【現在位置】トップページ > 2018 年08 月

(スポンサード リンク)

2018年08月13日

ハンファQセルズジャパンの日本市場での2017年度の太陽電池モジュール出荷量は770MW、シェア1位を獲得

ハンファQセルズジャパン社が2018年7月26日に、

  • 2017年度日本市場での太陽電池モジュール出荷量で、シェア1を獲得した。
等と発表していました。

その中から、同社の日本におけるモジュール出荷量の推移を抜き出してみました。


<ハンファQセルズジャパンの日本市場での太陽電池モジュール出荷量>

年度 出荷量シェア順位
2012年度 50MW
2013年度 500MWを突破外資系でトップ
2016年度 700MW2位
2017年度 770MW1位


発表[1]では住宅市場に関する記述が多いですが、2017年度のモジュール出荷量の用途別内訳(住宅・非住宅)は明らかにされていません。

そのため、住宅向け製品の充実がシェア1位獲得の主因なのかどうかは、判断しかねます。

ただ2018年1-3月の太陽電池出荷統計では、かつてFITでの高い電力買取価格を背景に急拡大していた「発電事業」向けの出荷量の減少が際立っていました。

高性能・高品質を誇るメーカーの1つであるハンファQセルズが、今回日本市場でシェア1位を獲得したのは、大規模事業の減少に伴い、ユーザーの需要が価格優先から性能・品質優先にシフトしていることを、示しているものと考えます。


ちなみに2017年度の太陽電池出荷統計で、太陽電池モジュールの「国内出荷」量は

  • 全体:約5246MW
  • 日本企業における出荷量:約2968MW
となっています。([2]の7p)

そのため海外企業による出荷量は、約5246MW-約2968MW=約2278MWであり、その中でハンファQセルズジャパン(出荷量770MW)は、実に約1/3のシェアを占めたことになります。

いっぽう、「国内出荷」全体における同社のシェアは約15%であり、こちらは1位といっても、それほど大きいシェアとは言えません。

その意味で今年度(2018年度)以降に、メーカー別のシェアがどう変動していくか、というのは、強く興味を惹かれるところです。


※参照・参考資料:
[1]ハンファQセルズジャパン、2017年度国内出荷量シェアトップの 太陽電池モジュールメーカーに(ハンファQセルズジャパン社、2018/7/26)
http://www.hanwha-japan.com/news/news-letter/overseas-news-letter/2018/0726-2/
[2]日本における太陽電池出荷統計 2017年度第4四半期及び2017年度(太陽光発電協会、2018/5/22)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h294q.pdf
(※http://www.jpea.gr.jp/document/figure/index.html内。)

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

2018年08月05日

京セラ社の2018/4-6の「ソーラーエネルギー事業」は減収、国内セル・モジュール生産は1拠点(滋賀野洲工場)に集約予定

京セラ社が2018年7月31日に、

  • 20193月期1Q2018/4-6)の業績
を発表していました[1][2]。

その中から、「ソーラーエネルギー事業」に関する内容をまとめてみました。


  • 売上高([1]のp5):減少した。
    これにより、同事業が属する「生活・環境」セグメントは、前年同期比減収となった。
  • 構造改革([2]の14p):
    国内でのセル・モジュール生産を、1拠点に集約する。
    集約前集約後
    • セル生産:滋賀野洲工場
    • セル・モジュール生産:滋賀八日市工場
    • セル・モジュール生産:滋賀野洲工場
    (※管理人注:集約の完了予定時期が「上期」「下期」のいずれなのかは、判断できず。)


売上高の減少に、生産拠点の集約予定と、事業の成長拡大を感じさせる情報は全く無く、ソーラーエネルギー事業の非常に厳しい状況が伺えます。

また今回は、シャープとパナソニックの業績発表資料[3][4]も見ましたが、両社とも「太陽電池」「太陽光発電」「ソーラー」の文字すら有りませんでした。

これら3社は日本の太陽電池大手メーカーの筈ですが、太陽電池事業の存在感は、残念ながら前年度(2017年度)通期よりも、更に希薄になっているようです。


海外メーカーに目を向けると、例えばJinkoSolar社の2017年通期のモジュール出荷量が9.8GWCanadian Solar社が同6.8GWと、モジュール出荷量の拡大が継続。

またFirst Solar社は、大規模太陽光発電所が電力系統の安定化に積極的に貢献できるとの研究結果を発表し、太陽光発電の新たな可能性を示しています。

このような動きを見ると、日本の太陽光発電産業はもはや、世界の中で遅れをとっており、しかもその差は急激に開きつつあるのでは、と強い危惧を抱きます。


※参照・参考資料:
[1]2019年3月期 第1四半期 決算短信(京セラ社、2018/7/31)
https://www.kyocera.co.jp/ir/news/pdf/FY19_1Q_tanshin.pdf
(※https://www.kyocera.co.jp/ir/news/2018.html内。)
[2]カンファレンスコール資料(同上)
https://www.kyocera.co.jp/ir/news/pdf/FY19_1Q_cp.pdf
(※同上。)
[3]2019年3月期 第1四半期 プレゼンテーション資料(ノート付き)(シャープ社、2018/7/31)
http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/pdf/2019/4/1903_1pre_nt.pdf (※http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/内。)
[4]2018年度 第1四半期 連結決算短信・補足資料(パナソニック社、2018/7/31)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/07/jn180731-1/jn180731-1.html

※関連記事:

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | メーカー:京セラ