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2015年01月23日

Solarbuzzがアジア太平洋地域の太陽光発電導入状況を発表、2014年は日本と中国が牽引

もう1ヶ月以上経っていますが、米Solarbuzzが昨年12月12日に、アジア太平洋地域での太陽光発電の導入状況2014年第4四半期が中心)を発表していました[1]。

その中から、事実に関する記述を中心に、主な内容を抜き出してみました。

APAC全体

  • 導入量の予想
    • 2014年
      ・第4四半期:10GW程度
      ・通年:前年比19%増
    • 2015年:世界市場の半分以上を占める
  • 背景
    下記2つが、大幅増の主因となっている。
    • 日本市場の強い成長
    • 中国での年末の導入ラッシュ

中国

  • 導入状況
    2014年第1〜3四半期の導入実績は、予想を下回るものだった。
    しかし第4四半期の導入ラッシュにより、通年では2013年の水準を超える見込み。
    またQ4の導入は、APAC市場の需要増に最も寄与した。
  • 背景
    地上設置型が、まだ市場のメインになっている。
    建物設置型は、分散型向けの補助金により、ゆっくり導入が進んでいる。

日本

  • 導入状況
    2014年通年では、前年比46%増の見込み。
    回答保留を発表した電力5社管内での太陽光発電需要は、日本の総需要の約35%だった。

インド

  • 政府が「Jawaharlal Nehru National Solar Mission」での導入目標(2022年までに22GW)を、100GWまで引き上げた。
    新首相(Narendra Modii氏)の就任以来、政府は多数の太陽光発電開発計画を、積極的にアナウンスしている。
    また20の州が、大規模ソーラーパークの計画(計20GW)を発表している。

オーストラリア

  • 住宅向けの導入により、2014年第4四半期の太陽光発電需要は、最高水準に達している。
    また地上設置型も同じく増加しており、3つの大規模プロジェクトが建設中。
    ただし一方で、「the new Renewable Energy Target(RET)」はまだ交渉中である。
  • 中国との間で、新しいFTA(自由貿易協定)が締結された。
    これは、中国の太陽電池パネルメーカーと、豪州の太陽光発電市場の双方に、良い影響をもたらす可能性がある。

その他の地域

  • タイや他の新興国も、近い将来における成長の潜在的可能性を見せている。
    中でも地上設置型については、大規模プロジェクトが
    • フィリピン
    • パキスタン
    等で計画されており、新興市場での割合を高めることが予想される。

まだ第4四半期が終わっていない時点でのレポートではありますが、アジア太平洋市場の現状が伺えるもので、非常に興味深いです。
その中で中国はともかく、回答保留で揺れた日本も市場の牽引役となった、というのは意外でした。

中国市場については昨年8月の報道[2]で、下半期に導入が加速しているとの指摘がされていましたが、結局それは正しかったようです。

ただ、2013年には導入量全体の約6%に留まっていた分散型は、いまだに導入スピードが上がっていないようで、政府の思惑通りに今普及を加速できるのか、というのは気になるところです。

インドについては、政府が導入量目標を一気に約4.5倍に高めたことに驚かされます。
中国もそうですが、国の規模が巨大な新興国では、それだけエネルギー自給に対する逼迫感(危機感)が高まっている、ということなのかもしれません。

ともかく、そのような政府方針があるのであれば、米SunEdisonと地元Adani Enterprisesが発表した大規模生産施設計画(投資額40億ドル)も、内需の爆発的拡大を見越した、合理性が高い事業だと考えられます。

日本については、回答保留などを発表した電力5社の導入量シェアは、確かに意外に小さいですが、それでも1/3以上は占めています。
また今後の新規計画についても、それらの地域では、出力抑制の無補償期間が制限無しになる(=採算の見通しが立ち難くなる)ことから、2015年の市場に及ぼす影響は、決して過小評価するべきでは無いと考えます。

他の地域は、未だ未知数という印象ですが、総じて日照条件は良いと思われるだけに、(品質を保ちながらの)初期費用の低減が更に進めば、合理的な電源として、普及が一気に進む可能性はあると考えます。


※参照・参考資料:
[1]Year-End Rush in China Leads Asia-Pacific Solar PV Market to Set New Record in Q4’14, According to Solarbuzz
http://www.solarbuzz.com/news/recent-findings/year-end-rush-china-leads-asia-pacific-solar-pv-market-set-new-record-q4%E2%80%9914-acc
[2]今年、中国は新設の太陽光発電設備容量13GWの導入目標を達成(新華社)
http://www.xinhuaxia.jp/business/43361

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 市場・業界の動向:アジア
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