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2019年10月05日

京セラ社が「クレイ型リチウムイオン蓄電池」を用いた住宅用蓄電システムを製品化の予定、クレイ型は「長寿命」「高安全性」「低コスト」を実現

京セラ社が2019年10月2日に、

  • 新開発した「クレイ型リチウムイオン蓄電池」を用いる、住宅用定置型蓄電システムの製品化を決定した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


商品名 Enerezzaエネレッツァ
開発の背景・目的
  • 日本国内の太陽光発電市場では2019年11月から、住宅用太陽光発電のFITでの買取期間(10年間)が満了となるユーザーが生まれる。
    これに伴い市場は、エネルギー自家消費型への転換が進みつつある。
    また、災害などによる停電時の太陽光発電システムの有効利用策として、蓄電システムが注目されている。
  • 京セラ社では今回の製品を、エネルギー自家消費型市場における戦略商品の一つに位置づける。
    設置済み太陽光発電システムを引き続き有効活用するための商品として、積極提案していく方針。
特徴
  • クレイ型リチウムイオン蓄電池」を採用:
    正負の電極層粘土状であり、電極の厚さを従来方式(液体型)の3〜5倍に設計できる。
    これにより、製造プロセスの大幅な簡素化低コスト化がもたらされる。
    加えて、ユニットセル(パウチ材で密閉)を組み合わせモジュール化した構造により、長寿命高安全性を実現している。
  • デザイン等の配慮
    主な構成機器(パワコン、蓄電池ユニット、リモコン)は、継ぎ目のない滑らかな曲面で覆われたデザイン。
    またリモコンの表示は、よく確認する情報(蓄電池の残量、太陽光発電システムの発電量など)を見やすくするために、メリハリを効かせ工夫している。
  • 3種類の容量を用意:
    定格容量は5.0kWh・10.0kWh・15.0kWhの3種を用意。
    ユーザーの使用環境(PVの容量、生活スタイル、非常時に使いたい電力量など)に応じて選べる。
  • 見守りサポート機能
    LTE専用回線通信モデムを標準で用意。
    ユーザーのネット接続環境によらず、専用サーバーに接続し、個別動作の状況を把握してサポートする。
価格 オープン
今後の予定
  • 2020年1月以降:少量限定販売を開始する。
  • 同年秋本格量産を開始する。


今回の発表と同日には、奇しくも?シャープ社も住宅用蓄電システムの新製品を発表していました。

それといい今回の京セラ社の新製品といい、「FIT終了後」の住宅用太陽光発電は、蓄電システムにおいても、国内市場での新しい重要な需要先とみられているようです。


京セラ社は2016年末に「フィルム型リチウムイオン蓄電池」を採用した蓄電システムを発表していましたが、この「フィルム型」は積水化学工業が開発したものでした。

いっぽう今回の「クレイ型」は、京セラ社が独自に開発したものであり、蓄電システムのコスト低下や性能向上における、同社の継続的・積極的な姿勢が伺えます。


ただ、やはり最も気になるのは価格であり、新技術を用いる今回の新製品が、果たしてどの程度の価格ダウンを実現できるものなのか、非常に気になるところです。


※参照・参考資料:
[1]住宅用蓄電システム「Enerezza(エネレッツァ)」を製品化(京セラ社、2019/10/2)
https://www.kyocera.co.jp/news/2019/1002_chio.html

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | メーカー:京セラ