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2015年08月01日

カネカ社がヘテロ接合結晶シリコン太陽電池セルで変換効率24.52%を達成、2015年内にはモジュールを発売予定

カネカ社が2015年7月29日に、

  • ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池セルにおいて、変換効率24.52を達成した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。

  • セルの大きさ6インチ角
  • 主な採用技術
    • 「銅めっき法」による集電極の形成
      ※この技術の一部には、NEDOのプロジェクト「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」において、2014年度まで取り組んでいた「超低コスト高効率Agフリーヘテロ接合太陽電池モジュールの研究開発」で得られたものを適用している。
    • 表面欠陥の低減
      高品質アモルファスシリコンを用いた、結晶シリコン基板の表面欠陥低減技術を採用している。
  • 変換効率の認証:第三者機関「Fraunhofer ISE」による。

またカネカ社は今年度(2015年度)中に、ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池モジュールを発売する予定。

更に、NEDOが今年度から実施するプロジェクト「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」に参画して、「結晶Si太陽電池をベースとした複合型太陽電池モジュールの開発」をテーマに、研究開発に取り組んでいくとのことです。


カネカ社はこれまで薄膜型モジュールを展開してきただけに、結晶シリコン型セルでかなり高い変換効率を実現した、という突然の発表には驚きました。

当ブログの過去記事(2010年7月)を見返すと、NEDOの「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」の中で、カネカの名前は薄膜シリコン太陽電池での参加企業の中にありますが、結晶シリコン型のほうには見受けられませんでした。

ただ、このプロジェクトは2012年に、太陽光発電システム価格の急激・大幅な下落への対応として追加公募を行っており、ここにカネカ社が(新分野への取組みとして)参加していた可能性が考えられます。

また市場に目を向けると、FITにより産業用をメインに急拡大してきた筈の国内市場では、少なくとも昨年(2014年)から、薄膜型モジュールの出荷量減少が目立つ状況。

そこに来て、技術開発を積み上げてきたうえでの結晶シリコン型への新規参入は、偶然なのかそれとも(カネカ社による)予測の的中なのかは判りませんが、需要の変化への対応という点で、結果的に理に適っていることは確かだと考えます。

最後にもうひとつ、ヘテロ接合モジュールについてはシャープも製品化を目指している[2]とのことであり、今はなき三洋電機が先駆的に取組み、製品化(HIT太陽電池)を実現した分野が、国内需要の変化の中で注目を集めつつあることには、ある種不思議な感慨が湧きます。


※参照資料:
[1]ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池、変換効率24.5%を達成(カネカ社)
http://www.kaneka.co.jp/service/news/150729
[2]当社の高効率バックコンタクト型太陽電池の実用化に向けたテーマがNEDOに採択(シャープ社)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/150626-a.html?_ga=1.103760384.1824089874.1380116465&__utma=1.1824089874.1380116465.1438352783.1438352783.1&__utmb=1.1.10.1438352783&__utmc=1&__utmx=-&__utmz=1.1438352783.1.1.utmcsr=sharp.co.jp|utmccn=%28referral%29|utmcmd=referral|utmcct=/corporate/news/&__utmv=-&__utmk=117938441

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | メーカー:カネカ
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