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2018年05月05日

産業用太陽光発電の直流1500V化でストリング数は30%減・BOSコストは平均37%減、Trina Solar社は次は「直流2000V」と予想

今回は日経XTECHの記事[1]から、Trina Solar社が2018年3月開催のイベントで発表した、太陽光発電設備の直流回路の高電圧化にまつわる数字などを、抜き出してみました。


<直流1500V化による効果>

太陽電池モジュール60枚あたりで見た数字。

  • ストリングの数:従来比30%減
  • BOSコスト:平均37%減
    項目別では、
    • 機器(接続箱など)の削減:12%減
    • 電線の総延長の短縮:22%減
    • 労務費の削減(施工時間の短縮による):10%減

<Trina Solar社の方針・見通し>

  • 産業用のシステム提案において、まずは、導入の始まっている直流回路1500V化普及を加速する。
  • 更に次の方向性として、「直流2000V」対応の機種が製品化され、メガソーラーの高電圧化がさらに進むとみている。


記事[1]では、1500V化での比較対象は記載されていませんが、一つ前の世代?の1000Vと思われます。


直流1500V化に関する当ブログでのチェックを振り返ると、まずFirst Solar社とGE社が、直流1500Vの太陽光発電所開発で提携したのが、約4年前の2014年3月でした。

ただし機器メーカーでは、2017年7月に東芝三菱電機産業システムが、米国市場向けのパワコン「SOLAR WARE 3200」を発売

また同年11月には、SMK社が太陽電池モジュール用コネクタ「PV-05シリーズ」を発表と、直流1500V化の本格推進は、かなり最近に(昨年から?)始まった印象を受けていました。

その点で、今回の記事[1]での「導入の始まっている直流回路1500V化」という記述は、合点の行くものでした。


そして、1500V化によるBOSのコストダウンの効果が、かなり大きいことに驚かされました。

最近の太陽光発電の急速なコストダウンは、2016年に発生した、中国メーカーによる太陽電池モジュールの供給過剰が原因と思っていましたが、どうやらそれだけでは無かったようです。

単純に太陽電池メーカーの極度な負担増によって、太陽光発電のコストダウンが支えられているということでは無い、という意味では、少し安堵しました。


そして今後も、直流回路の高電圧化が更に進むのならば、それに伴ってメガソーラーのコストダウンの余地も拡大していくと考えられます。

大規模事業用(utility-scale)の太陽光発電においては、発電電力のコスト・設備導入のコストの両方とも低下が著しく進みましたが、ここから更にどこまでコストダウンが進み得るのか、楽しみになりました。


※参照・参考資料:
[1]太陽光の直流回路、「2000V」も視野、中国トリナ・ソーラーが展望(日経XTECH、2018/5/2)
http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/news/16/050211063/

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