【現在位置】トップページ > 2014 年08 月

(スポンサード リンク)

2014年08月23日

戸田建設・筑波技術研究所内の直流給電システムは、晴天時にLED照明の消費電力をほぼ自給可能

戸田建設2014年8月21日に、

  • 筑波技術研究所」内に、太陽光発電+蓄電池の「直流給電システム」を導入した。
と発表していました[1]。

これは「興和」「東京整流器」の2社と共同で行ったもので、概要は下記の通り。

  • システムの機能:
    • 直流電力をそのまま使用
      太陽電池パネルからの直流電力をそのまま、
      ・LED照明
      ・携帯電話の充電装置
      に供給する。
      これにより、直流-交流間の変換(従来システムでは2回必要)が不要になり、約10%の省エネが実現される。
    • 余剰電力の蓄電、夜間利用が可能
      晴天時の就業時間中には、太陽光発電の余剰電力を蓄電池に蓄える。
      その電力を夜間などに使うことができ、LED照明では使用電力の殆どを賄える。
  • 導入時期:2014年2月
    ※本館に導入済みの太陽光発電システムと組み合わせている。
  • 今後の方針:
    戸田建設では直流給電システムを、国内ZEBにおける規格化・標準化に対応する技術として捉えており、
    • 事務所ビル
    • 生産施設
    等への導入に向け、研究を進める。

各設備の規模は記載されていませんが、[1]に掲載のグラフを見る限りでは、太陽光発電システムが約1.4kW、LED照明は最大700W程度(※最も使用頻度が高い状況で300W程度)。

また協力企業の取扱製品[2][3]から、蓄電池と直流電源関係は東京整流器、LED照明は興和が担当したものと推測します。

[1]のグラフはあくまで晴天時のものであり、また負荷もLED照明のみですが、それでも照明の消費電力を、太陽光発電設備の発電電力で殆ど賄っているのは、建物内での電力の自給自足を実現するうえでの、一つの明確な成果を示しているものと考えます。

直流給電向けの消費機器(家電など)が一般化していない現状では、このシステムの用途もかなり限定されてしまうとは思いますが、直流・交流の変換損失が無いのはやはり大きな利点なので、可能な範囲(照明など)だけでも、実用化は意外に早く実現する可能性があると予想します。


※参照・参考サイト:
[1]ZEB化に向けた直流給電システムを導入(戸田建設)
http://www.toda.co.jp/news/2014/20140821.html
[2]直流電源装置(東京整流器)
http://www.tohsei-kk.co.jp/CHOKURYU.HTM
[3]設備用LED機器・業務用機器(興和)
http://www.kowa.co.jp/products/precision.htm
posted by 管理人 at 23:47 | Comment(0) | 導入施設

三重県津市内で、木製架台「SOLA WOOD」採用の太陽光発電所(150kW)が稼動中

三重県のウェブサイトで、木製架台を用いた太陽光発電施設の見学会の模様が紹介されていました[1]。

この見学会は2014年7月に津市内で行われたもので、発電施設の概要は下記の通り。

  • 事業者:岐阜県の「塩見」社
  • 設置場所:津市美杉町竹原
  • 発電容量150kW
  • 稼動開始時期2014年5月(見学会時点では稼動から3ヶ月目)
  • 架台
    • 製品名:「大日本木材防腐」社の「SOLA WOOD
      価格50kW以下の施設の場合、アルミ製架台同程度
      今回の施設は発電容量が大きいが、発電事業者が製造時の環境負荷を考慮して、木製架台を選択した。
      (木材(製材)の製造時のCO2排出量は、アルミの約1/200と言われているとのこと)
    • 木材:地元・美杉産の杉材を乾燥させて、防腐・防蟻処理を施したものを用いている。
    • 設置数:75

記事の写真を見る限りでも、木製の架台は骨太ながら、やはり温かく親しみやすい雰囲気があります。

低圧設備以外では価格的に不利なようですが、発電設備の印象を和らげる役割から、特に地域の小規模な発電設備に用いられる場合にメリットが大きいのでは、と考えます。

また、素材製造時の環境負荷の小ささも非常に大きな魅力であり、その点でも太陽光発電設備との相性が良いものと考えますが、一方で気になるのは、実地での10〜20年の設置における耐久性(部材どうしの接合部の緩みが生じないか等)であり、その点の観測・検証も、今後この発電設備でなされることを期待したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]木製太陽電池アレイ架台見学会を実施しました(三重県)
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2014080277.htm
[2]環境資材製品(大日本木材防腐)
http://www.d-m-b.co.jp/products/kankyo.html
[3]木製太陽電池アレイ架台『SOLAWOOD』(塩見)
http://www.shiomi.ne.jp/solar/sangyo/solawood.html
posted by 管理人 at 14:03 | Comment(0) | 架台

三協アルミが「太陽電池一体型目隠しルーバー」の新型「205タイプ」を発売、セルの大型化などで最大出力を3割以上アップ

「三協アルミ」社が2014年8月19日に、「太陽電池一体型目隠しルーバー」の新型「205タイプ」を発表していました[1]。

これは、視界の遮蔽に用いられるルーバーと、太陽電池パネルを一体化した製品で、概要は下記の通り。

特徴

  • 通常ルーバーとの統一性
    断面形状が同じ一般ルーバー(太陽電池無し)も用意しており、設備の外観を統一できる。
  • 設置対応力
    既存建物への取り付けができ、屋上・階段・壁面部への設置も可能。
  • 発電能力の確保
    • 従来製品「175タイプ」(2011年発売)から、本体や太陽電池セルのサイズを拡大。
      これにより発電容量を高めている。(モジュール1枚タイプでは、最大出力が35%アップ)
    • 太陽電池の傾斜角度は、従来製品と同じ83度(垂直より7度傾斜)。
      これにより発電電力量は、傾斜角度30度の場合の約78%を確保できる。(※垂直設置の場合は約65%)

種類・主な仕様

  • モジュール1枚タイプ
    • サイズ:見付205mm、長さ1535mm
    • 重量:7.5kg
    • 最大出力:38W
  • モジュール2枚タイプ
  • サイズ:見付205mm、長さ3050mm
  • 重量:14.5kg
  • 最大出力:76W
  • 発売日:2014年8月18日

ルーバーなだけに(太陽電池パネルとしては)細長い形状がユニークですが、建材一体型で結晶シリコンセルを用いているのは大林組の外装カーテンウォール一体型と同様であり、高い透過性の確保や格段の軽量化といった特殊な条件が無ければ、結晶シリコン型も建材一体型において十分にメリットを発揮できる、ということだと思われます。

また個人的には、垂直から10度未満の傾斜をつけるだけで、30度設置での発電量の約8割相当を確保できる、というデータに(今更ながら)驚きました。

今回の製品とは全く別のことですが、例えば小型独立電源の小型パネル(数十W程度)を室内の窓際に置く場合についても、少ない設置スペースで高い発電電力量を得られるということであれば、パネルの設置場所の悩みがかなり軽減されるように思われます。


※参照・参考サイト:
[1]新型「太陽電池一体型目隠しルーバー 205タイプ」発売(三協アルミ)
http://alumi.st-grp.co.jp/news/2014news/om20140819.html