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2014年08月22日

2014年の中国からの「光電池」輸入数量は前年同期比約3割増、輸入金額は約9割増

日本貿易振興機構JETRO)が8月19日に、「2014年上半期の日中貿易」に関する統計資料を発表していました[1]。

この中に、中国からの「光電池輸入に関する記述もあり、その概要は下記の通り。

  • 輸入数量:前年同期比約3割増
  • 輸入金額:同約9割増
  • 背景:
    消費税増前に住宅用太陽光発電システムの駆け込み需要が発生。
    これにより、同システムに用いられる光電池の輸入が増加した。

「光電池」は「半導体等電子部品」のカテゴリに入っており、セルとモジュールのいずれを指すものなのか(或いは両方?)は不明ですが、JPEAによる2014年1-3月の国内出荷統計[2]では、海外生産セルの国内出荷量が前年同期比約7倍、同モジュールは1.9倍だったので、いずれにせよ今回の中国からの輸入数量(1-6月分)の伸びは、意外に小さい印象です。

気になるのは、数量が3割増の一方で、金額は9割増であることから、製品単価は(単純計算で)1.9/1.3=約1.46倍と、前年同期と比べて大幅な値上がりとなっていることです。

つい先日のBloombergの記事では、太陽電池パネルの需給バランスが逼迫しつつあるとの状況が報じられており、その点では製品価格の値上がりは理解できるものですが、一方で同記事では、需給逼迫でも価格は押し上げられないとの予測も示されており、今回の中国からの輸入実績を見る限りでは、既にその予測が外れる動きが出ているようにも思われます。

もう一つ、JETROの発表資料では、中国製「光電池」の輸入増について、住宅用太陽光発電システムでの需要急増が要因として挙げられていますが、2013年度末時点の再生エネ発電の認定・稼動状況では、住宅用よりも非住宅のほうの稼動設備の伸びが明らかに大きいので、JETROの発表内容については疑問を持つものです。


※参照・参考サイト:
[1]2014年上半期の日中貿易(双方輸入ベース) ‐輸出入ともに増加に転じる。対中貿易赤字は約4割増‐(日本貿易振興機構)
http://www.jetro.go.jp/news/releases/20140819742-news
[2]日本における太陽電池出荷統計 平成25年度第4四半期および平成25年度(太陽光発電協会)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h254q.pdf
posted by 管理人 at 01:20 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内