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2014年08月12日

鹿児島県・徳之島で蓄電システム併設メガソーラー(2MW)が計画、サムスンSDI製の蓄電システムを採用

鹿児島県の徳之島で、蓄電システムを併設するメガソーラーの建設が計画されているとのことです[1][2]。

事業の概要は下記の通り。

  • 場所:鹿児島県大島郡天城町
  • 発電容量:2MW
    発電電力は全量を売電する。
  • 担当企業:
    • 発電事業者:御船ホールディングス
    • EPC:エジソンパワー
    • 蓄電システムの供給:サムスンSDI
  • 蓄電システム:
    • 蓄電池の種類:リチウムイオン電池
    • 出力:2MW
    • 容量:1MWh
    • コスト:1kWhあたり10万円(※日本の一般製品の半額とのこと)
  • 総事業費:7億円規模
  • 完成時期:2015年3月の予定

またこの事業に先立ち、日本市場におけるサムスンSDIの大型蓄電システムの普及について、同社とエジソンパワーは提携を結んだとのことで、その主な内容は下記の通り。

  • 蓄電システムの販売
    停電時のライフライン確保用として、エジソンパワーが蓄電システムを販売していく。
  • 蓄電システム併設メガソーラーの建設
    島嶼部(沖縄など)・北海道などの日本各地に、大型リチウムイオン電池蓄電システムを併設するメガソーラーを建設していく。(今後5年間で20ヶ所を予定)

徳之島は九州電力における再生エネの接続保留地域の一つになっており、蓄電池を併設しての計画運転は、接続申込者側で取りえる方策の例として挙げられてはいます。

ただ、今回のメガソーラーの蓄電システムが、その「計画運転(昼間に充電、夜間に放電)」を十分に行える性能(容量など)を備えているのか、という点は不明であり、その判断については今後の九州電力との協議にかかっているものと思われます。

ただそれはそれとして、蓄電池設置で懸念されるコスト増加分は、1億円程度と意外に低く収まっており、大型蓄電システムにおいてサムスンSDIが持っているアドバンテージの大きさが伺えます。

蓄電池というとまだまだ高額なイメージが強いですが、韓国企業のサムスンSDIが、メガソーラー向けでその状況に風穴を開ける存在となるのか、注目する必要はありそうです。


※参照・参考サイト:
[1]日本で初めてリチウムイオン電池蓄電システム併設した事業用メガソーラーを徳之島に建設(エジソンパワー)
http://www.edisonpower.co.jp/theme53.html
[2]太陽光発電事業(御船ホールディングス)
http://www.mifune-holdings.jp/news-2.html
[3]ESS > Utility Solution(SAMSUNG SDI)
http://www.samsungsdi.com/ess/utility-solution
[4]買取価格・期間及びその適用関係(資源エネルギー庁「なっとく!再生可能エネルギー」内)
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/faq.html#period
posted by 管理人 at 01:49 | Comment(0) | 国内のメガソーラー

ハンファQセルズジャパンが「3本バスバー電極構造」の特許訴訟で、京セラと全面的に争う方針

ハンファQセルズジャパン2014年8月8日に、

  • 京セラにより起こされた「3本バスバー電極構造」の特許権侵害訴訟について、全面的に争うことを決定した。
と発表していました[1]。

示されている方針は下記の通り。

  • 特許権の未侵害を徹底主張
    自社製品が該当の特許権を侵害していない、との判決を得るために、裁判所で自社の考えを徹底的に主張していく。
  • 無効審判の請求を検討
    特許庁において該当の特許権を無効とする審決を得るために、無効審判を請求することも視野に入れている。

「全面的」「徹底的」と、強い言葉が使われているあたりはキナくさいですが、先月の京セラ側の発表が、(今回の訴訟には含まれていないものの)販売店・販売事業者相手の訴訟も匂わせるものだったので、今回のハンファ社の発表は、京セラが示した強硬姿勢に対する反発の意味もあるように感じられます。

ただし今回の訴訟では、対象製品について(意外にも)販売・使用の差し止め請求などはされていないとのことで、京セラ側の抑え気味の姿勢も伺え、実際にどのような状況になるかは図りかねますが、裁判の勝ち負けは別として、太陽光発電の重要技術に関する特許の妥当性がを、公の場で「徹底的に」議論されるという意味では、良い機会という気もします。

また、この種の訴訟で判決が出るまでの平均期間は1年ちょっとだそうですが、現在は新しいバスバー構造のモジュール(例えば[2])も発表され始めているだけに、今後1年間でより高性能な電極構造の開発・実用化が進めば面白い・・・とも考えます。


※参照・参考サイト:
[1]京セラによる特許権侵害訴訟提起について(続報)(ハンファQセルズジャパン)
http://www.hanwha-japan.com/pdf/HQJ_kyocera_20100808_fin.pdf
[2]REC Solar社の太陽電池モジュール、4本バスバーなどで出力を270Wに(Tech-On!)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20140730/368104/?bpnet

※関連記事: