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2020年03月23日

パナソニック社が米バッファロー工場での太陽電池セル・モジュール生産を停止予定、太陽電池モジュールは今後は協業パートナーから調達

3週間以上前になりますが、パナソニック社が2020年2月26日に、

  • 米国バッファロー工場での太陽電池セル・モジュール生産停止し、同工場から撤退する。
と発表していました[1]。

その中から、主な方針・予定を抜き出し、まとめてみました。


<太陽電池セル・モジュールの生産停止>

背景・目的 ソーラー事業のグローバルな合理化の一環として行う。
同事業の開発・生産体制を最適化して創出した成長リソースにより、
  • HEMS
  • 太陽電池モジュール
  • 蓄電池
  • エコキュート
  • EV充電
等を組み合わせたエネルギーソリューション事業を強化していく。
スケジュール
  • 2020/5末:生産停止
  • 同9末:工場から撤退。
従業員への対応 再就職先(テスラ社、他社)の支援などを行っていく。
今後のモジュール調達・販売
  • 今後は協業パートナーから調達して、グローバルでの販売を継続する。
  • 米国での自社ブランドの太陽電池パネル販売も継続する。

<テスラ社側>

自社事業には影響なし 今回のパナソニック社の件は、自社のソーラー事業成長計画全く影響ないとみている。
人員確保の意向 今後、バッファロー工場で推進中の
  • ソーラー製品
  • エネルギー製品
の生産に必要となる、新たな人員を雇用する予定。
(テスラ社は、できるだけ多くのパナソニック従業員を雇用したいと考えており、両社による現地での就職説明会を開催予定)
パナ社との提携は継続 米ネバタ州「ギガファクトリー」での電気自動車用電池の生産は、継続する。


パナ社は2017/2に、バッファロー工場での太陽電池生産などを担う米国子会社を設立していましたが、それから僅か3年での、今回の生産停止・撤退ということになります。

同工場での太陽電池生産能力は、2019年までに1GW/年に到達予定とされていました。

しかしその前年には、JinkoSolar社の年間モジュール出荷量が11GW超に到達しており、規模の経済という点では、海外のトップメーカーに遠く及ばなかった、ということかもしれません。


パナソニック社の近年のモジュール生産体制の再編を振り返ると、2018年春には日本国内での生産を終了(※車載用除く)

そしてその翌年(2019年)には、中国GS-Solar社と太陽電池事業での協業で合意し、その一環としてマレーシア工場を同社に譲渡。

その結果、住宅用・産業用の太陽電池モジュール生産は米バッファロー工場のみとなっていましたが、それも今年(2020年)で生産停止・撤退ということで、実にたった約3年のうちに、パナ社の自前でのモジュール生産が次々と消えていった(いく)、ということになります。


かつてHIT太陽電池を手がけていた三洋電機は、約9年前(2011/4)にパナソニックの完全子会社に

その後、HIT太陽電池のブランド名も欧米を皮切りに「Panasonic」に切り替わっていきましたが、10年経たずにそのパナソニック社での太陽電池モジュール生産じたいが消滅することになるとは、全く思いもしませんでした。

また、日本の太陽電池メーカーが競争力を失っていくさまを、ありありと見せ付けられているように感じられ、何とも寂しい限りです。


※参照・参考資料:
[1]米・バッファロー工場における太陽電池の生産停止について(パナソニック社、2020/2/26)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/02/jn200226-7/jn200226-7.html

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | メーカー:パナソニック