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2015年03月07日

JinkoSolarの2014年4Qのモジュール出荷量(1GWを突破)の3割は自社の下流事業向け、発電事業の売電収入も急増中

JinkoSolar社が3月2日に、2014年第4四半期通年業績を発表していました[1]。

主な数字や状況は下記の通り。(※一部数字は当ブログ管理人が計算)

2014年第4四半期

  • 太陽電池モジュール出荷量1078.3MW
    • サードパーティ向け:739.2MW(前四半期比12.3%増、前年同期比38.6%増)
    • 自社の下流事業向け:339.1MW
  • 売上高:約4億7888万ドル(前四半期比16%増、前年同期比35.8%増)
    うち、発電事業の売電収入は1300万ドル(前四半期比68.6%の増加)。
  • 販売原価:約12億4722万ドル(同12.8%増、同39.2%増)
  • 粗利益率:22.8%(同2.2ポイント増、同1.9ポイント減)
  • 営業経費:約7116万ドル(同53%増、同58.5%増)
  • 営業利益:約3810万ドル(同1.2%減、同9.8
  • 純利益:約4543万ドルの黒字(同4.6%減、同70.9%増)
    うち「Subsidy income」は約682万ドル(同928%増、同1100%増)。
  • 背景
    • 売上高の伸び
      前四半期比では、太陽電池モジュールの出荷量増加が主因だった。
      また前年同期比では、それに発電事業の売電収益も加わる。
    • 粗利益率の変化
      前四半期比での増加は、コスト削減と太陽光発電プロジェクトの売電収入が主因だった。
      一方前年同期比での減少は、ASPs(average sales prices)の低下による。
    • 下流事業
      系統連系している自社の太陽光発電プロジェクトは、2014年末時点で計502.6MW。
      (※当四半期に完成したのは270MWで、うち系統連系済みは150MW)
      冬の寒さや系統接続の遅れにより、当初予定よりは下回った。
      2015年上半期はそれを補うように、約360MWを系統接続できる見込み。

2014年通年

  • 太陽電池モジュール出荷量2943.6MW
    • サードパーティ向け:2423.2MW(前年比37.3%増)
    • 自社の下流事業向け:520.4MW
  • 売上高:約億825万ドル(前年比41%増)
    うち、発電事業の売電収入は3830万ドル(前年比209.7%増)。
  • 販売原価:約12億4722万ドル(同37.2%増)
  • 粗利益率:22.4%(同2.1ポイント増)
  • 営業経費:約2億1088万ドル(同65.2%増)
  • 営業利益:約1億5015万ドル(同44.3%増)
  • 純利益:約1億1704万ドルの黒字(同283%増)
    うち「Subsidy income」は約802万ドル(同557%増)。
  • 背景
    • 売上高の伸び
      太陽電池モジュールの出荷量増加が主因。
      ただしその一部は、ASPsの低下により相殺された。
    • 粗利益率の改善
      ・営業効率の改善
      ・コストダウンの継続
      ・発電事業の売電収入での、高い粗利益率
      が主因となった。
      (ただしその一部は、太陽電池モジュールのASPsの僅かな低下により相殺された)
    • 下流事業
      プロジェクト数と発電容量の増加が、売電収入増加の主因だった。
      日本市場では、下記のプロジェクトにモジュールを供給した。
      ・2014年11月:DMMによる三重県での地上設置型プロジェクト(5MWを供給)
      (※該当期間から外れるが、2015年2月には、IDEC社による兵庫県西宮での地上設置型プロジェクトに、2MWを供給している。)
    • 生産能力
      2014年末時点では下記の通り。
      ウエハー:2.5GW
      セル:2.0GW
      モジュール3.2GW
      また、米国商務省による2012年の予備的決定(positiveとの判断)を受けて、セル・モジュールの生産拠点は、貿易紛争の影響が無い地域に多様化させていく方針を採っている。

業績の各数字は、Trina Solarの同期と同様の大幅な伸びであり、ここでも中国太陽電池メーカーの勢いが強く感じられます。

モジュール出荷量は4Q・通年ともに、外部顧客向けは4割近くという大幅な伸び。
更に4Q単独では1GWに到達しており、Jinkoは出荷量でも世界トップクラスに入ったようです。

ただ、自社の下流事業向けの割合が2〜3割と、Trina(1割未満)より明らかに高いのがユニークです。
そしてそれを反映するかのように、発電事業の売電収入が前年より劇的に伸びていますが、同事業の利益率が明らかに高いということであれば、Jinko社は今後も(発電所を売却せずに)自社運営を続け、発電事業者としての面を強めていくことも考えられます。

利益については、通年ではどの数字も前年より大きく伸びていますが、4Qでは粗利益率や営業利益が(前年同期比で)減少しており、モジュールの価格競争が加速していることが推測されます。
その意味でも、発電事業は今後更に規模を拡大していくことで、Jinko社の収益源としての重要さを高めていくと思われます。

また好調な業績ながら、地域別の状況の紹介が乏しく、中でも日本市場については、DMMのプロジェクトへのモジュール供給(5MW)しか紹介されていないのが意外でしたが、海外ブランドのモジュールの市場シェアが3割で停滞している現状を、Jinko社もまだ破るには至っていない、ということだと思われます。


※参照資料:
[1]JinkoSolar Announces Fourth Quarter and Full Year 2014 Financial Results(JinkoSolar社)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=234421&p=irol-newsArticle_print&ID=2021453

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 中国メーカー
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