷量は約7.7GW(前年比167.9%増)、国内向け約7.5GW(同204%増)の一方、輸出は約0.17GW

太陽光発電協会が2014年2月24日に、(10-12月分と同時に)2013年通期(1-12月)の太陽電池出荷統計を発表していました[1]。

この中から、主な項目をまとめてみました。(※一部の数字は管理人が計算)

モジュール

  • 総出荷量767万6577kW(前年比167.9%増)
  • 出荷先別
    • 国内向け750万5190kW(前年比204.0%増、構成比97.8%)
      うち、海外生産品は406万8716kW。
    • 海外向け17万1387kW(構成比2.2%)
      地域別では、
      ・北米向け:1万6174kW
      ・欧州向け:2万6409kW
      ・その他:12万8804kW
  • 品種別(国内向け・輸出の合計):
    • シリコン単結晶:249万4490kW(前年比122.9%増、構成比32.5%)
    • シリコン多結晶:417万390kW(前年比259.4%増、構成比54.3%)
    • シリコン薄膜・その他:101万1697kW(前年比72.7%増、構成比13.2%)
  • 国内向けの用途別出荷量
    • 住宅用226万1114kW(前年比38.1%増、構成比30.1%)
    • 非住宅用524万1838kW(前年比534.2%増、構成比69.8%)
      うち、発電事業用(売電目的の500kW以上の設備向け)は237万7846kW(前年比633.0%増、構成比31.7%)。

セル

  • 総出荷量270万7854kW(前年比53.7%増)
    • 国内生産品:191万1535kW(構成比70.6%)
    • 海外生産品:79万6319kW(同29.4%)
  • 出荷先別
    • 国内向け259万6921kW(前年比70.5%増、構成比95.9%)
      うち、海外生産品は79万6319kW。
    • 海外向け11万933kW(前年比55.7、構成比4.1%)
      地域別
      • 米国向け:1万1800kW
      • 欧州向け:7万3122kW
      • その他:2万6011kW
  • 品種別(国内向け・海外向けの合計)
    • シリコン単結晶:125万6153kW
    • シリコン多結晶:145万1701kW

現在のデータ項目(セル・モジュールの区別など)になったのは2012年4-6月期以降であるため、少なくとも公表されているデータの限りでは、前年比増減が不明な箇所が多くなっています。

それはともかく、僅か2年前(2011年)には輸出のほうが少し多かったですが、今回は国内向けが殆どを占めており、市場の激変度合いが改めて感じられます。


モジュールの品種別では、多結晶の伸びが特に際立っており、FITを背景に国内向け需要が急拡大していることが伺えます。

例えばつい先日には、JA Solarが多結晶セルで変換効率19%超を達成したことを発表しており、価格面での優位さに加えて、発電性能の向上も続いていけば、多結晶型の出荷量は今後も更に伸びると思われます。


セル出荷量については、海外生産品は約3割に留まっていますが、四半期ごとの推移では海外生産品の比率が明らかに高まっており、今年(2014年)には、国内製・海外製の比率が逆転する可能性もありそうです。


※参照・参考サイト:
[1]太陽電池 出荷統計 平成25年度第3四半期および暦年値(太陽光発電協会)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h253q.pdf
[2]平成24年度第3四半期太陽電池セル・モジュール出荷統計(同上)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h243q.pdf

※関連記事:
posted by 管理人 at 13:18 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

2013年10-12月のモジュール出荷量は約2GW(前年同期の約1.8倍)、やはり国内向けが殆ど

太陽光発電協会が2014年2月24日に、2013年度第3四半期(2013年10-12月)の太陽電池出荷統計を発表していました[1]。

このうち日本国内向けを中心に、主な項目と、前年同期比の変化が特に大きい項目を抜き出してみました。(※一部の数字は管理人が計算)

モジュール

  • 総出荷量206万3065kW(前年同期比86.7%増)
  • 出荷先別
    • 国内向け204万2703kW(同103.6%増)
      うち、海外生産品は114万5657kW(同240.7%増)。
      ・海外生産のシリコン単結晶モジュール:35万4406kW(同159.7%増)
      ・海外生産のシリコン多結晶モジュール:79万1245kW(同296.0%増)
    • 海外向け2万362kW(同79.9
      地域別では、
      ・北米向け:1076kW(※前年同期は7131kW)
      ・欧州向け:4004kW(※同1万3518kW)
      ・その他:1万5282kW(※同8万861kW)
  • 国内向けの品種別
    • シリコン単結晶:64万1609kW(前年同期比83.4%増)
    • シリコン多結晶:112万873kW(同133.8%増)
    • シリコン薄膜・その他:30万583kW(同9.1%増)
  • 日本企業の国内向け出荷量143万6344kW
    生産地域別
    • 国内生産品:89万5356kW(構成比62.3%)
    • 海外生産品:54万988kW(同37.7%)

    品種別
    • シリコン単結晶:55万50kW(構成比38.3%)
    • シリコン多結晶:59万7180kW(同41.6%)
    • シリコン薄膜・その他:28万9114kW(同20.1%)
  • 国内向けの用途別出荷量:
    • 住宅用58万5842kW(前年同期比23.0%増、構成比28.7%)
    • 非住宅用145万6333kW(前年同期比176.8%増、構成比71.3%)
      うち、発電事業用(売電目的の500kW以上の設備向け)は77万664kW(前年同期比257.4%増、構成比37.7%)。
  • 公称最大出力
    200W超151万3532kW(前年同期比377.8%増、全体の73.3%)。
    更にそのうち、シリコン多結晶95万7984kW(63.3%)。

セル

  • 総出荷量63万7781kW(前年同期比21.5%増)
    • 国内生産量36万135kW(同30.7
  • 出荷先別
    • 国内向け61万6831kW(同25.1%増)
      うち、海外生産品27万7646kW(同約51.8倍)。
      ・海外生産のシリコン単結晶セル:11万5515kW(同約8251倍)
      ・海外生産のシリコン多結晶セル:16万2131kW(同約30.9倍)
    • 海外向け2万950kW(同34.5
      品種別
      • シリコン単結晶:50kW(同99.8
      • シリコン多結晶:2万900kW(同603.7%増)

      地域別
      • 北米向け:0kW(前年同期は270kW)
      • 欧州向け:54kW(同2万9040kW)
      • その他:2万896kW(同2680kW)
  • 日本企業の国内向け出荷量56万1652kW
    生産地域別
    • 国内生産品:32万8374kW(全体の58.5%)
    • 海外生産品:23万3278kW(同41.5%)

    品種別
    • シリコン単結晶:24万1586kW(全体の43.0%)
    • シリコン多結晶:32万66kW(同57.0%)

モジュール総出荷量は前四半期とほぼ同じ水準であり、国内市場で旺盛な需要が続いていることが伺えます。

モジュールの国内出荷量のうち、海外生産品は6割弱にまで到達しており、伸び率の差と合わせて、国内市場を支える存在になりつつあるようです。

ただ、国内出荷量の海外生産分(114万5657kW)から日本企業の海外生産分(54万988kW)を引くと60万4669kWと、国内向け全出荷量(204万2703kW)の3割程度に留まっており、海外メーカー・ブランドのシェア拡大が停滞していることも伺えます。

モジュールの品種別では、シリコン多結晶の国内出荷量(112万873kW)と、日本企業のシリコン多結晶の国内出荷量(59万7180kW)の差は52万3693kW。
これは、上で計算した海外メーカーの国内出荷量(と考えられる60万4669kW)の大部分を占めていることから、海外メーカーの現状の日本向け主力製品は、価格競争力に優れるシリコン多結晶型だと推測されます。

一方、日本企業の国内向け出荷量では、単結晶・多結晶が同程度の割合になっており、この点は日本メーカー・海外メーカーの製品展開の違いだと感じられます。


セルについては、海外生産のシリコン単結晶の伸び率が莫大ですが、前年同期の数字を確認しても間違いの無いものでした。
産業用の需要に対応するため、多結晶に続き単結晶でも、海外製セルを調達する動きが活発化しているのかもしれません。

また微々たる割合の海外向け出荷では、多結晶セルが殆どを占め、更に出荷先は「その他」が殆どということで、これは日本メーカーの一部が、アジアの生産拠点に多結晶セルを出荷し、そこでモジュールを組み立てて日本に輸入しているものと想像します。


※参照・参考サイト:
[1]太陽電池 出荷統計 平成25年度第3四半期および暦年値(太陽光発電協会)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h253q.pdf
[2]平成24年度第3四半期太陽電池セル・モジュール出荷統計(同上)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h243q.pdf

※関連記事:
posted by 管理人 at 13:15 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

日東電工が封止材向けの紫外光変換技術「レイクレア」を開発、モジュール出力が約2%アップの見込み

日東電工」社が2014年2月23日に、

  • 紫外線を高効率で発電可能な波長に変換できる新技術「レイクレア」を採用した、太陽電池用封止シートを開発した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。

特徴

  • モジュールの出力アップに寄与
    紫外領域の光を、95%以上の効率で可視光に変換できる。
    これによりセルへの入射光が増え、モジュール出力を2%程度高めることが可能。
  • 部材の劣化を防止
    通常の封止材(UV吸収剤を含む)と同等以上の紫外線吸収能力を持つ。
    これにより、モジュール内部の部材の劣化を十分に防ぐことができる。
  • 高い耐久性を実現
    太陽電池モジュールでの長期使用を想定した加速試験において、特性の低下が殆ど無かった。
  • 既存の製造設備で利用可能
    新規設備を導入せずに、材料を変更するだけで良い。

販売計画

  • 製品形態:封止シート封止シート用添加剤
  • 発売時期:2014年度下期の予定
  • 販売目標:
    ・2015年:年間10億円
    ・2018年:同100億円

単純に考えると、全量買取適用の設備の場合は売電収入の2%アップが見込めることになりますが、従来の封止材を用いたモジュールとの価格差を(売電期間20年での収益増加見込み分の範囲内に)抑えられるのか、というのが、本技術の普及拡大において最も重要な条件になるのでは、と考えます。

また封止材に添加するということで、PID現象の発生率にどう影響するのかというのも、非常に気になりますが、その点が明確に示されれば、一気に普及する可能性があるのでは、とも考えます。


※参照・参考サイト:
[1]波長変換機能付き太陽電池用封止シートを新規開発(日東電工)
http://www.nitto.com/jp/ja/press/2014/0223.jsp
posted by 管理人 at 12:56 | Comment(0) | 封止材・接着剤

2014年02月22日

昭和シェルの2013年通期の「エネルギーソリューション事業」は売上高1572億円(前期比83.4%増)・セグメント利益約176億円、太陽電池事業が初の黒字化

昭和シェル石油が2014年2月14日に、201312月期(1-12月)の通期業績を発表していました[1]。

まず全体の業績は下記の通り。

  • 売上高:約2兆7083億円(前期比10.2%増)
  • 営業利益:約529億円の黒字(同141.1%増)
  • 経常利益:約540億円の黒字(同142.1%増)
  • 純利益:約354億円の黒字(前期の約10.7倍)

そして、太陽電池事業の状況は下記の通り。

「エネルギーソリューション事業」の業績


(※同セグメントは、太陽電池モジュールの製造・販売や、電力の卸供給などを手がける)

  • 売上高:約1572億円(前期比83.4%増)
  • セグメント利益:約176億円の黒字(前期は約154億円の赤字)

太陽電池事業の状況

  • 販売
    FITにより需要が急拡大する日本国内向けの販売を、引き続いて強化。
    住宅・産業用・メガソーラーへの納入を積極的に進めた。
    またパネル販売だけでなく、EPC・運営・売却を一体化したビジネスモデルが評価され、国内外の企業と共同で太陽光発電所開発事業を推進した。
  • 新製品の投入
    ・最高出力モデル「SF170-S」(7月)
    ・薄型化・軽量化を進めた「Solacis Neo」(11月)
    ・クロスワン工法を採り入れた架台
    を発売し、これらが国内住宅市場での販売強化に寄与した。
  • 生産
    上記の販売活動を支えるため、国富工場(年産能力900MW)は年初よりフル生産を継続。
    これまで休止していた第2工場(同60MW)も、7月に稼働を再開している。
    加えて12月には、宮城県での東北工場(同150MW)の建設計画を決定した。
  • 業績の改善
    ・販売数量の大幅改善
    ・製品の付加価値向上
    ・コスト削減の継続的努力
    により、収支構造の改善が進展。
    今期は太陽電池事業として、初めての通期経常黒字を達成した。

国内の住宅用については、今年度に入って補助金申請件数の減少傾向が続いているので、これがソーラーフロンティアのパネル販売にどう影響しているのか、というのは気になるところです。

ただ、太陽電池パネル出荷量の具体的な数字は示されていないものの、エネルギーソリューション事業の売上・利益の伸びから、通年での出荷量の伸びも著しかったものと想像されます。

利益面でも初めて黒字化したということで、最近数年の価格競争激化の中で進めてきた取り組み(コスト低減など)が、明確に成果を出していることが伺えます。

また昭和シェル全体の業績と比べても、売上高に対して利益の額が格段に高く、売上高では全体の1割未満ながら、太陽電池をはじめとするエネルギーソリューション事業は、既に(想像以上に)重要な位置を占めているのかもしれません。


※参照・参考サイト:
[1]平成25年12月期 通期決算について(昭和シェル石油)
http://www.showa-shell.co.jp/press_release/pr2014/021401.html

※関連記事:

2014年02月21日

米国の事業用太陽光発電の発電コストが、2013年には11.2セント/kWhに到達

米国エネルギー省(DOE)が2014年2月12日に、同国内の事業規模太陽光発電の発電コストの現状について発表していました[1][2]。

現在は「SunShot Initiative」のスタート(2011年)からまだ3年目ですが、発電コストは

  • 2010年:21.4セント/kWh
  • 2013年:11.2セント/kWh

と、既に目標(6セント/kWh)までの引き下げ分の6割以上を達成。

また、現在の米国の電力料金の平均12セント/kWhとのことです。


あくまで事業規模設備の発電コストとはいえ、既に通常の電力料金と同等以下の水準に達しているのは驚きですが、例えばインドでの発電コストは約0.12ドル/kWhとのことで、日照条件が良い国・地域ならば、既にこのコスト水準での発電は十分可能になっている、ということかもしれません。

太陽光発電の電力供給能力についても、日照量に優れるとは言えないはずのドイツが一定の実績を示しているだけに、今後は実用的な電源としての太陽光発電の重要性が、(地域による差はあるものの)速度を増して高まっていくものと思われます。

もっともそれに伴い、電力系統の安定化も、より大きな課題になってくると思われるので、そちらについて米国政府が(技術開発の推進などに)どう取り組むのか、という点も注目したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]U.S. Utility-Scale Solar 60 Percent Towards Cost-Competition Goal(米DOE)
http://www.energy.gov/articles/us-utility-scale-solar-60-percent-towards-cost-competition-goal
[2]Progress Report: Advancing Solar Energy Across America(同上)
http://www.energy.gov/articles/progress-report-advancing-solar-energy-across-america

※関連記事: