【現在位置】トップページ > 中国メーカー > 当記事

(スポンサード リンク)

2018年07月04日

Yingli Green Energy社の米国預託証券がニューヨーク証券取引所で取引停止+上場廃止措置を開始、平均時価総額や株主資本が基準を満たさず

Yingli Green Energy社が2018年6月29日に、

  • ニューヨーク証券取引所NYSE)が、Yingli社の米国預託証券ADS)の上場廃止措置を開始することを決定した。
と発表していました[1]。

今回は、投資に関する各種用語を調べつつ[2]〜[6]、発表の概要をまとめてみました。


背景・経緯
  • Yingli社のADSは、連続する取引日30日間
    • 平均時価総額5000万ドル以上の維持に失敗
    • 株主資本(純資産)が5000万ドル未満
    という状況だった。
    これが、NYSE上場企業マニュアルの802.01Bセクションにおける基準を満たさなかった。
  • Yingli社はNYSEに対し、この件について上訴するつもりは無いことを伝えた。
    そしてNYSEは直ちに、ADSの取引を停止。
    また上場廃止のために、証券取引委員会(SEC)に申請すると述べた。
NYSEからの通知日 2018年6月28日
今後の予定
  • Yingli社のADSは、2018年7月2日OTCピンクで取引を開始する。(シンボルは「YGEHY」)
    この移行は、ADS保有者の法的権利や、Yingli社の通常の事業運営に、影響を及ぼさないと予想している。
  • また移行後も、Yingli社はSECの公的報告要件(外国の民間発行体に適用)の対象であり、Yingli社はそれに応える。
  • ただし、定期的な四半期決算発表中止する。


Yingli社は、この発表の約3週間前には「PANDA BIFACIAL」モジュールのTUV Rheinlandの認証取得を発表しており、事業は健在な印象でしたが、証券市場での評価を取り戻すには至らなかったようです。

中国メーカーのNYSEでの上場停止と言えば、個人的には、昨年のTrina Solar社の事例が強く記憶に残っています。

もっともTrina社のほうは、言わば自発的な決定であり、その点は今回のYingli社とは異なります。

それでももし、(下位市場への移行により)短期的な業績アップを迫る(株主からの)圧力が弱まるのであれば、NYSEでの上場廃止も、Yingli社にとって決して悪いことではないと考えます。


※参照・参考資料:
[1]Yingli Green Energy Announces Suspension of Trading and Commencement of NYSE Delisting Procedures; ADSs Expected to Begin Trading on the OTC Pink(Yingli Green Energy社、2018/6/29)
http://ir.yinglisolar.com/phoenix.zhtml?c=213018&p=irol-newsArticle&ID=2356649
[2]証券用語解説集 ADS(えーでぃーえす)(野村證券)
https://www.nomura.co.jp/terms/english/a/ads.html
[3]ADR特集 ADRの仕組み〜ADRは株なの?(楽天証券)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/master_adr/master_adr_01.html
[4]Market capitalization(Wikipedia)
[5]純資産(ウィキペディア)
[6]OTC Pink(BC Consulting)
http://pinksheets.capital-consulting.info/pinksheets

(スポンサード リンク)


posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 中国メーカー
この記事へのコメント