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2015年12月18日

JinkoSolar社の2015年3Qは売上高6億3760万ドル(前年同期比58.2%増)、モジュール出荷量は約1.1GWに到達

1ヶ月近く前になりますが、JinkoSolar社が11月19日に、2015年第3四半期2015/7-9)の業績を発表していました[1]。

今回は前回記事に引き続き、過去の四半期業績と合わせつつ、主な数字・状況を抜き出してみました。


業績と背景

※金額は大まかな数字、カッコ内は前年同期比。

売上高粗利益率R&Dの費用営業利益
2013 2Q(4-6月)2億8760万ドル
(52.6%増)
17.7%212万7000ドル2540万ドル
2014 2Q(4-6月)3億9000万ドル
(37.8%増)
22.6%378万9000ドル4056万ドル
(61.5%増)
3Q(7-9月)20.6%
4Q(10-12月)4億7890万ドル
(35.8%増)
22.8%606万3000ドル3810万ドル
(9.8%)
2015 1Q(1-3月)4億4350万ドル
(36.5%増)
20.3%402万1000ドル3710万ドル
(13%増)
2Q(4-6月)5億1620万ドル
(31.6%増)
20.7%642万5000ドル3820万ドル
(5.8%)
3Q(7-9月)6億3760万ドル
(58.2%増)
21.3%627万3000ドル6040万ドル
(60.0%増)

(2015年3Qの背景)

  • 売上高の増加
    • 太陽電池モジュール出荷量の増加
    • 発電所プロジェクトからの売電収入の増加
    が主因だった。
  • 下流事業の売上増
    自社の保有プロジェクトが、数・容量共に増加したことが主因。
  • 粗利益率
    前四半期比・前年同期比での向上は、
    • モジュールのコスト削減の継続
    • 売電収入の増加
    が主因。
  • その他:9月には下記の事項があった。
    • 米「Ygrene Energy Fund」社との間で、同社による住宅用・商業用システム向け融資プログラム「YgreneWorksTM」にJinko社製モジュールを統合することで合意した。
    • JinkoMX」モジュールシリーズの正式立ち上げを発表した。
      これは「Maxim Integrated Products」製の単一チップオプティマイザを組み込んだもので、UL認証を取得済み。
    • 「the Industrial and Commercial Bank of China(ICBC)」との間で、最大100億人民元の信用枠を締結した。
    • メキシコ最大の太陽光発電所向けに、モジュール49.8MWを供給することを発表した。
      (供給先企業は「TSK Electronica y Electricidad, S.A.」)

売上増の主因は1Q・2Qと同じであり、今年の好調を支えている柱が

  • モジュール出荷量の増加
  • 保有発電所(=売電収入)の規模拡大
の2点であることが伺えますが、肝心の地域別(国別)の状況は、今回は何故か書かれていません。

ただし9月の各種の動きから、幅広い市場(米国、中国、他の新興国)での販売拡大に向け、積極的な布石を打ち続けていることは推測されます。

そして、粗利益率もしっかり2割台をキープし続けており、販売競争が厳しい中でも、高い競争力を維持していることが伺えるものです。


自社保有の発電所事業

※カッコ内は前年同期比。

系統連系済み
の累計(期末時点)
発電電力量売電収入粗利益率
2013 2Q(4-6月)55MW
(※中国国内分)
2014 2Q(4-6月)252MW980万ドル
(1150%増)
4Q(10-12月)502.6MW1300万ドル
2015 1Q(1-3月)617MW115.27GWh
(149.1%増)
※下流事業全体
の売上高は
1650万ドル(111.1%増)
42.8%
2Q(4-6月)725MW203GWh
(201.9%増)
2860万ドル
※下流事業全体
の売上高は
2870万ドル
(191.6%増)
62.7%
3Q(7-9月)846MW
(※121MWを追加)
233.7GWh
(207.6%増)
3240万ドル(205.8%増)61.3%

今年は四半期ごとに100MW超が追加されており、売上高も3Qには、1Qの2倍にまで拡大。

全体の売上高に占める割合は、まだ5%程度ですが、6割超という粗利益率の高さは驚異的であり、今後もこのペースで保有プロジェクトの増加が進めば、業績における重要度もジワジワと高まっていくと考えられます。

ただし一方では、保有プロジェクトは殆どが中国国内とみられるだけに、突然の政策変更によるリスク(開発の急減速)は気になるところです。

また次(4Q)とその次(2016年1Q)は、日照量が落ちる期間であり、発電電力量がどの程度変化するものなのかは、注目していきたいと思います。


モジュール出荷量

※カッコ内は前年同期比。

総量自社の下流事業向け
2013 2Q(4-6月)460.0MW
2014 2Q(4-6月)570.8MW(24.1%増)
3Q(7-9月)658.1MW
4Q(10-12月)1078.3MW339.1MW
2015 1Q(1-3月)703.5MW(35.8%増)50.3MW
2Q(4-6月)823.0MW(44.2%増)90.4MW
3Q(7-9月)1134.5MW(61.7%増)70.6MW

先述の通り、今回の業績発表では地域別の状況に乏しく、モジュール出荷量についても、地域別・国別の情報はありません。

ただ、同じ中国大手の一社であるJA Solar社の同期業績[2]では、中国向けの伸びが非常に際立っています。

翻ってJinkoSolar社の発表でも、今年後半のモジュール需要の急増は今年初めに予想しており、その対応のために在庫水準の戦略的計画を立てていたとの記述があります。

それらの点からJinkoSolar社においても、市場の状況(政策の変更や需要の変化)が掴みやすい自国内向けの出荷量が、全体の伸びを支えたものと推測されます。

こうなると、最近の中国の太陽光発電市場に一体何が起こっているのかが非常に気になりますが、その情報が著しく乏しいのは残念です。


※参照資料:
[1]JinkoSolar Announces Third Quarter 2015 Financial Results(JinkoSolar社)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=234421&p=irol-newsArticle_print&ID=2113885
[2]JA Solar Announces Third Quarter 2015 Results(JA Solar社)
http://investors.jasolar.com/phoenix.zhtml?c=208005&p=irol-newsArticle&ID=2113017

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 中国メーカー
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