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2018年02月20日

IRENA発表のレポートで、2017年の発電電力のコスト(事業規模、2010年比)は通常の太陽光発電が73%減、いっぽうCSPは33%減

1ヶ月以上前になりますが、IRENA(International Renewable Energy Agency)が2018年1月13日に、再エネ発電のコストに関するレポートを発表していました[1][2]。

今回はその中から、事業規模(utility-scale)

  • 太陽光発電(solar PV)
  • CSP(Concentrating solar power)
に関する実績数値をまとめてみました。


<太陽光発電>

※発電電力のコストはExecutive Summary([2]内にリンクあり)のp4・p5から、導入コストは同p11から。

2010年2017
発電電力のコスト 0.36ドル/kWh 0.10ドル/kWh(2010年から73%)
設備の導入コスト 4394ドル/kW 1388ドル/kW(同68%)

<CSP>

※参照ページは前項と同じ。

2010年2017
発電電力のコスト 0.33ドル/kWh 0.22ドル/kWh(2010年から33%)
設備の導入コスト 7583ドル/kW 5564ドル/kW(同27%)

<その他>

※Executive Summaryのp4から。

  • 太陽電池モジュールのコスト:2017は、2009年から81

「CSP」については、当初は「集光型太陽光発電」を指すと思っていましたが、考えてみると「太陽熱発電」もあります。

しかし[1][2]では、その点について詳しい説明が無く、判断が付かないので、当記事では曖昧に「CSP」の表記のままとしました。


ともかく、太陽エネルギーによる発電のコストの下がり方は、他の再エネ(風力や地熱、バイオマス等)と比べても、群を抜いて急激です。

特に通常の太陽光発電は著しく、機器・設備(太陽電池モジュールやBoS)のコストダウンが、各国の政策(FIT等)や関連企業(太陽電池メーカー等)の努力を背景に、再エネの中でも(結果として)最も急進的に進んできたものと思われます。


いっぽうCSPのほうは、現時点ではコスト面のメリットは、通常のPVよりかなり劣るようです。

CSPは、発電効率の高さ等の長所を持つ筈ですが、設備・機能が複雑であることから、導入と運営管理のしやすさにおいては、(少なくとも現時点では)通常のPVにどうしても一歩譲るものと推測します。


とは言えいずれの発電方法も、コストダウンの勢い(グラフの右下がりの傾き度合い)に停滞感がみられないことには驚き、また将来性を強く感じるものです。

両者がどこまで低廉な発電方法となっていくのか、今後も期待を持って見ていきたいと思います。


※参照・参考資料:
[1]Onshore Wind Power Now as Affordable as Any Other Source, Solar to Halve by 2020(IRENA、2018/1/13)
http://www.irena.org/newsroom/pressreleases/2018/Jan/Onshore-Wind-Power-Now-as-Affordable-as-Any-Other-Source
[2]Renewable Power Generation Costs in 2017(同上)
http://www.irena.org/publications/2018/Jan/Renewable-power-generation-costs-in-2017
[3]太陽光発電の価格は2010〜2017年で73%減少、2020年以降は全ての再エネ技術が化石燃料より安価に(新電力ネット、2018/1/25)
https://pps-net.org/column/48460
[4]太陽光の発電コストは20年までに半減 化石燃料下回る(日本経済新聞、2018/1/17)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO25749260W8A110C1000000

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