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2016年12月26日

Trina Solarがp型単結晶セルで変換効率22.61%を達成、最新のPERC技術を用いた産業用プロセスで製造

Trina Solar社が2016年12月19日に、

  • p型単結晶シリコンセルで、変換効率22.61を達成した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


製造技術 ボロンをドーピングした大型のCz-Si基板上で、最新の「PERC(Passivated Emitter and Rear Cell)」技術を用いた、低コストな産業用生産プロセスにより製造した。
(※このPERC技術には、
  • セル裏面のパッシベーション
  • セル表面の高度なパッシベーション
  • LID(Light Induced Degradation)への耐性
が含まれる。)
セルの大きさ 243.23cm2
変換効率 上記の全面積で22.61
※独「Fraunhofer ISE CalLab」で確認された数値。
Trina Solar社における
セル変換効率の推移
大面積のPERC単結晶シリコンp型セルにおける数値。
  • 2014年:21.40%
  • 2015年:22.13%
  • 2016年6月:
    量産ラインでの大量生産で、平均21.12%。

セル変換効率の(前年からの)上昇幅を計算すると

  • 2015年:+0.73ポイント
  • 2016年(今回の発表):+0.48ポイント
であり、最近の僅か2年分のみの数値ではありますが、上昇幅が明らかに縮小している印象です。

これについては、最も一般的なp型セルであるだけに、変換効率アップの余地がだんだん少なくなっているのでは、という懸念が浮かびますが、その限界をTrina社が独自技術により打ち破り、「25%」達成に向けて記録更新を継続していけるかどうかは、注目したいところです。


※参照資料:
[1]Trina Solar Announces New Efficiency Record of 22.61% for Mono-Crystalline Silicon PERC Cell(Trina Solar社)
http://ir.trinasolar.com/phoenix.zhtml?c=206405&p=irol-newsArticle&ID=2230468
[2]p型の単結晶Si太陽電池セルで変換効率を22.61%に更新、中国トリナ(日経テクノロジーonline)
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/122005550/

※関連記事:

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2016年12月19日

京セラが容量12kWhの住宅用「太陽光発電連係型リチウムイオン蓄電システム」を発表、「フィルム型リチウムイオン蓄電池」で蓄電システムのサイズを抑制

京セラ2016年12月12日に、

  • 容量12kWhの蓄電池システム
  • ハイブリッド型パワコン(太陽光発電システムの電力変換と、蓄電池の直接充電の両方が可能)
を組み合わせた、住宅用の「太陽光発電連係型リチウムイオン蓄電システム」を発表していました[1]。

概要は次の通り。


主な特徴

フィルム型リチウムイオン蓄電池」を採用 蓄電システムには、積水化学工業が開発したフィルム型のリチウムイオン蓄電池を採用。
これにより、12kWhという大容量でも、筐体のサイズを抑えている。
また電池の内部には、同じく同社が開発した「電極塗工型絶縁材料」を用い、安全性も高めている。
加えて「室内設置タイプ」としており、外気の変化による電池の劣化を抑制する。
京セラ製の「ハイブリッド型パワコン」
  • 太陽光発電システムのパワコン
  • 蓄電システムのパワコン
を一体化。
太陽電池の発電電力(直流)を、(交流電力に変換せず)直流のまま蓄電池に充電できる。
これにより、充電効率96%を実現している。

主な仕様

形式EGS-ML1200
製品のタイプ大容量マルチDCリンクタイプ
(※京セラは2015年9月に、
同タイプの蓄電システム(7.2kWh)を発売している)
希望小売価格オープン
発売日2017年1月2日
電池ユニットパワコン
外形寸法(mm)幅760×高495×奥行525幅880×高580×奥行270
質量(kg)175kg55kg

またこのシステムは、セキスイハイムの新しい住宅商品「スマートパワーステーション “100%Edition”」(本システムと同日に発売予定)に採用されるとのことです[2][3]。



積水化学のフィルム型リチウムイオン電池は、2013年に発表されていました[4]が、それから約3年を経過しての商品化実現となったようです。

軽量・フレキシブルであること、また塗工プロセスによる高い生産速度と、非常にユニークな特徴・魅力を備えていますが、その一方で、今回の各種発表の中で製品価格には殆ど触れられておらず、特殊な素材(ゲルタイプ電解質)の採用が生産コストにどう影響しているのか、というのは気になるところです。

12kWhという容量については、1世帯の1ヶ月あたりの消費電力量が271.2kWh(2013年時点)[5]とのことで、これを30日で割ると9.04kWh/日、31日で割ると8.74kWh/日。

もちろん実際には、地域などによってかなり異なると思われますが、それでもこの数値の上では、蓄電システムの容量が1日の消費電力量を十分上回ることになり、これで住宅用蓄電システムが新しい時代に入る可能性もあると考えます。

ただやっぱり最も気になるのは、価格が果たしてどの程度になるのか、ということですが。


※参照資料:
[1]大容量12kWhクラスで業界最小のリチウムイオン蓄電池を搭載したハイブリッド型の国内住宅用蓄電システムを開発(京セラ)
http://www.kyocera.co.jp/news/2016/1203_qtsk.html
[2]大容量フィルム型リチウムイオン電池事業を開始します(積水化学工業)
http://www.sekisui.co.jp/news/2016/1296962_26476.html
[3]『スマートパワーステーション“100% Edition”』を発売(同上)
http://www.sekisuiheim.com/info/press/20161212.html
[4]塗工プロセスによる大容量フィルム型リチウムイオン電池開発(同上)
http://www.sekisui.co.jp/news/2013/1238843_2281.html
[5]一世帯あたり電力消費量の推移(電気事業連合会)
http://www.fepc.or.jp/enterprise/jigyou/japan/sw_index_04/

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | メーカー:京セラ

英国ISG社がスペインの太陽電池メーカー「Tamesol」の経営権を取得、再エネ分野の国際的リーダー企業を目指す途上

  • 英国のISG
  • スペインの太陽電池メーカー「Tamesol」社

2016年12月12日に、

  • ISG社の「Solar International Group Ltd」が、Tamesol社が持つスペイン・Girona工場を買収し、同社の経営権を取得した。
等と発表していました[1]〜[3]。

概要は次の通り。

背景・目的
  • Tamesol社は12年以上に渡り
    • 太陽電池モジュール「TMシリーズ
    • 太陽光発電システム「TMシステム
    を製造しており、これまでのモジュール生産数は160万枚以上。
    事業の展開地域は30ヶ国以上にのぼり、世界に
    • 物流倉庫(オランダのロッテルダム)
    • 生産施設(中国、インド、台湾)
    • パートナー(20ヶ国以上)
    等を擁している。
    また、同社は現在
    • コストの削減
    • 主力モデル「TMシリーズ」での効率改善(現在は、30年間の線形性能保証を付けている)
    • プロジェクトの収益性の向上
    を主因に好況である。
  • ISG社は
    • 太陽電池モジュールの製造
    • ソーラーパークの推進
    • コンポーネントの建設・流通
    等、太陽光発電産業のバリューチェーン全体をカバーし、再エネ分野の基準的な企業となることを目指している。
    そして今後の5年間で、業績を拡大し、同分野の国際的リーダー企業になることを目指している。
  • ISG社によるTamesol社の経営権取得にあたっては、Tamesolが持つ経験と、潜在的な拡張可能性が評価された。
    またTamesol社にとっては、今後の拡大計画を実現するためのリソースが、今回の契約で実現される。
Tamesol社の体制 Tamesol社の人材・技術資源・経営資源は、全てを適所に維持することで、2社が合意している。
プロジェクトでの協力 ISG社がインドで初めて手がける大規模プロジェクト(300MW、2017年に完成予定)に、Tamesol社が太陽電池モジュールを供給する。
(Tamesol社にとっては、1億ドル以上の売上高に相当する見込み)


ISG社のサイト[4]には、同社の体制(経営者、歴史など)が書かれておらず、どのような企業なのか良く判りません。

ただ現時点で、Tamesolを含めて4社がパートナーになっており[5]、相応の資金力や、太陽光発電分野における経験を持った企業かと思われます。

Tamesol社のサイトでは、製造している太陽電池モジュールは勿論として、その(顧客への)輸送プロセスの信頼性についても、強くアピールしている[6]のがユニークです。
この点は、同社が「国際展開を明確に焦点化」していることが、具体的に良く伺えるものであり、ISG社が評価した点の一つかもしれません。

インド市場に関しては太陽電池モジュール輸入の大部分を中国製が占めているとの報道がありましたが、その中で300MWという大規模プロジェクトを推進するところに、Tamesol社を傘下に加えたISG社が持つ競争力の高さが、伺える気がします。

ISG社の「Solar International Group Ltd」の立ち上げは2015年とかなり新しい[4]ですが、世界の太陽光発電市場で中国の大手太陽電池メーカーの好調が際立つ中で、欧州を本拠地とするISG社が勢力を拡大し、今後5年間で大きな存在となり得るのか、というのは、市場の新たな動きとして興味を惹かれるところです。


※参照資料:
[1]Tamesolのジローナ生産施設をISG、ソーラー・インターナショナル・グループが買収(ビジネスワイヤ)
http://www.businesswire.com/news/home/20161211005020/ja
[2]Tamesol’s production facility in Girona is now part of ISG(Tamesol社)
https://www.tamesol.com/blog/tamesols-production-facility-girona-now-part-isg/
[3]同上(ISG社)
https://www.isg.solar/company/press-releases
[4]Our Gruop(同上)
https://www.isg.solar/company/about-us
[5]International Solar Holding(同上)
https://www.isg.solar/the-group
[6]International Customs Clearence(Tamesol社)
https://www.tamesol.com/services/customs-clearence/

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 他の海外メーカー

2016年12月14日

NEDOがインドの病院で、ICI活用による電力使用量削減+医療業務の効率化に取り組む方針、消費電力の30%削減(2014年度比)が目標

NEDO2016年12月1日に、

  • インド病院において、
    • 消費エネルギーの削減
    • ICTによる医療データの有効活用
    の両方に同時に取り組む、実証実験を行う。
との予定を発表していました[1]。

取組みの概要は次の通り。


実施体制 インドの
  • 健康家族福祉省
  • 全インド医科大学ニューデリー校
と共同で取り組む。
(※NEDOと上記2者は今年11月30日に、
本事業に関する基本協定書を締結している)
実施場所 全インド医科大学ニューデリー校
(※高等教育機関と病院を兼ねている)
内容
  • 病院全体の電力使用を
    再エネ(太陽光発電)の活用による、商用電力の使用量削減
    高効率なユーティリティ設備(空調機器、LED照明など)への更新
    エネルギーマネジメントシステム
    により最適化し、省エネ型の「ICT Platform」を構築する。
    (※このICT Platformはエネルギー制御だけでなく、医療情報データの一元的な管理・活用も行う)
  • 医療データ(画像、カルテ等)の電子管理により、病院の運営・診療効率を向上させる。
  • 上記2つの取組みにより、インドの病院における最適なエネルギーマネジメントを実証し、消費電力の30%削減(2014年度比)を目指す。
  • 将来的には、エネルギー需要予測(各種設備条件、気象条件などに基づく)により
    ・ユーティリティ設備の最適運転計画による、省エネの実現
    ・高効率なITソリューションによる、医療データの統合・活用
     (医療業務の効率化)
    を行い、エネルギー使用量の増加抑制を図る。


病院における太陽光発電の導入自体は、当ブログでチェックしてきた限りでも、国内外である程度の事例がありました(関連記事)。

ただし今回の実証実験は、ICTによる高度なエネルギー需給管理がメインとなっており、当ブログを開始して以降の7〜8年で、発電設備の制御技術が大きく進化を遂げていることが感じられます。

インドは現政権になってから、太陽光発電の導入目標を大幅に引き上げています(2022年までに22GW→100GWに引上げ)が、太陽光発電の導入拡大とともに、(供給力だけでなく)電力の利用効率を高める今回のような取組みも、今後少しづつ増えていくものと予想します。


※参照資料:
[1]インドで病院のエネルギーマネジメント最適化の実証事業を実施へ(NEDO)
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100683.html
[2]AIIMS - All India Institute Of Medical Science
http://www.aiims.edu/en.html

※関連記事:

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 発展途上国での導入

2016年12月12日

タイ国「デルタエレクトロニクス」の工場が太陽光発電設備(計510kW)を導入、CIS薄膜モジュールとデルタ電子製のコンパクトなパワコンを用い、発電量は全量を自家消費する予定

ソーラーフロンティア社が2016年12月6日に、

  • 台湾「デルタ電子」のタイ国子会社「デルタエレクトロニクス」の工場敷地内で、太陽光発電プロジェクト4件(計510kW)が完工した。
と発表していました[1]。

発電設備の概要は次の通り。


機器太陽電池モジュール ソーラーフロンティア社のCIS薄膜型
(2つの工場の、屋上と駐車場に設置)
パワコン デルタ電子の「PRI M50A」「PRI-M20A」
発電電力量 合計で793MWh/年の見込み。
(全量を、デルタエレクトロニクス社で自家消費する予定)
工事の期間 2016年7月〜10月
(EPCは、現地のEPC専門会社が担当)


510kWという規模ながら、発電電力を(売電ではなく)全て自家消費することが意外でしたが、それだけ

  • 協力関係にあるソーラーフロンティア社の太陽電池モジュール
  • 自社のパワーコンディショナー
の優位性(初期コストや性能など)を高く評価している、ということだと思われます。

また、それらを自社子会社の拠点に実際に導入し、長期に渡り使用することで、その実用性を(実証実験というほど厳密ではなくとも)体感・検証する、という狙いもあるのかもしれません。


ちなみにデルタ電子のパワコンですが、オムロン社の三相用と比較すると

メーカー・機種定格出力外形サイズ重量
デルタ電子「PRI M50A」[3]50kW612×740×278mm74kg
オムロン「KPT-A123」[5]12.375kW600×675×305mm約63kg

であり、「M50A」の(出力に対する)コンパクトさが際立ちます。

もっともこれは、あくまで仕様の数値の単純な比較であり、実際には想定用途の違い等も考慮する必要があるとは思いますが、それでもデルタ電子のパワコンが持つ高い独自性が感じられます。


※参照資料:
[1]ソーラーフロンティアとデルタエレクトロニクス、タイ王国における太陽光発電プロジェクトで協力(ソーラーフロンティア社)
http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2016/C060182.html
[2]Delta Electronics (Thailand) Public Co., Ltd.
http://www.deltathailand.com/main.php
[3]M30A / M50A(デルタ電子)
http://www.deltaww.com/Products/CategoryListT1.aspx?CID=0501&PID=2075&hl=en-US&Name=M30A%20/%20M50A
[4]RPI M15A / M20A(同上)
http://www.deltaww.com/Products/CategoryListT1.aspx?CID=0501&PID=1152&hl=en-US&Name=RPI%20M15A%20/%20M20A
[5]屋外仕様 KPTシリーズ(オムロン社)
http://www.omron.co.jp/energy-innovation/product/kp/kpt.html

※デルタ電子のパワコンの関連記事:

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DMM.comが独自ブランドの太陽電池モジュールを発表、N型ハーフカットセル+両面発電で変換効率は最大20.2%

DMM.com社が2016年12月1日に、自社ブランド「DMM.make」のオリジナル太陽電池モジュールを発表していました[1]。

概要は次の通り。


特徴

両面発電が可能 N型単結晶の両面発電セルを用いており、セル変換効率は
  • 表面:21.0%
  • 裏面:19.8%
またバックシートには、透明のものを採用しており、地面からの反射光も発電に利用できる。
ハーフカットセルを採用 これによりセル内部の電力損失を、標準セルの約1/4に低減し、モジュールの変換効率を高めている。

主な仕様

通常サイズハーフサイズ
種類
※末尾「M」の前の数字が
公称最大出力(W)。
「DMM6-60MA-320M」「DMM6-60MA-330M」 「DMM6-30MA-150M」「DMM6-30MA-160M」
モジュール変換効率 19.60%、20.20%
※最も高いのは「DMM6-60MA-330M」。
17.30%、18.40%
サイズ
(※公差範囲±2mm)
1650mm×992mm×40mm 876mm×992mm×40mm
質量 18.2kg 9.2kg
発売日 2016年12月1日


DMM社が2012年2月に住宅用太陽光発電システム販売に参入してから、5年弱を経ての、独自モジュールの発売です。

国内モジュールメーカーとしては、現時点で「最後発」と思われますが、それだけに既存メーカーに類を見ない独自性が盛り込まれており、他社との差別化を図る強い狙いが感じられます。


変換効率については、例えば「通常サイズ」とおおむね同等サイズの、高性能メーカーのモジュールでは

  • SunPower社の「SPR-X21-345-COM」:21.2%
  • パナソニックの「P245αPlus」:19.1%
となっています[2][3]。

そのため、DMM社の新モジュール4種のうち、あくまで1種のみとはいえ、少なくとも仕様の数値のうえでは、今回の最大20.20%は、大きなインパクトがあると思われます。


またハーフカットセルについては、私は他メーカー製品での採用事例を知りませんが、研究開発段階ではTrina Solar社とカネカ社が変換効率を更新したモジュールに採用されていました。

モジュール変換効率の向上に有効であり、かつ生産コストに響かないのであれば、今後は他社製品でのハーフカットセル採用も、有るものと考えます。


ちなみに電圧と電流の数値を、先述のSunPower社とパナソニックの製品と比べると、公称最大出力と、開放電圧・短絡電流の双方ともに、DMM社のモジュールは明らかに「電圧が高く、電流が低い」ことが伺えます。

専門的な詳細は判りませんが、この点が、ハーフカットセルの特徴なのかもしれません。


※参照した資料:
[1]DMM.comオリジナル太陽電池モジュール生産を開始 住宅用太陽光発電システムの提供をスタート(DMM社)
https://dmm-corp.com/press/press-release/3558
[2]Xシリーズソーラーパネル(SunPower社)
https://www.maxeonsolar.jp/products/x-series-solar-panels/
[3]商品ラインアップ(パナソニック社)
http://sumai.panasonic.jp/solar/lineup.html

※DMM.comに関連する記事:

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 他の国内メーカー

2016年12月05日

2016年7-9月のモジュール出荷量で、日本企業は「住宅」で約9割を維持、非住宅「発電事業」も40%に上昇

太陽光発電協会が11月24日に、2016年度2Q2016/7-9)の太陽電池出荷量データを発表していました[1]。

今回はその中から、「モジュールの国内出荷量において、日本企業が占める割合」を、当ブログで以前に計算していた過去年度の数値と合わせて、表にしてみました。


モジュールの国内出荷量に占める日本企業の割合

※数値は当ブログ管理人が計算。
また、項目に空きがあるのはご容赦ください。

総出荷量用途別
住宅非住宅非住宅の内訳
発電事業
(500kW以上)
一般事業
(500kW未満)
2014年度 1Q90%62%77%49%
2Q91%65%72%59%
3Q93%59%41%90%
4Q91%61%50%73%
2015年度 1Q89%60%44%78%
2Q87%50%37%71%
2016年度 1Q88%44%28%76%
2Q55%88%47%40%66%


住宅用でのシェアは僅かに低下しているものの、90%に非常に近い水準はキープされており、国内メーカー・ブランドの強さを、海外メーカーが殆ど切り崩せていないことが伺えます。

この点はやはり、屋根設置の設備は「住宅の一部」であることから、馴染みのある国内企業に対する信頼感が、決め手になっているものと想像します。


また今回は、「非住宅」でも国内企業のシェアが(1Qよりも)少し上昇しているのが、非常に意外でした。

「一般事業」では低下しているものの、出荷量自体が大きい「発電事業」で1Qより10ポイント以上も増えたことが、「非住宅」全体での割合アップに繋がったようです。

設置量(モジュール枚数)の多い「発電事業」では、価格面で優位な海外メーカーがシェアを伸ばしてきた筈ですが、今回(2016年7-9月に)市場にいったい何が起こったのかは、非常に気になるところです。


※参照資料:
[1]日本における太陽電池出荷量2016年度第2四半期(報道発表資料)(JPEA)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h282q.pdf

※関連記事:

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内