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2015年11月22日

ソーラーフロンティア社が2年以内に、CIGS太陽電池パネルの製造コストを2割低減する見通し

2015年10〜11月のニュース記事[1]〜[3]で、

  • ソーラーフロンティア社が、CIGS太陽電池パネルの製造コスト約2割低減する見通しを立てた。
と報じられていました。

今回はそれらの記事から、主な数字などを抜き出してみました。


  • 低減後の製造コスト:約40セント/W
    2年以内の実現を目指す。
    ※生産設備の減価償却が完了した後は、約30セント/Wも有り得る。
  • 比較用の数値
    メーカーパネル生産コスト
    現在のソーラーフロンティア社50セント/W
    中国の主要メーカー(※BNEF調べ)42〜49セント/W
    ※平均販売価格は58〜60セント/W。
  • コスト低減の方法
    下記3点が挙げられている。
    • 製造ラインのコンパクト化(設備投資額・運用費用の低減)
    • モジュール構造の変更(素材コスト削減)
    • 製造にかかる時間の短縮(現行の24時間を、8時間に短縮)

これらの情報はソーラーフロンティア社の正式発表ではありませんが、各記事[1]〜[3]とも同社へのインタビューに基づくものであり(特にブルームバーグの記事では、平野敦彦社長の名前が出ている)、根拠の無い情報では全く無いことが伺えます。

今年完成したばかりの東北工場については、新技術を導入してモデル工場とする方針が示されてはいましたが、現行から約2割もの生産コスト低減が視野に入っているとなると、コスト競争力の大幅強化という点で、想像以上に重要な役割を担うと考えられます。

一方で現在主流の結晶シリコン型においては、シリコンウエハーを(インゴットの切断ではなく)直接製造する技術の開発が進められており、例えば米1366 Technologies社の「Direct Wafer Technology」では、ウエハー製造コストを半減できるとされています。

また独NexWafe社の「EpiWafer」[4]も、同じくウエハーコストを半減するとしており、そして太陽電池モジュールの製造コストでは「20%低減することにつながる」とのこと。

将来的にこれらの技術の商業生産への適用が実現した場合は、結晶シリコン型が更に価格競争力を高めることになりますが、それでもソーラーフロンティア社によるコストダウン見通しは、価格競争に対抗できる水準と考えられるので、今後のPV市場での生き残りをかける意味でも、達成・実現には強力に期待したいところです。


※参照資料:
[1]ソーラーフロンティア:パネルのコスト削減へ−製造工程を見直し(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWGB0M6KLVRL01.html
[2]Solar Frontier Eyes Lower Panel Costs With Production Overhaul([1]の元記事)
http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-10-19/solar-frontier-eyes-lower-panel-costs-with-production-overhaul-ifxiq6ti
[3]ソーラーフロンティア、太陽電池の製造コスト低減世界一が視野に(日経テクノロジーonline)
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/111301162/
[4]太陽電池のSiウエハーをCVDで作製、製造コストを半減へ(同上)
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/102000802/

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