【現在位置】トップページ > 研究・開発の動向 > 当記事

(スポンサード リンク)

2016年04月12日

東北電力が「水素製造技術」の実証事業を予定、太陽光発電の出力変動調整に用いる

東北電力2016年3月31日に、

  • 再エネの更なる導入促進に向けて、水素製造に関する研究に取り組む。
との方針を発表していました[1]。

概要は下記の通り。


背景

  • 再エネ(太陽光発電など)の導入においては、
    • 短周期面数十分未満)の出力変動(周波数変動が発生する)
    • 長周期面(数十分以上)の出力変動(余剰電力が発生する)
    調整が課題となっている。
  • 上記の課題について東北電力では現在、
    • 南相馬変電所(※周波数変動対策)
    • 西仙台変電所(※余剰電力対策)
    に各々蓄電池を設置しており、出力変動対策の実証事業に取り組んでいる。

実証事業

  • 目的
    変動の大きい太陽光発電の電力により、水素を製造することで、水素製造が(蓄電池と同様に)出力変動対策として適用できるか否かを検証する。
  • 内容
    太陽光発電による発電電力を用い、水素を製造・貯蔵する。
    この水素を燃料電池に用いて、自社「研究開発センター」(仙台市)の使用電力を発電する。
  • 使用設備
    下記の設備を研究開発センターに設置する。
    (太陽光発電以外は、地上にコンテナ設置)
    • 太陽光発電設備(屋上設置、約50kW)
    • 蓄電池(約60kWh)
    • 水素製造装置(約5Nm3/h)
    • 水素貯蔵タンク(水素吸蔵合金方式・約200Nm3、放電出力は約300kWh相当)
    • 燃料電池(10kW未満)
  • 実施期間2017年3月〜2019年3月
    ※2016年4月から、実験設備の設計・施工・設置を開始する。

ちょうど1ヶ月前には、トクヤマ社が高効率な水素製造技術の開発に向けた実証事業を発表しており、それに続いての今回の発表となったことは、単なる偶然とは思えません。

これは、最近の数年間における太陽光発電の急激な導入量増加が、出力変動への対応に対するニーズを急速に高めている、ということなのかもしれません。

トクヤマ社と今回の東北電力のいずれも、まだ「実証事業」の段階であり、実用化にはまだまだ時間が必要と思われますが、遠くない将来に、コスト面・機能面・安全面で実用可能な水準に到達することを、強く期待したいものです。


※参照資料:
[1]水素製造技術を活用した再生可能エネルギーの出力変動対策に関する研究について(東北電力)
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1191500_1049.html

(スポンサード リンク)


posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 研究・開発の動向
この記事へのコメント
コメントを書く

※SEO目的のコメントはお断りします。

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。