【現在位置】トップページ > 2018 年08 月

(スポンサード リンク)

2018年08月29日

JinkoSolar社がベトナム「Dau Tieng solar plant」プロジェクトの第2フェーズ(420MW)向けに、太陽電池モジュール240MWを供給予定

JinkoSolar社が2018年8月24日に、

  • ベトナムの大規模太陽光発電プロジェクト向けに、太陽電池モジュールの供給契約を結んだ。
と発表していました[1]。

その中から、同プロジェクトに関する情報をまとめてみました。


発電所の名前 Dau Tieng solar plant
太陽電池モジュールの供給量 JinkoSolar社は240MWを供給する。
(※これは、プロジェクトの第2フェイズ(420MW)に含まれる)
建設場所 ベトナム南西部のTay Ninh州
開発企業 下記の2社。
  • ベトナムの「Xuan Cau Co Ltd」
  • タイの「B.Grimm Power Public Co Ltd.」
EPC 「POWERCHINA Huadong Engineering Corporation Limited」が担当。
※同社が、今回のモジュール供給契約の相手。
※同社が開発してきたプロジェクトは、「Belt and Road(一帯一路)」ルートに沿った電力不足の国々に多数ある。


本プロジェクトの全体のモジュール設置量は不明ですが、第2フェイズだけでも420MWという規模に驚かされます。

また、事業者の1社・B.Grimmは今月に、ベトナムでの他のプロジェクト「Phu Yen Solar Power Plant」(257MW)の調印を行っていました[2]。

中東中南米に続き、東南アジア地域でも、大規模太陽光発電プロジェクトが活発化しつつあるのかもしれません。


ただ東南アジアは、(中東・中米と異なり)湿度の高い熱帯地域が多い筈なので、大規模プロジェクトの開発に向く土地が果たしてどの程度有るのか、というのは気になるところです。

くれぐれも、太陽光発電所建設のために森林を大規模伐採するような愚は、避けて欲しいものです。


※参照・参考資料:
[1]JinkoSolar Signs Solar Module Supply Agreement for the Development of Southeast Asia's Largest Solar Power Project(JinkoSolar社、2018/8/24)
http://ir.jinkosolar.com/news-releases/news-release-details/jinkosolar-signs-solar-module-supply-agreement-development
[2]Signing Ceremony between B.Grimm Power and TTVN Group for the Development of 257 MW Phu Yen Solar Power Plant(B.Grimm社、2018/8/16)
https://www.bgrimmpower.com/en/update/news/159/signing-ceremony-between-bgrimm-power-and-ttvn-group-for-the-development-of-257-mw-phu-yen-solar-power-plant
[3]タイニン省(ウィキペディア)
[4]D?u Ti?ng District(Wikipedia)

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 海外のメガソーラー

2018年08月21日

JA Solar社がメキシコの大規模太陽光発電プロジェクトに太陽電池モジュール404MWを供給、Trina Solar社はベトナムのプロジェクトに258MWを供給

JA Solar社とTrina Solar社が2018年8月3日に、新興国の大規模太陽光発電プロジェクトへの太陽電池モジュール供給予定を発表していました[1][2]。

今回はその中から、各プロジェクトの概要をまとめてみました。


<JA Solar社の供給先プロジェクト>

建設場所
    メキシコのPuerto Libertad。
    (Sonoran Desertの中)
太陽電池モジュール供給量 404MW
発電電力量 963GWhの見込み。
プロジェクトの開発企業 ACCIONA EnergyとTuto Energyが合弁で開発する。
その他
  • 建設場所には
    • 高い気温
    • 強い紫外線
    • 砂嵐
    という厳しい環境がある。
  • JA Solar社の製品は、様々な耐久テスト・環境テストをパスしており、同じ地域での大規模プロジェクト(IEnova社による)にモジュール200MWを供給した実績がある。

<Trina Solar社の供給先プロジェクト>

建設場所 ベトナムのニントゥアン省の省都ファンラン=タップチャム。
敷地面積 264ha
太陽光発電と風力発電を組み合わせた発電所となる。
太陽電池モジュールの供給量 258MW
太陽電池モジュールの種類 単結晶PERC両面ガラスモジュール。
完成時期 2019年6月30日の予定。
その他 このプロジェクトは、ベトナムの大手投資企業「Trung Nam Group」の出資を受けている。


私がこれまでチェックしてきた限りでも、アジア・中南米でいろいろな規模の太陽光発電プロジェクトが進行していました(※記事末尾の関連記事)。

そして今回の2件は、いずれも数百MW規模のプロジェクトであり、新興国における大規模太陽光発電の導入の活発さが感じられます。


メキシコのプロジェクトについては、砂漠の中という厳しい環境でありながら、発電電力量の見込み数値(年963GWh)は、太陽電池モジュール供給量の数値(404MW)×1000の、更に2倍以上に達しています。

建設予定場所の日照の豊富さもさることながら、JA Solar社がモジュールの安定稼動・性能維持に高い自信を持っていることが伺えます。

またベトナムのプロジェクトでは、単結晶PERC型・かつ両面発電という高性能モジュールを、200MW以上も供給するとのことで、こちらも高い発電性能が予想されます。


いずれの件からも、新しい市場への進出を進める海外モジュールメーカーの勢いが、伝わってくる気がします。


※参照・参考資料:
[1]JA Solar Further Expands Reach in Mexican Market(JA Solar社、2018/8/3)
http://www.jasolar.com/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=55&id=38
[2]トリナ・ソーラー ベトナム最大の民間PVプロジェクトにモジュール供給を発表 急増する新興市場での需要(Trina Solar社、2018/8/3)
https://www.trinasolar.com/jp/resources/newsroom/fri-08032018-1800

※関連記事:

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 海外のメガソーラー

2018年08月20日

Canadian Solar社の2018年上半期の太陽電池モジュール出荷量は3074MW、JinkoSolar社は4809MW

Canadian Solar社とJinkoSolar社が先日、

  • 2018年第2四半期(2018/4-6)
の業績を発表していました[1][2]。

今回はその中から、20181Q・2Qの太陽電池モジュール出荷量を抜き出してみました。


2018年
1Q2Q
Canadian Solar1374MW1700MW
JinkoSolar2015MW2794MW
(前年同期比3.1%)


太陽電池モジュール出荷量を業績発表の中で公表している大手メーカーは、私の知る限り現在この2社だけであり、今となっては貴重なデータ発表だと思われます。

それはともかく、1Qと2Qの合計(=2018年上半期)を計算すると、Canadian Solar社が3074MW、JinkoSolar社が4809MWとなります。

いっぽう前年(2017年)通期は、Canadian Solar社が6828MWJinkoSolar社が9807MWでした。

そのため両社とも、2018年は(少なくとも現在のところは)前年を少し下回るペースであり、JinkoSolar社の年間モジュール出荷量の10GW到達は、微妙なところかもしれません。

ただそれでも、日本国内の同期間のモジュール出荷量[3]が計約2819MWであることを考えると、(世界のトップクラスとはいえ)単独のメーカーがそれを悠々と超える規模を出荷していることには、やはり驚きます。


※参照・参考資料:
[1]Canadian Solar Reports Second Quarter 2018 Results(Canadian Solar社、2018/8/14)
http://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/canadian-solar-reports-second-quarter-2018-results
[2]JinkoSolar Announces Second Quarter 2018 Financial Results(JinkoSolar社、2018/8/13)
https://jinkosolar.com/press_detail_1696.html
[3]月次出荷速報(太陽光発電協会)
http://www.jpea.gr.jp/document/figure/index.html#fig

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 他の海外メーカー

2018年08月13日

ハンファQセルズジャパンの日本市場での2017年度の太陽電池モジュール出荷量は770MW、シェア1位を獲得

ハンファQセルズジャパン社が2018年7月26日に、

  • 2017年度日本市場での太陽電池モジュール出荷量で、シェア1を獲得した。
等と発表していました。

その中から、同社の日本におけるモジュール出荷量の推移を抜き出してみました。


<ハンファQセルズジャパンの日本市場での太陽電池モジュール出荷量>

年度 出荷量シェア順位
2012年度 50MW
2013年度 500MWを突破外資系でトップ
2016年度 700MW2位
2017年度 770MW1位


発表[1]では住宅市場に関する記述が多いですが、2017年度のモジュール出荷量の用途別内訳(住宅・非住宅)は明らかにされていません。

そのため、住宅向け製品の充実がシェア1位獲得の主因なのかどうかは、判断しかねます。

ただ2018年1-3月の太陽電池出荷統計では、かつてFITでの高い電力買取価格を背景に急拡大していた「発電事業」向けの出荷量の減少が際立っていました。

高性能・高品質を誇るメーカーの1つであるハンファQセルズが、今回日本市場でシェア1位を獲得したのは、大規模事業の減少に伴い、ユーザーの需要が価格優先から性能・品質優先にシフトしていることを、示しているものと考えます。


ちなみに2017年度の太陽電池出荷統計で、太陽電池モジュールの「国内出荷」量は

  • 全体:約5246MW
  • 日本企業における出荷量:約2968MW
となっています。([2]の7p)

そのため海外企業による出荷量は、約5246MW-約2968MW=約2278MWであり、その中でハンファQセルズジャパン(出荷量770MW)は、実に約1/3のシェアを占めたことになります。

いっぽう、「国内出荷」全体における同社のシェアは約15%であり、こちらは1位といっても、それほど大きいシェアとは言えません。

その意味で今年度(2018年度)以降に、メーカー別のシェアがどう変動していくか、というのは、強く興味を惹かれるところです。


※参照・参考資料:
[1]ハンファQセルズジャパン、2017年度国内出荷量シェアトップの 太陽電池モジュールメーカーに(ハンファQセルズジャパン社、2018/7/26)
http://www.hanwha-japan.com/news/news-letter/overseas-news-letter/2018/0726-2/
[2]日本における太陽電池出荷統計 2017年度第4四半期及び2017年度(太陽光発電協会、2018/5/22)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h294q.pdf
(※http://www.jpea.gr.jp/document/figure/index.html内。)

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

2018年08月05日

京セラ社の2018/4-6の「ソーラーエネルギー事業」は減収、国内セル・モジュール生産は1拠点(滋賀野洲工場)に集約予定

京セラ社が2018年7月31日に、

  • 20193月期1Q2018/4-6)の業績
を発表していました[1][2]。

その中から、「ソーラーエネルギー事業」に関する内容をまとめてみました。


  • 売上高([1]のp5):減少した。
    これにより、同事業が属する「生活・環境」セグメントは、前年同期比減収となった。
  • 構造改革([2]の14p):
    国内でのセル・モジュール生産を、1拠点に集約する。
    集約前集約後
    • セル生産:滋賀野洲工場
    • セル・モジュール生産:滋賀八日市工場
    • セル・モジュール生産:滋賀野洲工場
    (※管理人注:集約の完了予定時期が「上期」「下期」のいずれなのかは、判断できず。)


売上高の減少に、生産拠点の集約予定と、事業の成長拡大を感じさせる情報は全く無く、ソーラーエネルギー事業の非常に厳しい状況が伺えます。

また今回は、シャープとパナソニックの業績発表資料[3][4]も見ましたが、両社とも「太陽電池」「太陽光発電」「ソーラー」の文字すら有りませんでした。

これら3社は日本の太陽電池大手メーカーの筈ですが、太陽電池事業の存在感は、残念ながら前年度(2017年度)通期よりも、更に希薄になっているようです。


海外メーカーに目を向けると、例えばJinkoSolar社の2017年通期のモジュール出荷量が9.8GWCanadian Solar社が同6.8GWと、モジュール出荷量の拡大が継続。

またFirst Solar社は、大規模太陽光発電所が電力系統の安定化に積極的に貢献できるとの研究結果を発表し、太陽光発電の新たな可能性を示しています。

このような動きを見ると、日本の太陽光発電産業はもはや、世界の中で遅れをとっており、しかもその差は急激に開きつつあるのでは、と強い危惧を抱きます。


※参照・参考資料:
[1]2019年3月期 第1四半期 決算短信(京セラ社、2018/7/31)
https://www.kyocera.co.jp/ir/news/pdf/FY19_1Q_tanshin.pdf
(※https://www.kyocera.co.jp/ir/news/2018.html内。)
[2]カンファレンスコール資料(同上)
https://www.kyocera.co.jp/ir/news/pdf/FY19_1Q_cp.pdf
(※同上。)
[3]2019年3月期 第1四半期 プレゼンテーション資料(ノート付き)(シャープ社、2018/7/31)
http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/pdf/2019/4/1903_1pre_nt.pdf (※http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/内。)
[4]2018年度 第1四半期 連結決算短信・補足資料(パナソニック社、2018/7/31)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/07/jn180731-1/jn180731-1.html

※関連記事:

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | メーカー:京セラ