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2020年03月26日

2019年のシステム費用の平均値(万円/kW)は、事業用(10kW以上)が26.6(前年比-2.0)、住宅用(新築・既築の全体)が32.1(同-2.1)

今回は、経済産業省・調達価格等算定委員会の発表資料[1]から、

  • 2019年設置の太陽光発電設備のシステム費用
に関する数字を、抜き出してまとめてみました。

※数値の単位は万円/kW、カッコ内の「p」は[1]の参照ページ。

平均値備考
事業用
(10kW以上)
(p26・27)
26.6(前年比-2.0)
(※中央値は25.0。)
  • 平均値の内訳
    • 太陽光パネル:14.1
    • 工事費:6.4
    • パワコン:4.1
    • 架台:2.8
    • その他:1.9
  • パネル国際市場価格
    • 単結晶シリコン:0.25ドル/W
    • 多結晶シリコン:0.21ドル/W
    (「Bloomberg NEF」の発表(2019/10)から。)
住宅用
(p37・38)
新築30.6(前年比-1.7)
(※中央値は29.8。)
平均値の内訳
  • 太陽光パネル:19.5
  • 工事費:6.5
  • パワコン:4.5
  • 架台:2.3
  • その他:0.3
既築34.6(同-1.3)
全体32.1(同-2.1)


コストダウンの金額の幅は、前回2018年分(事業用-1.4、住宅用-2.0)と概ね同程度であり、システム費用の低下が停滞していないことが伺えます。

もっともその影では、パナソニック社の自社モジュール生産の停止など、国内メーカーの劣勢という状況があるので、複雑な気分ではありますが・・・

現実的に太陽光発電のコストダウンが進むには、熾烈な競争は止むを得ないようです。


システム費用の半分以上を占める太陽電池モジュールの、国際市場価格([1]・p27のグラフ)は、これまで順調に低下が続いてきたとはいえ、2018/10頃からはほぼ横ばい状態となっています。

ただ一方で今回のデータでは、システム費用におけるモジュール費用(事業用14.1万円/kW、住宅用19.5万円/kW)と、モジュールの国際市場価格(多結晶2.3万円/kW、単結晶2.8万円/kW)のギャップが大きすぎるので、ここにシステム費用低下の大きな余地が残っているものと考えます。


ところでモジュールのコストを振り返ると、かつて2009年にはAMAT社が生産コストで1ドル/W切りの目標を掲げ、また2011年にはようやく市場価格で1ドル/Wが見えてきた、という状況でした。

それらからすると、市場価格0.2ドル/Wという現在には隔世の感があり、また、つくづく現実というのは予想が付かないものだ、と感じるものです。


※参照・参考資料:
[1]調達価格等算定委員会「令和2年度の調達価格等に関する意見」について(経済産業省、2020/2/4)
https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/20200204_report.html

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