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2015年10月14日

京セラとハンファQセルズジャパンが特許の相互利用で契約、「3本バスバー電極」は和解

京セラハンファQセルズジャパンの2社が2015年10月6日に、

  • 3本バスバー電極」に関する特許訴訟で和解し、また両社が太陽電池関連で持つ特許相互利用について契約を結んだ。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。


背景

  • 太陽光発電業界の発展のために、両社が長期的視野協力関係を結ぶことが
    • 特許紛争の削減
    • 革新の促進
    をもたらし、消費者と社会全体のメリットになる、との考えから今回の契約に至った。

措置

  • 特許侵害訴訟の和解
    京セラが保有する「3本バスバー電極構造」に関する特許(特許第4953562号)を巡る特許侵害訴訟については、京セラが2015年10月6日付けで取り下げ、ハンファQセルズジャパン社との間で和解が成立した。
  • クロスライセンス契約
    両社が太陽電池関連で保有する特許(※上記特許を含む)を対象に、将来的な相互利用に関する実施許諾契約を締結した。
    これにより京セラは今後、両社の特許を製品開発に活用していく方針。

京セラがハンファ社を提訴したのは昨年7月のことでしたが、当時はモジュールメーカーだけでなく販売店やユーザー(発電事業者)までも訴訟の対象とする可能性を匂わせており、対するハンファ側も全面的に争う姿勢を示していただけに、3本バスバー電極の件での和解だけでなく、両社の保有技術の相互利用にまで踏み込んだ今回の発表は、非常に意外な結末でした。

ただ、京セラによる提訴からほどない2014年秋には、日本国内では電力会社による系統連系の申請保留が相次ぎ、その後は(これまでFITで活況が続いてきた)産業用で新規案件の減速が顕著

更に販売価格の下落も加わって、京セラの「ソーラーエネルギー事業」は2014年度には利益が大幅に減少しており、これら市場環境の急変が、京セラ側により柔軟で建設的な対応を取らせる大きな要因となったのでは・・・と想像します。

また、日本のモジュールメーカーが海外の同業他社と「クロスライセンス契約」を結んだことは、私はこれまで聞いたことが無いですが、それだけ京セラがハンファQセルズ社の技術力を明確に認めた、ということだと思われます。

海外メーカーの技術力の成長により、日本メーカーがかつて持っていた(海外メーカーに対する)技術的な優位性は、もはやほぼ無くなっていると見るべきなのかもしれません。

それに少し関わることとして、Hanwha Q CELLS社は今年の春に、多結晶シリコンウエハーの直接製造技術(Direct Wafer Technology)を持つ1366 Technologies社との間でパートナーシップを結んでいますが、そこでの開発技術が京セラにも波及するのか、という点は注目していきたいと思います。


※参照資料:
[1]京セラがハンファQセルズジャパンと太陽電池の特許侵害訴訟で和解(京セラ)
http://www.kyocera.co.jp/news/2015/1002_rhiz.html
[2]ハンファQセルズジャパン 京セラとクロスライセンス契約を締結(ハンファQセルズジャパン)
http://www.hanwha-japan.com/pdf/HQJ_2015106.pdf

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | メーカー:京セラ
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