【現在位置】トップページ > 国内のメガソーラー > 当記事

(スポンサード リンク)

2017年07月10日

静岡県の伊東市議会が、市内でのメガソーラー計画(約50ha)に対し「断固として反対」を決議、自然破壊に対する地域の不安が払拭されず

静岡県・伊東市の議会が2017年7月4日に、

  • 市内の八幡野区で計画されている「伊豆高原メガソーラーパーク発電所(仮称、敷地面積約50ha)」に対し、断固として反対する。
等と決議したことを発表していました[1]。

ここでは、その中で挙げられている反対の理由を抜き出してみました。


土地の保水力低下 広大な森林・草地を伐採するため、保水力が低下し、
  • 土砂災害の発生リスクの上昇
  • 降雨時の泥水による川・海の汚染(漁業やダイビングスポットへのダメージ)
が懸念される。
地域の気候への影響 太陽電池パネルで覆われた土地については、
  • パネルからの反射光により、都会以上に温度が上昇し、ヒートアイランド化が進む。
と言われている。
動植物の生息環境への影響 森林・草地の開発によって、動物(猿、猪、鹿など)の人里への侵入(それによる農作物への被害など)が懸念される。
「伊豆半島ジオパーク」の認定への影響 建設予定地はジオサイトに近接しており、伊豆半島全体で目指している「伊豆半島ジオパーク」の世界認定に及ぼす影響が、懸念される。


この件について私は、事業者側・反対者(住民)側のどちらにも賛同するつもりはありません。

ただ反対運動のサイト[3]を良く見ていくと、地域の外から来ている事業者が、その地域に長く住んで深く馴染んでいる住民から、このような大規模事業への賛同を得ることは、極めて難しいことだと強く感じます。


これが例えば、既に開発済みであるゴルフ場の跡地などを利用するものであったり、或いはずっと小さい規模の事業計画であったなら、さほどの反対は無かったのかもしれません。

しかし今回の計画は、深い山の中で50haもの森林を新たに伐採して切り開くものです。

この規模だと、よほど建設予定地域の環境を熟知していて、開発により生じる影響・変化を精確に見切れない限り、事業者が十分な説得力を発揮して、地元住民の理解を得ることはできないのではないでしょうか。

そしてそれは、極めて困難なことだと考えます。


海外では、数十〜数百MW規模の太陽光発電所が多数あり(例えばFirst Solar社が関わるもの)、更に今では中東で1GW超のプロジェクトまで出現しています。

しかし日本国内の環境において、海外と同じような「規模の追求」を進めていくのは、非常に大きな無理が生じると考えざるを得ません。


最後に、今回の反対理由の一つに挙げられている、パネルの反射光による「深刻なヒートアイランド化」への懸念ですが、FITにより国内でメガソーラーが多数稼動している現在では、調査を行えば正確な実態が判明するのではないでしょうか。

これは個人的にも強く気になる点なので、何らかの形で調査が行われ、明確なデータや知見が示されることを、期待したいところです。


※参照資料:
[1]伊豆高原メガソーラーパーク発電所(仮称)建設計画等伊東市における太陽発電所建設に伴う開発行為に対する反対決議(伊東市)
http://www.city.ito.shizuoka.jp/gikai/html/(29.6)ketsugi-megasorahatsudensisetuhanntai.pdf
[2]伊東・大規模太陽光発電計画 市議会が反対決議可決(静岡新聞)
http://www.at-s.com/sp/news/article/politics/shizuoka/377013.html
[3]伊東メガソーラー建設の中止を求める会
http://ito-ms.chu.jp/
[4]伊豆半島ジオパーク(ウィキペディア)
[5]伊東市(同上)

(スポンサード リンク)


posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 国内のメガソーラー
この記事へのコメント
コメントを書く

※SEO目的のコメントはお断りします。

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。