【現在位置】トップページ > 国内のメガソーラー > 当記事

(スポンサード リンク)

2015年06月15日

米Virginia州で「Amazon Solar Farm US East」(80MW)が建設予定、PPAによりAWSのデータセンターに電力供給

amazon.com社とCommunity Energy社が2015年6月10日に、米Virginia州でのメガソーラー事業「Amazon Solar Farm US East」(80MW)を発表していました[1][3]。

今回は関係情報の[2][4]と合わせて、事業の概要を下記に抜き出し、まとめてみました。


  • 背景
    • アマゾンのグループ会社「Amazon Web Services, Inc.AWS)」は2011年時点で、下記3つの営業地域において、最初のカーボンニュートラルを実現している。
      ・US West(米Oregon州)
      ・EU(独Frankfurt)
      ・AWS GovCloud(米)
    • 同社は2014年11月に、
      ・世界に擁する自社インフラでの使用エネルギーを、100%再エネで賄うことを目指す。
      との長期目標を発表した。
    • 2015年4月時点では、AWSインフラでの使用電力における再エネの割合は、25%に到達している。
      中間目標として、これを2016年末には最低40%まで高める予定。
    • 上記ための具体的な取り組みとして、AWSはこれまでに
      ・2015年1月:Indiana州での風力発電所「Amazon Wind Farm (Fowler Ridge) 」(150MW、発電量50万MWh/年)
      ・同4月:US West地域における、蓄電池の導入(Tesla社製、容量4.8MWh)
      を発表済み。
      今回の太陽光発電所も、その目標達成のための一環である。
    • 今回の事業パートナーであるCommunity Energy社は、太陽光発電と風力発電の開発において、長い歴史と経験を持っている。
  • 場所:米Virginia州のAccomack
  • 規模80MW
    Virginia州で最大の太陽光発電所となる見込み。
    (※今回のプロジェクト1件で、同州内でこれまで設置済みのソーラーエネルギーの、5倍以上の規模)
  • 投資額:約2億ドル
  • 太陽電池パネルの設置数:25万枚
  • 敷地面積:900エーカー
  • 発電電力量:約17万MWh/年の見込み。
  • 発電電力の用途
    Community Energy社とPower Purchase Agreement(PPA)を締結。
    これに基づき、電力系統を経由して、米国中央と東部のクラウドデータセンター(※既存施設と計画中の施設の両方)に供給する。
    このPPAは「Amazon Wind Farm (Fowler Ridge) 」と同様のもの。
  • スケジュール予定
    • 2016年初め:建設着工
      建設では、300〜400人の雇用創出が見込まれる。
    • 同年10月初期:稼動開始

米国のIT企業ではGoogleAppleが、再エネの利用や事業への参入を積極的に進めていますが、amazonもグループ内の一部事業(クラウドサービス)とはいえ、使用電力の1/4を、既に再エネで賄っているということに驚かされます。

これらの企業では、サーバー稼動のために電力が必須なので、その点で持続性のある電源に対する関心(または危機感)が、特に高いものと想像されます。

日本では「再エネは出力が不安定で使えない」という意見をしばしば聞きますが、電力の持続可能な自給技術における世界的な競争という意味でも、もうそんな暢気なことを言っている余裕は無いのでは、という気がします。

また今回の発電所では、年間の発電電力量の見込みが、日本の場合(発電容量80MW×1000時間で8万MWh)の倍以上(17万MWh)であることに、目を見張ります。

立地場所であるAccomackの気候は良く判りませんが、場所が近い「バージニアビーチ」の年間降水量は1200mm弱[7]。

これは、日本の関東から西と比べると明らかに少なく[8]、気候(日照量)の面での有利さは確かにあると思いますが、それでも年間発電量見込みが倍以上というのは段違いであり、ソーラーエネルギーの導入が遅れているVirginia州も、太陽光発電の適地としての高い可能性が伺えます。


※参照資料:
[1]Amazon Web Services Announces New Renewable Energy Project in Virginia(amazon.com社)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle&ID=2058121
[2]AWS and Sustainable Energy(同上)
http://aws.amazon.com/jp/about-aws/sustainable-energy/
[3]Amazon Web Services Signs Long-Term Solar Power Purchase Agreement with Community Energy(Community Energy社)
http://www.communityenergyinc.com/blog/amazon-web-services-signs-long-term-solar-power-purchase-agreement-with-community-energy/
[4]Amazon to build state’s largest solar farm(同上)
http://www.communityenergyinc.com/blog/amazon-to-build-states-largest-solar-farm/
[5]Accomac, Virginia(Wikipedia)
[6]バージニアビーチ(ウィキペディア)
[7]バージニア州 気温(「旅行のとも、ZenTech」内)
http://www2m.biglobe.ne.jp/ZenTech/world/kion/USA/Virginia_State.htm
[8]日本各地の気温と降水量(「日本の森林」内)
http://www.minnanomori.com/japanese/j_info01/j_graph102/j_frame102.html

(スポンサード リンク)


posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 国内のメガソーラー
この記事へのコメント
コメントを書く

※SEO目的のコメントはお断りします。

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。