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2018年11月19日

ハンファQセルズ社が英ロンドン市の住宅用PV普及策向けに太陽電池モジュールを供給、「一括購入」により1パッケージ(モジュール10枚)あたり約1400ポンドを削減

もう1ヵ月半ほど前になりますが、ハンファQセルズ社が2018年10月5日

  • 英「Solarcentury」社と提携し、ロンドン市による住宅用太陽光発電の普及促進策向けに、市場価格から平均35%引き太陽電池モジュールを供給した。
と発表していました[1]。
(※オリジナルの海外向けリリースは、更に2週間ほど前の2018年9月21日に発表)

その概要は次の通り。


背景 今回の英ロンドン市のプロジェクト「Solar Together London」は、エネルギー政策「Energy for Londoners Programme」の一環であり、同市における
  • 全土の電気代削減
  • 太陽光発電導入目標(2030年までに1GW)の実現に向けた加速
が目的である。
入札方式 最安価格の提案者を選択する「リバース・オークション制度」を用いた。
対象となる住宅保有者 市内自治区のうちブレント区・イーリング区・キングストン区・マートン区・サットン区に居住し、太陽光発電の屋根設置に関心を持つ600世帯
設置規模 計約1.5MWの見込み
採択された事業者 Solarcentury社とイケア社が共同。
提案したパッケージ ※モジュール以外のパワコン・架台などについては記述無し。
  • 太陽電池モジュール:
    Q.PEAK DUO-G5」ハーフセル太陽電池モジュールを10枚セット
  • コスト:
    モジュールの一括購入により、1400ポンドの削減に成功した。
    設置時のモジュール枚数に応じて、市場価格の10〜41%引き(平均35%引き)の価格が適用される予定。


オリジナルの英文リリースは約2ヶ月前と、かなり時間が経っている発表ではあります。

しかし、最近は太陽光発電に関する報道・発表じたいがめっきり少なくなっていること、また本件では具体的な規模や数字がある程度示されていることから、今回取り上げた次第です。


600世帯で1.5MW(1500kW)ということなので、単純計算では1世帯あたり2.5kW。

日本の平均(2013年度には既築住宅が4.81kW)を下回る規模なのが意外でしたが、景観への配慮(今回の採用モジュールは景観に調和するデザインとのこと)と、既築住宅の屋根強度を考慮して、無理の無い規模にしているものと想像します。


また、団体購入による1パッケージの削減コスト(約1400ポンド)は、日本円で約20万円(2018/11/18時点で1ポンド=約145円[3])。

実際の設備設置における正確な適用は不明ですが、仮に2.5kWでこの値引き額とすれば、10年前(2008年度)の日本の住宅向け導入補助金(1kWあたり7万円)さえも上回る金額であり、団体購入による値引きの威力に驚かされます。

日本では住宅用のモジュール出荷量も減少が著しい状況ですが、たとえFITの買取価格が下がっているとしても、政府または自治体が積極姿勢で「Solar Together London」のような施策を講じれば、住宅用太陽光発電の導入促進はまだまだ可能なのではないでしょうか。


※参照・参考資料:
[1]ハンファQセルズ、 ロンドンの1.5MW住宅用太陽光発電プロジェクトで 「ソーラーセンチュリー社」と提携(ハンファQセルズ社、2018/10/5)
http://www.hanwha-japan.com/news/news-letter/2018/1005/
[2]Solar Together London(ロンドン市)
https://www.london.gov.uk/what-we-do/environment/energy/solar-together-london
[3]イギリス ポンド(Yahoo!ファイナンス)
https://m.finance.yahoo.co.jp/stock?code=GBPJPY=X

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