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2014年04月30日

英国政府が産業用太陽光発電について、産業施設屋根への導入にシフトする方針

英国のDECC(Department of Energy & Climate Change)が2014年4月4日に、

  • 産業用太陽光発電の導入を、大規模ソーラーファームから、産業施設の屋根設置シフトしていく。
との方針を公表していました[1]。

この中で示されている数字などは下記の通り。

  • 背景
    政府の「The Solar Strategy」では、太陽光発電産業で数十万人の雇用創出の可能性を見込んでいる。
  • 想定導入先:政府の不動産、工場、スーパーマーケット、駐車場
    (これらを「ソーラーハブ」にしていく)
  • 国内商業施設の南向き屋根の面積:推定25万ha

具体的な導入目標(国内導入量に占める割合)や電力供給先は記載されていないものの、中国政府の分散型重視と似た方針であるのは、なかなか面白いと感じます。

英国内の太陽光発電の累積導入量(2013年1月末時点で2.4GW)のうち、小規模設備(住宅向けが主)が1.7GWの一方で、大規模設備は0.2GW[2]に留まっているので、今回の方針はその状況を打破することで、雇用創出規模の拡大も狙っているものと想像します。

p>SolarBuzz発表の調査結果では、2014年1-3月に英国での太陽光発電導入が(日本と並んで)著しかったですが、25万haの屋根は(1MW=約2haとすると)100GW超の導入余地に相当すると考えられるので、今回の新方針が更に、同国の太陽光発電市場を大きく拡大する可能性はあると思われます。

もっともその実行には、どのような促進策を講じていくかが重要であり、その点で政府がどう取り組んでいくのかが気になるところです。


※参照・参考サイト:
[1]Plans to turn the Government estate as well as factories, supermarkets and car parks into “solar hubs” have been outlined in a new strategy by Greg Barker today.(DECC)
https://www.gov.uk/government/news/the-uks-rooftops-to-become-power-stations
[2]UK Solar PV Strategy(同上)
https://www.gov.uk/government/publications/uk-solar-pv-strategy-part-1-roadmap-to-a-brighter-future

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posted by 管理人 at 09:25 | Comment(0) | 市場・業界の動向:欧米

TMEICが欧州「AEG PS」社のインド拠点を買収予定、現地パワコン市場で2018年度に売上高70億円を目指す

東芝三菱電機産業システムTMEIC)と欧州のパワーエレクトロニクス企業「AEG Power Solutions BVAEG PS)」が2014年4月28日に、

  • AEG PSのインド拠点を、TMEICが買収する。
との予定を発表していました[1]。

概要は下記の通り。

背景

  • TMEICは太陽光発電用パワコンに関して、海外では北米・中国・インドを中心に、事業拡大を図っている。
    一方、AEG PSは中核事業の競争力強化のため、リストラ努力と集中を続けており、海外拠点体制見直しもその一つである。

買収対象

  • 企業名AEG Power Solutions(India)Private Limited
  • 製造・販売品:太陽光発電用のインバーターがメイン。
  • 生産施設
    ・場所:Bangalore:
    ・生産能力:年産400MW
  • 売上規模:約10億インドルピー(約16億円)
  • 従業員数85

今後の予定

  • 買収手続き
    TMEICが、「AEG Power Solutions(India)Private Limited」の株式全額を買い取る。
    譲渡契約は4月25日に調印済み。
    今後はインドでの認可などの後、6月末に株式譲渡が実施される予定。
  • 取引総額:約900万ユーロの見込み。
  • 買収後の目標・計画
    ・現地での生産体制は、2015年度に完成の予定。(※買収する法人では、電動機駆動用ドライブ装置も生産する予定)
    ・インドの太陽光発電用パワコン市場(年率40%程度の成長が見込まれる)で、2018年度に売上高70億円を目指す。

約1年前には国内生産能力の大幅増強が報じられていましたが、今回は更に海外生産拠点の取得であり、太陽光発電用パワコンにおけるTMEICの積極拡大姿勢が伺えます。

インド国内でパワコンについて、(結晶シリコン型セル・モジュールのような)自国製製品の優遇措置が有るのかは不明ですが、それを抜きにしても、現地ニーズへの対応力を高める上で、現地法人の取得は合理性が高いものと考えます。

その現地法人の売上規模と、TMEICの売上目標を比べると、今後3〜4年で生産能力を数倍に増強する必要があると思われますが、その点の今後の取り組みにも、注目したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]AEG Power Solution (India) Private Limited社を買収(TMEIC)
http://www.tmeic.co.jp/news/pressrelease/2014/pdf/20140428_ja.pdf
[2]AEG Power Solutions Sells its Indian Facility of Bangalore to Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation (TMEIC)(AEG PS社)
http://www.aegps.com/en/news/press-releases/news/article/561/

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posted by 管理人 at 09:18 | Comment(0) | パワーコンディショナー

兵庫県内ため池でのフロート式事業の計画数は最低40ヶ所、浄谷新池での実証実験がきっかけで増加

ニュース記事[1]で、兵庫県内における溜池での水上太陽光発電の計画状況が報じられていました。

主な状況は下記の通り。

  • 計画数:少なくとも40ヶ所
  • 場所:神戸、加古川、小野、加西、加東市、稲美町
  • 規模数10kW〜約2万kW
  • 背景
    浄谷新池でフロート式設備の実証実験が開始された直後に、自治会農業関連団体による視察が相次ぎ、各地での構想・計画が活発化している。

浄谷新池での実証実験開始から僅か半年ちょっとの間で、40件もの事業構想・計画が立ち上がっていることに驚きますが、それだけ実証実験のインパクトが強かったことも伺えます。

同事業では、水抜き状態でも高い発電電力量が得られているとのことで、その点でも水上設置型の魅力が増しているものと推測します。

水上という特殊な環境だけに、設備・機器の耐久性や、周辺環境(生態系など)への影響はまだまだ検証を続ける必要があると思いますが、現状での40件という数字は、兵庫県内の溜池数(約4万3000)の0.1%未満であり、今後の展開によっては、同県がフロート式の一大集積地になる可能性はあると考えます。


※参照・参考サイト:
[1]ため池で発電 フロート式太陽光パネル、兵庫に40カ所(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201404/0006908572.shtml

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北海道内の太陽光発電は2013年度に累計35万kW(前年度の3.4倍)に到達、風力を初めて抜く

ニュース記事[1]で、北海道内の太陽光発電設備累計発電出力が紹介されていました。

これは北海道電力がまとめたもので、主な数字は下記の通り。

  • 2013年度の発電出力:35万kW(前年度の3.4倍)
    風力発電(32万kW、前年度比9%増)を、過去10年間で初めて上回った。

また太陽光発電の導入量が急激に伸びている要因として、

  • 太陽電池パネル価格の低下
  • 用地確保のしやすさ
によるメガソーラーの増加が挙げられています。


北海道では風力発電が先行しているイメージが強かったので、太陽光発電の導入量が上回ったというのはかなり意外でしたが、私の住んでいる地域(札幌市近郊)でも、2〜3ヶ所は野立て設備があり、産業用発電設備の導入が進んでいることは確かだと感じます。

ただし一方で、私が見ている範囲の限りでは、住宅・産業施設ともに、屋根への新規設置はFIT開始以後も殆ど進んでおらず、これは積雪地域における建物屋根へのパネル設置の難しさが表れているものと考えます。

北海道はもう1年以上前に大規模太陽光発電の受け入れ限界に直面しており、認定が先行している案件はともかく、新規の大規模事業の認定は難しいと思われるので、今後も太陽光発電の導入を進めるためには、屋根設置の推進が課題になるのでは、と考えます。


※参照・参考サイト:
[1]太陽光発電、道内3倍増 昨年度35万キロワット 初めて風力抜く(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/535813.html

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2014年04月26日

GoogleとSunPowerが共同で、住宅用太陽光発電システムのリース事業に計2億5000万ドルを出資予定

Google社が2014年4月23日に、

  • SunPower社と共同で、住宅用太陽光発電システムのリース用の基金に出資する。
との方針を発表していました[1]。

取り組みの概要は下記の通り。

  • 出資額:計2億5000万ドル
    SunPowerが1億5000万ドル、Googleが1億ドルを出資する。
  • 資金の用途
    2社が住宅用太陽光発電システムを購入。
    それらを住宅所有者に、通常の電気料金よりも低いコストでリースする。
  • リース対象人数数千人の見込み

1億ドル(約100億円)はメガソーラーだと30MW超の建設費用に相当するだけに、出資の規模に驚かされますが、Googleによる同様の事業への出資は、過去の2件でも計約3億5000万ドルに上っており、同社が(産業用に匹敵するほどに)住宅用太陽光発電の普及を重視していることが伺えます。

また需要の面でも、SunPower社の2013年第4四半期決算では「(住宅用は)強い勢いが続いている」「リース契約は2万件以上に到達」とされており、そこに来て今回の追加出資なので、米国内でのリース需要の拡大が、現在も続いていることが推測されます。

経済的メリットについては(メーカーであるSunPowerはともかく)Google側にどれだけ見込めるのかは不明ですが、ユーザーが低負担で太陽光発電を導入できるだけに、少なくとも企業PRの点では、かなり大きな効果があるものと想像します。


※参照・参考サイト:
[1]Going solar with SunPower(Google green blog)
http://googlegreenblog.blogspot.jp/2014/04/going-solar-with-sunpower.html
[2]グーグル、サンパワーの住宅向け太陽光パネルリースに出資(WSJ)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304334104579520193961325958.html

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posted by 管理人 at 00:40 | Comment(0) | 市場・業界の動向:欧米

2014年04月25日

福島県富岡町とシャープが「シャープ富岡太陽光発電事業」(2.2MW)の基本協定を締結、避難区域でのメガソーラー事業で復興支援を狙う

福島県富岡町シャープ2014年4月17日に、同町内での「シャープ富岡太陽光発電事業」に係る基本協定を締結したとのことです[1][2]。

事業の概要は下記の通り。

  • 背景・目的
    ・建設予定場所の工業団地は、福島第一原発事故の避難区域(原発から約11km)であり、企業誘致の再開目処が立っていない。
    ・今回はメガソーラーの建設・稼動により、
     ・民間事業を活用した再生可能エネルギーの推進
     ・東日本大震災・福島第一原発事故の被災地における、新しい産業モデルの創出
     を図る。
  • 場所:町内の「富岡工業団地
    富岡町が用地を貸与する。
  • 発電事業者:「クリスタル・クリア・ソーラー」社
    シャープと芙蓉総合リースによる合同会社。
  • 設置面積3万1000m2
  • 発電容量2.2MW
  • 発電電力量:年2386MWhの見込み
    全量を売電する。
  • スケジュール
    ・建設:2014年12月〜2015年6月
    ・稼動:2015年6月から20年間
  • 地元への経済効果
    売電収入の還元
     富岡町の復興支援金として、発電事業者が稼動後5年間で2500万円を、売電収益から富岡町に還元する。
    富岡町の収益
     事業期間(20年)では、上記の支援金と借地料・固定資産税の合計で、計1億1200万円が見込まれる。

着工予定時期(今年12月)は今回の協定締結から8ヶ月後ですが、該当の工業団地の場所(大字本岡)は、今年3月末時点では除染作業が「着手済み」(一部が行われた状態)[4]とのことなので、まず除染に相応の時間がかかるものと推測されます。

予定場所(居住制限地域と見受けられる)の空間線量を仮に年15mSvとすると、1時間あたり(÷365÷24)では約1.8μSvで、流石に緊急時の下限数値(年間20mSv)[5]は下回っているとはいえ、私の住んでいる場所(北海道札幌市近郊、0.05μSv/h以下)と比べてやはりかなり高く、その点でも除染作業は必要なものと思われます。

まず着工までのハードルがあるものと思われますが、何と言っても原発被災地におけるメガソーラー事業であり、その狙い通りに、地元復興の一助となることを、強く期待したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]大規模太陽光発電 富岡工業団地に(平成26年4月18日更新)(福島県富岡町)
http://www.tomioka-town.jp/living/cat25/2014/04/001568.html
[2]シャープなど、福島第1原発近くの工業団地で2.2MWのメガソーラー事業、復興支援金として富岡町に2500万円還元(日経テクノロジーonline)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140422/348080/?bpnet
[3]富岡工業団地(福島県企業立地ガイド)
http://www4.pref.fukushima.jp/investment/02danti/layout.php?number=28
[4]富岡町(環境省の「除染情報サイト」)
http://josen.env.go.jp/area/details/tomioka.html
[5]【解説・被ばく限度は1ミリ?20ミリ?100ミリ?】(NHK「かぶん」ブログ)
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/600/79535.html
posted by 管理人 at 09:39 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

大分市でメガソーラー「大分ソーラーパワー」(82MW)が竣工、現時点で国内最大規模

丸紅日立製作所2014年4月23日に、メガソーラー「大分ソーラーパワー」の完成を発表していました[1][2]。

事業の概要は下記の通り。

  • 場所:大分県大分市の大分臨海工業地帯6号地
  • 敷地面積105ha
  • 事業担当:「大分ソーラーパワー株式会社
    丸紅の100%出資子会社。
  • 発電容量82.02MW
    単一事業者による1ヶ所での太陽光発電事業は国内最大規模。
  • 年間予想発電量8700万kWh
    一般家庭約3万世帯分の年間消費電力量に相当。
    全量を、九州電力に20年間売電する。
  • 建設期間2013年3月〜2014年3月
    建設(日立製作所が受注)では下記の取り組みにより、作業人数の削減・工期の短縮(予定より50日前倒し)を実現した。
    現地工事管理システム
     これまでの大型プラント建設ノウハウを結集し、資材や作業工程の管理を厳密化。
    コンクリート連続打設工法スリップフォーム工法):
     型枠を設置しない工法を、基礎工事に採用。
     これにより、少人数で、かつ工期の短縮を実現した。
  • 保守:日立製作所が20年間担う。
    24時間遠隔監視サービス
     日立のデータセンターを活用し、
     ・運転情報レポート等の提供
     ・障害発生時の迅速な対応
    モジュール故障監視アルゴリズム
     日立の中央研究所が開発。
     故障の検出感度・確度をアップしており、通常の監視技術で警報が発生しないレベルの劣化・故障も検出できる。

現時点では日本最大規模とのことで、日照条件の良い地域において土地の確保・系統連係が順調にできた事例(工業地帯の中に大規模な遊休地があった)、ということかもしれません。

隣には日揮が先行稼動しているメガソーラー(26MW)がありますが、同じ場所の大規模設備でも、上空からの外観(通路の配置など)が異なっているのは、興味深いです。(流石にパネルの設置方角は同じようですが)

遠隔監視では高感度な日立の独自技術を用いているとのことなので、個人的には特に、海に面した今回の大規模設備で、塩害の影響がどう検出されてくるのか、という点に強く注目したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]大分市でのメガソーラー稼動・竣工式開催の件(丸紅)
http://www.marubeni.co.jp/news/2014/release/140423.pdf
[2]日立が一括受注した国内最大規模のメガソーラー発電所が竣工(日立製作所)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/04/0423a.html
[3]国内最大のメガソーラーが大分に完成、日産の土地で26MW(スマートジャパン)
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1305/17/news021.html
[4]大分で国内最大級のメガソーラーが稼働(日経テクノロジーonline)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20130925/305311/

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posted by 管理人 at 09:34 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

2014年04月23日

2014年1月末時点の太陽光発電の認定容量は、非住宅が約2万8774MW(同約2650MW増)で伸びが加速

経済産業省が4月18日に、2014年1月末時点での再生可能エネルギー発電の認定状況を発表していました[1]。

このうち、太陽光発電(FIT開始後)の状況は下記の通り。(※前回(2013年12月末)比増は管理人が計算)

容量(2012年7月〜2014年1月

  • 認定容量
    • 住宅(10kW未満):約2370MW(2013年12月末時点より約113MW増)
    • 非住宅(10kW以上):約2万8774MW(同約2650MW増)
      うち、メガソーラーは約1万6037MW(同約696MW増)
  • 稼動済み容量
    • 住宅:約2102MW(2013年12月末時点より約86MW増)
    • 非住宅:約5312MW(同約483MW増)
      うち、メガソーラーは約1633MW(同約168MW増)

件数(2012年7月〜2014年1月)

  • 認定件数
    • 住宅:約51万9200件(2013年12月末時点より約2万5600件増)
    • 非住宅:約25万4900件(同約5万1400件増)
      うち、メガソーラー3511件(同261件増)
  • 稼動済み件数
    • 住宅:約44万1900件(2013年12月末時点より約1万9000件増)
    • 非住宅:約9万2400件(同約8900件増)
      うち、メガソーラー813件(同96件増)

稼動済み容量の伸びは、前回の2か月分(2013年11-12月)が住宅約177MW・非住宅約1002MW(メガソーラー約385MW)であり、今回(1か月分)は非住宅が若干伸びが大きいものの、おおむね同じペースと言えます。(稼動済み件数のほうも同様)

一方で認定分では、住宅が1ヶ月あたり約100MWでやはり同じペースが続いていますが、非住宅(前回2ヶ月分で約3634MW増)は今回1ヶ月で約2650MW増と大幅にペースアップしており、これは電力買取価格引き下げ前の駆け込み分が表れてきたものと推測します。

ただし、その中でメガソーラー(前回2ヶ月分で約1254MW増)の伸び率は変わっておらず、こちらは用地などの関係でそろそろ頭打ちになってきたのかもしれません。

認定件数については、住宅は認定容量と同じく横ばいですが、非住宅は今回1ヶ月で、前回2ヶ月分(約5万8900件増)に近い数字に達しており、認定容量の伸びと比較すると、1件あたりの容量の小型化が進んでいることが伺えます。

非住宅の認定済みと稼動済みのギャップはいまだに大きいですが、未稼働分の認定取り消し方針が明確化された2月以降には、稼動開始分の伸びがスピードアップしてくるものと予想します。


※参照・参考サイト:
[1]再生可能エネルギー発電設備の導入状況を公表します(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2014/04/20140418002/20140418002.html

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posted by 管理人 at 08:36 | Comment(0) | 国内の電力買取制度

2014年04月20日

神奈川県が「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」の公募を開始、コストダウンの方法にも踏み込む

神奈川県2014年4月15日に、薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」の公募を開始していました。

主な内容は下記の通り。

背景・目的

  • 神奈川県内では、(住宅用(10kW)未満に比べて)事業所向け(工場など、10kW以上)の太陽光発電の導入が遅れている。
    その主因は、既存建物屋根荷重の制約によるものであり、その解決には軽量・薄型の薄膜太陽電池が必須と考えられる。
  • ただし薄膜型については、
    ・特性を活かした用途未開発
    生産量が少なく、高価格
    との課題から、普及が進んでいない。
  • 今回は県が、薄膜型太陽電池の普及プロジェクトに対して、必要な経費の一部を補助する。
    これにより、
    ・多様な用途の開発、需要の増加
    ・生産量の増加、価格低下
    の実現を狙う。

募集条件

  • 薄膜太陽電池
    下記要件を満たすもので、種類(シリコン系、化合物系、有機系)は問わない。
    セルの半導体層の厚さ10μm以下。
    ・モジュールは、
     ・フレキシブル性
     ・曲面加工性
     のいずれかを持つ。
    ・折板屋根・波型スレート屋根への設置時の荷重10kg/m2以下(架台など含む)。
  • 用途・設置場所
    ・例えば下記のような用途を想定している。(これら以外でも可)
     ・折板屋根・波型スレート屋根など
     ・屋根防水シート等との一体型
     ・曲面屋根
     ・道路・鉄道などの法面
     ・遮音壁との一体型
     ・建物壁面(建材一体型など)
     ・その他(室内ブラインド、車両など)
    ・設置先として、具体的な県内施設の提案が必要になる。
    ・発電出力(プロジェクトの合計)の目安は3MW。
  • コストダウン
    薄膜太陽電池について、
    ・システムの価格低下を図るための方法
     (製品開発・改良、製造工程の見直し、流通・販売の合理化、設置工法の改良など)
    本格普及に至った場合の、価格低下の見通し
    を示すことが必要。

その他

  • プロジェクト提案者・事業主体:
    複数の事業者が共同・連携して事業主体となることを想定しており、その代表事業者が提案者となる。
    ・事業主体の中で設置工事事業者については、県内に事務所を持つ中小企業を優先する。
  • 実施期間2014年7月〜2015年度末の間で、任意に設定できる。
  • 補助金:補助対象経費の1/3
    上限は計10億円。(2014年度が3億円、2015年度が7億円)

2月時点の発表案では、3つの補助対象が別個にされていましたが、今回はそれらが統合されており、現知事の就任以来、率先して太陽光発電の普及を目指してきた神奈川県らしい、積極的な取り組みだと感じます。

プロジェクトでは設置用途の開拓だけでなく、コストダウンのため開発・製造などにも踏み込む必要があるようで、そのぶん公募のハードルは高そうですが、この支援事業で成果が得られた場合、その恩恵は神奈川県内のみに留まらす、全国的な薄膜型の用途拡大につながるものと考えます。

また今回は産業用が対象とはいえ、実用性・信頼性の高い薄膜型パネルと設置手法が開発されれば、同じくパネル設置に制約のある既築住宅に応用できる可能性もあると考えるので、その点でも今回の取り組みでどのような成果が生み出されるのか、非常に楽しみです。


※参照・参考サイト:
[1]薄膜太陽電池普及拡大プロジェクトの公募開始について(神奈川県)
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p794088.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 01:39 | Comment(0) | 地方自治体の取り組み

2014年04月18日

トヨタホームの「SINCE' Cada」がソーラーフロンティアのCISパネルを採用、フラット設置への適合とデザイン性の高さが評価

ソーラーフロンティア社が2014年4月16日に、

  • トヨタホーム社のスマートハウス「SINCE' Cada(シンセ・カーダ)」の新製品に、自社のCIS薄膜太陽電池パネルが採用されまた。
と発表していました。[1]

「SINCE' Cada」は2004年から販売されている住宅商品で、今回の新モデルでは快適さ・美しさに加えて居住性も高めているとのこと。

その商品にソーラーフロンティア製の太陽電池が採用された理由として、下記の2点が紹介されています。

  • 発電性能の維持
    CISパネルの場合、汚れ等により一部にが生じても、発電性能の低下を抑えられる。
    このため、陸屋根へのフラット設置に向いている。
  • デザイン的な調和
    ソーラーフロンティアの太陽電池パネルは
    ・内閣総理大臣表彰「第2回ものづくり日本大賞」の優秀賞(製品・技術開発部門)
    ・公益財団法人日本デザイン振興会による「2007年グッドデザイン賞」の特別賞エコロジーデザイン賞
    を受賞しており、デザイン性も高い。
    今回はそのデザイン性と「SINCE' Cada」との調和が認められた。

新築住宅における太陽光発電導入件数の正確な割合は不明ですが、2013年の「持ち家」と「一戸建て分譲住宅」の着工数合計(約49万戸[2])に対する、太陽光発電補助金の申請件数(約8万5000件[3])の割合は約17%で、思ったほど高くない印象です。

しかし、新築住宅の補助金申請件数じたいは最近数年で急速に増えており、2014年度の電力買取価格(10kW未満は37円/kWh)も考えると、今後も太陽光発電システムの需要先として、(既築の減少と対照的に)新設住宅の重要性が高まってくるものと予想します。

ソーラーフロンティアのCISパネルは、住宅向け販売ではまだ結晶シリコン型を追う立場[4]と見受けられますが、今回のように住宅用での適合性が認められることで、今後シェアが拡大していく可能性はあると考えます。

ただ今回の「SINCE' Cada」はフラット屋根とのことですが、(汚れに対する強さ以前に)パネルの汚れを少しでも雨で流して防ぐ意味で、やはりパネル設置には傾斜が付いているほうが良い気がします。
(あと、積雪地域には致命的に向かないのではないか)


※参照・参考サイト:
[1]CIS薄膜太陽電池、スマートハウスに採用(ソーラーフロンティア)
http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2014/C031563.html
[2]建築着工統計調査報告 平成25年計(政府統計の統合窓口)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_pdfDownload_&fileId=000006676411&releaseCount=1
[3]住宅用太陽光発電補助金申込受付件数(太陽光発電協会)
http://www.j-pec.or.jp/information/doc/pdat_uketsuke_20140129.pdf
[4]住宅PV販売上位10社が選んだ売れ筋(「ソルビスト」誌 2014年1月号の5〜7ページ)
posted by 管理人 at 08:49 | Comment(0) | 戸建住宅