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2017年07月04日

JinkoSolarが北海道・苫小牧の太陽光発電プロジェクト(38.4MWp+蓄電池10MWh)に太陽電池モジュールを供給、FIT売電額は40円/kWh

JinkoSolar社が2017年6月22日に、

  • 北海道・苫小牧での大規模太陽光発電プロジェクト(蓄電池併設)に、太陽電池モジュールを供給する。
と発表していました[1][2]。

ここでは事業に参加する他社の発表[3]〜[5]と合わせて、発電所に関する主な情報を抜き出してみました。


建設場所 北海道・苫小牧市の美沢
敷地面積 78ha
発電容量 38.4MWp
年間の発電電力量 3700万kWhと想定。
FITでの売電額 40円/kWh
その他の設備 10MWhの蓄電システムも設置する。(出力変動への対応用)
担当企業
  • 投資:
    • 独「Aquila Capital」
    • 「日本グリーン電力開発」
    など。
  • 太陽電池モジュール:JinkoSolar
    2017年7月〜11月に供給する。
  • リチウムイオン電池:LG化学
  • EPCや主要な電気品:富士電機
  • アセットマネジメント:「GI capital management」が担う。
スケジュール
  • 2016年10月:着工
  • 2018年8月:完工、系統連系の予定。


北海道では他に、韓国電力公社などによるメガソーラー(28MW+蓄電システム13MWh)が完成間近ですが、日照条件がそれほど有利とは思えない北海道で、大規模太陽光発電所+大容量蓄電池の組み合わせが相次いで報道・発表されたことには驚きます。
(もっとも各々のプロジェクト自体は、かなり前から動いていたようですが)


北海道での大規模太陽光発電と電力系統の関係を見返すと、用地の豊富さから、早くもFIT初年度(2012年度)にメガソーラー案件が集中し、翌2013年度の早々(2013年4月)には、経産省が対応策(「30日ルール」の緩和、変電所への蓄電池導入の検討)を発表するほどでした。

そして「指定ルール」が始まった2015年には、北海道電力は(当然のごとく)最初から適用対象の事業者となっており、特に早くから、蓄電池を併設する必要に迫られていた地域と言えそうです。


気になるのは経済的に成り立つのか、という点ですが、今回のプロジェクトの売電額は40円/kWhとのことで、税込であれば2013年度の認定分かと思われ、大規模出力の認定権利を、事業者が上手く取得したことが伺えます。

先述の韓国電力公社などによるプロジェクトもそうですが、条件の良い売電の権利を得たことが、大容量蓄電池の導入実現にもつながっているものと推測します。


また太陽電池モジュールの価格を見ると、JinkoSolar製品では1Wあたり60円を切っているケースが、日本国内で(インターネット検索でさえ)簡単に見つかります[7]。

これでは、日本メーカーのシェアが低下する(500kW以上の事業向けで40%台)のは、無理も無いと考えざるを得ません。


もう一点、FITを巡ってはこれまで、「事象者が先に有利な価格の認定を受けておき、モジュール等の価格が下がるまで待つケースが多い」との批判が多く見られましたが、今回のケース(40MW近くのプロジェクトに、約4年前の認定を適用)を見ると、その批判は(残念ながら)かなり当っていたと思わざるを得ません。


以上のように今回のプロジェクトは、国内の太陽光発電産業・市場で浮き彫りになっていた幾つかの重要な問題を、図らずも照らし出しているように感じられます。

とは言えプロジェクトの内容自体は、大規模かつ先進的な取組みであり、完成後は長期に渡って安定運用することで、北海道の電源の一部として有効に機能することを、心から願うものです。


※参照資料:
[1]JinkoSolar to Supply 38.4 MW of PV Modules to Solar Plant in Hokkaido(JinkoSolar社、2017/6/22発表)
https://jinkosolar.com/press_detail_1336.html
[2]ジンコソーラー、北海道の太陽光発電プロジェクトに38.4MWのモジュールを提供する(同上)
https://jinkosolar.com/press_detail_1339.html?lan=jp
[3]国内最大の蓄電池付きメガソーラーを苫小牧市に着工(日本グリーン電力開発、2016/10/5発表)
http://www.gpdj.jp/news/119
[4]大型メガソーラーの実物資産運用事業を本格化(GIキャピタル、2016/12/6発表)
http://www.gicamltd.com/news/470
[5]Aquila Capital completes divestment of second photovoltaic project in Japan(Aquila Capital、2017/4/11発表)
http://www.aquila-capital.de/en/company/press/presse-article/aquila-capital-schliet-erfolgreich-die-entwicklung-eines-weiteren-photovoltaik-projekts-in-japan-ab
[6]国内拠点(富士電機)
http://www.fujielectric.co.jp/about/corporate/organization/network.html
[7]googleショッピングで「ジンコソーラー」を検索した結果

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 国内のメガソーラー
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