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2018年10月23日

NPC社が2017/9-2018/8の業績を発表、海外では新興国での太陽電池設置が活発化、日本では設備メンテナンスやパネル廃棄処理への意識が上昇

NPC社が2018年10月9日に、

  • 20188月期通期2017/9-2018/8)の業績
を発表していました[1]。

その中から、太陽電池業界の状況に関する情報をまとめてみました。


<市場の状況>

海外
  • 太陽光発電システムのコスト低下
  • 環境意識の向上
等により、従来の主要市場(米・中・印)の他、
  • 南米
  • 中東
  • アフリカ
等の新興国でも、プロジェクトの入札を経て、太陽電池パネルの設置が開始されている。
また、「ESG投資」を意識した民間企業の自家消費向け需要も拡大している。
(※ESG投資とは、
  • 環境(environment)
  • 社会(social)
  • 企業統治(governance)
に配慮している企業を、重視・選別して行う投資[3])
日本国内 年間の太陽電池設置量は、縮小傾向にある。
ただしメガソーラーの建設は、各地で引き続き進んでいる。
また、各種政策の影響もあり、
  • 太陽光発電システムのメンテナンス
  • 適切な廃棄処理
に対する意識は、高まってきている。

<NPC社の事業における状況>

「装置関連事業」 太陽電池製造装置において、米国の主要顧客向け大型ラインや自動化・省力化装置が、順調に計上された。
「環境関連事業」 自社のサービスに対して市場ニーズが高まってきており、
  • 大規模発電所の検査サービス
  • 太陽電池パネルのリユース
が好調だった。


ここ2年ほどの国内モジュールメーカーの業績発表においては、太陽電池事業の苦境を反映してか、同事業や市場に関する言及が極めて乏しくなっています。

そのため、日本の製造装置メーカーであるNPC社の今回の業績発表([2]も含めて)は、貴重な情報だと感じます。


新興国での太陽光発電プロジェクトについては、今年(2018年)に入ってから、海外の大手モジュールメーカー(JA、TrinaJinko)だけでなく、日本のシャープ社からも、相次いで発表されていました。

今回のNPC社の記述では、コスト低下・環境意識の向上・ESG投資への対策という、太陽光発電プロジェクト活発化の背景が伺えます。


また製造装置の供給においては、技術革新を続ける米First Solar社と15年以上に渡る信頼関係がある([2]の8枚目)とのことで、この点はNPC社の強みの一つと思われます。


いっぽう日本国内については、メガソーラー建設がまだ盛んというのが意外でした。

もっとも、非住宅「発電事業」向けの太陽電池モジュール出荷量は大きく減少しており、また「非住宅」の新規認定分も伸びていない(むしろ減少している)[4]ことから、メガソーラー建設も(残念ながら)遠くないうちに落ち着いてしまうものと予想します。

しかしその一方で、発電設備のメンテナンスや、太陽電池モジュールの廃棄・再利用という、新しい需要が生まれていることは、非常に興味深いです。


※参照・参考資料:
[1]2018年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(NPC社、2018/10/9)
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/62550/5270227a/c811/4ab2/befc/10a49085bb07/140120180927411116.pdf
[2]2018年8月期 決算説明会資料(同上、2018/10/11)
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/62550/468af729/9034/4142/a7e8/ce761ae9fc14/140120181011416291.pdf
[3]ESG投資(コトバンク)
https://kotobank.jp/word/ESG%E6%8A%95%E8%B3%87-1611233
[4]固定価格買取制度 情報公表用ウェブサイト
https://www.fit-portal.go.jp/PublicInfoSummary

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 製造装置
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