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2017年10月27日

南アの世界遺産「Robben Island」にマイクログリッドシステムが導入、太陽光発電の電力で島の需用電力量の約1/2を賄える見込み

Canadian Solar社が2017年10月23日に、

  • 世界遺産となっている南アフリカの「Robben Island」に、太陽光発電+蓄電池+ディーゼルエンジンのマイクログリッドシステムが導入された。
と発表していました[1]。

設計・建設を担った南アの「SOLA Future Energy」社の発表[2][3]と合わせて、設備の概要をまとめてみました。


導入場所の背景
  • Robben島はかつて刑務所であり、例えばネルソン・マンデラ氏が18年間収容されていた。
    またそれ以外にも、らい病患者の収容所(19世紀)や、第二次世界大戦時の防衛設備として用いられた。
    アパルトヘイト撤廃後の同島は観光地となり、ユネスコの世界遺産に指定されている。
    また同島は、ペンギン等が生息し、生物多様性も高い。
  • 同島の電力源は、これまでディーゼルエンジンだったが、軽油の使用量は年60万リットルにも及び、島の管理コストに大きな負担となっていた。
    また、環境に対する影響も大きかった。
    今回のマイクグリッドシステム導入は、南ア周辺の重要なモニュメントにおいて、持続可能な観光を促進するために、南アフリカの観光省により委託された事業である。
設備の構成、規模
  • 太陽光発電システム666.4kW
    太陽電池モジュールは、Canadian Solar社の単結晶型「CS6U-340M」を1960枚使用している。
  • リチウムイオン電池837kWh、最大500kV
  • ディーゼルエンジン
    太陽光発電が出力できず(例えば夜間時)、また蓄電池も空となった場合に稼動する。
  • マルチプルコントローラー
    電力供給を途切れ無く行えるよう、上記3つの設備・機器を制御する。
見込まれる効果
  • 電力供給能力
    島の電力需要(年約200万kWh)の半分(約100万kWh)を賄う。
  • 軽油の使用量
    年間で23.5万〜30万リットル削減。
    (※記載の数値にバラつきが有る)
稼動年数 20年以上の予定


Robben島のことは今回初めて知りましたが、アパルトヘイト廃止を機に、その歴史的な役割を大きく転換した場所と見受けられます。

その地に、再エネ設備が実用的なものとして導入されたことは、別のカテゴリ(エネルギー供給)でも大きな変化が起こる可能性を、示唆しているようにも感じられ、非常に興味深いです。


[2]には、リチウムイオン電池の過去6年間(2010〜2016)における価格下落が示されていますが、2016年は2010年比で約73%ダウンと、その想像以上の値下がりに驚きました。

近年は太陽電池モジュールの価格下落が際立っており、またパワコンの価格低下も進んでいるとのこと。

更に蓄電池のコストも大きく下がっていることで、(通常の太陽光発電システムだけでなく)今回のようなマイクログリッドシステムについても、経済的な合理性が十分な水準に達してきている、ということなのかもしれません。


※参照・参考資料:
[1]Robben Island, the Prison Where Nelson Mandela was Jailed for 18 Years, has Installed a Solar Power System With Canadian Solar Modules(Canadian Solar社、2017/10/23)
http://investors.canadiansolar.com/phoenix.zhtml?c=196781&p=irol-newsArticle&ID=2310250
[2]The Robben Island solar microgrid shows the power of solar PV and batteries(SOLA Future Energy社、2017/10/18)
http://www.solafuture.co.za/news/robben-island-solar-microgrid-power-of-solar-pv-and-batteries/
[3]Robben Island's 666.4 kW solar PV and battery storage microgrid(YouTube、アカウント「SOLA Future Energy」さんの動画)
https://www.youtube.com/watch?v=c-ULxbjDnuA&feature=youtu.be
[4]Robben Island(Wikipedia)
[5]MaxPower Panels(Canadian Solar社)
https://www.canadiansolar.com/solar-panels/maxpower.html

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 発展途上国での導入
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