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2017年05月29日

ヨルダンのシリア難民キャンプでメガソーラー(2MW)が稼動、2万人に電力供給

「AFPBB News」の記事[1](2017/5/25付)で、

  • ヨルダンシリア難民キャンプに、大規模太陽光発電設備が導入された。
と報じられていました。

その記事から、発電設備に関する数字などを抜き出してみました。


設置場所 Azraqアズラク)の難民キャンプ(2014年4月に開設[2])
※アズラクは砂漠地帯に位置し、仮設住宅の外の気温は40度に達する。
 キャンプに住む難民は、3万5000
設置者 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
発電容量 2MW
発電電力の用途 照明、冷蔵庫、テレビ、シーリングファン、携帯電話の充電、綺麗な水の供給など
(キャンプ内の約2万人に、電力を供給している)
総工費 900万米ドル
※資金は「イケア」社の基金が提供した。
稼動開始 2017/5/17
今後の予定 発電容量を5MWまで拡大し、残る1万5000人にも電力を供給する。


今回驚いたのは、一昔前は高額だった太陽光発電設備が、難民の方々の生活を明確に「支える」「改善する」役割を果たしている、ということです。

また1人あたりの供給電力は、単純計算で100W(2MW/2万人)であり、需要側でも、消費電力が低い最新の機器が使われていると推測されます。

太陽光発電のコストダウンと、家電などの省エネ(消費電力低減)の両方が、急速に進んできたことが、結果として双方の実用性を相互に大きく高めている、ということかもしれません。


ただ、建設費用は1MWあたり約450万ドル(約5億円)であり、例えば

といった最近のケースと比べると、かなりの割高です。

その要因として考えられるのは、一つは今回の設備の建設場所が、昼夜の寒暖差が非常に厳しい砂漠であり、そのために建設作業のコスト低減に限界があったのではないでしょうか。

また、長期に渡って住民の生活を支えることになる電源設備であるため、(記事には記載がありませんが)夜間にも電力を供給できるよう、蓄電設備が併設されている可能性もありますが、正確なところが不明なのは残念です。


もう一つ、今回の設備の費用を担ったのは、家具メーカーとして世界的に著名なイケア社ですが、同社は再エネへの投資・利用に積極的であり、また難民支援にも取り組んでいるとのこと[6][7]で、今回の出資も、その企業姿勢の延長として行われたものと思われます。

このあたりのスマートさは、簡単に真似できないことだとは思いますが、いっぽうで今後は世界の標準になっていくのでは、とも感じさせられます。


※参照資料:
[1]ヨルダンの難民キャンプに太陽光発電所(AFPBB News)
http://www.afpbb.com/articles/-/3129000
[2]新たなキャンプ、新しい家: アズラック難民キャンプで生活するシリア難民(UNHCR JAPANのフォトギャラリー、2014/4/30付)
http://www.unhcr.or.jp/photogallery/index10.html
[3]気候(ウィキペディア「ヨルダン」内」)
[4]ザルカ県(ウィキペディア)
[5]Azraq, Jordan(英語版Wikipedia)
[6]環境と社会(イケア社)
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/this-is-ikea/people-and-planet/index.html
[7]サステナビリティ・サマリー 2016(同上)
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/pdf/sustainability_report/SUSTAINABILITY_SUMMARY_FY16.pdf

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 発展途上国での導入
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