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2019年12月13日

ソーラーフロンティア社が中国「凱盛科技集団有限公司」と建材一体型太陽電池の開発で提携、中国市場での活用拡大を目指す

3週間ほど前になりますが、ソーラーフロンティア社が2019年11月19日に、

  • 中国「凱盛科技集団有限公司」との間で、CIS薄膜技術を用いる建材一体型太陽電池の開発に関する覚書を、締結した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


背景・目的
  • 凱盛科技集団有限公司は「中国建材集団」の子会社で
    • ガラス
    • 太陽光発電
    等での技術開発や産業化などを手がけている。
  • 今回の2社は、ソーラーフロンティアの親会社「出光興産」とともに、建材一体型太陽電池の中国市場における活用拡大を目指している。
今後の予定 調査に基づく検討結果は、その進捗に応じて発表する。


ソーラーフロンティア社はちょうど2年前(2017年11月)には、日本国内市場に注力する方針を示していました。

そのため今回の発表における、(まだ検討段階とはいえ)中国市場での展開方針の明示は、ちょっと驚きました。

ただ、やはり2年前には、ソーラーフロンティア社が2019年後半に建材一体型太陽電池の発売を目指していると、同社社長のインタビュー内容とともに報じられていましたが、現状ではまだ実現していない模様。

やはりソーラーフロンティア社にとっては、停滞する日本市場を中心に事業展開することには限界がある、ということなのかもしれません。


それはひとまず置いておいて、凱盛科技が示している太陽光発電設備の事例[2]からは、太陽電池パネルを建築物に溶け込ませよう・馴染ませようという意図が感じられます。

また同社が手がける中心分野は、(親会社の名前の通り)元々はガラスやセメントといった建設素材とみられ[3]、これらの点が今回、建材一体型太陽電池の開発を目指すベースにあるものと考えます。

中国市場で展開するとなると、やはり現地メーカー製太陽電池の価格の安さが最大の壁になるかと思われるので、その点に両社(と出光興産)がどう対応していくのか、まずは今後発表予定の検討結果を待ちたいと思います。


※参照・参考資料:
[1]凱盛科技集団有限公司とソーラーフロンティア株式会社、覚書を締結
http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2019/1119_press.html
[2]新エネルギー工程(中国凱盛国際工程集団有限公司)
http://www.ctiec.net/Japanese/business/system3_1.jsp
[3]公司紹介(同上)
http://www.ctiec.net/Japanese/corp_intro/profile.jsp

※関連記事:

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内

2019年12月09日

JinkoSolar社が高性能モジュール「Tiger」300MW分を、中国の超高電圧実証プラント向けに供給、「タイルリボン技術」でセル間の隙間を解消

JinkoSolar社が2019年11月29日に、

  • 中国国内の超高電圧実証プラント向けに、高性能の太陽電池モジュール「Tiger」を供給した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


実証プラントの場所 青海省(Qinghai Province)
「Tiger」モジュールの供給量 300MW
※地上設置型の大規模プロジェクトでの設置は、今回が初。
「Tiger」モジュールの特徴
  • モジュール変換効率:20.4%
  • 独自の「タイルリボン技術」を採用し、
    • 現実の環境(例えば部分的な影や、高温状況下)での出力アップ
    • 信頼性と効率の向上(セル間の隙間を解消)
    を実現している。


「Tiger」モジュールは新しい製品のためなのか、製品情報はまだJinkoSolar社のサイト内に見当たりませんが、豪州での展示会への出展レポート[2]で、ある程度の説明がされています。

その主な情報・データは次の通り。

モジュール変換効率 20.78%
ピーク出力 460W
採用技術とその効果
  • タイリングリボンテクノロジー:
    セル間のギャップを解消することで、効率を高める。
  • ハーフカットセル設計:
    セル電流の不一致とリボン電力損失を低減する
  • 9-Busbarテクノロジー:
    メインバスバーとフィンガーグリッドライン間の距離を縮めることで、抵抗損失を減らし、出力と効率を向上させる。

[2]のスマホ版ページでは、モジュールの写真を拡大すると、セル上の配線が細かい格子状になっていることが見て取れます。

ただ変換効率が[1]と異なるので、同じ「Tiger」でも違う形式の製品かもしれませんが、ともかく採用技術のユニークさには目を引かれます。

また出力400W超のモジュールは、SunPower社が今年(2019年)3月に400W・415Wの製品を発表していましたが、[2]のTigerモジュールはそれらを上回っており([1]も恐らく近い水準だろう)、500W到達も遠くないのではと思わせられます。


※参照・参考資料:
[1]JinkoSolar Supplies 300MW of High-Efficiency Tiger Modules for China Ultra-High Voltage Demonstration Plant(JinkoSolar社、2019/11/29)
http://ir.jinkosolar.com/news-releases/news-release-details/jinkosolar-supplies-300mw-high-efficiency-tiger-modules-china
[2]JinkoSolar Unveils New Tiger Module with Tiling Ribbon Technology at All-Energy Australia 2019(同上、2019/10/23)
http://jinkosolar.com.au/2019/10/jinkosolar-unveils-new-tiger-module-with-tiling-ribbon-technology-at-all-energy-australia-2019/

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 中国メーカー

2019年12月08日

JinkoSolar社がオランダでの太陽光発電プロジェクト向けとして、Obton社に約40MWの太陽電池モジュールを供給

JinkoSolar社が2019年12月4日に、

  • オランダでの太陽光発電プロジェクト向けに、太陽電池モジュールを供給した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


発電設備の場所 オランダのAlmelo
太陽電池モジュール
  • 供給先:Obton
  • 供給量:40MW
    2019年の夏に設置された。
  • 機種:「Cheetah HC 60」


個人的にこれまでオランダについては、太陽光発電を導入しているイメージが無かったので、40MWものモジュールを供給したという今回の発表は、ちょっと意外でした。

ちょうどObton社ウェブサイトの1年前の記事[2]で、オランダのPV導入に関する解説がされており、それによると同国の国内エネルギーに占める再エネの割合は、2016年に6%(うち風力4%、太陽光2%)。
(※EUの再エネ導入目標は、2020年に20%)

この低調さの理由の一つに、国土が狭く人口密度が高い(=地上設置型の適地が限られる)ことがあり、それに対応する太陽光発電の有効な(継続的な導入が見込める)設置先として、Obton社は建物の屋上(rooftop)を挙げています。

欧州において、日本と似た制約を持つ国があることは興味深く、その意味でオランダでの太陽光発電導入の今後に、注目したいところです。


※参照・参考資料:
[1]JinkoSolar Supplies 40 MW to Obton for Almelo Project in the Netherlands(JinkoSolar社、2019/12/4)
https://www.jinkosolar.com/press_detail_1890.html?lan=en
[2]Renewables: How the Dutch can meet its impossible targets(Obton社、2018/12/17)
https://www.obton.com/en/news/renewables-how-the-dutch-can-meet-its-impossible-targets/
[3]アルメロ(ウィキペディア)
[4]Cheetah Mono PERC HC(JinkoSolar社)
https://www.jinkosolar.com/product_484.html?lan=en

posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 中国メーカー