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2015年08月18日

さくらインターネット社が「石狩太陽光発電所」を開設、売電せず自社「石狩データセンター」に直接給電

さくらインターネット」社が2015年8月10日に、

  • 北海道・石狩市で「さくらインターネット石狩太陽光発電所」(200kW)を開設し、同発電所から自社「石狩データセンター」への電力供給を開始した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。


背景

  • 石狩データセンターが最終予定の全棟(計8棟)を稼動した場合、サーバーは約4000ラック分に達する。
    (※現在稼動しているのは2棟・1000ラック)
    この場合、再エネ発電電力の完全な自社利用ができると考えられることから、今回の太陽光発電所を新設した。
  • 同データセンターでは、2013年3月から「高電圧直流(HVDC)給電システム」が稼働しており、サーバーに直流電力を(交流に変換せず)直接給電している。

発電所の特徴

  • 直流のまま給電
    太陽光発電所の発電電力を、HVDCサーバへ直流のまま給電する。
  • 「優先制御」の採用
    「NTTデータ先端技術」社の技術「優先制御」を採用。
    給電状況を自動で判別し
    • 太陽光発電が行える場合:優先して給電
    • 太陽光発電ができない場合(天候などの都合):商用電力から給電
    • 停電時など:蓄電池から給電
    と、状況に応じて柔軟な電力供給を行える。
  • 「PVマキシマイザー」の採用
    「ニプロン」社の昇圧コンバーター「PVマキシマイザー」を採用し、発電効率を高めている。

電力の供給能力について考えると、まず需要側(データセンター)のサーバー1ラック分が受ける供給電力は、標準8kVA[2]とのことなので、現在稼動している1000ラック分だと、計8000kVA。

これを単純に8MWとして、いっぽうで太陽光発電所の発電容量は200kW=0.2MWであり、少なくとも今回のPVによる電力供給能力については、需要に対して微々たるものと見ざるを得ません。

とは言え、完全に自社設備向けの電力供給としているところには、大規模なデータセンターを擁する企業として、将来的な再エネによる電力の高度な(または完全な)自給を見越し、売電による目先の利益よりも、積極的なノウハウの蓄積を優先したことが推測されます。

もっとも売電しない点については、電力買取価格が引き下げられ、更に北海道電力管内が指定ルールの対象になっている(年間の出力制御時間が不透明である)ことも、要因の一つだとは思われますが・・・

ともかく、同じ分野で世界的な超大手企業であるGoogleAppleAmazonは既に、再エネ事業への大規模投資や、再エネからの電力調達に積極的に取り組んでいますが、今回のさくらインターネットの自社発電所(と電力供給)は、日本国内でようやく出てきた「芽」と言えるのかもしれません。


※参照資料:
[1]さくらインターネット、北海道石狩市に太陽光発電所を開所(さくらインターネット社)
http://www.sakura.ad.jp/press/2015/0810_photovoltaic/
[2]石狩データセンター(同上)
http://ishikari.sakura.ad.jp/

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 導入施設
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