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2014年09月09日

埼玉のPLAN社が「マイクロクラック検査代行サービス」を開始、モジュール製品の約1/5でマイクロクラックが発見されたケースも

埼玉県の「PLAN」社が2014年9月8日に、

  • 太陽電地モジュール購入・販売企業などを対象とする、モジュールの「マイクロクラック検査代行サービス」を開始した。
と発表していました[1][2]。

サービスの概要は下記の通り。

背景

  • 「マイクロクラック」は、太陽電池セルの(肉眼では確認できない)微小なヒビのことであり、これが存在するモジュールでは、屋外使用での経年劣化でヒビが拡大し、
    • セルの割れ
    • 発電性能の低下
    • 火災の発生
    等が懸念される。
  • 自社で行ったある海外メーカー製モジュールのマイクロクラック検査(2014年6月)では、製品の22.4%に、マイクロクラック発生による不良があることを確認した。
    またこの検査以外に、別の海外メーカーの一部についても、不良品の混入が報告されている。
  • マイクロクラックのある不良モジュールが混入する原因としては、
    • 一部製品のみでの検査実施(全製品を検査していない)
    • (マイクロクラックがあった場合でも)出力範囲内であることによる出荷
    • 輸送時の取扱いの誤りによるマイクロクラック発生
    との可能性が考えられる。

サービスの内容

  • 検査体制
    顧客が購入したモジュールをPLAN社が預かり、国内自社工場での専門スタッフによるEL検査で、不良品の選別を行う。
    モジュールのメーカーは問わない。
  • 費用:モジュールの出力1Wあたり4円(税別)〜

マイクロクラックは発電設備の稼動開始後数ヶ月程度で、カタツムリが這った跡のような「スネイルクラック」に進行しますが、現状でこれ(マイクロクラックからクラックへの成長)を止める手段は無い[3]とのことなので、顧客への出荷・設置前に不良品を極力排除しておくことは、発電設備の長期安定稼動とメンテナンスコスト低減のために、非常に重要な措置と考えられます。

国内の太陽光発電導入量が急速に増え、海外メーカー製モジュールの国内出荷量も約3割に達している中で、一メンテナンス企業による検査結果(検査総枚数などの詳細も不明)とはいえ、1/5以上のモジュールで不良品が発見されたケースがある、というのは強い驚きです。

ただ個人的には、それは(特定メーカーの落ち度というよりは)近年の急激な価格低下がもたらした副作用とも感じられるもので、コストダウンの圧力が強すぎると製品・サービスの品質が下がる方向に行く、ということは、顧客や消費者も念頭に置いておく必要があると考えます。

ともかく現状では、不良モジュール(マイクロクラックのある製品)が存在する可能性が低くない以上、第3者企業による試験サービスや検査装置の役割・重要性も、より増していくものと予想します。


※参照・参考資料:
[1]一部の海外製輸入太陽電池モジュールに不良品混入 不良品を選別するマイクロクラック検査代行サービスを開始(サンケイビズ)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140908/prl1409081038021-n1.htm
[2]EL検査代行サービス(PLAN社)
http://www.kamiwaza.jp/hp-module/el-module.html
[3]PVeye誌 2014年5月号 18-19ページ「姿見せないリスク、マイクロクラック」

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posted by 管理人 at 00:15 | Comment(0) | 試験・検査
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