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2014年08月16日

福島県いわき市内の傾斜地(30度)で太陽光発電設備の実証試験が開始、奥地建産の工法を採用

ニュース記事[1][2]で、

  • 福島県いわき市内で、傾斜地における太陽光発電設備の実証試験が開始された。
と報じられていました。

事業の概要は下記の通り。

  • 背景:
    傾斜地は建設用重機の進入などが困難であるため、太陽光発電設備を設置する場合、整地などの費用がかさむ。
  • 実施者:「奥地建産」と「いわき明星大学」の2者
    NEDOによる「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」の委託事業の一つ。
  • 発電設備:
    • 設置場所:いわき明星大の敷地内の、南向き斜面(斜度30度)
    • 発電容量:49.14kW
    • 太陽電池パネルの設置枚数:252
    • 設置面積:673m2
  • 施工の工夫:
    • 小径鋼管杭工法
      細い特殊パイプでを打ち、そこに架台を組み立てる。
      また架台フレームは、工場で組み立て済みのものを用い、現場での作業負担を軽減。
      更に使用する鋼材量も、従来比で2割減らしている。
      (※将来的には、施工コストを一般家庭用と同等まで引き下げることを目指す)
    • 架台の位置調整が可能
      位置調整用の部材を追加したことで、地面が隆起している場合も、架台をバラつきなく設置できる。
  • スケジュール:
    2014年6月17日に発電開始。
    2015年2月末まで、稼動データ(発電量、耐久性など)を蓄積していく。

傾斜30度というと相当な急斜面ですが、[1][2]の写真を見る限りでも、やはりかなり急峻であり、施工の負担も(平地に比べて)格段に大きくなることが容易に想像できます。

実験設備に用いられた工法は、組立済みの架台フレームに軽量化といった点から、基本的には「サンキャッチャー・フィールド」[3]と類似の方式と推測しますが、なにしろ施工場所が平地ではないだけに、基礎となる杭をどのように施工して強度を確保するのか(大きい機械を使わず、どうやって十分深く打ち込むのか等)は、非常に興味を引かれるところです。

また実用化においては、地すべりが起きる可能性についての(施工前の)調査・確認や、(稼動開始後の)保守・メンテナンス作業向けの足場確保といった点も必要になると考えられ、それらについても今回の実証実験で何らかの知見が得られることを、期待したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]傾斜地で「太陽光発電」 いわき明星大で実証試験始まる(福島民友)
http://www.minyu-net.com/news/topic/140813/topic1.html
[2]急斜面に太陽光発電設置 実証試験を開始 いわき明星大 奥地建産と共同研究(福島民報)
http://www.minpo.jp/news/detail/2014081317437
[3]サンキャッチャー・フィールド(奥地建産)
http://www.okuji.co.jp/pv/suncatcher/field.html

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posted by 管理人 at 01:12 | Comment(0) | 国内のメガソーラー