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2016年09月26日

パナソニックがミャンマーの無電化村に「パワーサプライステーション」を納入、HITパネル+鉛蓄電池で量産品として設計

パナソニック社が2016年9月23日に、

  • ミャンマーの無電化村(インマジャウン村)に、太陽光発電+蓄電池の独立電源パッケージ「パワーサプライステーション」を納入した。
と発表していました[1]。

今回はその「パワーサプライステーション」の概要を抜き出し、まとめてみました。


用途新興国などの無電化地域向け
特徴
  • 量産製品として開発:
    安定した品質の確保を図っている。
  • 組立・設置を容易化
    電気工事業者でも、簡単・迅速に設置できるよう設計。
    移設や増設もしやすくしている。
  • 実績のある技術を採用
    HIT型太陽電池モジュール
    鉛蓄電池
    を採用。
    また、新開発の「パワーサプライ本体ユニット」で蓄電池の需給管理を行い、をの劣化を抑える。
インマジャウン村への納入品の仕様
  • PV:
    ・太陽電池パネル:HIT型を12枚
    ・発電容量:2.82kW
  • 蓄電池:
    ・種類:長寿命サイクル用の鉛蓄電池(12V・60Ah)
    ・設置台数:24台
    ・蓄電容量:17.2kWh
  • 制御盤:「パワーサプライ本体ユニット」
  • インバーター最大出力:3kW
  • サイズ:幅約4.8m×長さ約3.5m×高さ約3m
    (※コンテナ本体は、幅約2.4m×長さ約2.8m×高さ約2.3m)
  • 質量:約2.7t
  • 製造場所:タイ国の現地法人
インマジャウン村での用途
  • LED街路灯の電源
  • 冷蔵庫(村の集会場に設置)での、毒ヘビ用血清の保管
  • 集会場の照明、家電などの電源(夜間の学習・集会などに使用)

パナソニック社は2014年3月に同様のコンセプトの「パワーサプライコンテナ」を発表しており、太陽電池や蓄電池・インバーターの容量は、今回の「ステーション」と殆ど同じです。

その一方で、装置の高さは50cmほど、質量は1割ほどマイナスになっており、「ステーション」ではいくらかの小型化・軽量化が進んだようです。

また製造場所について、「コンテナ」はインドネシアでしたが「ステーション」はタイであり、こちらも約2年半の間に生産体制の変化があったことが伺えます。

最重要機器の一つである充電池は、今回も鉛蓄電池が用いられていますが、たとえ容量あたりの重量がかさんでも、(可搬型ならともかく)このような定置型であれば、運用における信頼性やコストの面で、他の方式(リチウムイオン電池など)に対する鉛蓄電池の優位性は揺らいでいない、ということだと思われます。

ひとつ気になるのは、今回の導入が寄付金に基づいてなされたものということです。

パナソニック社は開発途上国向けにソーラーランタンの寄贈も継続して行っており、それは非常に価値のある取組みですが、「パワーサプライステーション」のような独立電源とともに、現地の経済に根付いて利益を生み出すサイクルの完成までには、至っていないと見受けられます。

日本企業はBOP市場向けのビジネスに弱い、との指摘はもう4年以上も前になりますが、日本の大手メーカーの1社・パナソニックがその壁を破ることを、密かに期待したいところです。


※参照資料:
[1]ミャンマーの無電化村に太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライステーション」を納入(パナソニック社)
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/09/jn160923-1/jn160923-1.html

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 発展途上国での導入
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