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2014年07月11日

京セラが、「3本バスバー電極構造」の特許侵害でハンファQセルズジャパン社を提訴

京セラ2014年7月10日に、

  • 3本バスバー電極構造」(2012年3月に国内特許取得)について、ハンファQセルズジャパン社に対し、東京地方裁判所で特許侵害訴訟を起こした。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。

背景・経緯

  • 「3本バスバー電極構造」は現在、京セラの太陽電池セルにおける主要技術になっており、他の太陽電池モジュールメーカーとの間で、同特許の侵害について交渉を行っている。
    ハンファQセルズ社については、交渉で進展がみられなかったことから、やむなく訴訟提起に至った。

今後の方針

  • 他メーカーとの交渉の進捗状況により、
    • 現在交渉中モジュールメーカー
    • 同構造のモジュールを販売しているモジュールメーカー
    • 当該モジュールを取り扱う販売店
    • 当該モジュールを用いて発電事業を行っている事業者

    に対しても、今回と同様な特許侵害訴訟の提起を検討していく。

京セラの3本バスバーの特許については、今年2月の専門誌上[3]で、同社ソーラーエネルギー事業本部長の方による

  • 「産業構造が破壊されかねない、無理な戦略を取るメーカーについてはまず対応を検討していく。健全な市場構築のために粛々と使っていければと考えている」
とのコメントが紹介されていました。

そのため仮に訴訟提起がなされるとすれば、低価格製品で一気に生産能力・販売量を拡大してきた中国メーカーのいずれかが最初の相手になると思っていたので、今回の発表は非常に意外でした。

3本バスバー電極は現在、国内外の(大手をはじめとする)モジュールメーカーの製品に幅広く見られる状況ですが、今回の発表でメーカーだけでなく、販売店やユーザーへの訴訟提起もほのめかされているあたり、京セラが自社特許保護の積極姿勢に一歩進んだことが感じられます。

特許侵害訴訟の第1審判決までの平均審理期間は1年程度(東京地裁、2007年時点)[4]とのことで、国内太陽光発電市場にただちに影響することは無さそうですが、それでも今回実際に訴訟提起がなされたことで、大きな火種を抱えたように思われます。

ただ一方では、今回の措置がきっかけになり、各メーカーで電極の独自技術の開発が進み、モジュールの変換効率や耐久性の向上などが進む方向に行ってくれれば・・・という期待も浮かびます。


※参照・参考サイト:
[1]ハンファQセルズジャパン社に対する特許侵害訴訟の提起について(京セラ)
http://www.kyocera.co.jp/news/2014/0705_sgrk.html
[2]「3本バスバー電極構造」セルを採用した太陽電池モジュールの特許を取得(同上)
http://www.kyocera.co.jp/news/2012/0901_teys.html
[3]Solvisto誌 2014年2月号p18-19「『国産セルへのこだわり、住宅市場拡大へ備える』『PV基軸に地産地消の最適メニュー構築』高効率Upニーズに応え、単結晶を検討か!?」
[4]訴訟をすることは大変?(知材弁護士.COM)
http://ip-bengoshi.com/100/10025/

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posted by 管理人 at 00:25 | Comment(0) | メーカー:京セラ
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